2012年6月27日水曜日

忘れられる権利

今、EU圏では自分に不都合な情報をネットから削除する法整備を準備しているらしい。


ほんの些細な事柄から悪意に満ちた人達のがんばりで??個人情報を調べ上げられてそれをネットに掲載される。


その情報は無限に広がって行き、個人は丸裸にされた様に社会から葬り去れる、こんな事がネットの世界では起きているらしいのです。


先日、親戚からフェイスブックに入会したらとのお誘いのメールが2通も来ましたので、入会検討中と話しますと、そんな連絡をした覚えは無いと!。


どうやらパソコンの中にあるメールアドレスをフェイスブックが勝手に探し出して送りつけているみたいです。


怖いですね、恐ろしいですね、こんな事が許されるのでしょうか?。


私の仕事はネットに大きく依存して恩恵を受けてはいますが、情報の管理は自信で管理できる範囲で行いたいと思います。


私は守るべき業務上の情報を持っているのでその保護に勤めてはいますが、今や誰でも守るべき個人情報をネット上に広がりかねない形で持っていると言う事が分かって来たので、不特定多数の方が出入りするSNS等の会員は全て止めようかと思っています。


ただ単に興味本位で入会しましたが、実利は今の所は無いのですから、リスクを冒してまで参加する必要は無いのでは。


法整備がされ、セキュリティーが完備されたら又楽しもうかなと思います。



2012年6月25日月曜日

ケーブルTVのサービス

私の住む長野県諏訪地方は周辺が山に囲まれている為に早くからケーブルTVが普及して、今は全世帯の9割程が加入しています。


しかしアナログ放送の時には大変便利な放送を受信する形態でしたが、現在では満足すべき状態ではありません。


ケーブルTVには地デジ/BSの他に無料、有料を加えると60chを越える番組がありますので、当然見たい番組が重なる事もあります。


ケーブルTVは各家庭まで光ケーブルが施設されていて、端末から専用チューナーを経由してTVやレコーダーに接続します。


その専用チューナーにはBSの1ch分のチューナーしか内蔵されていません。地デジはスルーパスでTV等に接続します。BS番組を録画しながら他のBSチャンネルを同時に見る事が出来ないのです。


ごく最近になってBSを2ch内蔵し、HDも内蔵した専用チューナーが提供され始めましたが、そのHDのデーターは外部に取り出す事が出来ないのでブルーレイの様な媒体に保存する事が出来ません。


今や時代は3chや4ch同時録画で出来てデータは外部HDに移したり、ブルーレイに録画するのが普通に行われているのです。LANと接続してHDDのデーターを共用する事も始まっていますが、ケーブルTVの世界は数世代古いサービスしか実施していません。


今の時代でこんな事があり得るのかと?、視聴者に不都合を強いるのは何故と不思議です。


これはハードの制約ではありません。HDのデーターを外部に取り出す機能を持たせると、地域のある種の機器が売れなくなるので自主規制しているとか、担当者は訳の分からない弁明をしています。


止む無く、BSアンテナを設置してBSチャンネルを2ch同時録画出来る様にしました。後で4ch同時録画機能を持ったブルーレイレコーダーを導入しようと思います。


BSアンテナとケーブルTVとで比較視聴しますと、BSアンテナの方は暗い背景のノイズが少なく人の肌が柔らかく綺麗に写ります。ケーブルTVではまるでPhotoshopでピンぼけの画像を際立たせる為に強制的に「シャープ」を強調した様な肌に見えます。


音質はケーブルTVの方はコンプレッサーを効かせた様な抑揚の少ないレンジの狭い音で、重要な音声も明瞭度が少なく奥に引きこもって聞こえます。


結局は画質も音質も気にならない程度の番組しかケーブルTVで見る事になりそうです。チャンネルだけは豊富にありますので。これらは私の環境でのケースと言う事を一応お断りしておきます。


このブログを読んでいる方でケーブルTVの方がいましたら、是非そのサービス内容をお知らせ願いたいと思います。不便なのは地方のケーブルTVで都会では違う事もありそうです。



2012年6月16日土曜日

前橋 汀子 ヴァイオリン.リサイタル

前橋汀子チラシ


地元岡谷市のカノラホールにて前橋汀子さんのリサイタルを聴いて来ました。


仕事を終えて駆けつけて聞けるというのは嬉しいものですね。都内や大都市在住の方の利便性をこんな時には強く感じます。


前橋汀子さんの事は知ってはいましたがコンサートに行かずCDも持っていませんでした。たまたま地元なのでチケット販売日に窓口で特等席を購入して聴いて来た訳です。


もう大ベテランで円熟されいる日本の代表みたいな方です。一流のソリストが経験するであろう事は全て経験済み、今は大学教授であり何と2011年に紫綬褒章を受章されています。


どんな素晴らしいアーティストでも私が感心を持てる期間と上手く同時代を生きた方は自然と馴染みが深くなりますが、前橋汀子さんなどがキャリアを積み始めた時に私は、夜な夜なジャズクラブに通っていましたのでかみ合わなかった訳です。


そんな事で聞く機会に恵まれなかったのですが、聞いてみましたら感動の連続でした!!。


素晴らしいですね。今回のリサイタルはデビュー50周年を記念して小品を中心とした親しみやすい曲を厳選して演奏されています。ですから馴染みの曲が多くありました。


1曲目の演奏でエルガー「愛のあいさつ」、皆さんよくご存じと思いますが、私も気楽に聞くつもりでいたのですが、こんな聞き慣れた曲がこんなにも表現豊かで情緒的だったのかと!


続くヴィターリ「シャコンヌ短調」です、聞き惚れてしまい、これはこれは大変な誤算だぞと興奮しながら気を引き締めて聞き始めます、会場の皆さんもどうも同じ様です。


昨年聞いた庄司紗矢香のベートーベン「クロイツェル」は華麗で軽やかな印象が強かったのに比べて、重厚で深みが有り、同じ曲かと思う程です。


最後のサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」は圧巻です。技量に、経験に、人生に、それらが積み重なった響きはただただ唸って聞くだけです。今迄、若手や中堅を良く聞いていたおかげでその表現の差が嫌と言う程に分かってしまいます。まるでフラメンコの嘆きや悲劇の舞台を見ているようです。


ですから今の前橋汀子さんはとても個性的です。欧州などには高慢で気位の高い鼻につく感じの個性的な演奏者が多く見受けられますので、その点は全く嫌みの無い個性です。聞いた後の感動、共感の支配する心地良い疲労感を覚え、こんな体験が出来るうれしさに酔いしれます。


そのつもりは無かったのですが、演奏終了後にCDを購入し、勲章まで受章した方なので緊張しましたがサインまでしていただきました。


尚、彼女の使用楽器は1736年デル.ジェス.グァルネリウスです。華麗な音、力強い音と千変万化する音色にも圧倒されますし、演奏中にはまるで楽器と会話している様な仕草も印象的でした。


 



2012年6月14日木曜日

FOSTEX FF85WK

最近は小口径のフルレンジユニットを搭載したシステムを製作する事が何故か多く、その中で日本を代表するユニットメーカーの音を久々に聞きましたので敬意を払ってその試聴記を書かせていただきます。

フルレンジを使うシステムはお客様の拘りが強く有りますのでユニットはほぼ支給です、後はそのベストなエンクロージャーを設計製作する事となります。

国内ユニットメーカーは一部の強烈な拘りのハンドメイドのメーカー以外は数社しか存在しませんが、海外には少なからず存在していてそのグレードも高く、ネットの発達でそれらを入手する事も可能となっています。

ウッドウイルにユニット選択を任されますと、どうしても音質優先で妥協を廃した製品を選ぶ為に勢い高価になる事が有りますが、それはお客様も承知しておられる様です。

そんな事情なのでしばらく離れていましたが掲題のFOSTEX社のフルレンジユニットを聞く事となりました(大型ウーファーや中域/高域ドライバー類は使っていますが)。

ウッドウイルのお客様は圧倒的にクラッシックファンが多く、その次が全ジャンル、ジャズ専門の方は少なく、ましてやポップス専門やロックなどは皆無に近い状態です。こんなお客様がウッドウイルに関心を持って下さると言う事です。

ご存じの方も多いで有ろう(と言うよりも皆さん常識の様に知っていますかね?)と思いますが、FOSTEX社のフルレンジユニットのFEシリーズは西海岸的な明るく快活な音質ですので、クラッシックには向かないと考える方が多く、私もその様に思っています。

私がもう一つ大きな理由として上げるのは、最近のハイグレードな海外製ユニットは別として、フルレンジは音が平面的になり、例えばオーケストラの重厚で重奏的な再現では力不足で直ぐに物足りなさを感じてしまうのです。勿論、フルレンジの良さがある事は百も承知で話しています。

但し、音が前面に元気に出て来るので、その要素と合致する楽器によっては胸の空く音楽を堪能する事も出来、その限定的な使い方で満足されている方も少数ですがいらっしゃいます。

そこで新シリーズ(もう数年経ちますが)FFシリーズのFF85WKでシステムを組んだ訳です。FEシリーズと同じ音色だったらどうしよう??と思いながらの試聴一発目!。

20時間程のエージングなので正確な所は未だ不明ですがその第一印象は、FFシリーズは良くも悪くもワァーと音が前に出て来ますが、そこは少し抑えめか、そしてそのワァーと出る音はユニット(振動板の)の癖そのままに出るのに対して何か音のカラーが被さった様な印象を受けます。長く聞いていますと慣れて分からなくなりますが、リセットして再度聞きますとやはり今迄のFEシリーズとは違うカラーを感じます。

FEシリーズの振動板の乱れた生々しい音が(失礼)そのカラーにより整えられていると言う印象です。私の感覚ではFFシリーズの素材が持っている音と言うよりもやはり何らかの音作りをした結果の音色?と感じてしまいます。

試聴には何時も聞く殆どのジャンルの曲を聞きました、FEシリーズでは避けていた曲も聴きました。オールジャンルで良好に聞ける事が分かりました。その意味で安心して使えるユニットになったと思います。

一番良かったのがピアノ!チャイコフスキーのピアノ協奏曲もスケール感もピアノの艶もそこそこ出ていて良好、ボーカルもメゾソプラノ程でしたら音像もベストサイズ。アタック音の鋭い曲も従来通り楽しめます。

新しいスピーカーやユニットを聞いて嬉しく思うのは、ほんの一瞬であってもその時の音色に心がハットする様な驚きを覚える時です。そんな体験をこのユニットから幾つか受けました。

予算が無いシステムを組む時にはオールラウンドで使えそうですので、他の口径の音も聞いてみようかと思っている所です。

ウッドウイルで使うには大歓迎のFFシリーズと言う事が言えます。


2012年6月12日火曜日

ローデンギター

ギター好きの友人がいて、離れた仲間達で各パートを単独で録音しては集まってまとめて楽しんでいるようです。


その友人が所有しているギターの一つが「ローデンギター」なのですが、私の知っているのはギブソンとかマーチンぐらいでローデンは知りませんでした。


学生時代にある国家試験に合格して自分へのご褒美として高価だったギターを1980年代に購入したそうで、良くこのギターの表材は何々で横材は何々なんだと自慢していました。


最近ですが、そのローデンギターのジョジ.ローデン氏が来日して、自社のギターの点検と調整を行うと言うイベントに抽選で選ばれて出かけて行きました。


1日4名で3日間の限定だそうで超ラッキーな友人です。ローデン氏が友人のギターを見るなり弦高があり過ぎると言って素早く何かの部品を削って調整してくれ、他の分も点検してくれたそうです。


その調整と同じ事をクラプトンのライブ会場に呼ばれて行って削り過ぎて折ってしまったと言う失敗談を仕事をしながら話してくれたそうです。


他には女性のプロプレーヤーが居て調整後に音が良くなり喜んで即興で演奏したりと終始ハイテンション状態で楽しんだそうです。


ローデン氏が調整した事、ギターの状態等を証明する書類を作成してサインしてくれ、記念撮影もしてもらったと感激の様子でした。


遠いアイスランドから来て、日本で愛用する人達がギターを持ち込んでメンテナンスして親交を深める!なんて素晴らしい仕事をしているのだろうと、聞いている私も熱くなりました。


友人はローデン氏に状態のとても良い「オールドギター」だねと言われたそうで、なにやら意味のある言葉だそうです。



2012年6月7日木曜日

本物

気になlっている二人の言葉。


一人は長野県の田舎道、夜遅くに県道と脇道の交差点にかかる信号機。車が居ようが居まいが、昼夜関係無く一定間隔で赤青黄色!


木工のたたき上げの師匠はあいつはバカだ、偽物だ!と言い続けます。きっと夜な夜な迷惑を被っているのでしょう。


この信号機はバカで偽物でしょうか??


私にはどんな事情があったにせよ設計者の仕様によって、正確に故障もせずに役目を果たす機械装置なので優秀だと思うのです。


バカで偽物はその仕様を考えた設計者か、事情を考慮せずに発注した官庁か、思考回路を装備させる予算が無い国か、それらの全体像を描けない師匠なのでしょうか、果たしてそれらの人達は本物では無いのでしょうか?。


 


もう一つ、マスコミ関係の方でスピーカーの展示会での言葉、本物でしょうか?との質問!


??生演奏が本物なら再生音楽は偽物?、では音響や関係の工学技術者はみなさん偽物なんでしょうか?


技術と予算を詰め込めるだけ詰め込んだハイエンド製品は本物?


予算も人員もぎりぎり、でも一定のニーズを満たす製品は偽物?


世間では本物と言う言葉は良く耳にしますが言っている人は深く考えているのでしょうか?何も考えずにありきたりの言葉を口にした人は偽物?


但し製品の品質(故障や不良の意)を満たす事は最低条件ではありますがね。


簡単に分かりそうで、分からない課題です。



2012年6月3日日曜日

HPのメニューを変更しました

少し前のブログにも書きましたが、ホームページ左側にあるメニューの内容を少し変更しました。


ウッドウイルではスピーカーシステム(完成品)やエンクロージャーを試行錯誤しながら各種の特徴や性能を持つ作品を発表して来ました。


それぞれに特徴が有るのですが種類が多くなった分、その特徴やその違いなどが分かりにくくなって来たのを気にかけていました。


今回はメニューの内容を整理すると共に、「製作出来る作品の種類と解説」と言うメニューを追加しましたので、最初にこのメニューを見ていただければ受注出来る作品、過去に製作した作品などが、どの様な位置づけで構成、差別化されているかが分かり易く理解いただけると思います。


今回は初めてウッドウイルの中だけの限定ではありますが、作品にグレードを付加してみました。自分が試行錯誤して考案/設計/製作した作品にグレードを付けると言うのも誤解を招きそうですが、これは機能/性能などの差別化であって、どのレベルの作品でも品質は確保していますのでご安心下さい。


例えばグレード1のシンプルで小型の合板製直方体のエンクロージャーの構造体の材料を切り出す加工は1日有れば出来てしまいますが、グレード4の数十枚積層する1枚の加工だけでも1日では終わりません。たったそれだけを比べても製造時間やその加工の難易度は圧倒的な差が生じます。そこまで敢えて取り組むのは音質や機能の差となって現れるからで、その差をグレードの違いとして表現しても差し支えないと判断してみました。


グレードは機能/音質/音色と分けて細分化しています。これは基本性能として機能が確立し、それをベースとして音質と言う評価が出来ます。音色はさらにその上に付加される成分で、機能/音質が不十分では音色の判断まで至らないと言う基本姿勢で全体を考えて見ました。


それらのグレードの内容をまとめて説明出来れば更に分かり易いのでしょうが、それは次の機会を待つとして、今の時点では差別化された各々の作品の詳細をご覧になって全体像を掴んでいただきたいと願います。


HP自体の構造は貧弱ですが(私が製作管理しているので)、各作品に対する情報だけは豊富に掲載しているつもりですので、お時間の許す範囲で見ていただければ幸いです。