皆さんは「レーザーターンテーブル」をご存じでしょうか?
LPレコードを機械式摩擦で音を拾うのでは無くて、
レーザー光を当てた光反射で音を拾う方式のレコードプレーヤーです。
このレーザーターンテーブルに関連する記事が今発売中のstereo誌2014年3月号の
田中伊佐資 ヴィニジャン~アナログの壺 連載の中で紹介されています。
ウッドウイル版 日立 Lo-d HS-500 のエンクロージャーを製作依頼された萩原成さんが
既存のレーザーターンテーブルを改造/チューンアップした物の取材記事です。
http://www.old-and-new-shop.com/
蛇足ですが、このウッドウイル版 日立 Lo-d HS-500 のエンクロージャー
発表以来、HS-500の中古価格が高騰して嬉しいやら悲しいやらです。
改造して音質向上したレーザーターンテーブルを製作している方がいますよと
田中伊佐資さんにお話しをして今回の取材になったという次第です。
改造/チューンアップしたレーザーターンテーブルの音とは?
.アナログレコードプレーヤーでもCDプレーヤーでも経験した事の無い程の良質な音
.CD並にノイズが少ない
.CD並に取扱が容易
.非接触でレコードが摩耗しない
.音を聞きますと「えっ!」と信じられない様な気持ちになります
私も収録させていただいた高音質音楽専門衛生デジタルラジオ「MUSIC BIRD」の
「オレの音ミゾをほじっておくれ」のスタジオには局備え付けのアナログプレーヤーで
放送されていますが、近々に上記「レーザーターンテーブル」を使って放送する
らしいので私も楽しみにしています。
2014年2月21日金曜日
2014年2月16日日曜日
大雪
長野県に引っ越してから2番目の大雪です。
玄関を出たら腰までの雪です。
今迄と景色が違います。
門に出る通路が回廊になってしまいました。
画面左側に車が2台有るのですが。
塗装小屋がつぶれそう
高速道路/JR/国道...みんな閉鎖中で出かけられません。
家で除雪の体を休め、オリンピック観戦するしかありません。
2014年2月8日土曜日
ホワイトアウト
左端に見える軽トラが遭難している見たいだが右側の黒い物が落ちている車!
見えているのは車の底、左側面が接地しています。
現在長野県はほぼ全域で大雪警報です。
御柱際の打合せ(祭りまでまだ2年ある!)の会合の為、
二日酔いぎみでの朝食後に先ずは猛吹雪の中、1回目の雪掻き、
今日は何回雪掻きする事になるのだろう?
(夕方に2回めの雪掻きしたが雪が重くなっていて体が悲鳴!)
遅めに2階に上がってパソコンのメールチェックしながら外を見ると
そろそろと軽トラ(軽自動車のトラックで地元では必須の乗り物)
がこちらに向かって来て止まりました。
ナンバープレートが隠れそうな程雪が積もっていますので
進退を考えての事かと思いきや、
乗員が二人降りて来ます。
歩いていった先に、何と車らしき物が見えます。
道路端の段差数メートルの際が見えずに落ちた様です。
落ちた少し先に交差する道が有るので見えずに感でハンドルを切ったのか?
先の二人はその車の救援に駆けつけた様です。
その一人はどうやら昨夜のメンバーの様でした。
落ちた車の人は無事なのか、何やら掘り出しにかかりましたが、
猛吹雪の為か手こずって諦めて帰って行きました。
自宅から見える裏の道でホワイトアウトで事故が起きるとは!
辺りは水田で目標になる物が何も無いのです。
好天の時には何でここで事故??と信じられない様な光景です。
ホワイトアウト: 雪や雲などによって視界が白一色となり、
方向・ 高度・地形の起伏が識別不能となる現象。
2014年2月4日火曜日
上原彩子(ピアノ)リサイタル2014/2/2+ピアノのウオームアップ
2014/2/2 サントリーホールで上原彩子(ピアノ)さんのリサイタルを聴いて来ました。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20140202_M_2.html
私の好きな数少ないピアノ演奏者の上原彩子さん、今回で3回目です。
最初に聞いたのは何と妊娠中!、2回目が出産直後で?、3回目が子育中(3才)と言う
如何にも女性特有の演奏者という事になりました。
今回の演奏曲目はラフマニノフ:幻想的小品集、サロン小品集、幻想的小品集、
ここは素晴らしい場所、チェロソナタ ト短調、その他などです。
演奏最後には遠藤真理(チェロ)さんとデュエットでラフマニノフ チェロ.ソナタ短調Op.19
という弦が加わって華やいだ雰囲気になりました。
上原彩子さんはごく普通の方の様に見えるのですが、演奏が始まるとアーティストに豹変します。
綺麗な立ち振る舞いを演じる様な事は無く、感情表現豊富な音楽の体現者となります。
その振る舞いが演奏と協調して感じ入りファンになってしまったという次第です。
初めて聞いた演奏曲もチャイコフスキーのピアノ協奏曲、次がショパンにシューベルトの小曲と
ピアノ初心者の私には敷居が低かったのも幸いしました。
さて、ウッドウイルのブログでこんな話ばかりでは怒られてしまいますね。
本題です。
ピアノのウオームアップ?
チェロなどの弦楽器ではウオームアップが必要な事は知られており、
N響のチェリストからも直接聞いて承知しています。
特に雨の湿度の高い時には影響が大きく、
演奏会が始まって、出だしの小曲を何曲か演奏して20~30分経過、
楽器が温まって(リラックスして)来て本来の響きが出て来ます。
その頃には演奏会のメインの曲がベストで演奏出来る環境が整います。
ウオームアップの分かり易い例が金管楽器です。
暖かい息を吹き込む事で、楽器その物が温まって音色が整ってくるそうです。
文字通りのウオームアップです。
果たしてピアノは如何でしょう。
今回の上原彩子さんのリサイタルで初めて感じた事です。
初めからの数曲は曲の特徴からあまり低音域は無く中音、高音域が目立ちます。
そこには柔らかさが感じられずに痩せた個々独立した音がホールに響いている様に聞こえます。
サントリーホールはステージ後ろにも観客席が有るので奥行きが深いのです。
前から10列目で聞いている場所からは丁度空間の真ん中にピアノが位置している具合です。
丁度、軽井沢大賀ホールの様で、ほぼ円形でステージがほぼ中心に有り、
響き方が四方に広がって行くので独特な響きが有りますが、
その大賀ホールに近い印象で響きだけが特徴的に聞こえる音色です。
休憩も終わり、後半にはその印象は無くなりました。
曲の種類も変わり、和音が加わってか、優しく滑らかに響いています。
響き方もホール中間位置から聞こえて来ると言う様な不自然さは無く、
流石にサントリーホールと思わせる様な自然な音色に聞こえます。
さてこの聞こえ方はどう判断したら良いのか?
私の気分か体調のせいでしょうか?。
上原彩子さんに限らず、他のピアノ演奏でも今迄こんな感じを受けた事は有りませんでした。
調律が狂うなんて事は考えられません。
そう言えば今日の東京は久々の雨でしたが?。
全然自信が無いので(汗!)何か情報はないものかと探しましたが??
しかし当日の演奏を聴いた方のブログにこんな表現が。
「初めはYAMAHAのピアノはクリアーな響きではありますが、華麗な響きに欠ける感じも有り、
その後の曲は曲その物の厚みのある和声もあり、響きに満足と。」
理由は何で有れ、同じ様な印象を持った方が私以外にも居た事で安心。
この書き込みの様に、今迄聞いた上原彩子さんのピアノはスタインウェイでした。
例のN響のチェリストが言っていましたが、
チェロのウオームアップは当然起こる現象ですが、演奏中にエンドピンを通して
(エンドピン:チェロを床に支える為の鉄棒の先端の意)
チェロとホールが協調して響きが良くなるのだとも言っていました。
この話は初耳でしたが、こんな現象がピアノでも生じていて、
今迄気がつかなったのかも知れません。
何かの機会にピアニストに聞いてみる事にしましょう。
最後に、スケッチする時や写真を撮る時に両手の指で四角を作って構図を
考えて仕上がりを予想しますね。
私は生演奏の時には音の構図を頭で想像して聞いています。
今聞こえているこの音が、再生音だったら装置から、
部屋からはどの様な音が出ているのだろうと?
そんなイメージを膨らませているのです。
今回聞いた初めの曲の響き方は生で直接聞いている音としても、
想像した音としても何かそぐわない、馴染めないぞと感じたのでした。
言わずもがな、演奏は素晴らしいものでした、念の為。
また聞きに行きます。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20140202_M_2.html
私の好きな数少ないピアノ演奏者の上原彩子さん、今回で3回目です。
最初に聞いたのは何と妊娠中!、2回目が出産直後で?、3回目が子育中(3才)と言う
如何にも女性特有の演奏者という事になりました。
今回の演奏曲目はラフマニノフ:幻想的小品集、サロン小品集、幻想的小品集、
ここは素晴らしい場所、チェロソナタ ト短調、その他などです。
演奏最後には遠藤真理(チェロ)さんとデュエットでラフマニノフ チェロ.ソナタ短調Op.19
という弦が加わって華やいだ雰囲気になりました。
上原彩子さんはごく普通の方の様に見えるのですが、演奏が始まるとアーティストに豹変します。
綺麗な立ち振る舞いを演じる様な事は無く、感情表現豊富な音楽の体現者となります。
その振る舞いが演奏と協調して感じ入りファンになってしまったという次第です。
初めて聞いた演奏曲もチャイコフスキーのピアノ協奏曲、次がショパンにシューベルトの小曲と
ピアノ初心者の私には敷居が低かったのも幸いしました。
さて、ウッドウイルのブログでこんな話ばかりでは怒られてしまいますね。
本題です。
ピアノのウオームアップ?
チェロなどの弦楽器ではウオームアップが必要な事は知られており、
N響のチェリストからも直接聞いて承知しています。
特に雨の湿度の高い時には影響が大きく、
演奏会が始まって、出だしの小曲を何曲か演奏して20~30分経過、
楽器が温まって(リラックスして)来て本来の響きが出て来ます。
その頃には演奏会のメインの曲がベストで演奏出来る環境が整います。
ウオームアップの分かり易い例が金管楽器です。
暖かい息を吹き込む事で、楽器その物が温まって音色が整ってくるそうです。
文字通りのウオームアップです。
果たしてピアノは如何でしょう。
今回の上原彩子さんのリサイタルで初めて感じた事です。
初めからの数曲は曲の特徴からあまり低音域は無く中音、高音域が目立ちます。
そこには柔らかさが感じられずに痩せた個々独立した音がホールに響いている様に聞こえます。
サントリーホールはステージ後ろにも観客席が有るので奥行きが深いのです。
前から10列目で聞いている場所からは丁度空間の真ん中にピアノが位置している具合です。
丁度、軽井沢大賀ホールの様で、ほぼ円形でステージがほぼ中心に有り、
響き方が四方に広がって行くので独特な響きが有りますが、
その大賀ホールに近い印象で響きだけが特徴的に聞こえる音色です。
休憩も終わり、後半にはその印象は無くなりました。
曲の種類も変わり、和音が加わってか、優しく滑らかに響いています。
響き方もホール中間位置から聞こえて来ると言う様な不自然さは無く、
流石にサントリーホールと思わせる様な自然な音色に聞こえます。
さてこの聞こえ方はどう判断したら良いのか?
私の気分か体調のせいでしょうか?。
上原彩子さんに限らず、他のピアノ演奏でも今迄こんな感じを受けた事は有りませんでした。
調律が狂うなんて事は考えられません。
そう言えば今日の東京は久々の雨でしたが?。
全然自信が無いので(汗!)何か情報はないものかと探しましたが??
しかし当日の演奏を聴いた方のブログにこんな表現が。
「初めはYAMAHAのピアノはクリアーな響きではありますが、華麗な響きに欠ける感じも有り、
その後の曲は曲その物の厚みのある和声もあり、響きに満足と。」
理由は何で有れ、同じ様な印象を持った方が私以外にも居た事で安心。
この書き込みの様に、今迄聞いた上原彩子さんのピアノはスタインウェイでした。
例のN響のチェリストが言っていましたが、
チェロのウオームアップは当然起こる現象ですが、演奏中にエンドピンを通して
(エンドピン:チェロを床に支える為の鉄棒の先端の意)
チェロとホールが協調して響きが良くなるのだとも言っていました。
この話は初耳でしたが、こんな現象がピアノでも生じていて、
今迄気がつかなったのかも知れません。
何かの機会にピアニストに聞いてみる事にしましょう。
最後に、スケッチする時や写真を撮る時に両手の指で四角を作って構図を
考えて仕上がりを予想しますね。
私は生演奏の時には音の構図を頭で想像して聞いています。
今聞こえているこの音が、再生音だったら装置から、
部屋からはどの様な音が出ているのだろうと?
そんなイメージを膨らませているのです。
今回聞いた初めの曲の響き方は生で直接聞いている音としても、
想像した音としても何かそぐわない、馴染めないぞと感じたのでした。
言わずもがな、演奏は素晴らしいものでした、念の為。
また聞きに行きます。
2014年1月27日月曜日
五嶋みどり グラミー賞受賞
五嶋みどりさんが、第56回グラミー賞の最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞しました。
五嶋みどり&エッシェンバッハのアルバム作品「ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲、ウェーバーの主題による交響的変容、弦楽と金管のための協奏音楽」(演奏:エッシェンバッハ(指揮)、五嶋みどり(ヴァイオリン)、北ドイツ放送交響楽団)。
賞の事は良く分かりませんが嬉しいですね。
この数年間はCDを発表していませんでしたので、尚更驚きです。
このブログを良く読んで下さる方やウッドウイルに来られた方はよくご存じでしょうが、
当工房でのスピーカーのチューニング(弦楽器/ヴァイオリン用)には五嶋みどりさんの
音色を基準にしています。
コンサートに足繁く通い、彼女のCDは国内盤は全て、海外版も探して良く聞いています。
彼女の幼少から現在進行形の今の姿までは一つのストーリーとして有名ですから、
その単行本や関連雑誌に新聞に、TVに発表会にまで関心を持っています。
著名なコンテストなどとは無縁なのに、11才にしてズービン.メーター指揮でニューヨクデビュー、
タングルウッドの奇跡、アジア地域での音楽普及活動、国連親善大使...などなど書ききれない。
受賞したCDはホームページの「試聴用CD」に掲載しています。
CDは購入して聞いていたのに受賞で慌てて掲載しました(汗!)
良かったら購入して聞いてみて下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html
五嶋みどり&エッシェンバッハのアルバム作品「ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲、ウェーバーの主題による交響的変容、弦楽と金管のための協奏音楽」(演奏:エッシェンバッハ(指揮)、五嶋みどり(ヴァイオリン)、北ドイツ放送交響楽団)。
賞の事は良く分かりませんが嬉しいですね。
この数年間はCDを発表していませんでしたので、尚更驚きです。
このブログを良く読んで下さる方やウッドウイルに来られた方はよくご存じでしょうが、
当工房でのスピーカーのチューニング(弦楽器/ヴァイオリン用)には五嶋みどりさんの
音色を基準にしています。
コンサートに足繁く通い、彼女のCDは国内盤は全て、海外版も探して良く聞いています。
彼女の幼少から現在進行形の今の姿までは一つのストーリーとして有名ですから、
その単行本や関連雑誌に新聞に、TVに発表会にまで関心を持っています。
著名なコンテストなどとは無縁なのに、11才にしてズービン.メーター指揮でニューヨクデビュー、
タングルウッドの奇跡、アジア地域での音楽普及活動、国連親善大使...などなど書ききれない。
受賞したCDはホームページの「試聴用CD」に掲載しています。
CDは購入して聞いていたのに受賞で慌てて掲載しました(汗!)
良かったら購入して聞いてみて下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html
2014年1月26日日曜日
Stereo誌2014/2号 オーディオチェックCD2014
Stereo誌2014/2号 オーディオチェックCD2014
今月号のStereo誌の特別付録に「究極のオーディオチェックCD2014」が付いています。
毎年、趣向を凝らして作成されるオーディオチェックCDなのでご存じの方も多いのでは。
今回収録されている「パイプオルガン編」には縁があるので少し書いてみます。
オルガンは長野県小淵沢の八ヶ岳高原の山麓に建つ「フィリア美術館」の中に設置されています。
ウッドウイルの工房から30分弱の場所にあります。
10年以上前でしょうか、近くに住むお客様に誘われて美術館を訪れ、パイプオルガンに驚き、
そのままパイプオルガン製造元の工房「草刈オルガン」を訪れたのでした。
このブログにも何度か登場した「草刈オルガン」
工房を訪れてあまりに興味津々に覗いているので、製作中のオルガンの内部を分解して
解説しながら詳しく見せて下さった草刈氏。
昨年発表した「FOSTEX FW800HS」80cm口径サブウーファーの装飾部分の加工方法を
オルガンの手法を参考にさせて貰ったのですが、その説明にも草刈氏は直接手を差し伸べて
教えて下さいました。
そんな事で今回のStereo誌のオーディオチェックCDにはソロ楽器の収録として草刈オルガンを
題材にしているとの事でたまらずこうして書かせていただいています。
教会に通う方、キリスト系学校に通う方ならこの様な中小型のパイプオルガンを聞く機会は
有るのかも知れませんが、一般の方ではコンサートホールの大型パイプオルガンでなければ
聞く機会は殆ど無いと思います。
http://www.sorgel.net/kusakari/index.html
神戸に努める牧師のお客様の以前努め先の教会には草刈オルガンがあったと
聞かされ、このつながりに驚きもしました。
「フィリア美術館」では年に数回オルガンを使ったコンサートを開催していまして、
私も何回か聞きに行きました。そこでの同曲によるライブ録音CDも所持しており、
生と収録の音の違い、生では観客が入るのでその違いなど興味深い体験もしています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00007M8UP/ref
オーディオチェックCDのオルガンを聞いてどの様に皆様は感じられるでしょうか。
楽器と同じフロアーで高さも等しく、とても近い距離で聞くパイプオルガンは、
壮大で天上から降り注ぐ大コンサートホールの音色とは違います。
分解して見させていただいたままの単純で素朴な音色、
音は単純な構造から出るのですが、恐ろしく組み合わせが大がかりです。
そのハーモニーが独特の世界を作り出しています。
曲が変わるとまるで違う楽器かと思わせる様な変幻自在な音色の世界です。
パイプの一つを自分の口で吹いてみたら音が出ました。
1本ならひょっとして作れるのかな?と思わせてくれました。
このオーディオチェックCDは含蓄があるので続編を書こうかと思っています。
今月号のStereo誌の特別付録に「究極のオーディオチェックCD2014」が付いています。
毎年、趣向を凝らして作成されるオーディオチェックCDなのでご存じの方も多いのでは。
今回収録されている「パイプオルガン編」には縁があるので少し書いてみます。
オルガンは長野県小淵沢の八ヶ岳高原の山麓に建つ「フィリア美術館」の中に設置されています。
ウッドウイルの工房から30分弱の場所にあります。
10年以上前でしょうか、近くに住むお客様に誘われて美術館を訪れ、パイプオルガンに驚き、
そのままパイプオルガン製造元の工房「草刈オルガン」を訪れたのでした。
このブログにも何度か登場した「草刈オルガン」
工房を訪れてあまりに興味津々に覗いているので、製作中のオルガンの内部を分解して
解説しながら詳しく見せて下さった草刈氏。
昨年発表した「FOSTEX FW800HS」80cm口径サブウーファーの装飾部分の加工方法を
オルガンの手法を参考にさせて貰ったのですが、その説明にも草刈氏は直接手を差し伸べて
教えて下さいました。
そんな事で今回のStereo誌のオーディオチェックCDにはソロ楽器の収録として草刈オルガンを
題材にしているとの事でたまらずこうして書かせていただいています。
教会に通う方、キリスト系学校に通う方ならこの様な中小型のパイプオルガンを聞く機会は
有るのかも知れませんが、一般の方ではコンサートホールの大型パイプオルガンでなければ
聞く機会は殆ど無いと思います。
http://www.sorgel.net/kusakari/index.html
神戸に努める牧師のお客様の以前努め先の教会には草刈オルガンがあったと
聞かされ、このつながりに驚きもしました。
「フィリア美術館」では年に数回オルガンを使ったコンサートを開催していまして、
私も何回か聞きに行きました。そこでの同曲によるライブ録音CDも所持しており、
生と収録の音の違い、生では観客が入るのでその違いなど興味深い体験もしています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00007M8UP/ref
オーディオチェックCDのオルガンを聞いてどの様に皆様は感じられるでしょうか。
楽器と同じフロアーで高さも等しく、とても近い距離で聞くパイプオルガンは、
壮大で天上から降り注ぐ大コンサートホールの音色とは違います。
分解して見させていただいたままの単純で素朴な音色、
音は単純な構造から出るのですが、恐ろしく組み合わせが大がかりです。
そのハーモニーが独特の世界を作り出しています。
曲が変わるとまるで違う楽器かと思わせる様な変幻自在な音色の世界です。
パイプの一つを自分の口で吹いてみたら音が出ました。
1本ならひょっとして作れるのかな?と思わせてくれました。
このオーディオチェックCDは含蓄があるので続編を書こうかと思っています。
2014年1月22日水曜日
アキュフェーズ 社長さんの言葉
数日前の朝日新聞にアキュフェーズ社の紹介記事と社長さんの言葉が掲載されていました。
アキュフェーズ社の技術や営業方針などは広く知られた所ですね。
得意な分野に特化した製品作り、良い物だけに厳選した製品ラインナップ、
そしてたくさん作らない事などでしょうか。
売れ筋価格帯には手を付けない事も大きな特徴ですね。
この記事で強く関心を引いたのは、社長さんが言う、オーディオ愛好家の醍醐味は
「自宅に居ながらに好きな作曲家やオーケストラなどを自分の為にだけ演奏して貰える」でした。
勿論、JAZZやポップスでもジャンルは問いません。
もう10年にもなるでしょうか、関西のお医者さまで、ご夫婦でクラッシックファン。
演奏を聴きに海外まで脚を運ぶ程の音楽愛好家の方に納品した後にいただいた言葉です。
「今晩は誰に演奏して貰おうか!とご夫婦で相談されて聞き始め、
有る時など、演奏が終わると思わず拍手をしてしまうのです」。
身に余る様な礼状をいただきその時はただ恐縮していましたが、
この言葉は音楽を聴きたいと思わせる最も基本的な動機なのだと、
改めて気づかせてくれました。
流石に社長さんも、このお客さんも共に造詣が深いと言う事が理解出来ます。
オーディオ専門誌では無く、一般の全国紙に掲載された記事であった事が嬉しかったです。
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