2008年6月16日月曜日

今夏は3000mの稜線への一歩



この数年間は働き過ぎによる体調不良やおまけに怪我が重なって大好きな山登りとご無沙汰です。東京に居た時には2ヶ月間アウトドアしないと頭が変になっりそうでしたが、今は環境が激変で良くなりましたが、毎日山を見ていてストレスが溜まらない筈はありません。



昨年は少しは足慣らしをしたので地元八ヶ岳の日帰り登山を試みましたが、あっけなく敗退した有様でした。今年もめげずに散歩やハイキング(悲しい...)を繰り返し、今日もアップダウンの軽い半日コースを予定していましたが、大差ないとばかりに以前はバカにしていた蓼科山に挑戦してみました。私は脚の付け根がおかしいぞ??、妻は足がつりそうだ!などと、三車線道路で言えば一番左端をゆっくり歩いて、それでも完登して来ました。



夏には妙高のハクサンコザクラを、八ヶ岳は横岳のお花畑を堪能出来ればと願っています。そして来年夏には仕事のけじめもつくので、アルプス縦走再開と狙っているのでした。



写真は幾つか有る散歩コースの隠れたビューポイントと蓼科山で遭遇したカモシカさんです。Dscn34051 F1000073

















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2008年6月6日金曜日

五嶋みどり活動報告会コンサート

五嶋みどりさん含め弦楽四重奏の活動報告会コンサートを聞いてきました。



活動報告会コンサートとは?1992年から国内外の学校や施設等を訪問して生演奏による西洋音楽を聞いて貰うことで新しい世界を体感し、自身の視野を広げ、明日への夢を抱くきっか作りを行っている、五嶋みどりが理事長を務める(NPO)ミュージック.シェアリング(日本語訳で地域貢献活動)の活動の一環です。昨年のベトナムに続き今年はカンボジアでの活動の報告会兼、演奏会です。もう一つの目的として若い演奏家にこのような活動の場を提供すると言う事もあるそうです。



難しい事はさておき、この活動報告会のおかげで私は世界最高峰の一人であるヴァイオリン演奏を三度も至近距離で聞く事が出来ました。今回は室内楽での音響特性で評価の高い浜離宮朝日ホールで2列目中央という4メートル程の距離で際だった技巧と集中力、曲の解釈と名器”ガルネリ.デルジェス`エクス.フーベルマン”1734年作の響きを感動を持って堪能してきました。



ドヴォルザーク”ハ長調Op.74”の叙情的で甘美な曲も、メンデルスゾーン”ニ長調Op.44No.1”郷愁をそそる様な曲も単調で抑揚の無い曲にならずに曲の世界に引き込まれてしまうのだと思わせるその表現力にはただただ感動するばかりです。



本職のオーディオ的には、はてさて如何したらこの響きを再現できるか。スピーカーに要求されるには、ヴァイオリンやヴィオラに限定すればユニットは中口径で軽く素直な音質の振動板、磁気回路は強力で、エンクロージャーは絶対的に無垢材の吸音材無しのラウンド構造です。立ち上がりが良く、抜けが良くなければ駄目です。アンプはダイナミックレンジを広く取る必要から小出力では力不足、プレーヤーは置いて、録音の良い音楽ソースも絶対条件です。無い情報は再生しようが無い!。SACDやダイレクトカット盤などの良いソースを選択する努力が必要です。



録音の良い音楽ソースと言ってもトラックダウン等のレコーディングスタジオで操作した物と言う意味では無く、演奏現場でどれだけ良い音を収録したかを重視したいです。よく定位が良いとか広がりが有るとか言いますが、生演奏ではソロ演奏をしている時でない限りハーモニーの中の特定の楽器の位置を目前でも特定できません。CDで聞いて判るのは演出しているからです。その様な機能に拘る前にやはり音色、音質の表現です。最近はこの考え方に徐々に自身を持って来ています。