2014年12月25日木曜日

同じ雪国でも





















旭川空港出発ロビーにて


今年のイブはお世話になった田舎の伯母の葬儀で過ごした。
小さな頃からの思い出に耽った数日を過ごしました。

数年前、医師から呼び出しを受けて駆けつけた母の病床の時も雪景色、
今回も雪景色一色でした。


見舞いながら息抜きで眺めていた高層建物である病棟からの田舎の景色、
伯母の街へ向かう真っ白な 高速道路の景色。

今住む長野の雪景色との違いに気が付いていました。
雪の質とか量とかでは無くて周りの色合い空気感が違うのです。

ウッドウイル開業前の仕事では北欧等に出張していて、
初めて経験したホームシックの時の風景。
ほの暗く低い太陽に、寂しげに寒々として気持ち迄が凍てついたものでした。
夏の長期休暇を取って南の海へバカンスの気持ちは痛い程に理解しました。

田舎にいた頃には気が付く筈も無し、
他と比べて初めて違いが分かる、
北海道の気候風土は北欧に近いのですね。
同行した叔母も夜が早くて暗いねと。

中国東北部も近いのだが感慨に耽る様な余裕を許さない
厳しい滞在だった。

帰路、北海道の雪の高速道路ドライブで空港へ、
  「北の高速道はホワイトアウト対策か?
   上り下り視認用にガードレールに緑と赤の灯りを区別して点灯」
降りて深夜の首都高を駆け抜けます。
中央道で長野に入り徐々に雪景色へ、

同じ日に体験すると、
今更ながらにその違いに気づかされる。


今書いているモニターの窓の後ろに広がる曇り空の雪景色。
違いを感じながらの暮らしに戻りました。



2014年12月20日土曜日

YAMAHA NS-1000M 専用エンクロージャー製作計画の呼びかけ


















YAMAHA NS-1000M 専用エンクロージャー製作を検討しています。

名機として広く知られており以前から所有されている方、
オークション等で新たに入手される方、又は再度手元に戻して
聞かれている方も多数いらっしゃると思われる希有な機種です。

ウッドウイルで新規にスピーカーを作らせていただいても、
NS-1000Mだけは手元に置いていますと言うお話しは何人もの方から聞いています。

その内のお一人の方はLo-D HS-500の愛好家でも有り、
ウッドウイル版HS-500を作らせていただきました。

搭載ユニットを最大限活かすという主旨で製作しましたが、
オリジナルの音質を大きく越える事が出来た実績を踏まえて、

NS-1000M専用エンクロージャーを製作してはとのお話しをいただきました。

ウッドウイルの製作スタイルはご存じの様に特注の一品製作です。

「どの様に製作しよう?」、「思案を設計」、「実現の手法は?」、
「治具工具の製作と調達」、「少量で高価な資材の調達」、等々....
 その全てのコストが一品の価格に付加されますので高価となる訳です。

NS-1000Mは内容積が80L超の大型です。
良質の材に相応の構造に仕上げ、チューニングも完璧に。
それを足していくと何時もの安くは無い作品になるので
それは是非避けて工夫をとの希望です。

その対策は如何にも簡単です。
コスト削減出来る程度の複数台を同時に製作する事です。
もう一度、重要なのは複数台を同時に製作する事です。

近々、仕様をまとめて発表と言うか募集をしたいと考えています。
一次募集した台数の受注が埋まった時点で 正式受注とさせていただき製作開始。
勿論、一品製作時より格段に安価での価格設定にします。

二次製作は次に安価での価格設定にします。
三次製作(有るかな?)は更に次の安価での価格設定となります。

この様な計画に?
.興味が有る
.条件が揃えば購入も
.具体的な仕様の要求
.その他質問

この様な計画は如何でしょうか?
この掲示板へのレスでも、メール連絡でも、
何か連絡いただければ具体策検討に役立ちます。
何時も寡黙なブログですがレスポンスを是非お待ちしています。



2014年12月14日日曜日

ミュージックバードのコラム

先日、ウッドウイルを来訪された田中伊佐資さん。

ミュージックバードのコラムにその時の事が書き込まれています。
 http://musicbird.jp/audio_column/p66/

MGES(Mechanical Ground Earth of Speaker Unit)についても
感想を書いていただきました。


当工房での滞在後に同じ町に別荘をお持ちで、
週末は自慢の装置でジャズを満喫されていると言う方、
高名な写真家の蓮井幹生さんのお宅にお邪魔して来ました。
http://mhasui.com/title/


ドーム型のカナダ産ログハウスに薪ストーブと広大な敷地、
区画への入り口には獣対策用の柵のドアを開けて車が出入りします。

田中伊佐資さんはこれだけでもうメロメロです(笑い)。

JBLオリンパスの背後には八ヶ岳が裾野から稜線迄、
一望出来る絶景のロケーションです。
正に最高のピクチャーウインドウです。

田中伊佐資さんも書かれていますが、
訪れて最初に聞かせていただいた曲が綾戸智恵のLPによるピアノとの独奏。
背景の山をドラマチックに語る様な曲に完全にノックアウト状態でした。

この景色に曲に音に、美味しい水割りでも飲みながら聞いたら
もう最高の瞬間です。

音楽は心で聴くのですから、音質どうのこうの前に
その舞台を整える事の重要さを思い知った体験でした。


2014年12月10日水曜日

町内忘年会での映画鑑賞、しかしその音は

町内恒例の忘年会が終わりました。

殆どの方は地域コミュニティー建物の大部屋で飲食や会話を楽しんでいます。
小部屋では子供達を集めて映画会を行います。
お母さんはしばし、子供を預けて羽を広げます。
今年は役に就いていて指名で映画担当係となりました。

地域にはノートパソコン(DVDプレーヤー用途)/プロジェクター/
自立式100インチクラススクリーンを備えており、
一式をお借りして映画会を行う事が出来ます。


セッティングしてみるとほぼ80インチ程に写した映像は綺麗!
技術の進化を感じます。

でも音はプロジェクター内蔵の5、6cm口径の音だけ。
他に外部スピーカーは無いのです。
流石に映像と音声のバランスが悪い。
 
皆さん、音は意識の外みたいです。
この地域は言ってみれば「セイコーエプソン」の城下町です。
今日の会にもプロジェクターやプリンターの技術者が居るのですが。

でも音はプロジェクター内蔵の5、6cm口径の音だけ。
聞こえ無くはありませんが、例え町内の子供相手でも....

止む無く商売用は無理ですから、パソコン用モニターとして使っている、
私のベリンガーの10cm2Wayのアクティブスピーカーを持ち込みました。

これでも気休め程度で、プロジェクター内蔵の音よりかはましかと!
これでセッティングを終えて「アナと雪の女王」を視聴していると、
例の技術者を含めて大勢が、おお!、音が凄いとか...

私がスピーカー制作者と言う事を皆さん知っているので、
商売物を持ち込んだと思っているので、誤解を取り消すのに必死。
黙っていても良い訳ですが、良質の音と誤解されるのが辛くて...

いや、今回は全く感じ入りました。
普通の人達の音へのこだわりの無さに。
エプソンの会長は長野でも有名なオーディオファンで、
自身のブランドも立ち上げた程の超が付くマニアでした。
DNAは何処かへ消えたか...

でも親戚の叔母などは出回った頃のハイビジョン放送と一般放送の
違いにも気が付きませんでした。
極狭い世界での仕事であるのは分かってはいます。







2014年12月9日火曜日

制作者の喜び続編







































前回、朝の工房で陽に当たって綺麗に輝いていた製作途中の作品。
同じ作品がユニットの穴加工を終え、塗装も終わって試聴室に入り、
次の工程を待っていました。


今朝、試聴室に入ると四角い窓からの陽を浴びていました。
逆光ですが思わず撮影しました。
未だ何とか木製品としていますが、今日にはスピーカーと言う音響機器に変身します。


 ウッドウイルを初めたころには、一緒に学んだ木工の仲間が多く遊びに来たものです。
家具作りは勿論、機能性を持たせて設計製作されますが、
同じ様に見える木工品で有るスピーカーは、材質、構造、意匠、としての木工品で
有るだけでは無く、音を出す機能を持つと言う事で、彼ら木工家は戸惑うのでした。


家具製作を勉強して製作もして、また使う立場でもある、その市民の感覚では、
美しく出来上がった家具はそれだけで充分に満足出来ます。
多少の使い勝手の悪さもご愛敬です(椅子を除けば)。


でもスピーカーという木工製品はどんなに美しく出来上がろうと、
オーナーさんの音の趣向に合わなければ約立たずと言う烙印を押されてしまいます。


ウッドウイルは木工屋さんのイメージが強いとのお話しを受けますが、
私はラジオ少年から始まったアンプ作りをきっかけにオーディオ好きとなってから、
電気の世界に導かれ、電子工学を専攻して電子機器開発設計などの職歴の後に
独立してオーダーメードで製作するスピーカービルダーとなった訳です。
ですから私としては電子機器に少しは詳しいオーディオスピーカー屋さん!
と思っているんですがね?。


スピーカーは殆どの場合エンクロージャーを必要として、
それを木で製作している訳ですが、それはスピーカー製作全体の工程の8割、9割を
木工という作業に割いています。
この工程に情熱を持たないで作品が出来上がるとは到底考えられません。
それにエンクロージャーは「目は口程に物を言う」の例えで
「エンクロージャーはユニット程に物を言う」とても重要な働きが分かって来ました。


工房名のウッドウィルと言う私が考えた造語。
 「樹を媒体として人と物の心が通じ合えるそんな思いを込めています」
 やっぱり木工屋さんなのですかね??。
近所の人達はピュアオーディオの話をしても理解していただけないので 、
面倒だから木工屋です、と言っています(笑い)。




2014年12月3日水曜日

国産の励磁型(フィールド型)スピーカーユニットメーカー














http://www.royalsangyo.co.jp/field-coil

大変嬉しい報告です。

国産の励磁型(フィールド型)スピーカーユニットメーカーの紹介です。

ごく最近、商品化されたユニットだそうで、恥ずかしながら存在を知りませんでした。

商品構成は130mmフルレンジ/170mmフルレンジ or ウーファー
そして殆ど例の無い60mmコーン型ツイーター。

知らなかったとは言えこの(株)ローヤル産業は金属振動板の製造で大変長い実績が有り、
世界中に供給しているそうです。

私が昔から愛用している国内外の数社のコンプレッションドライバー
(ホーン型の中/高域ユニット)はこの会社の製品で有る事が分かり、
技術力、実績にただ驚くばかりでした。

この会社が部品供給に留まらずにスピーカーユニットという完成品の製造販売を
開始したというのが背景との事です。
開発するからにはハイエンドマニアをターゲットにしたそうです。

これらの説明はユニット開発担当者に私が直接伺ったお話です。


私は再生音を聞いて感動する要素の中で一番重要なのは反応の良さではと体験から学びました。
同社の試聴室で聞いた130mmフルレンジ/170mm+60mmの2Wayのシステムはその大事な
要素を励磁型ユニットを採用した事で見事に実現していました。

癖の無いコーン型振動板は安心してあらゆる音楽ジャンルを楽しめると思います。
金属振動板のスペシャリストが敢えてコーン型ツイーターを開発したのも自身の表れでしょうか、
大変興味深いです。

例えば大迫力の重低音が聞こえたとしても、
ドラムスの歯切れの良い音がしても、
滑らかな高音が流れたとしてでもです。


反応の良さ=音楽の鮮度と言い換えましょうか、
私があしげく通う生演奏の音の世界では反応の悪さと言うものは存在しません。
他の要素も勿論大事ですが鮮度が足りないと感動が在りません。
音を聞いている様でも音楽の中の感動を得ようと言うのがオーディオの楽しみでは?。

ウッドウイルがラウンド曲面構造に拘るのは吸音材使用で鮮度が落ちるのを防ぐ為、
MGES開発もユニット反応を悪化させる振動を減衰させる為です。

そんな環境を生み出すのに適したスピーカーユニットが生まれ、
システム製作時の選択肢が増えるのはこの世界に関わる者にとって大変幸せな事です。

後になりましたが、励磁型(フィールド型)と言うのは電磁誘導で振動板を動かして
音を出すスピーカーの方式の中で磁力を得るのに永久磁石では無くて電磁石 を
使う方式のスピーカーです。

ですから駆動するにはアンプからの出力を接続する以外に、
電磁石を発生させる為の直流電源が必要となります。
永久磁石では磁力が一定ですから変化は望めませんが、
電磁石を使った励磁型は直流を供給する電圧又は電流を変化させる事で
微妙な音色の変化を楽しむ事が出来るのも特徴の一つです。

もう一つ大きな特徴が。
励磁型ユニットを使いたいユーザーは多いのですが、高価過ぎて手が届かない。
ユニットだけで数十万円、中には数百万円という物まで有る世界です。
その様な声を聞いて販売価格を極力抑えたと言っておられました。

ウッドウイルは同社の試聴室のスピーカーシステムを上回る音を狙って熱くなる。
設計に取りかかります。


2014年11月30日日曜日

電気自動車用急速充電器(EV Quick Charger)

最近出来た観光道路(表向きは広域農道)に

地元の特産品を扱う市場(路の駅みたい)が出来て大盛況です。

蓼科自由農園


買い物に出かけて駐車しようと思ったら意外な看板が。

電気自動車用急速充電器(EV Quick Charger)の看板です。

えっ!こんな田舎に!
画像の後ろには八ヶ岳連邦が見える所です。

駐車場の中を探して(結構広いのです)見つけたのが添付画像です。





















都会の人には珍しくないのでしょうが、私は見るの初めてで、
まじまじと利用方法を読んでしまいました。

バーコードが表示されていてスマホ等でリンクして登録してネットから支払をするのですね。
現金を入れる装置は付いていません。

ウッドウイルに試聴に来られる方は車が圧倒的に多いのです。
首都圏からですと中央高速の諏訪南インター下車約10Kmで給電出来ます。
そこから3Kmでウッドウイルですので安心ですね。

さてどなたがいつ頃に初の電気自動車で来られるでしょうか、
大変楽しみです。



2014年11月17日月曜日

田中伊佐資氏 MGESとJazz Machineを聞かれる



















オーディオ各誌への執筆に音楽専門衛星放送「MUSIC BIRD オレの音ミゾをほじっておくれ」
のパーソナリティーなど今や幅広いご活躍の「田中伊佐資」さんが久々に訪れてくれました。
 http://musicbird.jp/programs/analog/

オーディオジコマン本の表紙を飾るスピーカーは氏の愛機でありますが、
これはウッドウイルの出来る最高の知恵と技と資材を総動員して作り上げた作品です。

ウッドウイルと言うよりも私のプライベートシステムとして試作を重ねて作り上げて来た、
Jazz Machineは氏のシステムとはかなり方向性の違う物です。

氏のシステムはJBL民生用の最高峰の38cm3Wayで、駆動する機材も豪華絢爛です。
バスレフ式スピーカーを主とする最高峰スピーカーの一つと言えるのではと思います。

対してJazz Machineはと言うと平面バッフル方式です。
平らな板1枚にユニットを取り付けた物です。
この方式はエンクロージャーに納めたユニットが内圧による抵抗を受けて鈍るのに対して
反応が良くのびのびと鳴りますが、低音は全く出ないと言うやっかいな方式です。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/JazzMachine-Menu.html

平面バッフルに魅せられて40年、このJazz Machineは既に3,4回は作り直しています。
ユニットから駆動アンプからチャンデバを含めてです。
今の形で基本は完成、間に合わせの樹脂ホーンを超大型ウッド ホーン(勿論自作)へ、
中低域片側3個のウーファーはフロントショートホーンを追加します。

写真の状態で氏に教えていただいた低域の解像度と元気さを確認出来るCD、
ロイヘインズのグリーンチムニーを爆音で鳴らします。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00004TZ2I

互いに慣れ親しんだ曲ですのでこの1曲で全て理解出来ます。
Jazz MachineはJBL最高峰のプロ様ユニット構成です。
パワーアンプもチャンデバもPA用の物です。
20代の頃に通い詰めた六本木ピットインの音が目標と言ったら納得していました。

氏は競うつもりなどまるで有りませんが、
私は方向性の違うシステムの特徴を出し切って
どこまで肉薄出来るかを質、量共に試したいと考えています。
まずはホーンを追加して完成させなければ。

その後にと言うか同時進行でMGES搭載を進めています。
片チャンネルの低域ユニットで38cm2発/30cm1発に用いる各MGES用構造体は
50Kg×3個、両チャンネルで300Kg。
元となるスピーカー本体が片側150Kgですから総重量600Kgなり(汗!)
2階設置ですので住宅メーカーに耐荷重を確認しよう!
待てよ、未だ46cmサブウーファー2個も有った (汗!!)。


氏のMGES比較試聴の感想は。
この種の(ユニットは同じ、信号回路には手を付けず)メカ構造物を搭載しての
音質改善と言う試みは初めてですので不思議がっていました。
構造を良く理解しようと努めていた様です。
音が変わります、良くなりますとこれまた不思議そうです。
LO-D HS-500は比較試聴出来るので差が明らかです。
JBL L101は低域よりも175DLH中高域コンプレッションドライバーが歌い上げます。
MGES搭載1号機でチューニング中のFOSTEX 10cmウーファー M100HR-W
+ドームツイーター T250 は上記の2機種にも負けない、堂々と鳴っていると。

 Jazz MachineへのMGES搭載の効果を確認、様子を見てから
氏の本丸への突入を企んでいます(笑い)。
 そうそう、その前にチャンデバ3台にCDからの信号を分配して送る
スプリッター、それら4台には出川式電源を組み込んで更に高密度と
中低域の厚みを確保しましょう。

出川さんは明日から欧州に招待され出かけて行きます。
出川式も国際化が近そうです。








2014年11月16日日曜日

制作者の喜び



画像は現在製作中の作品。

今や定番のバーチ合板積層ラウンドエンクロージャーです。


組立が終わり表面の仕上げ加工が7割程が終了して今日の作業終了。

翌日、工房に入って作品を見たら、

陽を浴びた表面の曲面が柔らかく光っていました。


あぁ綺麗だ...

優しくなで回します。

7割仕上げでも私の肌よりかは余程滑らかですべすべ。
 
手がかかっても形が見えてくると思いも深まります。

こんな時に作り手でいて良かったと思います。


ここまでが木工家の仕事なのでしょう、

ユニット穴が開くとオーディオスピーカーとして表情が変わります。

スピーカービルダーとしてギアチェンジして作業が続きます。



2014年11月7日金曜日

FOSTEX M100HR-W + T250 10cm2Way + MGES 搭載エージング中





















このクラスでは最高峰と言えるFOSTEX社のユニット
10cmウーファー M100HR-W +ドームツイーター T250 による2Way 。
工事が有りそうなので未塗装でエージング実施。

16cm2Wayの市販機が買える程の価格するネットワーク部品を使い、
バーチ合板積層ラウンドエンクロージャーに納める。
更に音質改善機構メカ「MGES」を搭載した小型2Wayシステム。

エージングを開始して3日目、
特徴的な各要素の音源が含まれたCDに、
途中はFMを流しながらのエージング。
電子的に強制的にエージングするソフトも有りますが、
同室に居る人間が耐えられないので使いません。
エージング中は試聴用のメイン機材では無く、
お手頃な中堅の機材を使って鳴らします。

メールチェックしていた立った今!
ユーミンのdestinyが流れました。
開始早々訳の分からない効果音が流れているのは知っていましたが、
その音は鋸(鋸)みたいな金属薄板を反らしたりして出る独特の音?
正確な名前は知らないのですが、
その音を真似たシンセサイザーの音で有る事が分かりました。

60のおっさんですが、ユーミンも同世代!
当時、リアルタイムでスカGやロータリーを駆って
中央高速で右に見える競馬場...を聞いていたのです。


30数年間聞いていてこの瞬間に分かる音!
これだからオーディオは難しく、面白いのです。

メインの機材を使う前から期待させるこの音。
チューニングは未だしていません。
ハープの音色、音が弾けて瑞々しい玉の様、
音が消えて行く先の静けさ。

どうやら音の感じ方が違う様です。
凄い事になりそう。



2014年11月5日水曜日

MGES搭載イメージとインド国民車「アンバサダー」


















1枚目の写真はインドの国民車だった「アンバサダー」
私が見た時にはこのツートンカラー色が多かった。

















2枚目の写真、ボンネットを開いていますが、
この車は新しい方です。
なぜならボンネット内部に部品が一杯付いているから。






















下部ウーファー奥に見えるMGESメカ構造を入れた所。
下部ウーファーには保護カバーが付いています。



ハイエンド10cm2Way小型システムがMGES搭載1号機と成りました。

複雑なメカ構造を小型システムに搭載するので生みの苦しみを味わっていますが、
今はやっと音出しが出来てエージングの最中です。
MGESで大幅な音質変化が有るのでネットワークの設定もこれからです。
MGES搭載の効果を確認出来る比較音源ファイルを用意しますのでお待ちを。


MGESを組み込んだこのシステムは重い!!
初めて持った時にはえっ!と開発製作担当者も驚きます。
小型なので尚更感じてしまうのでしょう。


ドイツでは今も品質を見極める大きな要素に重さが有ります。
(現地向けに商品開発をしていたので本当の話です)
その意味ではこのスピーカーは最高峰です(笑い)。


メカ構造を組み込んでいて懐かしい有る事を思い出しました。
ここからは例の「ぼやきと 」となりますのでよろしくお付き合いを。
会社員時代、インドに装置の設置に1ヶ月ほど出張していた時の話です。

成田のビジネスクラス用ラウンジで搭乗を待っていると、
日本で研修を終えて帰国する同業のインド人技術者と知り合いになりました。
これが後で大変な助けとなります。

カルカッタに着く筈の便が嵐でニューデリーに、
ニューヨクに行く筈がロスアンジェルスに着いた様なもの。
深夜の税関職員二人でジャンボ機の乗客をさばいています。
この恐ろしい光景を想像出来ます?

宝石などの貴重品は通関出来ないのでここに置いて行けと、
ニューデリーに戻る訳には行かないので断る乗客と税関職員。
こじれると上司の居る部屋に相談に行きます。
これで通関は一時ストップ、上司は窓口では仕事しません。
仕事上のカーストが厳然として存在します。
一人一人がこんな調子ですから、空港から出る迄が難行苦行です。

少しずつ私の番に近づきますが、多分私は大もめにもめる筈です。
大型スーツケース3個で二つは特殊工具、書類に光学系の
特殊パーツが詰まっています。
もう時効だから言いますが総額数千万円!それを申告は30万円(汗!)
税関職員は何度も上司に相談に行きます。
後ろの列は諦め、怒り、睡魔と疲れが入り交じり睨んでいます。
こんな時の為の通行手形を現地の企業から持たされており、
何とかワイロも現物も取られずに通過しますが、
没収された宝石類はかなりあった様です。

税関を通過すると....
誰も居ません。
薄暗くてアナウンス無し、窓口締まっています。
夜中の2時過ぎ...
どうやってカルカッタに行けば良いの??
電話ボックスも鍵で締められています。
通路にはそこらじゅうにインド人がごろ寝しています
途方に暮れていると前述のインド人技術者が!

国内線の窓口に案内してくれます。
早朝の何々便に乗れるからここで待つ様に!
親切に全ての不安を解消してくれました。
その優しさに感謝感激でした。
居なかったらどうなっていたか...

カルカッタの空港には迎え人は来ていませんでした。
1日遅れのホテルにチェックイン。
その後担当が来て、幾つか尋問みたいに質問され、
明日、駅から列車に乗って何処何処の駅で降りろと、
迎えが来ているからとの事。
カルカッタのトップクラスのホテルですが、
謎めいた言葉を、中庭側の窓を絶対に開け無い様に??

きっと初運行してから一度も窓を洗った事が無いのだろうと思われる、
一等席の窓からは薄暗い茶黄色の景色が広がっています。
異国の列車の旅ですが、TVの旅行記とは大違い。

降りる駅です!
その気配を発すると列車内と駅のポーターが勝手に
大型スーツケース3個を運び出します。
荷物が先に行って、本人が降りるのが大変です。
出口の連結部は人で埋まっているからです。

ホームに降りるとこの荷物を何処に持って行くんだと怒って聞いて来ます。
頼んだつもりは無いのに...
こちらも何処に行けば良いか分からずにいると誰か来ます。
私の名前を書いた紙を持っています。
そうだと言っても信じません、パスポートを見せて納得させます。
駅出口の車に荷物を運べと言っている見たいです。
ポーター料を高めに取られて何とかここ迄来たかと一安心。

この男がこれから帰国まで専属の運転手なる人、
車が1番目の「アンバサダー」 なのでした。

この車が有る時、故障して運転手が路上でボンネットを開けています。
私もする事が無くて一緒にボンネット内部を除きます。
運転手は全て整備士でも有る様です。

何も無い!
殆ど地面が見えている。
エンジンとセルモーターとキャブとラジエターぐらいしか有りません。
エアコン無し、電装品で動くのはヘッドライトだけ、
ウインカーも動かない、ワイパーも運転席だけ動く。
その時にボンネットを上から覗いた感覚と、
MGESを搭載するのにエンクロージャー内部を
やはり上から覗いているその感覚が似ていたのです。

エンクロージャーには通常まともな物でも船の竜骨にリブが張り出した様な物と
吸音材程度しかないのです。
「アンバサダー」のボンネット内部みたいです。
そこに電装品や何やら訳の分からないが凄く便利な物が
詰まって現在の車になっています。
MGESを入れたエンクロージャーみたいにです。

これから帰国する迄はそれはそれは大冒険をする事となりました。
それまでアジアの国々を回って来て経験豊富なのでしたが、
このインドと言う国はまるで別物でした。
続けて書くと長すぎて書く方も読む方も大変なので次の機会を待ちます。

最後に、インド最大財閥の工場内、
ベンツにBMが走り、その道の脇の溜め池で半裸の男女が
沐浴をしている日常の光景、
忘れ得ない経験でした。






2014年11月4日火曜日

ヴァイオリニスト 五嶋みどり NHK仕事の流儀に出演

ヴァイオリニスト 五嶋みどり  NHK総合 仕事の流儀に出演。



五嶋みどり、世界最高峰のヴァイオリニスト。
楽器を始めてから今迄の活動内容などを紹介していました。
でも初めて彼女をこのTV番組で見た方は少し驚くかも。


美貌の方が恵まれている様な麗しき女性がしなやかに美しく
奏でる音楽とはほど遠い姿です。


私も何度も書いていますが、彼女はアスリートであり、求道者であり、
ストイックに音楽に向かい合っています。


彼女にとlって美しく着飾るなど言う事は自分自身から排除しています。
内面の自分を出す、音楽をどう表現するかに全てを捧げています。
番組ではこの春に行われた下記の演奏を紹介しながら進行しています。
勿論私も聞いたコンサートです。
その時の様子もブログに書いています。
http://woodwill.blogspot.jp/2014/03/blog-post_7474.html
 2014年3月22日土曜日 ジャンル:音楽
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 五嶋みどり
 演奏:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/指揮:リッカルド・シャイー。
     ヴァイオリン:五嶋みどり
  曲目:メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64。
    ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op.47/他


この秋に行われた特別プログラムでは
障害者による演奏会を企画、
プロがサポートしてクラッシックの殿堂サントリーホールで演奏を行う。
これだけ見ていますと違和感を感じますが、


彼女は今迄にNPOでクラッシックを聞く機会など無いアジアの国々での演奏会、
日本本国内各地の中学高校を回っての音楽指導。
米国での小学校の予算削減による音楽教育を補う為の活動。
米国での音楽教育者として教授職を通しての後進指導。
等々数え上げれば切りがありません。


その活動の中の一つが障害者による演奏会サポート。
それらを認められてか、

国連ピース・メッセンジャー(国連平和大使)に選ばれています。


CDの「パウル・ヒンデミット作品集」は第56回グラミー賞に輝きました。

五嶋みどりを聞き始めて15年以上。
興味が尽きなく彼女の伝記を殆ど読んでしまいました。
TV番組での事は全て本で知っていましたが、
本人から聞く事は重みが違いました。


順風満帆で今迄来た訳ではありません。
指揮者のズービン.メーターに認められての
11才でのニューヨークデビュー。
華やかなデビューですが、
この時には母子は生活にも困っていたのです。
デビュー初期の頃の衣装は全てお母さんの手作りです。

教育方針や両親の確執、
離婚に渡米しての練習、
成し遂げる為の母子の努力。
みどりはプロになると決めたのは
既に世界的名声を得てからなのと言うのも以外。


TVで言っていましたね。
プロの音楽家は楽譜に有る曲を弾くだけでは無いのですと、
聴衆は他の何かを求めているのだと。
見聞きしたもの,知識、経験、それら全てが音として表れるのだそうです。

五嶋みどりの演奏を聴きますと、
音楽に演奏に没頭している姿に圧倒されます。
音楽を聴いて見ているのですが、
人の生き様を見せつけられてそれに感動しているいるのか?
そんな様に感じられます。


再放送 NHK総合
11月7日(金)午前0時40分~午前1時28分 
是非見て下さい。


2014年11月1日土曜日

NHK BS ベストオブクラッシック 公開収録に行って来ました

公開収録と言う物に初めて行って来ました。
 http://www.chinoshiminkan.jp/ccc/2014/1031.html

私の住む長野県茅野市民会館で行われるので参加希望の往復葉書を出し、
本番前に当選返事のハガキを持って当日の席番札を貰って来ます。
席がどうでも良い方は直前に行けば良し、
例によってなるべく前の中央の席を狙うので早めに席を確保。
席の希望は受け付けてくれないのですが、
早く行けば良い席がとの願いは大当たりでした。


クラッシックの演奏です。
ヴァイオリンとピアノで、共に未だ聞いた事の無い方達です。

専門家では無いのでパンフレットにある経歴を見ても凄そうなのですが、
どんな風に凄いのかは見当も付きません。











































たまに見る「NHK BS ベストオブクラッシック」ではそうそうたるメンバーが
何時も出演しているのでまず間違いの無い方達なのだろうと想像しての参加です。

茅野市民会館と言う名はカビの生えた様な名前ですが、
9年前に建造した立派な施設です。
.クラッシック専用のコンサートホール
 何度もここで書き込みをしていますので覚えた方も居られるかも?、
  300席の扇形の絶賛したい程の大好きなホール。
.マルチホール
 名前の様に多目的にコンサート、舞台、会議、イベント等に使います。
 今回はこちらで、クラッシック用では無いので???です。
 スイッチ一つで観客席が壁の中に入り、広いスペースが出来たりします。
 完成後にホール設計者によるレクチャーが有りました。
 ステージでピアノとヴァイオリンが演奏しています、
 レクチャー参加者はどの席でどんな音がするか?移動しながら体験出来るのでした。
 残響調整板の効果を確認したりして、まるで生き物の様な建物に興味津々で見学です。


さて音質の方は?

クラッシック専用では無いので残響が少なく、直接音が多い様です。
音が痩せて硬く聞こえるのには戸惑います。
ホール内の建築材の違いも有る様です。
マルチホールの床は樹脂のタイル張り、
コンサートホールは 確か無垢のメープル材と段違いです。
ただ、よく言えば音が鮮明で 定位が良い、
ヴァイオリンの音もピアノに負けない様に大きな音で聞こえます。

さて演奏の方は?
結論から言いますとヴァイオリンの米元響子さん。
大変気に入ってしまいました。
30才でオランダの音大の教授なのだそうです。
気さくで少し天然ぽっい所が有りそう(多分気のせい)

私の大好きな五嶋みどりさんや庄司紗矢香さんなどはストイックに演奏に入り込んで行く
まるで求道者やアスリートの様なのですが、米元響子さんはまるで役者みたいに
演奏中の表情が大きく変化して、歌詞の無い演奏の中からどんな情景を
思い浮かべているのだろうと想像してしまいます。

彼女の曲の始まりの第1音、初めの音一つで心に思いが届きます。
派手さは無いのですが、緻密で艶やかで音がとてもしっかりしている、
それでいて表情豊かで ...
お気に入りの音楽家のリストに追加しなければ、
今後はウオッチを続けましょう。
良く聞くラフマニノフ.ヴォカリーズ、
今迄聞いた中で最高のものでしたが、
ピアノに繊細さと情緒が少なく邪魔をしていました。

ピアノの佐藤卓史さん
伸びやかでおおらか、スピーディーな演奏は好感を持てました。
サン.サーンスは聴き応えが有りましたが、
上記のヴォカリーズは不味かった。

12月26日(金)6:00~6:55 BSプレミアム(全国放送)
良かったら聞いてみて下さい。
生演奏と再生音の聞き比べが出来る幸運な機会でした。
放送はブル-レイに録画する事にします。




2014年10月26日日曜日

隣の部落の民族芸能「槻木舞台再現」

今の居所に越して来て約20年。
初めの頃は近所を探検しました。
そして回り舞台を備えた朽ちかけた建物があるのを発見していました。

地域の民俗芸能、伝統文化を大切にして廃れた文化を再現して継承する。
そんな動きからその舞台で公演が始まったのが昨年から。
実に50年ぶりと言う事です。
建物は文久2年江戸後期の1862年建造。
昨年は都合がつかずに、本日観る事が出来ました。

隣の部落の槻木「つきのき」と呼び欅(ケヤキ)と言う意味だそうです。
地域全体で支援する行事で市長が挨拶に来て主賓席(地べたに座布団)で
鑑賞していました。

数年前に「大鹿歌舞伎」と言う同じ長野県の民族芸能歌舞伎が映画になり、
今では年に2回の公演では全国から人が集まり大盛況とか。
「槻木舞台」はどうなる事でしょう。
http://www.chinoshi.net/CNet_HP/user/index.php?secid=100242&pageid=5


















槻木舞台の全景です。昨年と今年にかけて修繕を行いました。
回り舞台も稼働するそうです。


















前座の地域の太鼓演舞
音量有るのにPAを使うのでせっかくの和太鼓の音がしません。
音が遅れるのも興ざめで、最近は何故か何処でも使います。


















同じく子供太鼓
いつの間にか真後ろ一列に揃っていて演奏が始まりました。
若く元気な太鼓の音色とパワーが胕まで響いて来ます。
素晴らしい、これが和太鼓です。
















舞台が始まりました。
半沢直樹人気を借りた創作劇みたいです。
左から悪商人、悪家老、それに半沢直助?が世直しをすると言う話。
仕返しは倍返しだそうです。


歩いて行ける場所でこの様な郷土芸能に触れる事が出来ました。
露店に地元産の野菜果物、地域の顔役が揃い踏み、
消防団の若者に公民館に地域総出、
おひねり飛びかう祭りでした。



2014年10月25日土曜日

FOSTEX M100HR-W 10cmウーファー MGES搭載1号機







































MGESの試作機は数機種製作しましたが、
MGESを搭載して納品する1号機がほぼ完成しましたので紹介させていただきます。

FOSTEX M100HR-W 10cmウーファー + ドームツイーターT250D の
2Wayシステムに搭載します。
エンクロージャーはフィンランドバーチ合板の積層ラウンド型です。
これだけで相当に拘った高品質スピーカーである事がお分かりでしょう。

顧客の希望で可能な限りの小型にまとめていますので、
MGES搭載は製作側としては存分に生みの苦しみを楽しませていただきました。

上の画像はスピーカー全体とMGESの位置関係全体を。
下の画像はMGESとエンクロージャー底面との位置関係、
MGESがエンクロージャーから独立して接地するイメージをご理解いただく物です。

ユニットから生じる振動はMGESが吸収し、エンクロージャーに振動を伝えずに
MGESから直接、接地(床やスタンドの意)させるイメージがご理解いただければ幸いです。
詳細は下記で
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main.html

搭載ユニットは高解像度、高反応で知られています。
バーチの積層ラウンドはこの特徴を生かす為に採用されました。
今回は受注から製作開始までの期間にMGESが完成し、
お客様にお伝えして直ちに採用する事となりました。

搭載するL/C型ネットワークもこのサイズクラスのユニットの価格を
上回る様な高品質のパーツを使いますので、
M100HR-W/T250Dの最高の形の一つになるのではと考えます。

このスピーカーシステムの高品質とは、
ユニットに何かを付け加えるのでは有りません。
ユニットの働きを邪魔する物を排除するだけです。
ユニットの性能を最大限に引き出したいと考た訳です。

これ以上良くするにはMGESフル仕様+無垢材積層ラウンド+マルチアンプ駆動 と
手がない訳でも有りませんが、無闇にコストを投入すると言うのも考え物です。
常識的には充分に最高の形と考えます。

今迄、MGESを試作搭載して来たのは既存のシステムです。
それもかなり年月が過ぎているのでエンクロージャーは経年劣化しています。
更に当時と今ではエンクロージャーへの考え方、作り方も変わっています。

ウッドウイルが製作する最新のエンクロージャーでのMGES搭載の有無により
どの様な音質差が出るのか大変楽しみです。
完成した時点で比較音源を用意するつもりでいますのでお待ち下さい。


MGESの新規搭載は勿論ですが、
こんな方はいらっしゃいませんか?
お気に入りのスピーカーで取り替えるつもりは無いが、
低音のもたつきや反応不足、
中高域の曇りに音場感の少なさ、
そんな点が気になっている等々...
新しく取り替えると慣れ親しんだ音との別れでショックが多き過ぎる...
そんな方がいましたらMGES搭載を考えて見て下さい。
埋もれていた才能を引き出す事が出来るかも知れません。


2014年10月22日水曜日

ALTEC 515Bの提案に頭が疲れて読むオーディオ風土記では胸が一杯


何時もの日課は、朝起きてストレッチに食事にメールチェック。
最近、某新聞の購読を止めたのでデジタル新聞を漁っています。


騒音対策の自主規制で9時5時で工房での製作活動。
入浴にストレッチに食事が終わると第二ラウンドのメールチェックやら
設計やら見積もり作成やらで2階に上がります...


夜遅くなりそのままではテンション高すぎて寝れないので
読書か、録画したTVでも観てクールダウンして寝るのが何時もの事。
今週は手強いALTEC 515Bの提案に頭を悩ましています。
強力磁気回路のオーバーダンピングのホーン型用ユニットを
温和しくバスレフに納める訳ですから。

詰まって来て諦めて階下に行って一杯やりながら読書。
未だ読み切っていない田中伊佐資氏の「オーディオ風土記」を読みます。
丁度、WOWOWでジャズのライブを放映していたので、
BGMにして聴きながらと思ったが、どちらも頭に入らないのでTVは切りました。


33人ものオーディオに人生を捧げた、賭けた、取り込まれた.....
その方達の思いが強いので続けて読む事が出来ません。
今晩は4人程読み進めましたが、胸が一杯になって閉じました。
こんな読後感(終わってませんが)の本は経験無いな?


読者としてはただ想像を膨らませながら読んでいるだけですが、
こんなにも多彩な多くの方の思いを聞き出せるのは凄い事だな...
先方が進んで話してくれても受け止めるだけでも大変です。
短期集中取材では尚更です。


仕事柄、少しは他人様のシステムを垣間見る事は有りますが、
国内屈指の蒼々たる方々のシステムやその経歴を読んでいると
自分の「井の中の蛙」状態からハットさせられるので胸が一杯になるのと
同時に新鮮さも感じられます。





2014年10月19日日曜日

試聴のお客様JAZZ三昧+MGESに驚き











































引き合い中のお客様が工房見学、試聴、相談にと来られました。

望まれる 音は
ジャズのアタック音を強烈に、ライブハウスの勢いを再現」です。

ALTECの名機「A-5」の各ユニットを用いて挑戦したいとの依頼です。

そんな訳で試聴室の主である室内楽再生を狙った「ウイング」には出番無し。

60~70年代のユニットでのアタック音の確認ですから、

鳴らすスピーカーもJBLランサーL101(MGES搭載機)に、
 JAZZ専門ではありませんが、アタック音を活かす為にも強力な武器である
 MGES搭載のLo-D DHS-500 と非搭載のオリジナルHS-500での試聴です。

鳴らすCDはロイヘインズ(ドラム)の「グリーンチム-ニ」。
お客様もお持ちで長いソロからベースが加わる所など鳥肌物とか。

 もう1枚がミルトジャクソン(ヴァイヴ)THAT’S THE WAY IT IS。
MJQでは味わえない ミルトジャクソンの奔放な演奏が魅力です。
私のスピーカーの鳴らし方は彼のヴァイヴを如何に鳴らすかに、
青春を賭けた!と言っても過言では無い!。

何とこの2枚だけの試聴となってしまいました。
共にウッドウイルの試聴用CDにも紹介しています。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html

L101はこれでもかと言う強烈なアタック音を存分に聞かせてくれます。
オリジナルでは尖り具合の角が少し丸くなって消化不良気味になりますが、
MGES搭載では気持ち良い程に鳴ります。
お客さんも目を閉じ、体でリズムを刻みながら楽しんでいるご様子。

HS-500でのMGES搭載機とオリジナル機との比較試聴では
皆さん共通して言われる「全然違うじゃん!」。
まるで別物に近いと驚きのご様子。

MGESはウーファーに効かせているのに、
何故ツイーターからの中高音がクリアーになるの?
何故ライブハウスの空気感までも再現出来るの?
音場が広がるのは何故?

ウッドウイル作品(販売用としての意)のスピーカーを鳴らさないで試聴が
終わると言うのも初めてか!
でも目的はお客さんが満足出来た試聴で有ったかどうかです。

こんな事でお客様の思い描く音の何で有るかを探し出します。
最後はプライベート機「Jazz Machine」の大爆音でとどめを刺して終了。

この間、4時間弱でお客様の思いを私の頭の中でイメージを作り上げます。
そして見積仕様と言う形で提案させていただく訳です。
お客様もそれを求めてわざわざ首都圏から1日かけて来られるのです。

店頭で既製品を買うのとは手順が違います、
これから作る算段をして、それをお客様に見定めていただくのです。


お客様の第二の人生を豊かに過ごせるかどうかは私の腕にかかります。
大げさかも知れませんが、そんな気持ちで取り組ませていただける事が、
光栄であり、楽しみでも有ります。
勿論責任も大きいのですが。





2014年10月15日水曜日

カノラホールでの音大生の定期演奏会






















長野県在住、出身者による東京音楽大学の定期演奏会を聴いて来ました。

学生と卒業生の出演の方の演奏会は初体験でした。

少しコンサート鑑賞に間が空いた、地元での開催、

のんびりと音楽鑑賞したかったので聴いて来た訳ですが、

観客はどう見ても身内や関係者ばかり、そんな物でしょうか。


ソプラノとピアノの演奏が多かったです。

私は音楽のど素人ですが、聞いていて優劣はともかく
違い程度は分かるのでした。

.ソプラノ

  .声が綺麗で良く通るが抑揚と感情移入が少ない方。
  
  .表情豊かなのに残念、声が通らない方。
  
  .声がスコーンと聞こえて来てこれは!と思ったら発音がもぞもぞしていて分からない方。

  .聞いていて良し悪しは分かりませんが違和感が全く無く聞ける方。

  .でも皆さん初々しくて聞いていて楽しいです。

  .同学のソプラノ教授先生のゲスト出演、流石に声に艶も有り声も通りますが、
   若く初々しい学生と比べると新鮮さだけは勝てそうもない。

.ピアノ

  .ここはこうやって強く弾くと教わったままに演奏しているのが分かる方。

  .緊張で中々演奏がスタート出来ない方。

  .姿勢が悪い方(何故か音楽家専門の体使いの講習を受けた事があります)。

  .ソプラノでのピアノ伴奏で弾いた方達は学外かプロの方?
   やはり学生の伴奏とは実力が段違いです。

.その他

  .マリンバのソロを聴いたのは初めて、スポーツジムのインストラクターの様な
   出で立ちが興味深い。
   マリンバは鍵盤楽器なのでしょうが、大きな共鳴器の為か、
   まるで吹奏楽器みたいに聞こえる時がありました。

  .フルートは聞いていてまるで違和感なく最初から最後まで演奏を楽しめました。
   多分上手な方なのでしょう。


 音楽のど素人でも感受性は有るので良い演奏を聴きたくて出かけます。

それも殆どが国内トップで、世界でも通用する様な方達の演奏をです。

それでも演奏が気になって音楽に没頭出来ない方もいますので、

先程の違和感なく聞けたと言う方はひょっとして凄い力量の方なのかも知れません。


イチローの様なトップアスリート のプレーを見ても本当の凄さは分からないのですが、

練習中の何気ない動作に驚愕する様な事が有ります。

音楽家もきっとそうなのでしょう。


練習中、上達過渡期の演奏を聴くのも心洗われる様で楽しめました。



地元茅野市のに二人のソプラノの方がいました。

一人はプロで活躍中みたいですので演奏会を見つけて聴きに行きましょう。


クラッシックはPAを使わないので声楽は同じ人間の生声として理解し易いです。


楽器の超絶技巧も凄いのですが、人の身体能力の凄さにも感動させられます。







2014年10月14日火曜日

お勧め機器の取り次ぎ販売

ウッドウイルが使って来て良いと思う機器を取り次ぎ販売をします。


アンプでは既に実績が有るのですが、


敢えてHPのメニューに加える様な事はして来ませんでした。


マイナーな個人工房で取り次ぎしたとしてもお恥ずかしい台数しか販売する事しか


出来ない事は分かり切っているからでした。




今回は出川電源の出川さんとのエンクロージャーはもとより、


励磁型ユニットの電源、PCオーディオが宣伝程良い音がしないなどで、


試行錯誤などしている時にウッドウイルで取り次ぎして,


試聴室で比較出来るの事には意味があるとの感触を得たので


公開して始める事となりました。




取り次ぐどのメーカーさんもオーナー社長さん(設計開発者)を直接存じており、


その設計思想や物作りを理解し、ウッドウイルでも実際に使って良さを確認している


機器ばかりです。




大きなメーカーでは無いので宣伝も雑誌の記事を飾る事も少ないのですが、


オーディオに熱い志を持った方達が作り上げた製品達です。


ご興味がお有りでしたら是非声をかけて下さい。


http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Toritugi-Maker-.html









2014年10月12日日曜日

田中伊佐資氏 「オーディオ風土記」発売

先日に発刊予定のお知らせをしました。


10月10日に田中伊佐資氏 「オーディオ風土記」が発売されました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4907583273/




前回と同じ様に画像豊富、興味深い登場人物のお勧め盤の紹介。


とにかくシステム全体像の写真見ただけで、失礼ながら笑っちゃいます。


その凄さと、情熱と、思い入れと、そんな方達がこの国に大勢いらっしゃる。


それらまとめて、笑っちゃうのです。


とても楽しくなり、嬉しくなります。


オーディオ機器と言う機材もそうなんですが、そこには「人」がいるのです。


だから興味深いのです。




ウッドウイルのお客様でも


音楽家になる夢を家業を継ぐ為に諦めた。


やっと息子に社を譲った後の人生は、


稼いだ金を惜しげもなく投入して超絶ハウスに超絶機材で超絶音源を再生。


音楽にかける思いもやはり超絶なのです。




ウッドウイルは何処にも出て来ませんが、


「オーディオ風土記」如何でしょう。





2014年10月3日金曜日

ウッドウイルの木工作品 CDスタンド 限定放出










































少し前のイベント用に製作した「CDスタンド」です。

CDを収納するのではなくて、演奏中のCDを見ていただく為のスタンドとして製作。

演奏中でなくとも、お気に入りの愛聴盤として飾って置くのも良いかと思いました。

最近は木工作品と言える様な物は製作していませんので懐かしいです。

シェーカースピーカーのバッフルやスタンドを製作している時は、
木工家としては久々に楽しい物でした。


只今限定放出中
数年間は製作に追われそうなので、二度と製作する機会は訪れないのでは?。



2014年10月1日水曜日

ハイレゾ音源再生の音質向上


 この書き込み内容はスピーカーとは別系の話です。












 

 










上記1枚目、2枚目の写真がUSBから電源供給されるタイプのD/Aコンバーターで、
出川式電源をD/Aコンバーターに接続したハイレゾ音源再生のシステムです。





















3枚目の写真のアダプターにパソコンのUSB端子を接続。
アダプターからのUSB端子をD/Aコンバーターに接続します、つながるのは信号だけです。
このアダプターに左側の「出川式電源」をつなげて、D/A コンバーター用の電源を供給します。
パソコンからの電源はD/Aコンバーターには供給されません。
 




4枚目の画像は以前のシステムで、USBと接続するD/DコンバーターとD/Aコンバーターの
電源を付属のACアダプターでは無くて、バッテリーで動作させているイメージです。
右の電源装置は充電用で再生時には電源を切ります。
3枚目のアダプター使用前はこの様な泥臭い方法でハイレゾを聞いていました。





ウッドウイルの試聴用アンプは「SATRIアンプ」と言う知る人ぞ知るマニアックなアンプです。
何度もこのブログでも書いて来ましたが、心臓部の回路をバージョンアップする事が出来る、
希なアンプでも有ります。

限り無く個性が無いと言うのが個性のSATRIアンプにもやや弱い所があって、
左/右独立型の電源回路+容量アップと自分で改造しています。
オーディオ専用トランスの採用などポイントは幾つも有るのですが、
最大のポイントは「出川式電源」を採用した事です。

田中伊佐資さん自身も含め、「オーディオジコマン」本にも採用している人の事が出て来ます。


ウッドウイルを主宰する前の私の仕事は電源機器設計開発でした。
上記写真の電源がそうなのですが、これは言ってみれば8cmフルレンジみたいな物。
低域ホーンがコンクリートで埋め込まれた家みたいなクラス迄多種多様です。



何かで出川電源を知った時に??と思いましたが良く調べると目から鱗で、
試聴もせずに直ぐに回路部品を取り寄せてSATRIアンプに組み込みました。

見事に弱い所がカバーされ、気が付いていなかった欠落した音が出て来ました。
何も足さない、何も引かないとは行かなかったのですね。
このアンプでウッドウイルのスピーカーはチューニングしているので、
他のシステムで鳴らしていて本領を発揮していない場面に出くわすと、
少し残念な気持ちになります。
今ではこのアンプから離れられない信者になっている様です。


ここからがやっと本題です。
PCオーディオやUSBオーディオにネットワークオ-ディオと名称は良く分からないですが、
とにかくCDより良質な音源をネット上からダウンロードして、
パソコンやデジタル機材を使って良質な音楽再生に出川式電源が効果的と言う話です。
 A&R Lab 代表  出川三郎
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~degawa/index.htm

最初に出川さんにお会いした時に、PCオーディオを始めましたと話しました。
でも手間をかけた割りにはイマイチ感激が無いのだと話すと、
そりゃそうだ、デジタル機器の電源は最悪だからね!と。

その通りなのですが、新しい取り組みに足下を見失っていた様です。
その直後に鉛バッテリー6Vを4個使って6V~24Vの純潔DC電源で動作させました。
画像の当時使っていたDC/DCコンバーターにD/AコンバーターのACアダプターを
使わずにバッテリー駆動とした訳です。隣の直流安定化電源は充電用です。

刺々しさや音痩せなどの気に障る所が消えました。
綺麗な音場が広がって来ます!
真面目に聞いても良いと初めて思いました。

パワーアンプと違ってデジタル機材は消費電力が極小。
電源にコストをかけた機材は希です。
スイッチング型の小型で軽く、発熱しない低価格のACアダプターが標準的です。
パソコンからUSBで供給もされますが環境は同じです。

ハイエンドアンプでさえ、電源に「出川式」を採用すると激変するのです。
比べて考えると自明だったのです。

読者は従来のハイエンド機のアナログ式とデジタル機材では事情が違うのでは?
と考えられるかも知れません。
スイッチング電源方式を内蔵したデジタル機器も外部接続のACアダプターも
目的は高効率にして軽く小さく発熱しなくて安価にする事です。

 その為のアナログ式との一番大きな違いは商用周波数での整流(交流から直流へ)から、
内部で作り出した高周波回路で整流する事です。
これで目的の殆どを達成出来、その回路方式がスイッチ動作に近いから
スイッチング電源と呼んでいます。薄い筐体で軽いので直ぐに見分けが付きますね。

「出川式電源 」が優れているのはその従来型の整流方式を改良している点に有ります。
スイッチング電源にも扱う周波数は違っても従来型の整流回路が存在しているので、
 「出川式電源 」で音質が改良されるのです。
そう、あの純潔なバッテリー電源の様にです。

既存のアンプを改造して「出川式電源」を搭載するのは 一般的ではありません。

ACアダプターとデジタル機器機の間に「出川式電源」を挿入するのです。
そうすれば殆どの機機にどなたでも対応可能です。

USB端子から電源供給されるタイプの機器は掲載写真の
コルグ DS-DAC-100などの様にUSB端子からアダプターに一旦入り、
信号だけがそこから出てD/Aコンバーターにつながります。
アダプターには出川式電源が供給されますので、D/Aコンバーターは
 パソコンの電源から遮断され良質な電源によって音質を向上させます。

興味深いのはデジタル機器のグレードに関わらず効果が期待できる事です。
安価な機器でも少ないコストで効果が大きく、
高価な機器でも電源による音質機能の損出を カバーしてくれます。
オーディオ評論の大御所先生がこんな小さな機器なのに使ったらもう離せない
などと言っていて、案外的を得ているんだなどと生意気に同感したりしています。

出川さんは技術屋さんだけあって、自身のA&R Lab と言う会社のHPを見ても
分かってから見れば理解出来ますが、初めて見たら何が何だかさっぱり??
みたいな所があります。

ここまで書いておいて、良くある私は勝手に言っているだけで何も貰っていません、
とは言いません、出川さんから宣伝してと言われています。
私が使って良いので皆さんにも体験していただけたらと思います。
ウッドウイルの試聴室で体験できますので来られる時には
ノートPCやDAC、ハイレゾ音源媒体などをご持参下さればと思います。

近々ウッドウイルのHPにメニューを用意致します。











2014年9月28日日曜日

自宅から御嶽山噴火撮影















































昼間は明るすぎて肉眼でもレンズでも捉えにくかったのですが、

日の入り後は見易くなったので再度撮影してみました。


1枚目:噴煙立ち上がり
2枚目:噴煙のピーク
3枚目:噴煙流れて直ぐに次の噴煙が出ている

 一眼(ミラーレス)の400mm(35mm一眼換算)

作品の 写真が主な撮影の目的ですので、
急いで、動いている、三脚が居る、光量の制限がある....
などで今の一眼デジカメの操作を熟知していない私はパニック....

.オートフォーカスが合わないのでマニュアルピント合わせ。
.すると瞬間的に拡大画面になり被写体が画面からいなくなる(汗!)
.構図を変更してピント合わせを何とかする。
.夕闇で露出調整必要だが、操作方法を思い出せない(汗!)
.測光モードを平均モードからスポット測光へ変更して....
.などとしていたら雲台が動いて初めからやり直し....


御嶽山には勿論登頂経験が有ります。
信仰の山です。
広大な台地にそびえ立つ独立峰です。
3000mを越えるのに比較的容易に登れるので人気があります。

私の家は標高約1100mですので仰ぐ形ですが周囲の山を越えて噴煙を確認出来ます。
自宅2階のバルコニーから 火山噴火を目撃している。
自然の驚異にたじろぎます。
裏庭の八ヶ岳の硫黄岳からは噴煙が出ています。
この数万年は噴火の記録は有りませんが!

 サバイバルの生きた証言が続いています。
山の装備に変化が生じるかも。
取り敢えずはタオルとマスクは標準装備にしよう。
転倒による怪我防止に岩場では無い縦走路でも、
ヘルメットを被る事に決めていましたが再確認出来ました。


皆様ご安全に!。



御嶽山噴煙65Km離れていても見えた



















































昨日の御嶽山噴火の時、私は入笠山の山頂。

同じ時に従兄弟がスバルの同車種ドライバーのイベントで蓼科方面に集合していました。

夕方、我が家に着いた 時は流石にイベント参加した車だけ有ってピカピカでしたが、

朝起きて見ると画像の様に噴火の粉塵がうっすらと被っていました。

ガラス成分が多いのだそうで、高速で飛ばして粗方粉塵を飛ばしてから水で洗うとの事です。

蓼科、美しヶ原方面では往年の国内外の名車(二輪、四輪)が全国から集まって、

親睦と情報交換のイベントを開催しています。



家の周りを散歩しました。

快晴ですが御岳方面から甲府方面は霞んでいます。

私の常用一眼(ミラーレス)の80mm(35mm一眼換算)で御岳の噴煙を捉えました。

300mm望遠でもバードウオッチング用の30倍テレスコープでも逆光の霞空では

ノイズが増えるだけでよく見えない、機材が良く無いのでしょうか?

その画像を思いっきり編集して見易くした掲載画像で分かりますかね?。

中央やや左の稜線から噴煙が湧いています。


妻も従兄弟も肉眼では分からなかったみたいです。

近所の方に見えたと言っても信じてくれませんでした(笑い)

日常的に御嶽山が見える地域に住んでいるという意識が無いのは普通ですね。














2014年9月27日土曜日

気晴らしドライブ登山と御嶽山噴火





















余りに天気が良いので気分転換に長野県富士見市にある入笠山(花の百名山)に
ドライブに行きました。

登山口まで車で。そこから30分で行ける山だったのですが!
マイカー規制が有り、90分歩くか、戻って隣にある富士見パノラマスキー場の
ゴンドラで40分歩くか!

到着時間は今から歩いた方が早いので90分歩く事に。
念の為の食事1回分と、水、雨具、防寒具は有るので心配無いのですが、
気分転換のリラックスムードから緊張ムード(ほんの少し)への切り替えにまごつきます。

でも登山道は整備されていて気持ちの良い林の道です。
途中から湿原が出て来てリンドウが咲き誇っています。
マツムシソウにニガナなども見られました。

入笠山山頂からの形式は最高です!
双眼鏡で我が家が確認出来ます。
添付のパノラマ写真がその証拠。
左端に諏訪湖、美ヶ原、八ヶ岳、小淵沢方面と富士山が見えます。


この写真撮影しているその時、背中側に見えていた筈の御嶽山が噴火していたのです。
直線距離で60Km、写真右端の富士山の1/3の距離なのです。

真上は360度晴天でしたがパノラマ写真の北西~南南東までは快晴で、
背面側は山頂付近に雲が出ていたので撮影から省きました。
地図の破線で示した範囲です。

山頂には4,50人はいたのに、携帯もスマホもつながっていたのに、
噴火の情報は誰も知らなかったみたいです。
分かっていたら大騒ぎだったでしょう。


空が曇って来て御嶽山の方から黒い雲がたなびいています。
もう黄色み帯びた夕焼けが見えて来ました。

多くの遭難者が出ているみたいです。
速やかに救助される事を願います。



2014年9月26日金曜日

バッフル振動スピーカー(シェーカー)の限定放出


















 
























昨年発表した新しい考え方のスピーカー

バッフル振動スピーカー(通称:シェーカー)を限定放出しています。

山桜無垢材のバッフル/楢無垢材のバッフルの両機種を放出しています。

限定ですのお見逃し無く。

 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html


http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shaker-SP.html



このシェーカースピーカーもMGESもやはり振動がヒントと成って開発した物です。

音楽と言うか、音と言うのは、振動が空間を伝わって耳に届き聞こえる物ですから、

振動がヒントになると言うのは当たり前過ぎる話ではありますね。



シェーカーは比較的小口径のフルレンジ or 同軸ユニットに適しています。

エンクロージャーはバーチ合板製の市販品の標準を越えた品質のバスレフ型。

裏側で見えないのでクリアー塗装(ウレタン二液式吹きつけ塗装)だけしています。

このエンクロージャー単独で高品質な音楽再生が出来ます。



これにオリジナルの構造理論に基づき無垢材のバッフルを取り付け、

積極的に響きを楽しむ目的のスピーカーです。



スピーカー正面に向かって聞くタイプでは有りません。

部屋の何処かに置いて下さい。

音が通れば隣の部屋でも良いです。

フルレンジや同軸を使いながら点音源再生は狙っていませんので、

スイートスポットから外れても音痩せがありません。

リラックスして音空間を楽しむスピーカーです。




2014年9月25日木曜日

MGES 補足-3

MGES絡みの話ばかりで恐縮です。


今週は久々にインターナショナルオーディオショーに行く予定でした?
例によって音では無く外観デザインやOEM供給している
スピーカーユニットメーカーを知りたかったのですが。


しかし台風16号の日程とコースがピッタリ直撃の様子です。
中央高速/JR中央線はこんな時には大体通行止めですので、
様子見をしていたらどうも風邪をひいたらしく...
と言う訳でMGES...




自作派の方の為に導入実績の有るスピーカーユニットは
MGES中心部の機構部品を提供する事としました。
一番下に説明が有ります。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main-Tousaihouhou.html


しかし敷居が高いです、難しいです、私も苦労しているのですから。
少しは費用も抑えられるかも知れませんが、
小物や道具などで出費がかさむかも知れません。


比較試聴体験が一番結構なのですが、
自作導入しての実体験もそれは感動するものです。


今迄のスピーカーシステムは
エンクロージャーにスピーカーユニットを取り付けて完成です。


MGESのフル仕様は違います。
振動吸収体を仮想接地(地面、床、脚、等々)させる構造を用意する。
それにスピーカーユニットを取り付ける。
最後に全体をエンクロージャーで覆う。
そうです、エンクロージャーはF1のボディー(カウル)の様にシャーシに被せるのです。


この事を実感して下さる方が増えれば嬉しいと思います。
でも個人ユーザー限定ですけれど。



2014年9月24日水曜日

MGES導入方法の新メニューを追加しました

MGES 導入方法の新メニューを追加しました。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main-Tousaihouhou.html




MGESの機能の説明ばかりで導入方法の案内を怠っていました。


新規製作の打合せを行っているお客様は皆さん興味を持っていたと言って下さいました。


未だ不十分な案内かと思いますが是非ご覧になって下さい。
尚、導入例の無いスピーカーやユニットの1台目の導入時には
特別価格で対応させていただきます。




MGESは機種によってはウーファーやスコーカーを数クラス上位のユニットに
交換した程、又はそれ以上の音質向上が得られます。


でも本当は永く所有している愛機の良さを活かしながらも
更なる音質向上が出来ないかと願っている方への福音となれば幸いなのです。
機種変更による感覚の違いを味わいたくないと言う気持ちは強いのですから。


新規製作では今迄何度も説明して来ている様にエンクロージャー製作時の
矛盾から解放されますので、今迄も充分に拘って製作して来たつもりですが、
一段も二段も先の再生音の世界へとつながる事と思います。


オーディオ装置の最終段階の出口の所で障害が有れば、
他に何をしても根本的な改善にはつながらない!


師として仰いだ故「長岡鉄男」先生の名言に、
「オーディオは詰まる所、如何にスピーカーを鳴らすかだ」。
肝に銘じております。













2014年9月23日火曜日

MGES 導入の案内を準備中です


MEGS 導入の説明。

ごく最近のエンクロージャーについてのお客様からの問い合わせ内容です。
 .密閉かバスレフか?
 .内用積は?
 
 .板厚はどれ程?
 .材質は?
 .強度が要るからバッフルは厚い方が良いのか?
 .その他の補強は?
 .コストは?

大体この様な内容から打合せが始まります。
更に思慮深いお客様は、
 .使用ユニット構成を知らせてくれます。
 .過去のシステムでの失敗例も知らせてくれます。

でもなかなか伝えて下さらないのが一番重要である「どの様に聴きたいのか」です。
そのコアの部分はお客様の心の奥に不動の様に鎮座しているのです。
長年の経験や知識に裏打ちされたそれこそ不動のものです。

お客様のその思いを知る事が出来れば少しはベストな提案が出来るかも知れない。
それには、その思いを受け止める事の出来る技量が必要ですので、
私も必死で勉強をし続けていると言うのが現状です。


さてMGESですが、この音質改善メカの導入で冒頭の打合せ内容というか、
当方からの提案が激変する可能性が有ります。
お客様のご要望を良く聞きながら下記の様な提案が出来る様になります。
 .MGESを導入するとユニット振動がほぼ無くなるのでバッフルを厚くする(強くする)
  必要が無くなります。
 .MGESメカ質量とユニット質量はエンクロージャーを突き出て床で支えますので、
  やはりバッフルを厚くする必要が無くなります(MGESフル仕様の時)。
 .MGES搭載でエンクロージャーは不自然だった「ユニットを支える」仕事から解放されます。
 .エンクロージャーを高度に強固にして不要振動を抑えたモニター的システムの
  完成度は飛躍的に向上します。
 .真逆に楽器に使われる様な綺麗な響きの無垢材を数ミリ厚にして響き豊かな
  システムにする事も可能です。
 
 
 
 .但し薄いからと言って響きが良くな訳ではありません、MDFの様に。
 .検討が必要ですが既存のスピーカーにも導入可能です。
 .新規なら最適のMGESフル仕様が装備出来ます。
 .一つ注意が必要です、エンクロージャーの不要振動による付帯音が心地良いと
  感じられている方も居られます。そんな方がMGESの音を聞くと柔らかな雰囲気が痩せたと
  感じられるかも知れませんが、本当は不要な付帯音は取り去って楽器の様な必要とされる
  響きを加えて聞いていただきたいと願っています。
 .全てに分解能、解像度に音場感が優先する訳では無いのがオーディオの奥の深い所です。
  低音や中音に不満が有る方に恩恵を与えてくれるのがMGESです。


今迄のMGESの説明は機能説明でした。
今度は導入方法の解説を始めようと思います。
具体的に導入した例や試験したユニットも増えて来ていますので
追加しながら充実させたいと思います。


MGESにご興味が有って初導入が決まったスピーカーシステム、
又はスピーカーユニットには特別価格で対応させていただきます。
検討させていただきますのでご連絡下さい。



2014年9月22日月曜日

我が町に国宝が二つ










































縄文時代の土偶が二つ、国宝に指定されています。

一番下の土偶は「縄文のビーナス」紀元前3000年前の作。
こちらに引っ越してから直ぐに見に行きました。
どっしりとした妊婦さんです。
デフォルメと言い完成度と言い圧倒されます。


上の写真二つが「仮面の女神」紀元前2000年前の作。
私が引っ越してから発掘されました。
地元はそれはそれは大騒ぎでした。
重要文化財を得て今年に国宝指定と成りました。


その嬉しさは冒頭の巨大ポスターに表れています。
駅前の自慢の文化会館の壁一面を塞ぐ程の大きさです。


「仮面の女神」と縄文のビーナスは
尖石縄文考古館に行くと両方を見る事が出来ます。


紀元前3000年前の芸術性に驚嘆し、
更にその1000年を経て洗練された「仮面の女神」には
声も無い程の感動でした。
私などが1000年費やしてもこんな造形作品は作れないです。
一体全体どんな人間がこの仕事を担当したのでしょうか?


発掘場所は2体とも数キロしか離れていません。
茅野市でも標高の高いこの周辺(約700~900mm)は
現在では真冬に-15度迄は普通に 冷えますが、
縄文文化華やかかりし頃はもっと気候が温暖だったそうです。

山(八ヶ岳や美ヶ原...)には獣や野鳥が、
清らかな川には魚が溢れていた。
農耕も始まっていました。
その日の糧を得る以外の時間を割く事が出来た人間が居た訳ですね。

私の住む地域から数百メートル離れた所に新しく道を作りましたが、
そこらを掘ると縄文時代の暮らしの後がザクザク出て来ました。
我が家の土中にもきっと破片ぐらい有る事でしょう。


今から4000年前の人達の暮らしを考えると果てしなく思考の道が延びますね。
今見て感動する景色は当時はどんなだったでしょう。
同じ場所に立って見て考え想像を膨らまします。


悠久の昔に思いを馳せながら現代社会を見て思う事の一つに。
世界三大文明の一つにメソポタミア/エジプト文明があって、
それこそ肥沃三日月地帯と言う地球上で最も恵まれた地の一つであったのです。
イラク、イラン、シリア、エジプト、イスラエル.......
初めは文明や人類の英知に計り知れない程の事を成して来た筈であるのに、
化石燃料を見出してしまい、思想にも走り、永遠にと思われる程に世界の
火薬庫となっているのは何故だろう、
彼の地は恵まれ過ぎているのでしょうかね。
今は亡き縄文人達はどう思っている事でしょう。


















2014年9月16日火曜日

田中伊佐資氏の「オーディオジコマン」続編発刊






















未だにウッドウイルが過去に製作した作品の最高峰であるJBL38cmホーン型3Wayが

表紙を飾る「ぼくのオーディオジコマン開陳」は、

地球上で最高最上の「いい音」を出したい!!


アホでモンスターな音を出すことに命をかけた男たちの悪戦苦闘記。でしたが、


今度は「オーディオ風土記(最高のサウンドと音楽を求めて全国を訪ね歩く)」です。


ステレオ誌の読者は既にご存じでしょうが、


「月刊ステレオ」誌の人気連載を書籍化したそうです。

2014/10/10発売予定。


オーディオはプロの方を除けば道楽と切り捨てられる経験を幾度もしていますが、

この世界に人生を賭して情熱を傾けている方も大勢知っています。

人の思いを簡単に切り捨てるなんて出来ない相談です。

田中伊佐資氏はそんな方の熱い思いを引き出してくれます。

私も当然、連載は読んでいますが予約購入もしました。

発売が楽しみです。





2014年9月15日月曜日

八ヶ岳の秋






















世間は9月のこの時期は連休とか。

街も郊外も県外の車で賑わっています。


何時も通る車窓からの景色が実りの秋色に輝き綺麗。

この夏、殆ど尾根を見せる事が無かった八ヶ岳。

空も同じく雲にお隠れになって遠慮気味でした。


道端に車を駐めて写真を撮っていると観光客に間違われ恥ずかしいのですが、

意を決してこの瞬間を撮ってみました。


叫びたい程の美しい景色に遭遇する事が有ります。

この環境をとるか、便利さの都会をとるか、

こちらに来て約四半世紀。

未だ気持ちは変わらないみたい。



2014年9月5日金曜日

JBL ランサー L101 音質改善 MGES搭載 比較試聴音源ファイル















JBL ランサー L101 にMGESを搭載。
オリジナルとMGES搭載との比較試聴が出来ます。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main.html

ランサーL101は1960~70年代に発表されたJBLの名機です。
当時の私は中学/高校の時です。
5球スーパー(真空管式高級ラジオ)を自作改造して
送信機にしたりアンプにしたりしていました。

スピーカーもバラックユニットを見つけては適当な箱に入れて音を出して楽しみ、
HiFi用ユニットを入手したのはコーラルの12cmフルレンジ。
美しい音に惚れ込み、以後16cm、20cmのフルレンジに2Wayなどと
自作スピーカーを連続製作していました。

レコードプレーヤーもターンテーブル、アーム、ケース等を集めて
グレースやシュアーのカートリッジでボサノバ、ジャズ、サントラなどのLPで聞いていました。

当時は電気店で修理のアルバイトをしていたおかげで、
店ではLO-D HS-500を毎日聴き、納品先で各種の装置を見聞きしていました。
オーディオ発表会にも業者待遇で参加していました。
まあ、高校生としてはそこそこのオーディオ再生音を聞いていた訳です。

ある時に当時の御三家(山水/トリオ/パイオニア)などのスピーカー発表会に参加、
当時はフロアー型の大型機が多く、バッフル一杯にユニットが並んでいる機種が多かった。
メーカー営業によるとユニットの数が多い程売れるのだそうでした(笑い)。

その発表会が終わった後にサプライズで大きくはないのに重そうに二人で運んできたのが、
ランサーL101でした、音を聞いた瞬間に鳥肌がたちました。
今迄お披露目していた御三家のスピーカー達はゴミの様だとその時は本気で思いました。

今回の比較試聴ファイルにアップしているシェリーマンのドラムスはそれはそれは
胸がすく様な歯切れの良さに痛快そのもでした。
以後、その音を目指して少ない予算で自作スピーカーを作り続けます。
ランサーL101は当時1台約22万円で1970年の平均年収が約87万円。
大変高価な高嶺の花でありました。


その高嶺の花がひょんな事から我が試聴室に鎮座しています。
恐れ多い事にそのランサーL101に手を入れて改造する(原状回復出来る程度に)のですから
手が震えます、大げさではありますがそんな気持ちで取り組みました。

時代とは言え、経験や知識がついたとは言え、あのランサーL101もいまや
完璧では無いのです。ユニットには手を付けませんがエンクロージャには隙が多くあります。
(劣化や経年変化では無くて設計上の事です)。
ネットワークも弱いと言うより使わないでマルチアンプ方式が良いか!更にMGES搭載です。
そうして出来上がった「ウッドウイル版ランサーL101」。
その内に完成させます、そうする事が長年崇めて来た名機に対する私なりの感謝の気持ちです。
その音がどんな感動を与えてくれるのか、想像出来ているのです。

2014年8月19日火曜日

登山と天気

夏休みがある訳でもないが、
家族に合わせて登山を計画した。


体調と天候が合う事は年齢と共に困難さが増して来ているので
今夏は良い機会だったが、皆さんご存じの様に悲惨な天候でした。


テントを背負って数日間北アルプスへ、
軽量化しても約20Kgを背負う事が出来るのは後何年か?
縦走はきついのでお気に入りの山頂や稜線沿いでの定着テント泊まり。
登って下るまで同じ場所に留まると言う登山形態です。


寝て食べて(勿論自炊)飲んで読書に穂高を眺めて昼寝を決め込む。
こんな楽しみは来年以降へ持ち越しです。


天候が安定せずに気をもみます。
天気図を読んでも複雑過ぎる気圧配置に留まる前線。
困っていたら、登山出発前日に地元で山岳天気予報の専門家が主宰する
講習会に偶然にも予約して有ったのでした。


昨年の三浦...とか言う嫌いな冒険家の70才?だかのエベレスト登山隊...
見た事無いが最近、タレントを鍛えてヒマラヤだかスイスアルプス登山隊...
これは真面目な日本人8000m峰全山登頂した偉人...
これらの遠征している登山隊の天気予報を我が町のオフイスから携帯電話やら、
衛星電話で連絡しているのです。
8000m直下から「今、暴風で動けない!風は何時止む!」などと聞いてくるらしい。


現地のベースキャンプでも無く、
遠い極東の東京でも無くて長野県茅野市の田舎のオフイスから...
何とも不思議な世の中になっているものですね。


そんな方の講習会ですから内容が濃いです。
この気圧配置だと北アルプスの此所は風向きがこうで、
風力に雨に、今後の動きはと予測するコツを教えてくれます。
何冊も専門書を買いましたが皆、役立ちませんでした。


観光からツアー会社からプロのガイドまで予報を提供していて、
個人でも会員には登山中でもスマホに変化する予報を知らせるのだそうです。
これだけでもスマホに替える必要が出て来ました。


質疑の時間に例の定着テントでの山域の予報を聞いたら
今、教えた事を応用して自分で考えたら...
とつれない、厳しいコメントをいただきました。
甘っちょろい計画の予報などただでは出さないよとの事ですが、
予報も結果も同じで雨、雨、でしたね。


北アルプスでは何組かが遭難。
雨の中を沢登りするコメントするに値しない愚か者、
若い頃はやっていましたが、天気予報には真剣に取り組み、
危ないと予想したら直ぐに待避しました、降ってから逃げたのでは間に合わない。


下山中に暴れ沢が増水して渡渉中に流される。
その登山道はそうなる事は既知の場所を豪雨の中を利用する愚か者、
渡渉(川を渡る意)ザイルを張っていても膝までが限界、
もの凄く怖い体験をしたはずです。
私もやっと渡りきって対岸に抱きつき、岩で鋭く腕を突き刺した事がありました。


何れも気象遭難です。
不可抗力の事故では無いのです。
少しの準備、勉強で防げたので残念ですね。
私の様に臆病になって初めから中止と言うのも有りです。
登山口近くで温泉宿にでも泊まって雨を楽しむのも良いと思うのですが。



2014年8月9日土曜日

MGESの効果をグラフで表示 & 比較試聴ファイルの追加

MGES(Mechanical Ground Earth of Speaker Unit )の続編。


MGESの比較試聴ファイルを聞いていただけたでしょうか?
少しはまともなPC用のスピーカーでも分かる事は分かるらしいです。
貧弱なヘットドフォンでも同様の事が言えるみたいです。
でも細部というか大まかな所まで判断するのは難しいでしょう。


頑張って是非ともメインのオーディオシステム(出来ればHS-500同等クラス以上)
につないで比較試聴をしていただきたいものです。
なにしろHS-500の音質比較をしている訳ですからね。


お客様に抜けの良さは分かったので、最低域はどうなの?
との質問がありましたので、コントラバス、ティンパニーのフォルテシモが入った曲
などを追加しましたのでお聞きいただければ幸いです。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main.html


更に資料の追加として、ユニットフレームに振動センサーを取り付けて
オリジナル機とMGES搭載機の振動の大きさ比較を行ったグラフも掲載しました。


音を聞けば違いは分かりますが、官能評価とは別に物理的評価も併せれば
確かな物と言えるかと思います。


ボーカルの比較ファイルではこんな事が分かります。
声その物はそんなに大きく変わらないのですが、
声の音像と例えるならば、芯の声は余り違わない、
像の周辺にまとわりつくぼやけて輪郭を曖昧にしながら
音像を肥大させている物が有る事が分かります。
まるでカメラでピントをずらした時の画像がふくれる様に。
これが振動の悪影響と考えます。


MGESはこれらを改善します。
HS-500オリジナル機に搭載してこの効果なので
新規製作したウッドウイルのエンクロージャーなら
効果は更に更に大きくなると想像しています。


有る水準に達したオーディオ装置で更に音を良くする為には、
音の要素を足す事も必要とは思いますが、
これは案外に容易な事なので下手をするとスパイス一杯の
料理みたいになってしまいます。
財力に任せてシステムを組んでも音が良くなるとは言えない
実例が多く有るのも現実です。


MGES開発の基本は音を足すのでは無くて、
不要な物を引く、引き算で音を良くする事にあります。
では何を引くべきか?これは難しいです。
具体的な要素を探す事も、それを実施する事もです。


余分な物が除かれると素材の味が出て来ます。
そうなればしめたもの!
音を良くする為の具体的な目標が見えて来ます。
その味を見逃さない様に製作側は研鑽を積まなければならない。
そう、やはり難しい事に変わりはないですね。









2014年8月7日木曜日

出川式電源の出川さんとMGESの比較試聴

















メカ好き オーディオファンにはお馴染みの
 出川式電源の出川さんが来られました。
オーディオケーブルで有名なzonotoneの前園社長さんと来られて以来です。

ウッドウイルの試聴用機材はかなり前から出川式電源を搭載していて
アンプの電源は外付け、完全左右別電源と迄しましたので、
手間暇かかりましたが、その努力は報われる程の音質向上となりました。

その辺の事は田中伊佐資さんもご存じで、オーディオジコマン本にも
その記事が書かれています。

さて、今回は出川さんも私もお気に入りの

励磁形20cmフルレンジLB8EXMKⅡの試聴です。
http://www.emspeaker.com/ems_products.html


励磁型スピーカーユニットは再生機器誕生の黎明期の産物と思って居られる方が
多いと思いますし、ましてや存在を知らない方も少なくないと思います。

しかし、現在でもハイエンドクラスとして国内外で生産されているのです。
ユニットには永久磁石を備えず、巨大なヨークを備え、コイルが巻かれた
電磁石が代わりに備わっています。
ですからこのユニットを駆動するには直流電源装置が必要となります。
勿論、ボイスコイルも備わっています。

電源が要る、そうです、出川さんの出番です。
励磁電源にも出川式が効果が有ると言う事で、
今回の試聴を行う事となりました。

出川さん自慢の電源を一通り聞いて、
私が会社員だった頃に開発した直流安定化電源に変えて聞き返します。
定電圧モードに、定電流モードでも聞きます。
出川式電源では何時もの事なのですが、何故変わるのと???
最高域が聞き易くなる、低域はゆったり広がる上質感。
スピーカーユニットの励磁電源でも音は良くなるのです。

さてMGESの話です。
写真のエンクロージャーはウッドウイル製ではありません。
故に不要振動で分解能不足に、音像の肥大、定位や音場の不足など
せっかくの出川式機材の良さが引き出せない、
勿論、ユニットの性能も出ません。

でもエンクロージャーの重要性は専門外の為かあまり気にしていないご様子。
そこでMGES搭載のHS-500の比較試聴を始めました。
全然違うじゃないですか!
考え込んでいるご様子。
ラウンドエンクロにするメリットの質問に続いて、
最後は幾らするの?




 出川さんのデモ用スピーカーにウッドウイル製のエンクロ+MGES
 搭載機が使われるのも近いかも知れません。



























その記事が書かれています。