ウッドウイルが活動を始めた時にはラウンドエンクロージャーを製作する
工房は無かった様に思います(大手量産メーカーは除く)
従って製作する為のノウハウも殆ど見つける事は出来ませんでした。
止む無くスピーカー用としてでは無く、家具等の製作技術として
ラウンド構造とする為に「曲げ」の技術を探し、習得、応用を繰り返しました。
私の専門は電子機器設計なので、ウッドウイル開業前には1年間、
県の技術専門校で木工を勉強し、その時の人脈で習得する事が出来ました。
ついでに下記は木工学校での卒業制作の「ものづくりの椅子 」
日本で一番大きなコンペで入賞して全国行脚した椅子です。
ウッドウイルの試聴室に2脚置いています。
人体採寸し3D加工するラウンドエンクロージャーを想定した椅子作りでした。
ラウンドさせる方法は幾つか有りましたが、そのまま応用するのには難が有りました。
スピーカーは密封性が高く、共振等の無い事、制御可能な強度が必要で、
音質に悪影響を与える材料や加工方法などは採用できません。
オーディオ機器の中でも視線を一身に集める機器ですので外観も重要です。
そんな事から各種方法を試しながら少しずつラウンドエンクロージャーへの
採用を試行錯誤したのがこの15,6年の動きでした。
数年前にオーディオのイベントに出展してお客様とお話をした時、
ああ、ラウンドエンクロージャーをオーダーメードで作っている工房ですね!
と案外多くの方がウッドウイルの活動内容を詳しく知っていました。
驚く事に丸ごとコピーしている業者がいますねとも話してくれました。
良く分かりますねと問い返すと、ウッドウイルは試行錯誤しているのを知っているし、
コピー業者はいきなり最新型を出して来るから直ぐ分かりますよと。
成る程、悪い事は出来ない、見ている人は見ているのだなと。
現在合板を使ったラウンド構造は成型合板を主に用いています。
技術的には古くからの技ですがスピーカービルダーとしては15年前は初体験です。
経過品質を確認する為に1ペア分の仮組状態の材料を保管していました。
15年間保管した成型合板のラウンド側板とその製作治具(非球面と言うところがみそ)
代表的な電気製品の法的部品供給期間の倍以上が経過した時点で品質に異常無し、
スピーカー材としてはストレスも抜けて熟成が進んで音色の良い状態です。
品質点検は終了して、状態の良いこの時期に、スピーカーを組んでみます。
限定1ペアで10cmウーファー2発+リボンツイーターと言う小型スピーカー。
年内なら格安で購入できます。
良かったらHPの下記をご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html
流石に表面は焼けて薄い紅茶色に 。
磨いて塗装して綺麗にして遅まきながら嫁に出させていただきます。
2019年12月14日土曜日
2019年12月7日土曜日
音質改善メカ「MGES」の最新型と従来型との振動比較データ
音質改善メカ「MGES」の最新型と従来型との振動比較
従来型「MGESフル仕様」
新型「MGESコンプリート仕様」
スピーカーユニットは振動板の動きにより作用反作用運動と言う振動が
物理原則により発生してしまいます。
作用は振動板を動かす為に必要で、反作用はノイズ発生源となり不要です。
反作用の振動は音質を悪化させる様々な原因となります。
.反作用により作用運動の力が逃げ、立上がり、反応が遅れる。
短距離走で足を載せるスターティングブロックが固定されていない状態と同じ
.反作用運動はバッフルを逆位相で振動させ、振動板の波形信号をキャンセルする。
.振動はバッフルからエンクロージャー全体に時間差を持ちながら伝わり、
信号がキャンセルされなかった成分はエンクロージャーが信号発生源となる
ノイズと言う信号が発生する。
音質改善メカ「MGES」はユニットの振動系質量の数百~数千倍の質量をユニットに
持たせる事で反作用振動を吸収削減して上記の悪影響を削減します。
この機能を持たせたのが従来型「MGESフル仕様」です。
しかしながらこれだけでは不十分でした。
ユニットのマグネット付近の振動を削減で来ても主なる構造体から離れたフランジ付近は
反作用振動が伝搬し、歪んだ形で残っていました。
このフランジの振動をも削減させるのが新型「MGESコンプリート仕様」です。
この従来型と新型の効果を実測したのが下記のグラフです(一部を掲載)。
従来型「MGESフル仕様」
1KHz時のフランジ振動(52dB)
新型「MGESコンプリート仕様」
1KHz時のフランジ振動(5dB)
振動は約 3/1000倍に大幅に減衰
このノイズ削減効果を聴感上で感じるのはスピーカーを前にして聞いていて、
そこのベースの演奏が良いよね!と自然と位置を指させる様になります。
従来はノイズにより定位や音場感を 失っていたのだと気づかされます。
音が静か、クリアー、リアル、良く言われる表現ですが、
良い意味でスピーカーの存材が失われて来る気がします。
従来型「MGESフル仕様」
新型「MGESコンプリート仕様」
スピーカーユニットは振動板の動きにより作用反作用運動と言う振動が
物理原則により発生してしまいます。
作用は振動板を動かす為に必要で、反作用はノイズ発生源となり不要です。
反作用の振動は音質を悪化させる様々な原因となります。
.反作用により作用運動の力が逃げ、立上がり、反応が遅れる。
短距離走で足を載せるスターティングブロックが固定されていない状態と同じ
.反作用運動はバッフルを逆位相で振動させ、振動板の波形信号をキャンセルする。
.振動はバッフルからエンクロージャー全体に時間差を持ちながら伝わり、
信号がキャンセルされなかった成分はエンクロージャーが信号発生源となる
ノイズと言う信号が発生する。
音質改善メカ「MGES」はユニットの振動系質量の数百~数千倍の質量をユニットに
持たせる事で反作用振動を吸収削減して上記の悪影響を削減します。
この機能を持たせたのが従来型「MGESフル仕様」です。
しかしながらこれだけでは不十分でした。
ユニットのマグネット付近の振動を削減で来ても主なる構造体から離れたフランジ付近は
反作用振動が伝搬し、歪んだ形で残っていました。
このフランジの振動をも削減させるのが新型「MGESコンプリート仕様」です。
この従来型と新型の効果を実測したのが下記のグラフです(一部を掲載)。
従来型「MGESフル仕様」
1KHz時のフランジ振動(52dB)
新型「MGESコンプリート仕様」
1KHz時のフランジ振動(5dB)
振動は約 3/1000倍に大幅に減衰
このノイズ削減効果を聴感上で感じるのはスピーカーを前にして聞いていて、
そこのベースの演奏が良いよね!と自然と位置を指させる様になります。
従来はノイズにより定位や音場感を 失っていたのだと気づかされます。
音が静か、クリアー、リアル、良く言われる表現ですが、
良い意味でスピーカーの存材が失われて来る気がします。
2019年12月2日月曜日
新しいウイングスピーカーはこんなの
ウッドウイルの代表的なスピーカーであるウイング。
100%無垢材を用いたフルラウンド形状スピーカーですが、
世界を探しても今でも見つからない贅沢で優れた音質のスピーカーです。
2020年度には2代目のウイングスピーカーの製作に入ります。
1台目を遥かに上回る機能音質のハイエンドスピーカーとなります。
HPに概要を発表していますので詳しくは下記でご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/New-Product-20nen-and-reiwa-gannen.html
2代目ウイングスピーカーが目指すのは
1代目は小編成の室内楽、特に弦を綺麗に再現する事に特化していましたので
11cm2Wayの構成でした。
なんだそんなに小さいの??多くの試聴された方はでも十分でしたとの感想です!。
2代目は16cm2Way~18cm2Wayの構成にして、オーケストラも有る程度聞ける様に
します。(念のため、フルオーケストラ対応のスピーカーも製作しています)
大きなスピーカーを設置出来ない多くの制約の有る方向きで最高の音を狙います。
.音を決めるユニットは世界中のハイエンドから選択
.100%無垢材による官能的、楽器的音色
.ユニット以外の振動音を除いたクリアーでリアルな音の為に
MGESコンプリート仕様搭載
.タイムアライメント対策、回析効果対策を実施し
優れた定位や音場感を生み出します
100%無垢材を用いたフルラウンド形状スピーカーですが、
世界を探しても今でも見つからない贅沢で優れた音質のスピーカーです。
2020年度には2代目のウイングスピーカーの製作に入ります。
1台目を遥かに上回る機能音質のハイエンドスピーカーとなります。
HPに概要を発表していますので詳しくは下記でご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/New-Product-20nen-and-reiwa-gannen.html
2代目ウイングスピーカーが目指すのは
1代目は小編成の室内楽、特に弦を綺麗に再現する事に特化していましたので
11cm2Wayの構成でした。
なんだそんなに小さいの??多くの試聴された方はでも十分でしたとの感想です!。
2代目は16cm2Way~18cm2Wayの構成にして、オーケストラも有る程度聞ける様に
します。(念のため、フルオーケストラ対応のスピーカーも製作しています)
大きなスピーカーを設置出来ない多くの制約の有る方向きで最高の音を狙います。
.音を決めるユニットは世界中のハイエンドから選択
.100%無垢材による官能的、楽器的音色
.ユニット以外の振動音を除いたクリアーでリアルな音の為に
MGESコンプリート仕様搭載
.タイムアライメント対策、回析効果対策を実施し
優れた定位や音場感を生み出します
左の写真はMGES搭載無しのエンクロージャーの
不要振動が大きく、定位や音場感の劣るスピーカーが
再現する音の全体イメージです。
茫洋として平面的に音が再現されます。
2代目ウイングが狙う音の全体イメージ
小さな丸、大きな丸は各楽器や音源です。
個々の音源が集まり前後左右、上下にも配置して音の
広がりが生まれます。ステージを再現します。
不完全なスピーカーでは個々の音源の音像は
この様に形もフォーカスも曖昧です。
2代目ウイングはこの様に音像の形もフォーカスも
正確に再現します。
複数の演奏者が表現するステージ感を目前に再現します。
2代目ウイングはウッドウイルの試聴室常設用として主にクラッシック再生を狙います。
1ペア限定で同時に1ペア製作して格安でお客様に提供します。
ウッドウイルと同じクラッシック再生でも、ジャズでも伝統的なハイエンドサウンドでも
お客様の希望で仕様を決めます。
ウッドウイルのノウハウ総結集の作品となります。
完成をお待ちください。
2019年11月16日土曜日
音質改善メカ MGES搭載 業務用スピーカーが完成しました
音質改善メカ MGES 搭載業務用のスピーカーが完成しました
出川式電源の A&Rラボさんが試聴用やイベント会場でデモに使用する目的の為に高忠実度再生を出来るスピーカーとして製作した物です。
出川氏は20世紀電源ではCDプレーヤーやアンプなどから欠落した情報が
有る事を究明、その改善策として21世紀電源を開発しました。
更に録音現場のマイク用電源からミキサー、レコーダー等機材の電源も
出川式に変更、オーディオ再生の元となる音源をも高品質に変えました。
その効果を正確に忠実に再現する為にウッドウイルのスピーカーを
選んでいただき、今回は2度目の納品となりました。
ウッドウイル試聴室でその機材を用いて録音された音源を聞かれたお客様は、そのあまりに自然な音に驚かれていますが、例え高級機であっても平凡なスピーカーではその効果が分かり難いのが現実です。
ウッドウイルの活動は2020年4月で丸20年になります
この間、エンクロージャーで音質を改善する方法に取り組んできました
.エンクロージャー材は合板ならバーチ材、ベストは無垢材
.吸音材による抑揚を失う直方体よりラウンドエンクロージャー
.経験と設計手法によるベストなエンクロージャーやシステム設計
.顧客の希望に寄り添った音質提供できる機材の調達
.それらを総合したチューニングテクニック
.現在は更に音質改善メカMGESを搭載し楽器音色、ステージ感をも再現
左画像は最新の「音質改善メカ」MGESの最新型
ユニットは振動板からのみ音を出していただきます
フレーム振動や作用反作用運動による振動を極限まで減少
させてエンクロージャーを振動させ付帯音が加わるのを
防ぎ、不要振動による逆相音が振動板からの音楽信号を
キャンセルする事を防ぎます
何も足さ無い、何も引か無いを実現させます
曲面構造の木製品エンクロージャーに精密な機構品を搭載するのは現場の方以外は
理解が難しいでしょうが、制作は非常に困難です。費用も必要、制作時間も多大です。
スピーカーの音の50%はエンクロージャーが決める。
良質なスピーカーユニットの性能を最大限生かしたい。
本作品はその為に取り組んだスピーカーの一例です。
ウッドウイルの視聴室には本作品を上回る音質の試聴機を用意しています。
是非、試聴室で体験なさって下さい。
出川式電源の A&Rラボさんが試聴用やイベント会場でデモに使用する目的の為に高忠実度再生を出来るスピーカーとして製作した物です。
出川氏は20世紀電源ではCDプレーヤーやアンプなどから欠落した情報が
有る事を究明、その改善策として21世紀電源を開発しました。
更に録音現場のマイク用電源からミキサー、レコーダー等機材の電源も
出川式に変更、オーディオ再生の元となる音源をも高品質に変えました。
その効果を正確に忠実に再現する為にウッドウイルのスピーカーを
選んでいただき、今回は2度目の納品となりました。
ウッドウイル試聴室でその機材を用いて録音された音源を聞かれたお客様は、そのあまりに自然な音に驚かれていますが、例え高級機であっても平凡なスピーカーではその効果が分かり難いのが現実です。
ウッドウイルの活動は2020年4月で丸20年になります
この間、エンクロージャーで音質を改善する方法に取り組んできました
.エンクロージャー材は合板ならバーチ材、ベストは無垢材
.吸音材による抑揚を失う直方体よりラウンドエンクロージャー
.経験と設計手法によるベストなエンクロージャーやシステム設計
.顧客の希望に寄り添った音質提供できる機材の調達
.それらを総合したチューニングテクニック
.現在は更に音質改善メカMGESを搭載し楽器音色、ステージ感をも再現
左画像は最新の「音質改善メカ」MGESの最新型
ユニットは振動板からのみ音を出していただきます
フレーム振動や作用反作用運動による振動を極限まで減少
させてエンクロージャーを振動させ付帯音が加わるのを
防ぎ、不要振動による逆相音が振動板からの音楽信号を
キャンセルする事を防ぎます
何も足さ無い、何も引か無いを実現させます
曲面構造の木製品エンクロージャーに精密な機構品を搭載するのは現場の方以外は
理解が難しいでしょうが、制作は非常に困難です。費用も必要、制作時間も多大です。
スピーカーの音の50%はエンクロージャーが決める。
良質なスピーカーユニットの性能を最大限生かしたい。
本作品はその為に取り組んだスピーカーの一例です。
ウッドウイルの視聴室には本作品を上回る音質の試聴機を用意しています。
是非、試聴室で体験なさって下さい。
2019年11月1日金曜日
現在制作中の画像をフェイスブックに投稿したら
現在制作中の画像をフェイスブックに投稿したら。
何度か書いたフェイスブック(以下FB)の事。
オーディオの各機材や情報ノウハウについて語り合う各種のグループが世界中に存在し、
そんなグループの幾つかに参加しています。
FBはホームページやブログと大きく異なるのは会員になるのに原則、
本名と所属、所在地などを公開している事です。
相手が誰なのか凡そ分かるので「いいね」のチェックされるだけで、
あの人が 見てくれた、コメント迄くれた...大変嬉しいですね。
FBに参加している一番の目的は情報収集です。
アジアの粗末なガレージで作る立派なスピーカーシステム。
欧州の富豪の家に鎮座する超弩級ハイエンド機器達。
その機材、使い手、作り手に触れる事は物凄い刺激になります。
嬉しいのが互いのノウハウの交換です。
今回の画像(下記参照)でもどんな道具を使ったの?
こんな道具も有るよ、同じ様な例がどこそこに有るよ。
個人工房ではとても得られ無い様な情報の海に溢れています。
そこから吸収すべき点は山の様に有ります。
でも互いのノウハウ提供が基本。
聞くだけ、見るだけでの一方通行では駄目。
こちらはこんな作品造ってます、こんな工夫していますを公開し、
それを皆さんに分かってもらうのが前提。
非効率な事をしていると、私を知ってくれている方々は、
それはこうした方が良いのでは?とアドバイスをくれます。
日本に「削ろう会」と言う鉋を極限まで使い込んで1/1000mmレベルの
鉋屑を出そうと言う集まりが有ります。
神社仏閣建築の専門家、刃物の鍛冶屋、人間国宝クラスがメンバーです。
彼らは知ろうとしている者に持っているノウハウを惜しげも無く教えてくれます。
木に関わる文化、技術を継承出来ると言う目標が有るからです。
電子工学専攻の私が10ミクロン以下の鉋屑を出せる様になったのは、
現在の会長(地元の方)やその仲間に教わったからです。
いわゆる職人グループの中ではノウハウ公開すると自分の仕事が無くなるので、
非公開とする、ノウハウ流出も無いが、入って来る事も無いので技術の停滞。
そんな世界にいたら、当時未だ無かったスピーカービルダーと言う仕事を
続ける事は出来なかったと思っています。
下記画像は昨晩FBに掲載した物です。
今朝迄で「いいね」が250件、「コメント」16件、「シェア」2件、(複数の項有り)。
今書いているこのブログと古いブログを併せて18年程になり、その間の合計で、
「いいね」は約15件、「コメント」は3件です。
何度か書いたフェイスブック(以下FB)の事。
オーディオの各機材や情報ノウハウについて語り合う各種のグループが世界中に存在し、
そんなグループの幾つかに参加しています。
FBはホームページやブログと大きく異なるのは会員になるのに原則、
本名と所属、所在地などを公開している事です。
相手が誰なのか凡そ分かるので「いいね」のチェックされるだけで、
あの人が 見てくれた、コメント迄くれた...大変嬉しいですね。
FBに参加している一番の目的は情報収集です。
アジアの粗末なガレージで作る立派なスピーカーシステム。
欧州の富豪の家に鎮座する超弩級ハイエンド機器達。
その機材、使い手、作り手に触れる事は物凄い刺激になります。
嬉しいのが互いのノウハウの交換です。
今回の画像(下記参照)でもどんな道具を使ったの?
こんな道具も有るよ、同じ様な例がどこそこに有るよ。
個人工房ではとても得られ無い様な情報の海に溢れています。
そこから吸収すべき点は山の様に有ります。
でも互いのノウハウ提供が基本。
聞くだけ、見るだけでの一方通行では駄目。
こちらはこんな作品造ってます、こんな工夫していますを公開し、
それを皆さんに分かってもらうのが前提。
非効率な事をしていると、私を知ってくれている方々は、
それはこうした方が良いのでは?とアドバイスをくれます。
日本に「削ろう会」と言う鉋を極限まで使い込んで1/1000mmレベルの
鉋屑を出そうと言う集まりが有ります。
神社仏閣建築の専門家、刃物の鍛冶屋、人間国宝クラスがメンバーです。
彼らは知ろうとしている者に持っているノウハウを惜しげも無く教えてくれます。
木に関わる文化、技術を継承出来ると言う目標が有るからです。
電子工学専攻の私が10ミクロン以下の鉋屑を出せる様になったのは、
現在の会長(地元の方)やその仲間に教わったからです。
いわゆる職人グループの中ではノウハウ公開すると自分の仕事が無くなるので、
非公開とする、ノウハウ流出も無いが、入って来る事も無いので技術の停滞。
そんな世界にいたら、当時未だ無かったスピーカービルダーと言う仕事を
続ける事は出来なかったと思っています。
下記画像は昨晩FBに掲載した物です。
今朝迄で「いいね」が250件、「コメント」16件、「シェア」2件、(複数の項有り)。
今書いているこのブログと古いブログを併せて18年程になり、その間の合計で、
「いいね」は約15件、「コメント」は3件です。
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上記のFBのグループの会員は世界中に14,000人いて、上記250人の中に日本人はいません。 日本人頑張れ!! |
2019年10月21日月曜日
アルパイン ALPINE DDDS5 車載用16cmフルレンジスピーカーの音場表現力をMGESで補完
アルパイン ALPINE DDDS5 車載用16cmフルレンジスピーカー
車載用ユニットですがホームオーディオ用として大変人気が有るユニットで、
ウッドウイルでは3度目の製作となりました。
過去の経験から容量多めのバスレフ型トールボーイとしました。
バーチ合板採用、直方体構造の大変シンプルな構造です。
音質調整用補強と吸音処理、ポート調整、チューニングも完璧に。
塗装仕上げはオーナーさんの指定です。
DDDS5はフルレンジユニットの良い面が素直に出ていて久々に聞きましたが、
やはり優れたユニットと再確認しました。
良い面と書きましたが、中には個性丸出し、特異なジャンル以外は聞くに堪えない
猛者も存在しますので一応。
互いに良く出来た3Wayなどのマルチユニット方式とフルレンジ方式を聴き比べますと、
私が思いますのに、フルレンジの弱い一面として再生音の薄っぺらさが有り、
その音場感がスピーカーの前に面(平面の様)で聞こえます。
私は私的にも仕事でも数知れない程にフルレンジシステムを製作して来た経験から、
誤解を恐れずに書いていますが、比較しますと現実としてその様に聞こえます。
ウッドウイルではオリジナル設計のMGESと言う音質改善メカを用意しています。
効果の一つは中低域の解像度と応答速度の向上。
もう一つは定位や音場感の向上です。
ウッドウイルのホームページに詳細載せていますので良かったらご覧ください。
ステレオ録音では立体感、音場感を生む信号が含まれています。
しかし、その信号帯域の付近ではユニット振動板による反作用振動が生じ、
ユニットの再生音を逆位相の音と振動でキャンセルすると言う現象が生じます。
同時に逆位相振動はエンクロージャーに伝わり振動板からの再生音もキャンセルします。
DDDS5のフレームは樹脂製で剛性が弱いので反作用振動の影響は大きいのでは?
当初の設計には含まれていませんでしたがMGESを搭載し、大きな効果を確認しました。
その再生音は音場の前後左右、上下の広がりを持って聞こえ、
各楽器の音がフォーカスを絞った様に聞こえます。
本日はオーナーさんに引き取りに来ていただいたので試聴いただき感想を待ちます。
車内で聴いていて気に入っていたので、専用のエンクロージャーに収めれば、
もっと良くなるだろうと想像して来られたそうで。
想像をはるかに超えて鳥肌が立ったとの嬉しい感想をいただきました。
スピーカーの存在は完全に消えて、奥行き高さまでも広がった音場に
演奏者の立ち位置が分かる様にDDDS5の素直で綺麗な音が広がるので堪らない。
ダイヤトーンの27cm3Wayをメインスピーカーに聞いているのだが、
DDDS5はサブで聴くつもりだったが逆転しますとの事でした。
お願いして自宅での感想をいただく事にしましたので後程掲載させていただきます。
MGESの最高仕様は新規製作でないと対応できませんが、
既存の製品に取付出来るタイプも用意していますので、
上記の様な不満が有る方は是非お問い合わせください。
お客様から早速、感想が届きましたので掲載させていただきます。
ウッドウィル 代表 柴田喜美雄様
先日は、ろいろとありがとうございました。
思い出に残る一日でした。
早速自宅に戻りセッティングしました。
試聴室で聴いた時とは異なった印象ですが、環境やシステムの違いからくるものかなと思っています。
試聴室ほどは奥行きを感じられませんでしたが、
音のまとまり、バランスは特筆ものです。
早速メインスピーカーに昇格しました。
サックス、ピアノの響きは絶品です。
低音も申し分なく、14cmフルレンジから繰り出される音色とは思えませんでした。
ユニットの性能を引き出すのはエンクロージャなのだと改めて感じました。
試聴室で聴いたライブ盤の感動が忘れられず、
お気に入りのアーティストのライブ盤を視聴しました。
楽器の位置、ヴォーカルの音像など、何度も聞いたアルバムのはずなのに、
初めて聞いたような感動がありました。
今は、床に直置きのため、若干くもったような音ですが、
これからのアレンジが楽しみです。
アドバイス通り、大理石か複合材のオーディオボード、耐震素材、
高さ調整などしてクリアな音にしていきたいと思います。
これからしばらく楽しめそうです。大満足です。
このスピーカーで聴くと今まで聞き慣れた音源が別物のように感じます。
オーディオでCDが世に出た時以来の感動を味わうことができました。
本当にありがとうございました。セッティングに困ったときには、
また相談に乗っていただければと思います。では、また
ウッドウイルを活動させた当初はエンクロージャーはスピーカーの音を決める割合が
30%程と考えていたのですが、10年程前からは50%を占めると確信に変わりました。
今回のお客様がエンクロージャーの占める重要性を体験され、ウッドウイルの考えを
理解いただけた事が大変うれしく思っています。ありがとうございました。
車載用ユニットですがホームオーディオ用として大変人気が有るユニットで、
ウッドウイルでは3度目の製作となりました。
過去の経験から容量多めのバスレフ型トールボーイとしました。
バーチ合板採用、直方体構造の大変シンプルな構造です。
音質調整用補強と吸音処理、ポート調整、チューニングも完璧に。
塗装仕上げはオーナーさんの指定です。
DDDS5はフルレンジユニットの良い面が素直に出ていて久々に聞きましたが、
やはり優れたユニットと再確認しました。
良い面と書きましたが、中には個性丸出し、特異なジャンル以外は聞くに堪えない
猛者も存在しますので一応。
互いに良く出来た3Wayなどのマルチユニット方式とフルレンジ方式を聴き比べますと、
私が思いますのに、フルレンジの弱い一面として再生音の薄っぺらさが有り、
その音場感がスピーカーの前に面(平面の様)で聞こえます。
私は私的にも仕事でも数知れない程にフルレンジシステムを製作して来た経験から、
誤解を恐れずに書いていますが、比較しますと現実としてその様に聞こえます。
ウッドウイルではオリジナル設計のMGESと言う音質改善メカを用意しています。
効果の一つは中低域の解像度と応答速度の向上。
もう一つは定位や音場感の向上です。
ウッドウイルのホームページに詳細載せていますので良かったらご覧ください。
ステレオ録音では立体感、音場感を生む信号が含まれています。
しかし、その信号帯域の付近ではユニット振動板による反作用振動が生じ、
ユニットの再生音を逆位相の音と振動でキャンセルすると言う現象が生じます。
同時に逆位相振動はエンクロージャーに伝わり振動板からの再生音もキャンセルします。
DDDS5のフレームは樹脂製で剛性が弱いので反作用振動の影響は大きいのでは?
当初の設計には含まれていませんでしたがMGESを搭載し、大きな効果を確認しました。
その再生音は音場の前後左右、上下の広がりを持って聞こえ、
各楽器の音がフォーカスを絞った様に聞こえます。
本日はオーナーさんに引き取りに来ていただいたので試聴いただき感想を待ちます。
車内で聴いていて気に入っていたので、専用のエンクロージャーに収めれば、
もっと良くなるだろうと想像して来られたそうで。
想像をはるかに超えて鳥肌が立ったとの嬉しい感想をいただきました。
スピーカーの存在は完全に消えて、奥行き高さまでも広がった音場に
演奏者の立ち位置が分かる様にDDDS5の素直で綺麗な音が広がるので堪らない。
ダイヤトーンの27cm3Wayをメインスピーカーに聞いているのだが、
DDDS5はサブで聴くつもりだったが逆転しますとの事でした。
お願いして自宅での感想をいただく事にしましたので後程掲載させていただきます。
MGESの最高仕様は新規製作でないと対応できませんが、
既存の製品に取付出来るタイプも用意していますので、
上記の様な不満が有る方は是非お問い合わせください。
バッフル両サイドは回析現象減少用の曲面加工 |
メカ構造体と支持部が内蔵されるMGES |
お客様から早速、感想が届きましたので掲載させていただきます。
ウッドウィル 代表 柴田喜美雄様
先日は、ろいろとありがとうございました。
思い出に残る一日でした。
早速自宅に戻りセッティングしました。
試聴室で聴いた時とは異なった印象ですが、環境やシステムの違いからくるものかなと思っています。
試聴室ほどは奥行きを感じられませんでしたが、
音のまとまり、バランスは特筆ものです。
早速メインスピーカーに昇格しました。
サックス、ピアノの響きは絶品です。
低音も申し分なく、14cmフルレンジから繰り出される音色とは思えませんでした。
ユニットの性能を引き出すのはエンクロージャなのだと改めて感じました。
試聴室で聴いたライブ盤の感動が忘れられず、
お気に入りのアーティストのライブ盤を視聴しました。
楽器の位置、ヴォーカルの音像など、何度も聞いたアルバムのはずなのに、
初めて聞いたような感動がありました。
今は、床に直置きのため、若干くもったような音ですが、
これからのアレンジが楽しみです。
アドバイス通り、大理石か複合材のオーディオボード、耐震素材、
高さ調整などしてクリアな音にしていきたいと思います。
これからしばらく楽しめそうです。大満足です。
このスピーカーで聴くと今まで聞き慣れた音源が別物のように感じます。
オーディオでCDが世に出た時以来の感動を味わうことができました。
本当にありがとうございました。セッティングに困ったときには、
また相談に乗っていただければと思います。では、また
ウッドウイルを活動させた当初はエンクロージャーはスピーカーの音を決める割合が
30%程と考えていたのですが、10年程前からは50%を占めると確信に変わりました。
今回のお客様がエンクロージャーの占める重要性を体験され、ウッドウイルの考えを
理解いただけた事が大変うれしく思っています。ありがとうございました。
2019年10月19日土曜日
ウッドウイルプライベートスピーカー「Jazz Machine」バッフル放出
10代から興味を持って試作を続けて来た「平面バッフル」方式のスピーカー。
そのきっかけは、スピーカーの片チャンネルの極性を間違えた事でした。
いつも気になっていた中低域のこもった様な濁った様な音が突然消えたのです。
それは左右のスピーカーの低域成分がキャンセルし合って中低域のゲインが下がり、
こもり音が消えた事でした。何とスッキリした綺麗な音だろうと感激しました。
平面バッフルスピーカーの特徴では無く、デメリットで有るのですが、
そこから如何に低音を損なわずにこのスッキリ音を生かせるかの挑戦が始まりました。
試行錯誤の内容はこんな感じです
.バッフル面積が大きいので板材の癖が非常に多く出る
. 床からの高さ、背面壁の影響が非常に多く出る
.搭載ユニット選択には悩む
.現実的な規模でのユニット構成に苦心する
.王道の16cmフルレンジ1発やJBL D130+075では学生時代足げく通った目標の
六本木のジャズライブハウス「ピットイン」最前列で聴くドラムスの腹を打つ音に
たどり着けません
.38cm2発+中低域30cm+クラッシックも聞きたいのでコントラバスの唸り音再現に
46cmサブウーファー2発、350Hzから上は2インチのコンプレッションドライバー
+大型ホーンと言う姿にたどり着きます
.こうなるとL/Cネットワークでは対応出来ないのでデジタルチャンデバを用いた
マルチアンプ方式となります
.床も天井も近くなり、リスニングポイントは5m程離れるので室内特性に大いに影響
されて各種室内特性補正を繰り返す
ざっとこんな感じを足かけ40年以上ゆっくり間を空けながら続けて来た訳です。
そのベースとなるのがこのバッフルとスタンドですので、
38cm1発+30cmコアキシャル2Wayなどでスタートして見るのも面白いと思います。
このバッフルサイズで基本設計しますと最低再生周波数は150Hz前後となるのですが、
長年の経験からサブウーファー無しで50Hz再生が可能としました。
殆どの楽曲再生には問題ない最低域再生能力です。
実はそんな能力など目ともしない程の音圧、瞬発力、腹が減っては聞けない程の
パワフルな音が目前と言うより体を震わせます。
このシステムを受注すればユニット、アンプ類を除いたバッフル+スタンドで
150万円以下では製作できません、それを試作機で仕上げ無し、中古で
20万円(ペア/税込み)で放出します(送料別)。大きいので梱包できませんので
引き取りか、引っ越し便で発送です。
使い方のノウハウは相談にのりますので、音楽再生の別次元を試されたい方、
挑戦されては如何でしょうか。
HPにも掲載中です。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html
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