2017年3月27日月曜日

ウッドウイルの糸ドライブアナログレコードプレーヤー試作機-1

昨年から設計、試作を繰り返して来ました、ウッドウイルが考える

ハイエンドの糸ドライブ方式のアナログレコードプレーヤー。

商品化目前となった事も有り、お知らせの意味で試作機の動画をYouTubeにアップしました。

 ウッドウイルの糸ドライブアナログレコードプレーヤー試作機-1 

http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/WARP-shisakuki.html
















動画はシングルアーム仕様、この写真ではダブルアーム 仕様です。



動画は地元の「御柱祭」で記録係となり、動画撮影と編集を初体験。

その少しばかりの経験を元にYouTubeにアップしてみました。
 
一眼レフカメラでの動画モードで撮影、音声もカメラ内蔵マイクでと言う、

少しお寒い機材に幼稚な撮影テク、完成品紹介までにはもう少しスキルアップせねば。



さて、何故にスピーカー製作のウッドウイルがレコードプレーヤーを制作するのか??

それは高校生の時に迄、遡ります。


世界初のダイレクトドライブプレーヤー「テクニクスSP-10」発売。

運悪く、その1年程前に「TEAC TN-80C」ベルトドライブ式磁気浮上プラッターと言う、

当時の御三家を上回る高性能のターンテーブル(アーム別)を購入した事から始まります。


初めから回転が不正確でした。

調整しあぐね、当時宅配など無い時代に苦労して東京本社へ修理依頼する事2回、

でも回復しませんでした、上京して大学、社会人になってもその不調子なプレーヤーと

お付き合いが続き、訳有って封印していたオーディオの趣味もCDが発売されたのを機に

初代機CDP-101(開発の一部に絡んだ)を買うも、未だTN-80Cは手元に。


曖昧な対策をするも変わらずに不調子。

終いには商売物の交流定電圧電源で商用周波数を変化させて初めて回転安定する。

交流定電圧電源はTN-80Cの数十倍もする高価なプロ用機ですので割が合いません。


商用周波数に同期する筈のシンクロナスモーターはいい加減でした。

学生時代に理論を勉強し、実験までしていましたのですが。

物事は理論通りには動かず、多くの要素が入り交じり邪魔して実機では上手く動かない。

その加減を損なった機材との長いお付き合いが有ったのが糸ドライブ採用の最大の理由 。


それでも2年程前に(買ったのは47年前ですが)モーター、サスペンション、起動コンデンサ、

プラッターの再着磁、プーリーとベルトは特注で各3種類、全てメンテナンス、交換すると言う、

丸ごと作り直す様な大手術を敢行、そこまでの腐れ縁か、愛着ぶりを発揮するも駄目、

調べるとこの種のメンテナンスのプロがいまして、アドバイス依頼するもやはり駄目。

 以上の経験からシンクロナスモーターは却下(現行のハイエンド機でも有ります)。



以上の経験からウッドウイル製レコードプレーヤーの条件は

1.モーター
  a.回転制御装置搭載の物に限定。
  b.制御側回転とプラッター側回転を独立回路にて回転制御と回転監視可能な構造採用。
  c.モーター回転軸に水平方向トルクが過剰に負荷されない事を留意して糸ドライブを採用。
  d.モーターは故障時に容易に交換出来、製造中止でも代替え品に容易に交換出来る事。
  e.モーター振動を糸に伝えない様な防振構造。
  f.モーター振動をベースボードに伝えない様な防振構造。
  g.防振素材は住環境で30年以上の長寿命品で標準品を採用。
  h.モーターはステンレス無垢材をくり抜き加工した重量級の美観ケースに収納

2.駆動方法
  a.ダイレクトドライブ方式はモーター振動伝搬による音質悪化の危険性大で却下。
  b.同じくオーディオ機器としてメンテナンス期間短く部品供給等の問題大で却下。
  c.特にベルトの経年変化と同品質品の長期供給不可で採用却下。
  d.糸ドライブ方式はモーターへの負荷低減、使用糸は安価に大量に常時供給可能。
  e.糸のスリップによる重量級(約10Kg以上の時)プラッターの起動の問題は、
    モーター起動時の加速時間を0~15秒間と設定する事で解決。
  f.ダブルプーリー採用でダブル糸ドライブも可能。
  
3.プラッター、スピンドル
  a.新品単独部品での入手不可で中古品を過去の名機から入手採用。
  b.重量約2Kg~30kgキログラム程度まで対応可能なプラッター部ベースを特注採用。
  c.可能な限り異種金属によるシート採用を勧める。
  d.プラッター独立回転監視用センサーの取付

4.ベースボード
  a.自然石、人工石等の重量物で振動に対する高内部損出素材を採用する。
  b.試作機は厚さ30mmの白大理石採用。
  c.面積は搭載トーンアーム数(1本~3本)により変化。
    W/D: 490/400mm ~ 650/500mm
  d.特注のステンレス製高さ調整式大型インシュレーター4個標準搭載(耐荷重80Kg1個)。
  e.このインシュレーターと搭載する水準器により完全水平面を得る。

5.トーンアーム
  a.任意のトーンアームを1本から3本まで選択いただく。
  b.標準(ショートタイプ)~ロングタイプまで対応可能。
  c.現行品 又は 中古品から支給 又は 当方調達とする。
  d.機種に合わせて専用のステンレス製のトーンアームベースを特注製作。
  e.トーンアームベースには防振構造を採用してモーター振動やスピーカー振動を避ける。
  f.重量級トーンアームベースは任意の場所に設置するので位置合わせは自由。

6.トーンアーム高さ調整
  a.未だ動画には未掲載
  b.カートリッジを適正針圧時に水平に、同様にトーンアームも水平に。
    (ヴァーチカル.トラッキング.アングル調整)
  c.簡単な様で難しく、曖昧にしている調整を助けるツールを製作。
  d.粗動調整と微動調整、ユニバーサルに対応可能なツール。
  e.自信の有る方には不要、次回のカートリッジ交換等までは不要で控えています。


大変長くなりました。
足りない所は次回に追加します。


大事な所です。
現在、1号機から数号機までの「限定台数」で特別価格での注文を受け付けています。
ご興味の有る方は早めにお問い合わせを。



2017年3月22日水曜日

この冬最後の降雪か?

この冬最後の降雪か?
































 昨晩からの降雪とみぞれ、

 明け方には鳥のさえずりが聞こえたので、今日は予報通りに晴れるのかな?。

朝起きると久しぶりの銀世界で外が眩しかった。



2枚目の写真で解りますか?

雪が溶けて凍って、透明になって輝いています。

その氷も溶け出して滴が垂れ、

小鳥がその滴を飲んで乾きを癒やしています。



例年の3月末か、4月の初めにはまとまった降雪が有り、

気の早いドライバーは夏タイヤに換えていて慌てます。

今冬最後の降雪となるかどうか?

スタッドレスタイヤを何時、交換しましょう?。




今冬は11月には大雪となり、

雪国の慣れた地元企業でも社員を早く帰宅させた程。

この5年程前からでしょうか?、

こんな風に季節がフェイントを仕掛けて来ます。

梅雨の最中に猛暑となって驚かせて、その後は例年通りの夏だったりします。

季節が乱暴になったとも感じます。



それもこれも地球温暖化の影響でしょうか?

冬は確実に寒さが緩るぎ、夏は信州の高原でも暑い(未だ昼間だけ)、

ここに来た時にはTシャツ着れるのは夏の2週間程でしたが、

今では2ヶ月も着ています。



冬は雪があった方が身も心も温かい。

雪が無く、寒さが続くモノトーンの今の頃が、

一番春を恋しく思います。



2017年3月15日水曜日

今のテレビはパソコン? そして音は?


今のテレビはパソコン、そして音は?

































昨年、修理不可で手放したプラズマTVに換えて4K有機ELTVを観ています。

TVには無線LANの子機が内蔵していてネットにつながり、

ブラウザで検索、動画や映画の試聴サイトから好きなコンテンツを観る事が出来ます。


一番面白いのはYouTube。

ミックスリストと言うものが有り、好きなジャンルやアーティストを

検索していますと関連するコンテンツを集約したものがBGM、BGVの様に

連続して楽曲や動画を楽しむ事が出来ます。

検索する時の入力はリモコンでは面倒なのでスマホとリンクさせて検索、

スマホで再生ボタンを押すとテレビにそのコンテンツが映し出されます。



ウッドウイル的には気になる音の傾向は?

シアターシステムは中堅クラスのAVアンプと9.2chに対応出来るスピーカー群です。

映像用と音声用の機器合わせて中堅クラス合わせて約150万円程の物。

9.2chAVアンプ+ブルーレイレコーダー2台+USBHDD+フロントSP18cmダブル4Way+

センター13cmダブル2Way+その他13cm2Way6台+サブウーファー25cm+30cmの2台。



しかしながら、シアター用は高級機迄は揃える予算も意思も無かった事からか、

視聴していまして、効果音に驚いた事は有っても音が良いなと感じた事は、

未だ無いと言うのが正直な感想でした。



例えばピュアオーディオ用の試聴機は2chで約200万円の機材に対し、

シアター用は映像機器も含めて11ch有る機材が150万円では、

1ch当たりのコストは100万円 対 14万円、比較は酷と言う物でしょうね。


ピュアオーディオで聞いたCDをシアターでも聞きたいとの要望では

想像とした通りのお客様の反応で気が沈みます。

やはりAVアンプだけはプリ+パワーのセパレート式にするか...

この比較はソース源が同じなので機材の優劣が際立ちます。


音声規格が音質の範囲を決めてはいますが、

同じCDで有っても、音の良いCD、つまらないCDが有ったりする訳で、

規格が全てと言う訳では無さそうです。

シアターではソース源としては、地デジ、BS、地元ケーブルTV、ブルーレイプレーヤー、

USBメモリーによるハイレゾ音源と、豊富です。


TVにはデモ用に9.1chの楽曲が入っていて、それを聴きますと

ビックリする様な臨場感と豊富な抑揚感が有り、その音楽表現に目から鱗。

Youtubeには4K対応の動画や楽曲も有りまして、

綺麗な画像とやはり臨場感と抑揚感、ダイナミックレンジが豊で

(最近はダイナリズムと呼ぶそうな)充分にコンテンツを楽しめます。



比べるにBS、地デジなどではクラッシックやその他のライブ放送が有りますので、

録画して観るのですが、優等生的に大人しく静かに聞こえて興奮度は低調です。

5.1chと謳っているのですが効果少なく、モードが違うのかと何度も確かめる始末。



山下達郎の「サンデー・ソングブック」、超常連さんに憧れながらも

何時も作業しながら工房で聞いています(FMステレオを強引に4.1chにしている)。

有る時にレコード屋(CD屋)からクレームが、氏のCDは音が小さいと、

店内視聴で評判がよろしくないと。

知る人ぞ知る超高音質を標榜する氏の楽曲は(実感した事は有りませんが)

ダイナミックレンジが豊ですので、小さな音から最大音量まで巾が有ります。

サビの所を聞かないと音が小さい、迫力が無い、売れない、クレームが...

日々、音作りに悩む日が続くのだそうです。


前述の楽しめる楽曲(厳密には音質が良いのとは違う?)とは何??

放送規格、音質規格を調べましたが解りません。

知り合いのTV局関係者に聞くも音声にそんなに拘っていないからと(大汗!)

そうしましたらヒントが(下記)

http://what-a-wonderful-world.hatenablog.com/entry/2015/03/19/004330

真面目に規格など気にしていては分からない筈です。

決められた範囲内でどうやって見せるか、聞かせるか、

楽しめるソース源は音圧の聞かせ方が違うらしいです。



寝付きが悪い時、寝れずに夜中に起き出した時、

そんな時にはYouTubeでのミックスリストが重宝します。

ガンガン聞くのも良し、読書しながらのBGMも良し。

こんな楽しみ、皆さんは既に経験されていますでしょうか。