2013年8月15日木曜日

夏休みは無し





















特別な事が無い限り恒例の夏休み無し。

連休の時にはお客様が遠方から来られます。
避暑とか、家族サービスとか、
理由は色々。
私の見る所では嬉しいかな
工房を訪れるのが目的の方が多い様です。

10年前は真夏でも窓を閉め切っていても
試聴するのに問題有りませんでしたが、
数年前からはサウナ状態になるので
エアコンを効かしています。

夏の、
お客さんが来て、
試聴する時だけの、
エアコンです。

今日の午前も見積に忙しく、
嫁さんの顔を見て急遽、
午後から軽くハイキング。

冒頭の写真は
爽やか信州を代表する様な
霧ヶ峰の端に位置する車山の山頂です。
丸い建物は富士山から引っ越して来た
気象用レーダードームです。

アニメの「風立ちぬ」に倣って
白い雲を狙って撮ってみました。

高原のハイキングは快適でした。
冬はスキー場となる厳寒の地です。
私達は冬でもここに来て冬らしさを楽しみます。

2013年8月11日日曜日

湖上花火とペルセウス座流星群

愛知県から友が来て信州の高原を案内した。

白樺湖の湖上花火大会。
ローカルで規模は小さいが人工物の無い湖面直ぐ脇で眼前に観る花火は
山並みに反射して音の迫力があり、薙いだ鏡の様な湖面には
湖面で炸裂する半円の花火が真円に見える華やかさがあった。
友人は肌寒い程のそよ風に吹かれて別天地の高原の湖にご満悦の様子。

毎年恒例の司会進行のお姉さんは人気者で愛嬌たっぷり。
何でも日本で初めて花火を鑑賞した徳川家康から今年は400百年めだとか、
金色に輝く花火は2000度で融けるチタンの反応する光だとか
情報提供してくれるのも楽しい。
ダイエット中の友にマックのバーガーを2個とポテトにコーラをご馳走して、
胸焼けしながらも楽しんでいた様子です。


変わって星見。
ペルセウス座流星群には未だ数日早いのですが、
天の川が盛大に見えるので夜中の田圃を星見に散策。
20分程で私は4個発見、友人は無し。
天の川が盛大過ぎて北斗七星が分からない程の星を見て、
眠いのと胸焼けを我慢して観た甲斐があったと悔し紛れに言っていました。
13日の3時にはもっと良い場所で再度、観る事としましょう。


信州の高原でも日中の陽光の下では結構暑いのですが、
これを書いている今の外気温は22度。
窓を開けすぎて寝ると明け方は寒かったりします。
こちらに越して来た頃には、夏でも半袖 Tシャツを着られるのは2,3週間でしたが、
最近では2,3ヶ月着ていられます。
温暖化の影響を庶民レベルでも感じます。

2013年8月4日日曜日

スタジオ ジブリ 風立ちぬ

久々に映画館に行って来ました。
最後に観たのは台風直撃の渋谷での「This is Bosanova」でした。

「風立ちぬ」は零戦の主設計者である堀越二郎の幼少期から敗戦までを
捉えた内容の映画です。レンタルビデオまで我慢出来ないのでジブリアニメを
初めて映画館で観る事となりました。

マンガやアニメなど子供のものと思っている方も多いかも?
私も仕事に追われ、仕事に燃えていた30~40年代はそんなものと、
気にもしていませんでしたが、ある時TV放送で「紅の豚」を観て変わりました。
アニメであっても何かを訴えるという表現手法に優劣は無いのだと思いました。
主人公の人生観、宮崎駿の飛行機に対する熱い思い、登場人物の
活き活きとした姿に圧倒されて感心して、それ以降はジブリファンになりました。

映画の中の堀越二郎、10代始めで飛行機の設計者になると決心します。
その思いは変わらずに専門教育を受けて実社会へ。
幸か不幸か日本は戦争へ突き進んだ時代で、飛行機の設計者には
夢を実現する環境は揃っていますが、それは殺戮兵器を生む結果となります。
その葛藤と夢の実現を淡々と描き続けるという、
ジブリ映画では初?の完全に大人の為のストーリーです。

堀越二郎は夢の中で設計を見直します、このブログの読者にも居られる事で
しょうが、私も設計図のミスを何度も夢の中で見つけた事があります。
それ程に集中して、好きな仕事であったのだろうと思いました。

私は子供の頃に作ったプラモデルの二式大艇(辛抱さんがヨットでの太平洋横断が、
事故で遭難して救助された海上自衛隊所属の救難艇US-2の前身)を製作した川西航空機のファンです。
同社は大戦末期には零戦や米国の最新鋭機をも上回る
戦闘機、「紫電改」を開発しており、数年開発が早ければ戦局が変わっていたという
程の高性能機で有りましたが、関係書籍や小説を少々読んでいて、
よく三菱重工業の零戦と比較して出て来ますので戦中の堀越二郎の立場が
どの様だったか少しは理解出来て想像しながらの映画を観たので
尚更に楽しむ事ができました。

丁度読み終えたばかりの小説、吉村昭の「関東大震災」でしたので、
震災時の映像には心が痛みました。
妻、菜穂子が結核で養生する高原病院は私の住む隣町の富士見市にあり、
私の住む団地にはその病院の医師も住んでいたなど、
何かしら意味深く観る事の出来たジブリの最新作でした。

お勧めですよ、夏の一時をお楽しみ下さい。



2013年7月27日土曜日

木箱職人

大学のOBの集まりで一杯やりました。
私の職業は皆さん承知なので、
掲題のタイトルの様に呼ばれる事となりました。


自分ではクリエーター/アーティストのつもりでいるのですが、
日本人には職人という言葉が馴染みやすい。


性善説から来ている職業人のイメージなんだろうが...
私が会社員時代には機器の部品や加工依頼先としていわゆる職人さんに
仕事を依頼する事が常で、彼らが自身を職人と呼ぶ人達は
ろくな者では有りませんでした。


自宅屋根裏の梁の接合は隙間が有り、
庭のコンクリ壁は2度も修理して...
埋め込みの表札は傾いていて...ぶつぶつ...


後で考えてみますとそれらは応援に来ていた方達で、
建築中に覗きに行くと「職人が管理している所へ来るな」
と言われたのを覚えています。
専任の大工さんは愛想は無くとも優秀でした。
かなり偏見が入っていますがご容赦を。


設計不良も有りますが、機器製造上のトラブルの最大原因は
彼らが言う職人達のミス、手抜き等が殆どです。
だから職人と自らを呼ぶ人を私は信じない。


鉋や手工具等の木工具使いの究極を求める会「削ろう会」には
日本を代表する様な棟梁や宮大工などが全国から揃っています。
人間国宝のある棟梁は自身を技術者/技術伝道者と呼んでいました。
その会で職人ですと自らを表す人に会った事がありません。


職人とは手にした技能を持って仕事を受ける方達で有り、
それによって日本が成り立っていると言えます。
クリエーター/アーティストらは自らの技能を持って新しく想像する方達です。
そんな方達の片隅にでも置いていただければと常に願い続けています。

2013年7月16日火曜日

三連休に登山

夏休みにテントを持っての登山に行きたいので足慣らしに
地元の八ヶ岳に日帰りで登って来ました。

天気予報は晴れのち曇りでまずまずの予報でしたが、
怪しい黒い雲と強風に時々雨、鳥肌が立つ様な寒気と散々でした。

三日経っても脚がまだ痛い...
今年の日帰り登山は3回目ですが、とても重い荷物を背負ってのテント泊は無理、
日帰り登山5回、一泊山小屋登山2回程行って、体調に問題無ければ
実行できますが、今年はモンスター製作で出だしは時間が無くて、
今頃焦っても駄目な物は駄目ですね。

ウッドウイルの工房は八ヶ岳の地図に入っている程の山岳地帯?の為か、
翌日の予報も良く外れます。週間予報は毎日変わります。

それでも昨今の登山ブームで三連休、人が多い。
もの凄くマイナーなコースを選んでいるのにどうしてこんなに人がいるの??
若い娘が多いので華やぐのは悪くは無いのですが、その方達も経験の無い
中高年が職場での地位や名誉を引きずっての団体山歩きには山でのマナーを
学ぶ機会が無かったので止むを得ないのでしょうがやり切れません。
でも元気で歩ける事は何物にも代え難い財産ですね。

天気さえ良ければ早く家を出て、マイナーな山頂でのんびり景色を眺め、
昼寝に昼食と楽しんで帰って来ても昼過ぎに帰り着くコースなのですが、
今回は稜線の尾根すら見る事が出来ない程の悪天で、止む無く風のない所で
高山植物を撮影して気休め。お気に入りの湧き水を4L程も持ち帰って、
氷にして飲むオンザロックの味で気休め。
この水と氷の時だけ妻はウイスキーを上手いと言います。

以下はその時の写真です、上から順に
コイワカガミ/オトギリソウ/コマ草/ゴゼンタチバナ/ヨツバシオガマ/
ミツバオウレン








































 

 
 










 
 
 
 
 
 
 
 






バッフル振動スピーカーの大容量比較試聴音源

バッフル振動スピーカー(通称:シェーカースピーカー)は
従来に無い構造のスピーカーですのでホームページの紹介記事には
従来方式(バッフルを取り外した状態)とバッフルを取り付けた状態の2種類の
比較試聴出来る音源を載せていますので、良かったらお試し下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/

何れもスピーカーから出る音をマイクで拾って
44.1KHz/16bit(CD品質)と96KHz/24bit高品質の2種類で、
それぞれポップス/JAZZ/ボーカル/クラッシックなどの5曲を載せています。

ファイル形式はWAV形式で音質は良いのですが、容量が大変多くなります。
上記の各5曲と2種類のシェーカースピーカーで録音した合計容量は220Mです。
14年間作り続けているホームページの全容量で120Mですので、
その大容量がご理解いただけるでしょうか。

ホームページのサーバーの限度が200Mですので現状では掲載不可。
新たにホームページを立ち上げても少し足りないので楽曲を減らすか...
サーバー維持コストが倍になるのも痛いなぁ~


色々考えましたら、最近流行のクラウドコンピューティングという物が有ります。
極端なのは端末のPCにはアプリケーションもHDDも無しで、
クラウド(雲と言う意)と言う場所に全て必要なデーターを保存し、
保存する(作成する)為のワープロや表計算やその他アプリケーションもそこから
借りて使うという様なシステムが有ります。

各端末は極シンプルで良い、データーは1箇所に集積出来るので管理が容易、
クラウドには限度無しと言う程の大容量が容易に格安で使えます。

調べると30G~50G程度なら無料で使えるサービスが有ります。
先程の200Mとは桁が違うので大喜びで加入したのですが問題が。
HPの様に不特性多数の方が訪れてクリックするだけでその音源ファイルを
開いて聞く等の操作には対応出来ないのです。
利用者本人、又はパスワードを共有した特定の人だけしか利用出来無い。

でも何とかそれらの同種のサービスを見つけて音源ファイルを預けました。
その音源を聞く為には、HPを訪れてくれた方が、一旦ダウンロードしてから
聞くと言う形になります。少し不便ですがこの手法で全ての音源を聞いて
いただけるのでご勘弁下さい。


現在では法人は勿論、個人でも機械的なトラブルや、震災などの大規模
災害に備えてデーターをバックアップする手段を構築しています。
クラウドコンピューティングはその最先端を行くシステムなのですが、
メンテナンス履歴を見ると何月何日トラブルで半日アクセス不可などと
完全では無い様子。

その会社が急に無くなったらどうなるの、セキュリティーは完璧でも
従業員がデーターリストを横流しなどと色々あるようです。
だんだん頭の固くなって来ている私などは、優先度の低い一部のデーターは
利用しても根幹部分は自分でバックアップしようなどと考えているのであります。

何かとPCのお世話になる今日この頃。
自営業者でもこんな心配をする日が来るとは思いませんでした。

追)このブログには画像や動画は掲載出来ても
  何故か音声ファイルは掲載出来ません。



2013年7月13日土曜日

バッフル振動スピーカー完成





















































上記の画像はSEAS社の最新自信作13cm同軸型ユニットを搭載した
山桜無垢材バッフルのシェーカースピーカーです。

振動型バッフルスピーカーの開発過程を二度程ブログに掲載して来ましたが、
完成しましたのでお知らせします。
この新作は「バッフル振動スピーカー」(通称:シェーカー)と呼びます。
詳細はホームページをご覧下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/
このホームページからはバッフル有り、無しの違いが分かる様に
比較試聴出来る音源を載せていますので是非聞いてみて下さい。

変わった形のスピーカーです。
その設置方法も変わっています。

画像正面のバッフル板と脚を取り除き、
エンクロージャーに直接ユニットを取り付ければ
通常のスピーカーとして動作します。

要約すると綺麗に響く無垢材のバッフル板を
スピーカーユニットで積極的に振動させて響かせ、
音楽が自然に優しく環境に溶け込み、
リスナーに安らぎを覚える様なある種の官能的な音を出します。

搭載ユニット口径の数周りも大きな音場空間を再現します。
音が優しく浮き出る様に鳴りますが、それがうるさく聞こえません。

目的の主旨からはイージ-リスニングやBGMなどに最適かと思います。
ウッドウイルが製作する訳ですから基本的な性能、音質は確保していますので、
メインスピーカーとしても勿論、十二分に使用に耐えます。

効果的にバッフルを響かせる為のエンクロージャーへの取付と、
バッフルの響きを自由振動させる為のつり下げ式の設置から必要とされる
専用脚のセットでこのスピーカーシステムは成り立ちます。

音と正面から向き合い、物理特性等を追求されるモニター的な使われ方には
方向性の異なる主旨のスピーカーで有るとは言えます。

アコーステックの自然に響く楽器の心地良さ、
スピーカーでこの音色に少しでも近づけられたなら幸いなのですが。

工房で無垢板を運んでいてコツン!と当たった時の心地良い響き!
動機は単純でしたが、実用化には多少の工夫が必要でした。
イージーな聴き方がふさわしいスピーカーなのに設計はイージでは有りません。
外れると全く動作しません。最適なユニットの選択や、防振や逆の強制振動や
機構など、今迄のスピーカーとは異なる要素が入り込みました。


蛇足ながら
ホームページに初めて音源を載せてみましたが、馴れない事は失敗が...
ホームページの容量が拡張々で200Mの内120Mも使っています。
今回載せたかった音源のWAVファイルで220Mも有りますのでパンク!。
これ以上の拡張は無しとの事。WAVファイルは大きいので止む無く
MP3等の圧縮ファイルに変えようか...
取り敢えずは96KHz/24bitはしばらく待機、楢シェーカーのファイルも待機。
意地でも音の良いWAVファイルに拘ります。
ウッドウイルの試聴機材ではこの音源ファイルの再生でバッフル有無の
効果は実感出来るのですが、皆様の環境では如何でしょう??

勿論、実機を聞くのが最良です。
ウッドウイルで試聴できますので避暑がてら是非おいで下さい。
ありがとうございました。