2013年6月6日木曜日

耳の健康診断

鼻づまりで耳鼻咽喉科に行ったのでついでに耳の検査を受けました。

一般の健康診断での聴力検査はヘッドフォンを装着した気導聴力検査と
言う物で1KHzと4KHzでの聞こえ方を調べるそうです。

病院での検査は「標準純音聴力」と呼ばれる気導聴力検査と骨導聴力検査を行い、
125Hz~8KHz迄の聞こえ方を調べます。
骨導聴力検査はノイズの中から気導聴力検査と同じ音を聞き分けて検査をします。
骨導とは骨振動型のヘッドフォンが有りますが、鼓膜では無くて耳の後ろの骨に近い皮膚に振動体を当てて調べます。

全ての帯域の音が聞こえても大きな音なら聞こえ易いので、
問題はどれ位小さな音でそれらが聞こえるかを調べるのが大事だそうです。
その意味で試聴室にある測定器では調べ切れないと言う事が分かりました。

結果の聴力レベルは0dBを基準として10dBでほぼフラットに聞こえて、
高域は年相応の減衰傾向が見られるとの事でした。
30~40dB有ると日常生活に支障は無いと言う事です。
因みに10dBの差とは約3.2倍となり、20dBとは約10倍、
30dBとは32倍、40dBは100倍に換算されます。

加齢により誰でも聴力は衰えるので、何か耳に良いメンテナンス方法は?と
聞いてみましたが、明らかな病気以外で聴力を回復、又は維持する方法は
現在は無いそうです。動物実験レベルである種のサプリメントが効果が
有る事は分かったそうですが、市販品の数十倍の成分が必要なのだそうで、
未だ未だ実用段階には来ていない様です。

音楽好きとしては聴力は気になる所です。
偉大なる(熟練の)指揮者達はオーケストラの一人一人の音を聞き分けると
言いますので、極端な聴力低下以外は、聞こえる音の中身を聞き分ける能力
が重要と言う事が理解出来ます。熟練の演奏者も同じですね。
更には熟練の楽器制作者も同じであろうと思います。

前にも書いたと思いますが、私は20Hz~20KHz迄聞こえるのだと信じている
業界の人がいて、聴力検査受診を強く否定していました。
それは人の限界値で誰でもが100mを10秒切って走れないのと同じなのですが、
知って不安になるか、知らないで幸せになるかは個人次第と言う事ですね。



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