2011年10月31日月曜日

今迄はmixiに投稿していた日常の何でも無い写真などをこのブログに掲載しよう。

SNSには最近興味が薄れて来た事と運営の嫌みがだんだん露骨になって来たからだ。



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1枚目は夕焼け。

二日前の夕方の散歩の時に夕焼けが綺麗そうな予感がしてカメラを持参。

本当は八ヶ岳が赤く燃えるのを撮りたかったがそれは外れ。

稲刈りが終わり静かになった田圃だが、外れのハウスに夕日が透けて見えたので

撮ってみた、お日様の方向には昼間だったら中央アルプスが見えます。



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2枚目は今朝9時頃の二階のベランダから撮った雲海。

早朝は雲が深すぎたので少し待っていました。

あの雲海の下にはJR中央線/中央高速/国道20号などが走っています。

甲府から小淵沢、諏訪湖へ通る渓筋を東から西へゆっくり流れていきます。

我が家の標高1100mから何時も見える風景ではあります。

左端には甲斐駒ヶ岳、中央やや右にはスズランで有名な入笠山が見えています。


2011年10月29日土曜日

バーチ合板積層ラウンドエンクロージャー(1)

たまには作品作りの初めの頃の様子を伝えてみよう。

いつもは完成してからのHPへの掲載だから。


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画像の板材はロシアンバーチ合板を決められたサイズにカットして積み上げている様子。

この板材からは歩留まりが良ければ8cm口径から20cm用のエンクロージャーの5機種分の

材料が採れるかも知れない、それは注文の仕様次第だ。


この材料で製作出来る最大の大きさは20cm口径用のエンクロージャーだが、

内容積は約80Lで30mm厚の板を30数段重ねて製作します。

重さは205Kgもあった(くり抜くから作品はそんなに重くはなりません)。

載せている30mm厚MDFの台車は重さで湾曲している、MDFは腰が無いのだ。

1枚1枚加工する訳だからトータルで205Kgを何回移動するのか自分でも分からない。

たったそれだけの事でも実は重労働なのだと言う事を最近気が付くのだからあきれる。


 


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次の写真はラウンド形状のドーナツ型(馬蹄型)に切り抜く為の治具を製作開始している

様子である。丸穴は板材を重ねる時の位置決めに利用され、組立時にはダボ(木製栓)

を通してやはり位置決めと接着強度を高める役を担います。


素人でも分かる通り、穴位置がずれれば積み重ねた板材もずれて積み重なります。

単純な穴開けが精度が生命線となる訳です。


ラウンド形状にもノウハウが詰め込まれています。

一般的な直方体のエンクロージャーは平行面が3箇所有り、各々の距離に応じて定在波を

発生させます。設計のポイントは黄金比を導き出してその定在波が可能な限り干渉しない

様な寸法を算出しますが、ラウンド方式は天地は別として他は定在波を極力減衰させる

様な複雑な曲面を構成します。この形状を考え出せればラウンドエンクロージャーの

主な設計は終わった様なものです。


天地もオプションとして内部非対称構造が可能であり、上手く行けば吸音材が全く不要に

なりますが、定在波減衰の目的では無くて音を整える目的で少量(葉書数枚程度)使う

程度で済みます。因みにウイングでは葉書大の吸音材をネットワークを覆う程度

充填しているだけです。


あとはその設計図面を具体的な形に作り上げる製作技術が要求されます。

穴あけ作業もそうですが全く同じにラウンド形状の板材を数十枚も切り抜くのは高度な

技が必要?と思われるかも知れませんがこれが案外に簡単なのです。

切り抜く為の使い勝手やその他の工夫を盛り込んだ治具の精度で全て決まります。


木材には年輪が有り、冬目と夏目では堅さが違います。その境目辺りに穴を空けようと

しますとドリルの刃は柔らかい方へ流れていきます。そのごく当たり前の現象を防ぎながら

正確で同じ位置に穴開けをするのはこの作品の製作工程で一番難しいかもしれません。

金属や樹脂ならこんな苦労は無いでしょう。

実はウイングやJBL38cm3Wayなどの材料は無垢材ですので、

今、扱っている合板などに比べ更に数倍は加工が難しいのです。


組立完成して完璧に積み重ねが滑らかに揃うと言う事はありません。

加工精度の点と、合板とは言え相手は生きている木材ですので収縮等が有るからです。


若干の時間は必要ですが、その段差(目違い)は鉋や電動サンダーで滑らかに仕上げる事は、


熟練した者には容易に対処出来ます。


その辺の画像も今後出来るだけ掲載してみたいと思います。

では今回はこのへんでおしまいです。



2011年10月19日水曜日

プラネタリウム メガスター の次は

先ほどNHKBS103でプラネタリウム作家の大平貴之がチリ・アタカマ砂漠へ旅して


地球上で一番綺麗な夜空の星を撮影する内容で放映していました。


標高5000mで高度順化と健康診断しないと登れない場所です。


 


メガスターは2200万個の星を投射する能力のある世界最高峰の装置ですが、


その上を行く装置を製作する為に実際の星空を見に行くと言う事です。


 


その地には現在、世界中の天文学者が集って世界最高峰の電波望遠鏡を設置中です。


氏の撮影した全天の星の画像を見た学者達も驚いていました。


それだけの物を作るとすれば、制作者はその装置の完成イメージを自身に


明確に持っていなければならない。


 


こじつけみたいですが、私がオーディオのイベント等にはあまり行かなくとも、


演奏会に多く足を運ぶのと同じと思います。


自分が感動する音楽、音を聞いていなくて何を表現できる??


どんなスピーカーを製作出来る??


 


ウッドウイルには大手のオーディオメーカーの方がいらっしゃいますが、


その都度、演奏会に行っている?と質問しますと殆どの方がノーと言われます。


11月3~5にインターナショナルオーディオショーが開催されますが、


以前その会場で母国の販売担当の方に試聴用CDが私と同じですねと訪ねたら、


演奏会で感動して以来今も使っていると話してくれました。


私も演奏会で感動し常用CDなので嬉しく思いましたが、でもそれが自然と思うのですが。


 


プラネタリウム作家の大平貴之氏も王道を進んでいるんだなぁ-と思いながら


番組を観ていました。次はきっと「ギガスター」となるんでしょうね。


 



2011年10月18日火曜日

地元の地震活動状況

信州大学の地震学者と放送大学の地震学者が地元で公開講演会を開催した。
時節柄気になる議題なので大学教授の話を聞いて来た。

小松左京の日本沈没で有名になった糸魚川-静岡構造線活断層が私の街に
沿って日本海と太平洋を横断しています。

この地に引っ越して土地を購入した約20年前、過去に重大な自然災害の記録は有るかと?(市が分譲した土地です)。
その様な災害は記録に無いと言ったので安心しました....が!

最後に起きたこの地域での地震災害(M8クラス)は1200年前との講演会での説明。

1200年何も無かったから市政発足1200年は経っていないから災害の記録は無いと言う
市の担当者の話は本当の事だろう。


過去には約1000年毎にM8クラスの災害が起きているから、
計算上は30年以内に14%の確率でM8の地震が起きても不思議ではないと。
M8とは震度6強~震度7であるから恐らく無事では済まないだろう。

震度6強。震度7では周り全部が液状化、古い家は全壊、ライフラインは全てストップ。

地元での講演なので地図にそれらの被害状況予測が盛られた資料が有るのが生々しい。

ただ事では済まされない事が分かります。
私は自営で家にいる事と家族も歩いて帰れる距離である事が救いである。

この構造線(活断層)が動くのは太平洋プレートとフィリピン海プレートが
太平洋側から大陸側へ押しているストレスが原動力らしい。
今回の東北震災の例の様にいくつかの活断層が同時に動いて巨大地震を
形成した様に東海地震/東南海地震/南海地震の3箇所が連動して
起きる可能性を今は排除できないのだそうだ。

30年以内に14%/50年以内に23%/100年以内に41%の確率。
50年以上の心配をする必要は無いから14%が問題だ。
何かしなければと思いついたのが講演会の帰りにホームセンターに寄って

食器棚の扉が開かないストッパーを 買って帰りました。

情けないがこれくらいしか考えられない。

寝室には家具を置かず、ヘルメットと一日分の食料、衣料をザックに収めています。

後は2,3週間分の水/食料/燃料/暖房(切れると死にます)/ トイレ/情報機器を

常備する様に家族と緊張感を持って話し合う事が出来た。
意味ある貴重な日となりました。

ここで大問題!

自宅は地震に耐えるだろうが、工房は大丈夫だろうか?

自分で設計してプレカットしてもらいセルフビルドしたものである。

壁やら天井には木材に工具に山積み!

工房にいる時に大地震に見舞われたらと思うと...

人間一人分の安全なシェルター地帯を確保せねば!。


2011年10月12日水曜日

アンジェラアキの津軽海峡冬景色

インターネットの動画サイトでアンジェラアキの津軽海峡冬景色を聞いて(観て)
感動してCDを購入してしまいました。


アンジェラアキはハーフで恐らくアラサーのピアノ弾き語りの今人気のミュージシャンです。
「拝啓 十五の君へ」は十代の若者に絶大な人気があるようです。


おじさんの私には15,6歳の時にそんな悩みがあったっけ??
今の若者は知らないがこんな応援歌があると心強く感じて助けになるんだ....
何か弱いなぁー、それに合わせている優しいミュージシャン程度にしか思っていなかった。


それがいきなり津軽海峡冬景色です。
私の田舎は北海道、何度も上野から夜行で青森に出て連絡船で函館に渡り旭川へ。
当時は23時間かかりました。


まるで津軽海峡冬景色の歌詞そのものです。
北へ帰る人の群れは誰も無口で....
上野からガタンゴトン揺られて寝不足で早朝青森に着くのですから
ハイテンションな人なんか居る訳ないのです。
逆コースでも北海道の各地から函館に集まって連絡船に乗る頃には
列車(電車ではありません)疲れが貯まっているので同じ様です。


当時の飛行機は高価だったので帰省の半分は連絡線でした。
年に一度の出稼ぎからの帰省、これから就職、進学、冠婚葬祭、
それぞれに人生を背負って乗った連絡船です。


アンジェラアキの津軽海峡冬景色の動画サイトには
演歌を汚すな!、おまえに演歌の何が分かる!....酷い中傷がありました。
でもこんな書き込みをしている方達は青函トンネルが完成した後の世代の人達です。
私にすればおまえらに何が分かる!です。


私の生まれた1954年には洞爺丸台風が発生してなんと函館の湾内で
4隻の連絡船が遭難して1,800名程の犠牲者が出ています。
この惨事を機会に青函トンネルが現実味を帯びて計画に上がりました。


私は未だ青函トンネルを通った事が有りません。
何時も時間がないので飛行機です、皮肉な物ですね。


さてアンジェラアキの津軽海峡冬景色の事ですが、
前述の様に「誰も無口」なのです。
石川さゆりにその歌唱力と演技で歌われると旅人は本当に沈み込んでしまうのです。
悲しく立ち直れない様な殺伐とした空気がそこには流れていました。


そんな事も知らないアンジェラアキですが歌唱力は驚く程の物ですばらしい。
彼女なりに編曲を考えたと思うのです。
その歌はバラードと演歌を融合させてピアノの弾き語りで更にドラマチックに仕立てています。
私が通っていた当時は未だこの歌は有りませんでしたが、
もしアンジェラアキの津軽海峡冬景色が当時に歌われていたら
帰省する旅人、旅立つ旅人共に明日に希望を持てたのではないだろうか?
そんなインスピレーションが湧いたので大好きになってしまったという訳です。
どうも大変お騒がわせいたしました。


「拝啓 十五の君へ」


http://www.youtube.com/watch?v=pFJ8EFzywjw


「津軽海峡冬景色」http://gyao.yahoo.co.jp/player/00100/v07982/v0993900000000543636/?list_id=828867&auto=0



2011年10月11日火曜日

小澤征爾

BS放送で小澤征爾の番組を放映していました。


こちらはサイトウキネンの地元なのでニュース等で知っている内容ではありました。


今年はオペラ指揮を休みながらも初演と千秋楽は何とか勤め上げました。


演奏指揮では チャイコフスキーの弦楽セレナーデを一曲指揮しました。


後は後継者に任せて止む無く休養したようです。


 


チャイコフスキーの弦楽セレナーデを指揮した後のコメントは音楽は生命そのものだと、


指揮にその全てを捧げている事がこの上もなく幸せな事だと。


小曲なのでCDも少なく聞く機会は少ないかも知れません。


音質はともかく下記を聞いてみて下さい。


http://www.youtube.com/watch?v=5R9RdRcKaB8&feature=fvsr


私は夏に放映した今年の演奏をBSで映像つきで録画したのでたまに聞いていますが、


その鬼気迫る迫力や思い詰めた様な切ない様なその音楽表現には他では感じられない


何か特別な物を感じてしまいます。


 


聞く物に特別な感動をもたらしてくれる。


何とか回復してもっともっと活躍して欲しいと願います。


彼の若き頃の姿を描いた本があります、指揮者とはこんな仕事なのか、


小澤征爾とはこんな人間なのかと感じ入る本であると確信します。


「ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)


 


私の通っているペインクリニックにサイトウキネンの間、小澤征爾も通っていたのを知って、


驚きましたが、それ程無理を通して参加した音楽会だったのだと改めて思いました。


 


来年は通しで指揮できる事、音楽監督として全うできる事を心から願っています。


 



2011年10月1日土曜日

3月11日昼に届いたスピーカーユニット

事前の打ち合わせに従い、製作依頼を受けたエンクロージャーに搭載するスピーカーユニット


JBL CONTROL 328C(天井埋め込み用20cm2Way同軸型)が3月11日の昼に届きました。


その2,3時間後にあの震災発生でしたが、仙台から3月10日に発送された物です。


 


何と言う事だろうと思いながらも、通常でしたら受け取った旨の連絡を入れるのですが、


流石に現地はそれどころではないでしょうから控えました。


よくよく考えて連絡したのは2ヶ月後ですが、パソコンからのメールは届きました。


幸いに津波の被害は無く、ご家族も無事で何よりでした。


多くは語っていただけませんでしたが建物や家の中は相応の被害に遭われた事と想像します。


 


このユニットを搭載する作品が完成してもうすぐ納品となります。


CONTROL 328Cは中々の実力者です。中低域に厚みがありボーカルはリスナーの背中を超えて後ろまで


届きそうなリアルさです。20cm2Way同軸のホーン型でクロスが何と1.9KHzです。


この意味を分かって下さると嬉しいのですが。


昨年再度マスタリングされたビートルズのHere Ccome The Sun 、何とも再生の難しい曲ですが、


CONTROL 328Cは見事にボーカルもギターもエネルギッシュに鳴ってくれました。


おかげでアマチュアバンドをされているお客さんと一緒に聞きながら楽しく会話が出来ました。


とにかくお客様が無事でユニットもあわやの惨事から救われた事は本当に良かったと思っています。


近々ホームページに作品を紹介いたします。


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今年の登山

退院数ヶ月後にリハビリと長い運動不足とリフレッシュを兼ねて今年も登山を行った。

そもそもこの地に住んでいるのは自然に接し、山もスキーも気軽に出来る事がある。

でも納期遅れを出している身としては小さくならざるを得ません。

肩は思う様に動かなくても足腰は元気なのです、済みませんです。


昨年から今年は北アルプスの双六岳周辺を歩こうと計画していました。

体力は落ちているから山小屋泊まりと考えていたのですが、メインイベント登山に備えて

登った白馬大池での山小屋が超絶混みで完璧に不快で頭に来る/嫌気がさす等で

装備を再点検、殆ど総入れ替え、軽量化して夢の様なテント泊まり登山が実現しました。


先ずは地元の八ヶ岳、霧ヶ峰、足を伸ばして湯の丸高原の日帰り登山。

次に北アルプスの白馬大池~白馬岳~大雪渓の一泊登山。

メインイベントに双六岳周辺/鏡平/三俣蓮華等の三泊テント登山。

締めは秋の八ヶ岳の硫黄岳と根石岳。


どの登山も帰って来ると足の筋肉痛はありますが肩も腕も軽くなります。

きっと登山中に色々な動きをしているのが良いようです。

頭もスッキリして最高の気分転換です。


 


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湯ノ丸高原の湿原を遠望

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八ヶ岳の主峰を望む

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白馬岳山頂

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北アルプスの鏡平


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槍ヶ岳と穂高を奥地から遠望


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双六岳キャンプ場(右端手前が我が家)