2013年12月26日木曜日

ホールの席位置

恒例のクリスマス/アヴェ・マリア サンクトペテルブルグ室内合奏団を聴いて来ました。
http://www.koransha.com/orch_chamber/avemaria2013/


16人程のヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバスの編成にソプラノが二人
曲により加わります。


東京オペラシティ コンサートホール での弦楽器の響きは何年も聴いて来ているので
ある程度解りかけて来た。


ソプラノがどの様に聞こえるかは、毎年席の場所を変えて聞き比べをしています。
今年は今迄で一番遠い席で1Fのステージから2/3程の距離です。
フォルテシモで丁度良いくらいの距離でも、平均すると少し遠いか?


ホールの2/3程後ろの距離ですからホールトーンが強調されて聞こえて来ます。
殆どのコンサートでは生音を聞きたいのでホールトーンの少ない最前列で聞いていますので、
今回は面白い発見がありました。


ホールトーンはやはり木質の響きが主な様です。
これは音色であって残響や周波数特性等は別とお考え下さい。
http://www.operacity.jp/concert/index.php


弦楽器の響きもやはり木質なので、ホールトーンと実に良く馴染んで美しく聞こえます。
何時も意識しないで聞いている心地良さですね。


反してソプラノ(人の声)はホールトーンとは異なる性質の音色であると初めて意識しました。
骨と肉と空洞からの共鳴音なる人の声とは成分が違うので当然なのか。


その異なる性質の響きがホール内に響き渡るので調和と言うより、
際だつ、明確な差を感じる、そしてホールの拡声効果も加わり明瞭に聞こえて来る、
その様に感じた次第です。


演奏家は勿論その事は理解していて、会場や曲により各パートの楽器毎に
焦点距離を意識して観客に音を届けようと演奏している。


受け手もそれを理解して最良の席で聞いていたいものです。
チャンスと懐具合も重要な要素ではありますが、
自宅指定席のリスニングポイントとは違うのでちょっとは工夫や勉強が必要のようです。







2013年12月21日土曜日

またまたオーディオのぼやき

その.1

自宅のホームシアター用の7.1chを全て取り替えようと計画したのは数年前。
止せば良いのに新しく用意出来てから従来のシステムを手放せばよいのに、
サラウンド用とサブウーファー(以下S.W)を早々に手放した。

一向に新しくならないのでサラウンド用は適当に寄せ集めたスピーカーで間に合わす。
でもS.Wの予備は無いので寂しい思いをしていたが我慢出来ずに
シアター用では元気に製品発表している某国内メーカーの
中堅処のS.Wを手に入れ設置しました。

今晩、嫁さんに言われた!
ヴォンヴォンしていると(まずい!)
止せば良いのに聞いてみた!
そのヴォンヴォンしている音って何の楽器の音!
うーん!分からない!
自慢しますが前のは音楽専用S.Wで嫁さんにそんな事は言わせなかったのです。



その.2

stereo誌の今年の7月号をめくっていたら
連載中の美貌のヴァイオリン.ソリスト「奥村愛」の記事に目が止まった。
生演奏をCDに録音すると言う話の中で、

「奥村」  ホールではそこまで分からない各楽器の位置が、
       CDだとはっきり聞こえるのが面白かったです。

「録音エンジニア」
      録音にはある程度の演出が必要で、
      僕はいつもそこに演奏者がいるような定位感を出したいと思っているの。
      あまり度を越すとあざとくなってなってしまうけど、
      そうした演出は再生音のリアリティーを上げるのにとても役立つとおもうんだ。 

何度かここでも書いて来たと思うが演奏会場で定位など分からない。
室内楽の四重奏であっても見ているから分かるのであって、
目を閉じると曖昧になります。
それがもっと大編成になると私になぞは、まるで分かりません。


オーディオでは定位の優劣を語る事が多いのですが、
有る一面での現実はこんな具合です。
皆さんはこの記事をどの様に捉えられるるのでしょう?

スピーカーシステムを設計し、試聴、測定を繰り返して、
最終的な音決めを行う時、音質か、定位か、どちらかを選ばざるを得ない時、
私はほぼ音質を選択しています。
定位の根拠が曖昧だと生演奏を聴き続けていてその根拠が
曖昧だと分かりだしたからです。

でもウッドウイルのお客さん、ご心配無用です。
その様にして完成したスピーカーでも試験用CDで聞きますと、
定位を15度ずらしながらのブラインドテストでは
的確にその位置を指す事が出来ますからご安心を。












2013年12月17日火曜日

Jazz Machine 駆動系変更

私が個人的に楽しむ為のスピーカーシステムに名付けた名前が「Jazz Machine」。


モダンジャズのしっとりとしたピアノにヴィブラフォンの水玉の様に弾ける様を。


ビッグバンドジャズの吹き飛ばされる様なブラスの炸裂。


学生の頃に(社会人になってもだが)通い詰めた六本木ピットイン最前列での演奏を再現!


そんな事を思って二十歳から始めている38cmウーファーを平面バッフルで、


中高域はコンプレッションドライバーで、


そんなシステムを作ったり、休んだり、また初めて、この数年は結構真面目に取り組んでいる。















今の姿はこんなです。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/JazzMachine-With-Pro-Powramp.html


今回はアンプにチャンデバにイコライザーなど全ての駆動系を一新しました。
全てプロ用(楽器用)機器で揃えました。
そしてイコライザー以外は全てアナログ系です。


この前がデジタル系のチャンデバで、その前の前がデジタル系のパワーアンプだった。


このJazz Machineにとっては誤解を恐れずに書きますと綺麗に整った音はつまらない音。


暴れ牛でも猛り狂った方が面白い。


その意味では今回の計画は上手く行っているみたい。


デジタル系のチャンデバは設定から測定から補正まで、ソフトが綺麗さっぱりと整えてくれるので
何かタクシーにでも乗った様な気分だった。


少し前に学生の頃乗り回していたロータリー車を思い出して、新型ローターリーに試乗したら
温和しく走ってくれました...
ちょっと吹かすと直ぐにレッドゾーン、2速で100数十キロまで伸びる加速は何処に行ったの?
元気よく走るには常に高回転をキープしなければならない難しさもあります。


調子悪くても乗り心地悪くても大パワーでコーナリングの良いスポーツ車を運転すると
楽しいのに似ているのでしょうか?


今、仕事で聞くのは殆どクラッシック、このJazz Machineを上手く乗りこなせれば
大編成オーケストラの絶対的なスケール感と臨場感を堪能出来るのでは?


それにコンサートホールで聞くオーケストラのパーカッションの胸のすく様な綺麗でいて
鋭く俊敏な音も再現できるかも。


同じパーカッションでもJazzのライブハウスやコンサート会場のPAを通した音では
透明感がまるで違うのもクラッシックを聴いて初めて認識出来た。


元気さだけではとてもクラッシックは聞けないので、
性格はともかく素性を良くしなければなりません。
かなり追い込まないと成し得ないハードルの高さが有ります。


それをクリアー出来たら前述のJazzの音も更に良くなる事でしょう。
少し欲も含ませた未だ未完成の「Jazz Machine」
これからも成長の過程を報告して行きたいと思います。


2013年12月2日月曜日

iTunes ではじめるクラシック音楽の愉しみ

iTunes ではじめるクラシック音楽の愉しみ 」
音楽之友社が発行する雑誌のタイトルです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4276962331/ref=oh_details_o09_s00_i00?ie=UTF8&psc=1


ネットでの音楽配信サービスを受けたり、
CDをパソコンに取り込んだりして音楽を聴く。
PCオーディオ/USBオーディオ/ネットワークオーディオ、
携帯音楽プレーヤーなどを用いて音楽を聞く情報は既に行き渡っています。

ですからこの本の内容はオーディオ専門誌が発行する様な
技術的なハウツー本ではありません。


私も少しは悪戯をして色々試してみましたが、
音楽を聴く主流には未だなっていません。
音質の優劣はともかく、これらの音楽配信では聞きたい曲、演奏者、
指揮者、等々が無いので使い様が無いのでした。
実はそれはどうも知らなかったと言う事らしいのです。


この本を読んで驚く事がいくつも有りました。
以下はその抜粋です。

.手に入れ損ねた名盤や古い音源をどうやって聴く?
  例:筆者が最も愛するモーツァルト作品の一つであるオーボエ四重奏曲K.370
    レオン.グーセンスとレナー弦楽四重奏団の古い録音があったが、
    これのCD復刻版がなかなか入手出来ずにいたが、
    一縷の望みを託したitunesストアでの検索でこの音源が登場したのがつい2年程前。

.もはやCDだけでは「世界」を語れない。
  アラン.ギルバートといえば、名門ニューヨ-クフィルの音楽監督だ、
  未だこの人の演奏を聴いた事が無い日本のファンは多いのでは。
  この人はCDが少なく、もっぱらダウンロードのみで録音販売している。
  CDと音楽会だけが情報源と言う人は音楽界におけるこの人の存在感の
  大きさに気づいていないかも知れない。
  少なくとも現代指揮界の潮流だとか勢力図とかを語る場合、
  CDを聞いているだけでは不完全な地図しか描けない....


とまあ、こんな貴重な音源探しの実例が多く載っているのがこの本です。
この本の検索例を参考にして、ご自身の求める音源を見つける事も可能では?
そんな意味を込めて紹介させていただきました。


2013年12月1日日曜日

Réunion レユニオン島の誰かさんへ

皆さんは「レユニオン島」を知っています?


このブログを訪れてくれた方がおそらく「レユニオン島」にお住まいの方?


アフリカ大陸の東に位置するマダカスガルの更に東に800Km離れた
インド洋の中間に位置する島です。


フランスの海外領土、特別自治領らしい。


俗世界から離れた別世界の様な所かと思えば、案外人口も多い。


少しばかりは海外のリゾートにも行きましたが、
それらとはまた別格の気候、風土、文化らしいのです。


ウッドウイルのスピーカーを聞いて更に生活の質向上と言うのは如何でしょう。
納品に是非伺いたいですね。


レユニオン島の誰かさんへ。
訪れてくれてありがとうございます。