2017年8月28日月曜日

お客様によるウッドウイル音質改善メカ [MGES] 搭載有無の比較試聴

お客様によるウッドウイル音質改善メカ [MGES] 搭載有無の比較試聴。

MGES搭載の有無を比較試聴する為に用いたスピーカーです。
実はこのエンクロージャー、ウッドウイル製では有りません。
出川さん用にウッドウイルが製作したデモ機の納品前に、
使用していた物で、置き場所に困るのでとお借りしている物。
今回は大変役に立ちました。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/DEGAWA-DEMO-MGES-Full-Round.html

バッフル両脇にはウッドウイルオリジナルの
「ラウンドスティック」を取り付けています。
直方体エンクロージャでも回析現象による
定位や音場感の損出を和らげる効果を狙った物です。
今やラウンドスティック無しでは聞く気にならない必須品です。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Round-Stick.html









背面の蓋を外してユニットを見た所です。
既存製品に後付けする為の細工が必要です。














MGES搭載しました。
このユニットとエンクロージャー用に設計したMGESでは有りませんが、
在庫品を生かして取り付けてみました。
気になる接合部はノウハウ流出防止で
お見せする事は出来ません。
個別対応はさせていただきます。









今やウッドウイルのハイグレードなスピーカーシステムでは
MGES搭載がほぼ標準になっています。
機能説明とMGES搭載の有無による音質比較が出来る用に
比較音源を下記に用意しています。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main.html
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main-Tousaihouhou.html

現在引き合い中のお客様はウッドウイルが提供出来る最高峰の材料と
機能を盛り込んだエンクロージャーを詳細に検討中です。

先ずはEMS社 LB8EXMKⅡ 20cmフルレンジ励磁形の搭載を決められました。
お客様は他社の励磁形を用いた大型マルチウエイ型を既に所有されており、
励磁形の優れた音質は承知しています。

更に20cmフルレンジの究極型を求めていらっしゃると言う事で、
ウッドウイル試聴室で LB8EXMKⅡ(MGES非搭載)を試聴され、
出川電源の出川様邸にてLB8EXMKⅡ(MGES搭載)聞かれました。

ユニット、エンクロージャー、MGES、出川電源等の優れた機材により
充分に高品質な音を確認された様です。
しかし前述の比較音源でのMGES の機能は確認し、
搭載済みの現物のスピーカーでも聴いても、
実機でのMGES搭載の有無を目前にて切り替えて比較試聴したいとの事。
恐ろしく執念深い(いや納得出来る迄の音への情熱が凄い)申し入れで、
ウッドウイル試聴室のLB8EXMKⅡ用エンクロージャーを
MGES取り外しが出来る用に改造して聞いていただきました。

試聴する音源は本人が月に一度はライブに行くという
アーティストを中心に聞かれました。
初めからMGES搭載状態で聞いていただきます。
それが自然な音質で有ろうと強く思ったからです。
一通り聞いてからMGESを外して非搭載で聞き始めます。

楽曲を最後まで聴く必要は無かった様で直ぐに演奏を止めて、
数曲を短時間聞いただけで終わりました。
MGES非搭載の選択はあり得ないですねと一言。
一曲だけ長く聴かれていましたのは、
既存の自宅システムでMGESを追加搭載すると どの様に聞こえるか、
今迄聞き慣れた音との決別をどうしよう?
それを考えながら聞いていたとの事でした。

文章での比較感想を記述するのは困難なのですが、
女性ボーカルではMGES無しでは声が痩せてハスキーになります。
ピアノの艶やかな張りの有る高密度な音は平坦でスケールが小さくなります。
前述のURL記載の実測データからも言えますが、
ユニットによる音とエンクロージャー振動によって生じる音の位相は逆ですので、
ユニットの音はキャンセルされ、更にエンクロージャー振動による音が
ユニットの音に被さるのですから深刻な影響です。

MGESの影響は物理的な物の影響です。
音源からの電気信号の影響では有りませんので、
他の機材に換えてもこの影響を取り除く事は出来ません。

この比較試聴を行った事で、MGES搭載有無比較試聴が出来る様になりました。
ご興味持たれた方は是非足を運んで下さい。
新規でも既製品(対応不可も有るかも)でもMGES対応出来ます。




2017年8月13日日曜日

MUSIC BIRD ターンテーブルで音はどう変わる? 聞かれましたか?

MUSIC BIRD ターンテーブルで音はどう変わる? 聞かれましたか?

MUSIC BIRDの8月4日に放送されたこの企画を聞かれましたか?
 http://musicbird.jp/programs/shinkukan/

カートリッジからスピーカーまでの機材は共通、
モーター/ターンテーブル/アーム/全体を組み込むベース/で組み合わされた、
仕様の違うレコードプレーヤーを二組 用意して、DENON DL-103と
新型のオルトフォン SPU#1Sの二種での比較試聴と言う趣旨です。


2時間の放送、リアルタイムでは聞き逃すので久々のエアーチェックしてみます。
専用チューナーのSPDIF(光デジタル)出力をオーディオインターフェースでUSBに変換。
ノートPCで録音用ソフトで録音して、再生はハイレゾ対応ソフトを使い、
USB-DACを通して試聴室メインのアンプへ接続。

信号系の機材は共通でメカ構造の機材のみを比較試聴と言う趣旨です。
果たして音は変わるの?、結果は見事に変わりました。
但し、スタジオで比較試聴している試聴の感想と、
それを放送、受信、録音、再生と言うかなり余分なプロセスを通して聞く、
リスナーとは音質の差が出て当然です。
試聴に用いた音源を何枚か持っているので、当方の試聴室で直接聞くLPの音と、
上記の受信した音ではクオリティーの差が生じているのは止む無し。

それを差し引いての感想です。

同時比較するから分かるのでは?と言う程の僅差とは違いました。
まるでアンプを変えた様な差が出ます。
モーターはACモーターとDCモーター、駆動トルクの違いや回転数調整の方法等々、
現在では制御回路が進んでいるので機能の優劣は無いのでは?
プラッターは共にアルミ削り出しの様です。
トーンアームのカートリッジ対応重量や長さ(ショートとセミロング)などの差。
ベースについては硬質MDFとかで詳細説明は無し。
これらの違いで音は変わる、アナログの世界は奥が深いですね。


このような企画をここに書き込むのはウッドウイルでもアナログプレーヤーを
開発して販売開始 していて、この様な経過を経て商品化したからです。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/WARP-shisakuki.html

ウッドウイル製は糸ドライブ方式です。
モーター振動はプラッターに伝わらず、交換糸は安価に大量に容易に入手出来ます。

プラッターは主にマイクロ製の高級機からハイエンド品の中古品を使います。
お客様が使用中のプレーヤーから取り外して使う事も可能です。

アームは新品市販品か往年の名機の中古品、
お客様が使用中のプレーヤーから取り外して使う事も可能です。

全体組み込みケースはフラットな板状の重量級(30Kg~)、
モーターとプラッターを載せて、アームは好きな本数載せられます。

上記比較試聴の企画は、
モーター/ターンテーブル/アーム/全体を組み込むベースが一組でしたが、
ウッドウイル製はモーターは固定でその他は交換、追加が容易なので
殆どあらゆるレコードプレーヤーの要素を交換して比較試聴が可能です。

現在は1号機、2号機の制作中ですのでもう少しで完成した品をお披露目出来ます。


アナログレコードプレーヤーをお使いの方はとうにご存じとは思いますが、
初歩のセッティング状態の健康チェックを少しだけ。

1.どんな方式のプレーヤーでも同じです。
  回転を止めてレコード盤に針を下ろします。
  何時も聞く最大限の音量までボリュームを調整します。
  .そこでハウリングしたら「×」
  .不安定なノイズが出る様なら「△」
  .ケース、オーディオボード等を叩いて音が響くならこれも「△」
  .            々          音がコツコツと言うだけなら「○」

2.ベルトドライブ方式では。
  ベルトを外してプラッターの回転を止めてレコード盤に針を下ろします。
  何時も聞く最大限の音量までボリュームを調整します。
  .モーターを回転させます。
  .モーターの振動音が聞こえてきたら「×」。

皆さんのシステムは如何でしょうか?






2017年8月9日水曜日

台風一過

梅雨が晴れても、台風が通り過ぎても

スッキリ晴れる事が近年無くなって来ましたが、

今朝は文字通りの「台風一過」

文句なしに綺麗な空に空気、山と爽やかな風。

少し強すぎるくらいの日射しです。

これが信州の高原の正しい夏です。(家の周りから見える景色限定です)















南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)















蓼科高原、八ヶ岳連邦に位置する蓼科山「2530m」



2017年8月2日水曜日

MUSIC BIRDでターンテーブルで音はどう変わる?

ウッドウイル試聴室には「MUSIC BIRD」高音質衛星デジタル放送を設置しています。
http://musicbird.jp/

MUSIC BIRD知ってはいましたが、導入するきっかけは 田中伊佐資さんが
パーソナリティーを受け持つ「アナログ.サウンド大爆発!~オレの音ミゾをほじくっておくれ」
の番組に招待されて収録させていただいた事です。

家周りのリフォームでしばらく聞けずにいて、いざ聞こうとしたら業者がBSアンテナを
動かしてしまったらしく、音が出ない!
受信機のマニュアルと南の空を睨みながらパラボラアンテナの調整。
スマホのコンパスと傾斜計のアプリが役立ちます。

そんな訳で久々にMUSIC BIRDのHPを覗いたら、
AUDIOのジャンル一覧を見ると
「ターンテーブルで音はどう変わる?」と言う美味しそうなタイトルがありました。
ベルトドライブ式の駆動モーター、ターンテーブル、ユニバーサルトーンアーム、
全体のベースを二組用意して比較試聴を行うらしい。
カートリッジやフォノイコライザーアンプは共通で使うので
違いが確認出来るか!と言う趣旨の企画らしい。
http://musicbird.jp/programs/shinkukan/


最近はウッドウイルも糸ドライブ式のアナログターンテーブルを開発して
受注を開始して、只今制作真っ最中ですので興味津々。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/WARP-shisakuki.html

ウッドウイルのアナログターンテーブルはこの企画で使う機器より上のグレードを
目指しているので、フォノイコライザーアンプも市販品の改造や自作など数種類試聴して
ターンテーブルの機能を充分に引き出せる様に工夫してます。

1970年代初期に購入した今では名盤と言われる「オスカーピーターソンのガールトーク」では
CDとSACDとLPとの同時比較試聴など行いながらアナログの音を噛みしめています。

同じく同時期の「SHELLY MANNEの234」などのドラムの切れはCDよりアナログの方がシャープ!
などと当時高校生だった頃には案外良い音で聞いていたのか?と感心したりします。

当時のティアックのベルトドライブターンテーブルの不安定さから病んだトラウマも、
DENON最高峰のダイレクトドライブターンテーブルの不完全な音からも、
脱却したくて自作を開始して販売に漕ぎ着けた糸ドライブ式ターンテーブル。
音が静かになり、まとわり付くものが無くなりました。

マイ電柱と専用配電盤と配線を行った事で、
電源ケーブルやコンセントの素材、メッキ処理の違いが分かる様になったのと同様に
カートリッジやユニバーサルトーンアームの違いも明確に認識出来て、
何となく違うかな?では無くて具体的に違いが分かる様になりました。
これで好みの音作りをするベースがやっと出来たと言う事です。
(かなり遅い、47年も経ってしまった)。


 ジャズにクラッシックに多くのジャンルをカバーして全部で200チャンネルほど有る「MUSIC BIRD」
最近はハイレゾ放送も有るので面白いと思います。