2009年6月11日木曜日

五嶋みどり活動報告会コンサート

ヴァイオリンの音色を確認する為のスピーカーのチューニングには主に五嶋みどりさんの演奏と使用楽器のガルネリ.デルジェスの音色を参考にしています。



その様な聴き方の理由から大ホールで聞くとホール音の響きは心地よくとも楽器の直接音が分からない、演奏ノイズが入ってでも近くで聞きたいとの願いがあります。



彼女の運営するNPOの一環として行われる国内外の子供達に音楽を届け、若手演奏家を支援するなどの活動の報告と活動で一緒だった演奏家が集まり、年に1回は掲題のコンサートを開催します。



その会場は中小のコンサートホールが使われる事と、会員は早くチケットが入手できる事などから最前列で毎回聞く事が出来、大変貴重な機会となっています。



演奏曲はシューベルト/ハイドン/ドビュッシーの弦楽四重奏曲他で、途中は若手を引き立てるためにみどりさんは第二ヴァイオリンも担当しますが、その音色や演奏パワーや情熱で第一ヴァイオリンが霞んで見える程でした。



毎回思うのですが、このガルネリの力強く繊細で圧倒的表現力を持つ音色が再現できればストラデヴァリや他の綺麗で優しい音色も再現する事が出来るのでは思うのです。その逆は無いだろうと今は思うのです。



秋にはヨーヨーマとフルオーケストラを従えた公演がありますが何時も上記の理由を考えると躊躇してしまいます。S席の価格も超有名公演のオペラ並みですから。



今回は楽しいハプニングがありました。音楽家でもあり親交の深い司会者がみどりさんにお願いがあるとの事、頬にキスさせて!後ずさりするみどりさんに思いを遂げて客席は大喜びです。少しお堅いイメージのみどりさんも耳を真っ赤にして照れながら声がうわずって報告している姿が印象的でした。世界を駆け回る超一流アーチストの素朴な一面ですね。