2009年5月31日日曜日

藤村俊介チェロ演奏会

今日は地元小ホールでの藤村俊介さんのチェロ演奏会を聞いてきました。



毎年この時期恒例のコンサートで聞くのは今年で4回目となりました。



藤村俊介さんはN響の次席チェリストでオケは勿論、ソロや独自のユニットを組んで



精力的で活発な音楽活動をしています。



小ホールではいつも正面で聞いています、それも右手の弓使いと左手のネック使いが



首を振らないと視界に入らない?距離で聞いています。



この距離では演奏技法によるノイズ(ネックの弦を指で押さえる音等々)や呼吸音など



大中の音楽ホールでは聞く事の出来ないリアルな音を聞く事が出来ます。



生演奏は素晴らしい事は当然ですが、やはり生々しいのです。



この音、全てを心に刻みながらその再生を狙って製作したスピーカーが”ウイング”です。



今日は雨が降る湿気の多い日でしたので演奏前半は楽器が鳴っていませんでした。



後半のメインの曲には楽器も暖まり目覚めて本来の音を奏でてくれました。



ウイングの音をいつも聞いているとそれくらいは分かる様になりました。



演奏は素晴らしく何時しか何も考えずに音楽の世界に没頭してしまいました。



この環境で聞いている幸せに何度も目を開けて確認したものです。



このホールでは7.8年前から新作発表会を行ったりでオーナーさんやスタッフとも顔見知りと



なりまして、私が聞きに行く目的の半分(作品のチューニング)を藤村さんに紹介して



いただけて初めて話をする機会に恵まれました。



その様な目的で聞いている方が居ると言う事に驚かれ、スピーカー作りに興味を持たれ



近い内に工房を訪れてくれると言う嬉しい言葉をいただきました。



私の音作りの核心をその本人である演奏者にチェックしていただけるなどは夢の様です。



実現したら是非とも皆さんにご報告させていただきたいと思います。











2009年5月21日木曜日

新型インフルエンザとコンサート

地元の小ホールで5月末にチェロソロコンサート。



6月初めに少し遠い(愛知に近い)所の大型ホールでヴァイオリンソロ+フルオケコンサート。



6月中頃に東京銀座の中型ホールで室内楽コンサート。



何れも私がチューニングに使っている演奏者が出演します。



果たして無事聞く事が出来るのでしょうか?



今のところ何のアナウンスも出ていませんが。





私は普段は人に殆ど会いません。気難しいからです、嘘!。



その必要性が無いからなのですが、妻とクロネコの集配人さんくらいかな??



心配性だから新型ウイルス対応マスクと消毒薬を手配済みです。



でもきっと使うのは粉塵(木屑)対策かな?



今はネットで探しても売り切れ続出見たいですね。



この山の中で必要になったら日本中はどうなるんだろうかと少し心配。





芝浦工業大学 湯の丸高原寮の閉寮



芝浦工業大学 湯の丸高原寮の閉寮

大学時代はアルペン競技のスキー部に所属していまして合宿や居候に30年以上もお世話になって来た寮が閉鎖になりました。寮長夫妻が定年となった事と建物の老朽化も重なっての事でしたが、想い出が多いだけに残念でした。


ウッドウイルを立ち上げてからは休みなど何時でも取れそうで取れないのが自営の辛いところです。でも閉寮式には感謝の気持ちを込めて参加してきました。


写真は寮長夫妻と私(白上着)、同僚(黒上着)です。











 



以下は閉寮記念の記念誌に投稿したものです。私にも熱い若い頃があった訳です。




湯の丸高原寮記念誌発行に寄せて
お世話になった湯ノ丸高原寮
1981年電気工学科卒
Ⅱ部スキー部代表 柴田喜美雄
大学入学と同時に入ったⅡ部スキー部、先輩達の技量に驚き、来るシーズン合宿前に
何とか練習をと考えたのが湯ノ丸高原寮を長期間利用させていただき、
個人合宿をする事でした。事情を説明して学生課で許可をいただいた数日後の事、
湯の丸の寮長から電話がありました。一人での長期利用は面倒見切れないから
居候になさいと。決められた仕事を片づければ後は自由に練習なさいとの事です。
大学には許可を得たからと、言われるままに白銀の湯の丸へ着く事となりました。
荷物を置いてさてどうしたものかと思案していると何をぼやぼやしていると一括!
さっさっと滑って来いと言われて始まったのが湯の丸高原寮との関わりの始まりです。

Ⅱ部スキー部ではOBと現役の親睦目的の競技会を開催しており、各地で開催して
おりましたが、私が当地に居候している関係でアルペン競技に必要なコース設定等の
準備に都合良く、それ以降は本年2月迄の30数年間、競技会とスキー部の合宿として
利用させていただきました。居候も何代も続き、影響を受けて工学とは離れるも
寮長と同業を生業とする者や寮長夫妻と親戚関係となるOBも現れる程に我が部としては
寮と親密にお付き合いをさせていただきました。

私もその影響を受けた一人で長野県人となって20年近くになります。
忘れられない想い出の一つに寮長とスキー競技会に遠征参加し、転倒、頭部に軽症を負い
帰って来た寮での夜中の発熱、急ぎ地元病院のICU室に入院した時の事です。
その時寮長は大学を解雇になる事を本気で覚悟したそうなのですが、
実は気が付かぬうちに私は風邪を引き始めていたのだという落ちが付きました。

寮長はスキー指導員でありますから、これ程我が部にとって幸運な事はありませんでした。
私を含め、どれ程多くの部員が寮長に適切な指導をしていただいた事か知れません。
我が部では寮長夫妻を親しみと尊敬を込めて“とうやん”、“かあやん”と
呼ばせていただいています。幸いな事に寮は年毎に設備を改善させていましたが、
実は寮の快適性や利便性を向上させて来たのは寮長夫妻の暖かいもてなしがあった
からこそと強く思っています。

食堂から見たカラマツ林の若葉の美しさ、ベランダに遊びに来る野鳥達の姿とさえずり声、春一面を覆うレンゲツツジ。じいやん(寮長の父)らが始めた三方が峰のコマクサ再生や
池の平の高山植物群。早朝登山中にカモシカと一緒に歩いた事もありました。
四季折々の素晴らしい自然が何時も私達を厳しくも優しく迎えてくれました。
そんな環境を提供してくれた湯の丸高原寮と大学に感謝の気持ちで一杯です。

Ⅱ部制度が無くなり我が部も廃部、今後はOBの親睦団体として活動する事に。
湯ノ丸高原寮閉寮とも考え併せると時代の流れかとは思いますが、寂寞の思いに
強く囚われるのは私だけでは無いと信じます。

暴風雪の中、除雪していた頼もしいとうやん、いつも美味しい料理をお腹一杯食べさせて
くれた優しいかあやん。ありがとうございました。そして長い間ご苦労様でした。
私達は紛れもなく若く熱い思いを湯の丸高原寮で燃焼させていたのだと思います。




WRアンプの試聴して来ました

WRアンプという拘りの技術屋さんが作っているアンプがありまして、同県の軽井沢で試聴会が有るというので行って来ました。



お客さんにアンプを勧める事とウッドウイル常用アンプの機能チェックも兼ねての参加です。



機材も部屋もまるで違う環境でアンプの試聴と言ってもそこの環境でのアンプの比較程度しか判断できないので、特別にお願いして常用CDプレーヤーとスピーカー(ウイング)を持参して一般参加者が来る前にセッティングして聞かせてもらいました。



常用アンプの中低域の駆動力が少ないのは分かっていて、左右独立別電源や出川式電源を追加改造するなどしていましたが、やはりこの点は負けてしまいました。100点満点とすると30点は負けたと言う悔しい結果になりました。



自慢のウイングが今まで見せてくれなかった一面を見た(聞いた)のはいささかショックではありましたが、面白い事もありました。開催者がウイングを気に入ってくれてアンプの試聴会が終わった後にウイングの試聴会をしていただけた事です。



但し、下記参照URLで分かりますがアンプの試聴にはディナウディオの巨大なC4を使っていましたので、その後に小人の様なウイングでは圧倒的なスケール感の差で霞んでしまうのではと腹をくくって私が選曲しながら試聴を進めました。結果は意外にもC4に見劣りする事も無く堂々と朗々と鳴ってくれて存在感を示してくれました。下記はその感想の抜粋です。



WR-120M のデモが終了してリクエストタイムになったが、当日参加されたウッドウィル代表
の柴田さんがお持ちになった、ご自身の設計による10cmの超小型2ウェイSPシステムの試聴が行われた。超小型スピーカーだと、ディナウディオのC4を聴いた後で繋ぎ変えられると普通は音が霞んでしまうところだが、中々どうして立派に存在感を示していた。WR-120M は超小型SPにも効果絶大である。



来場者のお一方、WOOD WILLの柴田さん製作になるコンパクトスピーカー、
造りの美しさもさることながら、弦のつややかな響きには聴き惚れました。特注で作っ
て頂ける身分になりたいな、と思いましたが、夢はあった方がいいですよね。



http://west.river.jp.org/ 左メニュー試聴会をクリック