2019年12月17日火曜日

クリスマス時期恒例コンサート行って来ました

クリスマス時期恒例コンサート行って来ました。












何度か聞いているサンクトペテルブルグ室内合奏団。
メインのヴィヴァルディ四季が最高に楽しめた。
「和声と創意への試み」の意味が分かる様な?
まるでジャズのセッションを聞いているみたいに、季節がくるくる変わります。
楽曲構成がどうなっているのかを分解して聞かせてくれている様です。
ソロヴァイオリンとチェロがデュエットしていたりして、
メンバーが途中から楽しそうに笑って演奏しています。
わくわくしてドキドキ、楽しい四季でした。


30数年前にイ.ムジチの四季が流行り、CDでよく聞いていました。
他の奏者でも同じで、判で押した様に各パート毎に皆揃って技を競っている。

音楽の事は聞く事以外の専門知識は有りませんが、
演奏会で聴けば別でしょうが、CDで聴いていた時には低音パート、
チェロ2人、コントラバス1人が構成されていたなんて気が付かなかった。
ただただソロヴァイオリンが主張し、それに一歩引いて皆が並ぶ...

演奏会から帰って改めてイ.ムジチの四季を聞いたのですが、
最新のウッドウイルの機材で聴いても昔と同様の感じ方です。

曲の解釈、録音(かなり悪い)の仕上がりが私には 合わない。
楽器構成は同じでも中高音が全てを占めている様に聞こえる!
ヴァイオリン、ヴィオラ数人の演奏でも中低音が弱いと感じる事も無いのに。

聞き慣れた、良く知っている筈の曲も録音で変わり、機材で変わる。
演奏会で一度聞くと認識が激変する、そんな貴重な体験でも有りました。
前半の演奏は余りに心地よく柔らかでコックリコックリ居眠りしてしまいました。
写真のツリーはオペラシティーホール恒例の入り口を飾ります。



2019年12月14日土曜日

15年前の成型合板(ラウンドエンクロージャー用側板)のスピーカー限定販売

ウッドウイルが活動を始めた時にはラウンドエンクロージャーを製作する
工房は無かった様に思います(大手量産メーカーは除く)
従って製作する為のノウハウも殆ど見つける事は出来ませんでした。

止む無くスピーカー用としてでは無く、家具等の製作技術として
ラウンド構造とする為に「曲げ」の技術を探し、習得、応用を繰り返しました。
私の専門は電子機器設計なので、ウッドウイル開業前には1年間、
県の技術専門校で木工を勉強し、その時の人脈で習得する事が出来ました。

ついでに下記は木工学校での卒業制作の「ものづくりの椅子 」
日本で一番大きなコンペで入賞して全国行脚した椅子です。
ウッドウイルの試聴室に2脚置いています。
人体採寸し3D加工するラウンドエンクロージャーを想定した椅子作りでした。













ラウンドさせる方法は幾つか有りましたが、そのまま応用するのには難が有りました。
スピーカーは密封性が高く、共振等の無い事、制御可能な強度が必要で、
音質に悪影響を与える材料や加工方法などは採用できません。
オーディオ機器の中でも視線を一身に集める機器ですので外観も重要です。

そんな事から各種方法を試しながら少しずつラウンドエンクロージャーへの
採用を試行錯誤したのがこの15,6年の動きでした。

数年前にオーディオのイベントに出展してお客様とお話をした時、
ああ、ラウンドエンクロージャーをオーダーメードで作っている工房ですね!
と案外多くの方がウッドウイルの活動内容を詳しく知っていました。
驚く事に丸ごとコピーしている業者がいますねとも話してくれました。
良く分かりますねと問い返すと、ウッドウイルは試行錯誤しているのを知っているし、
コピー業者はいきなり最新型を出して来るから直ぐ分かりますよと。
成る程、悪い事は出来ない、見ている人は見ているのだなと。

現在合板を使ったラウンド構造は成型合板を主に用いています。
技術的には古くからの技ですがスピーカービルダーとしては15年前は初体験です。
経過品質を確認する為に1ペア分の仮組状態の材料を保管していました。

15年間保管した成型合板のラウンド側板とその製作治具(非球面と言うところがみそ)















代表的な電気製品の法的部品供給期間の倍以上が経過した時点で品質に異常無し、
スピーカー材としてはストレスも抜けて熟成が進んで音色の良い状態です。
品質点検は終了して、状態の良いこの時期に、スピーカーを組んでみます。
限定1ペアで10cmウーファー2発+リボンツイーターと言う小型スピーカー。
年内なら格安で購入できます。
良かったらHPの下記をご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html

流石に表面は焼けて薄い紅茶色に 。
磨いて塗装して綺麗にして遅まきながら嫁に出させていただきます。



2019年12月7日土曜日

音質改善メカ「MGES」の最新型と従来型との振動比較データ

音質改善メカ「MGES」の最新型と従来型との振動比較

従来型「MGESフル仕様」





新型「MGESコンプリート仕様」








スピーカーユニットは振動板の動きにより作用反作用運動と言う振動が
物理原則により発生してしまいます。
 
作用は振動板を動かす為に必要で、反作用はノイズ発生源となり不要です。
反作用の振動は音質を悪化させる様々な原因となります。
 .反作用により作用運動の力が逃げ、立上がり、反応が遅れる。
  短距離走で足を載せるスターティングブロックが固定されていない状態と同じ
 .反作用運動はバッフルを逆位相で振動させ、振動板の波形信号をキャンセルする。
 .振動はバッフルからエンクロージャー全体に時間差を持ちながら伝わり、
  信号がキャンセルされなかった成分はエンクロージャーが信号発生源となる
  ノイズと言う信号が発生する。


音質改善メカ「MGES」はユニットの振動系質量の数百~数千倍の質量をユニットに
持たせる事で反作用振動を吸収削減して上記の悪影響を削減します。
この機能を持たせたのが従来型「MGESフル仕様」です。

しかしながらこれだけでは不十分でした。
ユニットのマグネット付近の振動を削減で来ても主なる構造体から離れたフランジ付近は
反作用振動が伝搬し、歪んだ形で残っていました。
このフランジの振動をも削減させるのが新型「MGESコンプリート仕様」です。

 この従来型と新型の効果を実測したのが下記のグラフです(一部を掲載)。
 

 従来型「MGESフル仕様」
 1KHz時のフランジ振動(52dB)







 新型「MGESコンプリート仕様」
 1KHz時のフランジ振動(5dB)
振動は約 3/1000倍に大幅に減衰







このノイズ削減効果を聴感上で感じるのはスピーカーを前にして聞いていて、
そこのベースの演奏が良いよね!と自然と位置を指させる様になります。
従来はノイズにより定位や音場感を 失っていたのだと気づかされます。
音が静か、クリアー、リアル、良く言われる表現ですが、
良い意味でスピーカーの存材が失われて来る気がします。


2019年12月2日月曜日

新しいウイングスピーカーはこんなの

ウッドウイルの代表的なスピーカーであるウイング。
100%無垢材を用いたフルラウンド形状スピーカーですが、
世界を探しても今でも見つからない贅沢で優れた音質のスピーカーです。

2020年度には2代目のウイングスピーカーの製作に入ります。
1台目を遥かに上回る機能音質のハイエンドスピーカーとなります。
HPに概要を発表していますので詳しくは下記でご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/New-Product-20nen-and-reiwa-gannen.html

2代目ウイングスピーカーが目指すのは
1代目は小編成の室内楽、特に弦を綺麗に再現する事に特化していましたので
11cm2Wayの構成でした。
なんだそんなに小さいの??多くの試聴された方はでも十分でしたとの感想です!。

 2代目は16cm2Way~18cm2Wayの構成にして、オーケストラも有る程度聞ける様に
します。(念のため、フルオーケストラ対応のスピーカーも製作しています)
大きなスピーカーを設置出来ない多くの制約の有る方向きで最高の音を狙います。

.音を決めるユニットは世界中のハイエンドから選択
.100%無垢材による官能的、楽器的音色
.ユニット以外の振動音を除いたクリアーでリアルな音の為に
 MGESコンプリート仕様搭載
.タイムアライメント対策、回析効果対策を実施し
 優れた定位や音場感を生み出します







 左の写真はMGES搭載無しのエンクロージャーの
不要振動が大きく、定位や音場感の劣るスピーカーが
再現する音の全体イメージです。 
茫洋として平面的に音が再現されます。





2代目ウイングが狙う音の全体イメージ
小さな丸、大きな丸は各楽器や音源です。
個々の音源が集まり前後左右、上下にも配置して音の
広がりが生まれます。ステージを再現します。


不完全なスピーカーでは個々の音源の音像は
この様に形もフォーカスも曖昧です。









2代目ウイングはこの様に音像の形もフォーカスも
正確に再現します。
複数の演奏者が表現するステージ感を目前に再現します。










2代目ウイングはウッドウイルの試聴室常設用として主にクラッシック再生を狙います。
1ペア限定で同時に1ペア製作して格安でお客様に提供します。
ウッドウイルと同じクラッシック再生でも、ジャズでも伝統的なハイエンドサウンドでも
お客様の希望で仕様を決めます。
ウッドウイルのノウハウ総結集の作品となります。
完成をお待ちください。 











2019年11月16日土曜日

音質改善メカ MGES搭載 業務用スピーカーが完成しました

音質改善メカ MGES 搭載業務用のスピーカーが完成しました


出川式電源の A&Rラボさんが試聴用やイベント会場でデモに使用する目的の為に高忠実度再生を出来るスピーカーとして製作した物です。
出川氏は20世紀電源ではCDプレーヤーやアンプなどから欠落した情報が
有る事を究明、その改善策として21世紀電源を開発しました。
更に録音現場のマイク用電源からミキサー、レコーダー等機材の電源も
出川式に変更、オーディオ再生の元となる音源をも高品質に変えました。
その効果を正確に忠実に再現する為にウッドウイルのスピーカーを
選んでいただき、今回は2度目の納品となりました。


ウッドウイル試聴室でその機材を用いて録音された音源を聞かれたお客様は、そのあまりに自然な音に驚かれていますが、例え高級機であっても平凡なスピーカーではその効果が分かり難いのが現実です。

ウッドウイルの活動は2020年4月で丸20年になります
この間、エンクロージャーで音質を改善する方法に取り組んできました
.エンクロージャー材は合板ならバーチ材、ベストは無垢材
.吸音材による抑揚を失う直方体よりラウンドエンクロージャー
.経験と設計手法によるベストなエンクロージャーやシステム設計
.顧客の希望に寄り添った音質提供できる機材の調達
.それらを総合したチューニングテクニック
.現在は更に音質改善メカMGESを搭載し楽器音色、ステージ感をも再現
左画像は最新の「音質改善メカ」MGESの最新型
ユニットは振動板からのみ音を出していただきます
フレーム振動や作用反作用運動による振動を極限まで減少
させてエンクロージャーを振動させ付帯音が加わるのを
防ぎ、不要振動による逆相音が振動板からの音楽信号を
キャンセルする事を防ぎます
何も足さ無い、何も引か無いを実現させます






曲面構造の木製品エンクロージャーに精密な機構品を搭載するのは現場の方以外は
理解が難しいでしょうが、制作は非常に困難です。費用も必要、制作時間も多大です。
スピーカーの音の50%はエンクロージャーが決める。
良質なスピーカーユニットの性能を最大限生かしたい。
本作品はその為に取り組んだスピーカーの一例です。
ウッドウイルの視聴室には本作品を上回る音質の試聴機を用意しています。
是非、試聴室で体験なさって下さい。




2019年11月1日金曜日

現在制作中の画像をフェイスブックに投稿したら

現在制作中の画像をフェイスブックに投稿したら。

何度か書いたフェイスブック(以下FB)の事。

オーディオの各機材や情報ノウハウについて語り合う各種のグループが世界中に存在し、
そんなグループの幾つかに参加しています。

FBはホームページやブログと大きく異なるのは会員になるのに原則、
本名と所属、所在地などを公開している事です。
相手が誰なのか凡そ分かるので「いいね」のチェックされるだけで、
あの人が 見てくれた、コメント迄くれた...大変嬉しいですね。

FBに参加している一番の目的は情報収集です。
アジアの粗末なガレージで作る立派なスピーカーシステム。
欧州の富豪の家に鎮座する超弩級ハイエンド機器達。
その機材、使い手、作り手に触れる事は物凄い刺激になります。

嬉しいのが互いのノウハウの交換です。
今回の画像(下記参照)でもどんな道具を使ったの?
こんな道具も有るよ、同じ様な例がどこそこに有るよ。
個人工房ではとても得られ無い様な情報の海に溢れています。

そこから吸収すべき点は山の様に有ります。
でも互いのノウハウ提供が基本。
聞くだけ、見るだけでの一方通行では駄目。
こちらはこんな作品造ってます、こんな工夫していますを公開し、
それを皆さんに分かってもらうのが前提。

非効率な事をしていると、私を知ってくれている方々は、
それはこうした方が良いのでは?とアドバイスをくれます。
日本に「削ろう会」と言う鉋を極限まで使い込んで1/1000mmレベルの
鉋屑を出そうと言う集まりが有ります。
神社仏閣建築の専門家、刃物の鍛冶屋、人間国宝クラスがメンバーです。
彼らは知ろうとしている者に持っているノウハウを惜しげも無く教えてくれます。
木に関わる文化、技術を継承出来ると言う目標が有るからです。
電子工学専攻の私が10ミクロン以下の鉋屑を出せる様になったのは、
現在の会長(地元の方)やその仲間に教わったからです。

いわゆる職人グループの中ではノウハウ公開すると自分の仕事が無くなるので、
非公開とする、ノウハウ流出も無いが、入って来る事も無いので技術の停滞。
そんな世界にいたら、当時未だ無かったスピーカービルダーと言う仕事を
続ける事は出来なかったと思っています。

下記画像は昨晩FBに掲載した物です。
今朝迄で「いいね」が250件、「コメント」16件、「シェア」2件、(複数の項有り)。
今書いているこのブログと古いブログを併せて18年程になり、その間の合計で、
「いいね」は約15件、「コメント」は3件です。
上記のFBのグループの会員は世界中に14,000人いて、上記250人の中に日本人はいません。
日本人頑張れ!!

 

2019年10月21日月曜日

アルパイン ALPINE DDDS5 車載用16cmフルレンジスピーカーの音場表現力をMGESで補完

アルパイン ALPINE DDDS5 車載用16cmフルレンジスピーカー

車載用ユニットですがホームオーディオ用として大変人気が有るユニットで、
ウッドウイルでは3度目の製作となりました。

過去の経験から容量多めのバスレフ型トールボーイとしました。
バーチ合板採用、直方体構造の大変シンプルな構造です。
音質調整用補強と吸音処理、ポート調整、チューニングも完璧に。
塗装仕上げはオーナーさんの指定です。

DDDS5はフルレンジユニットの良い面が素直に出ていて久々に聞きましたが、
やはり優れたユニットと再確認しました。
良い面と書きましたが、中には個性丸出し、特異なジャンル以外は聞くに堪えない
猛者も存在しますので一応。

互いに良く出来た3Wayなどのマルチユニット方式とフルレンジ方式を聴き比べますと、
私が思いますのに、フルレンジの弱い一面として再生音の薄っぺらさが有り、
その音場感がスピーカーの前に面(平面の様)で聞こえます。
私は私的にも仕事でも数知れない程にフルレンジシステムを製作して来た経験から、
誤解を恐れずに書いていますが、比較しますと現実としてその様に聞こえます。

ウッドウイルではオリジナル設計のMGESと言う音質改善メカを用意しています。
効果の一つは中低域の解像度と応答速度の向上。
もう一つは定位や音場感の向上です。

ウッドウイルのホームページに詳細載せていますので良かったらご覧ください。

ステレオ録音では立体感、音場感を生む信号が含まれています。
しかし、その信号帯域の付近ではユニット振動板による反作用振動が生じ、
ユニットの再生音を逆位相の音と振動でキャンセルすると言う現象が生じます。
同時に逆位相振動はエンクロージャーに伝わり振動板からの再生音もキャンセルします。

DDDS5のフレームは樹脂製で剛性が弱いので反作用振動の影響は大きいのでは?
当初の設計には含まれていませんでしたがMGESを搭載し、大きな効果を確認しました。
その再生音は音場の前後左右、上下の広がりを持って聞こえ、
各楽器の音がフォーカスを絞った様に聞こえます。
本日はオーナーさんに引き取りに来ていただいたので試聴いただき感想を待ちます。

 車内で聴いていて気に入っていたので、専用のエンクロージャーに収めれば、
もっと良くなるだろうと想像して来られたそうで。
想像をはるかに超えて鳥肌が立ったとの嬉しい感想をいただきました。
スピーカーの存在は完全に消えて、奥行き高さまでも広がった音場に
演奏者の立ち位置が分かる様にDDDS5の素直で綺麗な音が広がるので堪らない。
ダイヤトーンの27cm3Wayをメインスピーカーに聞いているのだが、
DDDS5はサブで聴くつもりだったが逆転しますとの事でした。
お願いして自宅での感想をいただく事にしましたので後程掲載させていただきます。

MGESの最高仕様は新規製作でないと対応できませんが、
既存の製品に取付出来るタイプも用意していますので、
上記の様な不満が有る方は是非お問い合わせください。


バッフル両サイドは回析現象減少用の曲面加工

メカ構造体と支持部が内蔵されるMGES


お客様から早速、感想が届きましたので掲載させていただきます。

ウッドウィル 代表 柴田喜美雄様
先日は、ろいろとありがとうございました。
思い出に残る一日でした。
早速自宅に戻りセッティングしました。
試聴室で聴いた時とは異なった印象ですが、環境やシステムの違いからくるものかなと思っています。
試聴室ほどは奥行きを感じられませんでしたが、
音のまとまり、バランスは特筆ものです。
早速メインスピーカーに昇格しました。
サックス、ピアノの響きは絶品です。
低音も申し分なく、14cmフルレンジから繰り出される音色とは思えませんでした。
ユニットの性能を引き出すのはエンクロージャなのだと改めて感じました。
試聴室で聴いたライブ盤の感動が忘れられず、
お気に入りのアーティストのライブ盤を視聴しました。
楽器の位置、ヴォーカルの音像など、何度も聞いたアルバムのはずなのに、
初めて聞いたような感動がありました。
今は、床に直置きのため、若干くもったような音ですが、
これからのアレンジが楽しみです。
アドバイス通り、大理石か複合材のオーディオボード、耐震素材、
高さ調整などしてクリアな音にしていきたいと思います。
これからしばらく楽しめそうです。大満足です。
このスピーカーで聴くと今まで聞き慣れた音源が別物のように感じます。
オーディオでCDが世に出た時以来の感動を味わうことができました。
本当にありがとうございました。セッティングに困ったときには、
また相談に乗っていただければと思います。では、また

ウッドウイルを活動させた当初はエンクロージャーはスピーカーの音を決める割合が
30%程と考えていたのですが、10年程前からは50%を占めると確信に変わりました。
今回のお客様がエンクロージャーの占める重要性を体験され、ウッドウイルの考えを
理解いただけた事が大変うれしく思っています。ありがとうございました。




2019年10月19日土曜日

ウッドウイルプライベートスピーカー「Jazz Machine」バッフル放出



10代から興味を持って試作を続けて来た「平面バッフル」方式のスピーカー。

そのきっかけは、スピーカーの片チャンネルの極性を間違えた事でした。
いつも気になっていた中低域のこもった様な濁った様な音が突然消えたのです。

それは左右のスピーカーの低域成分がキャンセルし合って中低域のゲインが下がり、
こもり音が消えた事でした。何とスッキリした綺麗な音だろうと感激しました。
平面バッフルスピーカーの特徴では無く、デメリットで有るのですが、
そこから如何に低音を損なわずにこのスッキリ音を生かせるかの挑戦が始まりました。

試行錯誤の内容はこんな感じです
.バッフル面積が大きいので板材の癖が非常に多く出る
. 床からの高さ、背面壁の影響が非常に多く出る
.搭載ユニット選択には悩む
.現実的な規模でのユニット構成に苦心する
.王道の16cmフルレンジ1発やJBL D130+075では学生時代足げく通った目標の
 六本木のジャズライブハウス「ピットイン」最前列で聴くドラムスの腹を打つ音に
 たどり着けません
.38cm2発+中低域30cm+クラッシックも聞きたいのでコントラバスの唸り音再現に
 46cmサブウーファー2発、350Hzから上は2インチのコンプレッションドライバー
 +大型ホーンと言う姿にたどり着きます
.こうなるとL/Cネットワークでは対応出来ないのでデジタルチャンデバを用いた
 マルチアンプ方式となります
.床も天井も近くなり、リスニングポイントは5m程離れるので室内特性に大いに影響
 されて各種室内特性補正を繰り返す

ざっとこんな感じを足かけ40年以上ゆっくり間を空けながら続けて来た訳です。
そのベースとなるのがこのバッフルとスタンドですので、
38cm1発+30cmコアキシャル2Wayなどでスタートして見るのも面白いと思います。
このバッフルサイズで基本設計しますと最低再生周波数は150Hz前後となるのですが、
長年の経験からサブウーファー無しで50Hz再生が可能としました。
殆どの楽曲再生には問題ない最低域再生能力です。
実はそんな能力など目ともしない程の音圧、瞬発力、腹が減っては聞けない程の
パワフルな音が目前と言うより体を震わせます。

このシステムを受注すればユニット、アンプ類を除いたバッフル+スタンドで
150万円以下では製作できません、それを試作機で仕上げ無し、中古で
20万円(ペア/税込み)で放出します(送料別)。大きいので梱包できませんので
引き取りか、引っ越し便で発送です。
使い方のノウハウは相談にのりますので、音楽再生の別次元を試されたい方、
挑戦されては如何でしょうか。
HPにも掲載中です。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html

























2019年9月25日水曜日

たまには技術的な問題をと「時間軸/位相のズレについて」考えます

最近、フェースブックで下記の様な書き込みが有りまして、
世界中のメンバーの方から数百のコメントが集まる熱い課題であることが分かりました。
これはスピーカー設計の部分的な問題提起ですが、ウッドウイルがどの様に考えているか
簡単に書いてみたいと思います。


  
マルチウェイスピーカーでは低中高各ユニットの奥行サイズの違いから、音の出だしの位置が違いまして、
リスナーに届く音にずれが生じると言う問題です。
アナログ的対策では各ユニットの音の出だし位置を揃えると図の様に正しく収まるという理屈です。
フルレンジユニットを使えばこの問題は生じませんが。

 9月11日の私のブログの最後に「この問題は後程」と
書いた直ぐの投稿でした。
機会を見て詳しく説明しますが、最近のデジタルチャンネルデバイダーには、電気的補正で時間調整を行い、
スピーカーに段差を設けずに解決できる手法が一般的になって来ています。







それでは下記の図面を見て皆さんは如何考えるでしょうか?

ピアノは演奏会では殆どが聴衆に対して直角に配置されているので低音弦と高音弦では1m以上も離れています。同時に鍵盤を叩くと単純化して考えれば低音弦の音は高音弦の音より遅れてリスナーに届きます。上記の解決方法を採用しますとかなり異端な外観形状のスピーカーになってしまいますね。
















音の発生源が一点で単独で有ればチェロの解決方法も納得できますが、
オーケストラの様な様々な楽器が演奏される場面ではどう対処したら良いか
判断に迷います。

我々はピアノとはそう言う特徴の持った楽器で有る事に不自然さなど感じていません。
音楽とはその様な物と捉えていますが、原理原則を追及するとその様な面も気になる
と言う方々も居られます。

ウッドウイルは研究部門では無く、お客様に音楽を楽しんでいただくスピーカーを
製作するのが目的ですので、この問題にはあまり強い関心を持っていません。
 何故にこの様な問題提起をするのか?音の出だし位置が違うと音楽を聴いていて、
どの様な不都合が有るのか?この一番大事な点についての議論は殆ど聞いた事が
有りません。技術的検証や解決策を熱く論じている事が大半です。

私はこの問題が有る事は承知していてテストも済ませています。
でも、それよりも大事な問題が有って、その解決で音楽を聴くのに大いに改善される
事が有る事を知っています。現在制作している作品の半数、今後製作する作品の殆どは
その対策を施した物になります。

スピーカー(オーディオ機器全体に言える)には色々な性能を求められますが、
ウッドウイルではお客様の嗜好に合わせる音色を選ぶのが基本では有りますが、
その中でもリアルに、自然に、誇張の無い様に、出来れば演奏会を再現出来れば。
試行錯誤しながら現在のウッドウイルが求めているのは一般的表現では、
音場再生に力を入れている様に思います。
再生装置の音を比較したりは殆どしません、音楽では無くて音その物に注目したりも
しません。音楽会で感じた感動をどうやって自宅で再現するか?

冒頭の「音の出だしの位置」を解決すればその一助になると考えますが、
それ以上にやるべき事もたくさんあります。
以前に納品したお客様夫婦の感想で、今夜は誰に演奏してもらおうかと話している!
物凄く心に届く言葉でした。
今後もこの路線で行こうと確信したのでした。







2019年9月11日水曜日

製造から15年ウイングスピーカー(100%無垢材ラウンドエンクロージャー)の化粧直し

ウッドウイルがオーディオの業界に広く認知されたきっかけとなった
ウイングスピーカー。stereo誌に1ページを割いて紹介れました。
約15年間、ウッドウイルの試聞室で多くのお客様に聞いていただきました。
今回、化粧直しをしてお客様のもとに嫁いで行きました。

15年と言えば電気製品補修部品の保有期間が5~9年です。
ウイングのエンクロージャーは山桜100%の無垢材ですが、
現在は木材の乾燥、構造的ストレスに馴染んで熟成して最良の状態に届いた所です。
今後、弦楽器の様に更に熟成が進む事でしょう。

響きの良い材料を使えば良い音になる!誰でもその様に考えますが、
無垢材は板材となっても生きていますので、温度/湿度/物理的ストレスで
常に収縮を繰り返しています。
その特性を考えて構造的に破綻せずに長期間安定して良質の音を届ける、
その工夫が有って初めて成り立つ無垢材採用のエンクロージャーです。

古いスピーカーのエンクロージャーがボロボロになっているのを知っています。
長く使う事を考えて材料選択していなかったり、発売時には気が付かなかった
経年劣化する素材が有ったりもした筈です。
ウイングの木材は数百年は持つでしょう、構造にも絶えます。
接着剤は有機物を含まないタイプで長寿命で有りながら、
音質を損なわない物を採用しています。

15年の間にツイーターは2回交換(何れもアンプ故障による損傷)しましたが、
アクシデント無ければ長く使えるタイプを採用。
ウーファーは3回交換(アンプによる損傷/日焼けによる色あせ/振動板傷付け等)、
これもアクシデント無ければエッジの劣化だけですが、
もっとも多い市販品はウレタンエッジ製で8年前後で劣化するのに対して、
ゴム系エッジなので20年は持つ事でしょう。

15年間に試聴室でレイアウトを変えたり、グレードアップを繰り返したりで
小傷が付きましたので古い塗装を取り、傷の修復を行いましたが、
構造的には全く異常無し、それを確認して再塗装しました。
再塗装して問題なく使える!そんな製品は他に無いのでは
ウレタン吹付着色塗装します。乾燥時間が長いので手間暇かかります。
業界標準はラッカー塗装です、乾燥が早く手軽ですが対候性が劣り傷も付き易い。

外から見るだけではこれらの内容を知る事は難しいです。
こんな説明も読んでいただければウッドウイルの作品の理解が進むかな?。
注)若干ページのレイアウトが乱れていますがブログ側のエラーです。

古い塗装をはがした様子(構造上の問題は有りませんでした)














同じく専用スタンドの塗装もはがします















新し塗装を行いました
 
ユニット等を取り付けて試聴している様子
嫁入り前の最後のお別れ









搭載するユニットとネットワーク部品
この説明は後程                                                            


















2019年8月19日月曜日

超弩級オールホーン型スピーカーシステム

超弩級オールホーン型スピーカーシステムをご存じでしょうか?

またそのシステムを聞かれた事がお有りでしょうか?

残念ながらお客様の中では皆無です。

中高域ホーン型は数え切れないですが、低域までは尋常でないのですから無理もな無い。

初めて聞いたのは高校生の時、ウイーンフィルフェチの田舎の開業医が

自社ビルの2フロアーをぶち抜いたシステムで凄すぎて音は覚えていない。

今の近隣の方でモノラルだが壁一面がホーンで低域の開口部に私は楽に落ち込める。

やはり音はデカいが音質もデカい??

ウエスタンW13aの様に音の通りは良いですがバイオリンがコントラバスみたいに...

添付画像の方はゴトーやエール、YLなどの開発に関わり、

何と現在、コンプレッションドライバーを新しく開発中とか!!

ドライバーの測定方法やシステムの評価方法のアドバイスを請われたのでした。

近い将来、試聴できる機会が生まれるかもです。

ホーン型の高解像度、抜けの良さ、そしてバランスに優れた音を聞けたら最高です。






2019年5月23日木曜日

Jazz Machine 用のバッフル+スタンドをオークション出品中

Jazz Machine 用のバッフル+スタンドをオークション出品中です。

現在の姿で研究と試作を終え、新たな完成形へと変化する為に

現行の試作機を処分しています。

ユニットやドライバー類/アンプ類/チャンデバ類は処分完了
問題はバッフルとそのスタンドです。

ユニット、アンプは誰でも買えますが、このバッフルは売っていません。
作る人もあまりいないでしょうし、どうやって、どの様に作るか?
そもそも平面バッフル方式のスピーカーとは何?

大きくて重くて、試作機だから見た目は良くない。
少しでも平面バッフルの良さを知っている方がいましたら
このJazz Machine 用のバッフル+スタンドは救世主となる筈です。

どなたか使っていただけませんか?

オークション開始価格は98000円でその先どうなるか?
送料はかなりかかります、出来れば引き取りに。
もう二度と作りません、限定品です。






2019年5月17日金曜日

ウッドウイル 糸ドライブ アナログレコードプレーヤー 納品例

シンプルなシングルトーンアーム構成の
糸ドライブ アナログレコードプレーヤーのお客様から写真が届きました。


















 従来はDENONの完成品レコードプレーヤーをお使いで、

そのスペースに合わせたラックが有りますので、

そのスペースのサイズに合わせて仕様を決めました。


カートリッジは今迄聞いていたオーディオテクニカ上位機種であるMC型。

このレコードプレーヤーに換えて音質が激変したとの事で報告をいただきました

.結果として、かなりのレベルアップを実現出来た。

.音場がより深くなった。

.各音源特にヴォーカルの粒立ちが良くなって、新たに感動している。

.ありがとうございました。

通常はカートリッジを換えて音質変化を味わいますが、

カートリッジが同じでレコードプレーヤーを換えて音質変化を感じるのは

あまり多く経験出来る事では無い様に思います。


.トーンアームは自重の数十倍も有るベースで共振を減少。

 ベース板からのスピーカー振動、モーター振動を振動遮断構造。

.プラッターも重量級スタンド+振動遮断構造。

.モーター部も自重の数十倍も有るベースで共振を減少。

 ベースとベース板とに二重の振動遮断構造。

.ベース板は20Kgの天然大理石トラバーチンの1枚板で箱構造で生じる共振を防止。

 水平確保出来る高さ調整式スパイクインシュレーター+防振構造

 

外観はシンプルですが、レコードプレーヤーで生じる、又は悪影響を受ける要素を

一つずつ潰し、上記の様な主な工夫を凝らして全体の品質レベルを上げ増した。


ウッドウイルの最新スピーカーに搭載したMGESコンプリート仕様でも

.音場がより深くなった。

.粒立ちが良くなった。

と言う効果を実感しています。

原因を調べますと軽い低域から中高域までの音源に含まれる微少な信号が、

従来のスピーカーやレコードプレーヤーでは不要共振と言う影響で

キャンセルされたり乱れている事が分かります。

両者に言える事は、音が静かになった、無音の音が綺麗になった?。

ご近所の イベントでのCD/LP比較視聴時にも聞かれた感想でした。



別件ですが...

少し前に発表されたダイレクトドライブターンテーブルの産みの会社の製品。

価格も弩級で注目を浴び、関係各方面で旧型機との比較試聴が行われたそう。

こちらの情報源によると、比較開始から数秒で皆さん血が引いたとの事。

どうしよう、もう注文しちゃった...

正確な比較試聴とする為に取付ベース/アーム/カートリッジ等は同条件で実施との事。

オーディオはスペックも大事だが、音質はもっと大事。

技術者達は恐らく必死でスペックと格闘したんでしょうね、

問題は同じかそれ以上に官能評価(試聴)を自分達でしたのかですね。


自分達でしたのかどうか...

これ大事で、欧州のエンジニアは幼少からクラッシックコンサートに馴染んでいて、

官能評価する素養が身についている様です。

ウッドウイルのお客様には法人も含まれていて、担当者に何時も質問しますが、

コンサート(アンプラグな)には殆ど行かない...

そんな方が多い様に見受けられますが、

さてそれがどの様な結果を生むのかが興味有る所です。



自作オーディオ、ラジオ少年だった私が作る楽しさは別として、

音質を求めて初めて購入したのがONKYOのIntegraシリーズのアンプでした。

スピーカーも同社のセプターシリーズを買わないけど愛していました。

(自分用に完成品スピーカーを買った事は有りません、自慢して良いと言われたので)

当時の半世紀も前のユニットを未だ所有しています。

そのONKYOがホームオーディオ部門を身売りすると今週聞きました。



30数年程前に国内専業メーカーがことごとく廃業したあの悪夢の時代が又襲うのか?

かなり前にケンウッドに就任した社長が、これからは良い音の製品を作りますと言った。

音響専業メーカーと思いそれまで購入していたユーザーはどんな思いがした事でしょう。

団塊の世代が大挙して引退、余暇を楽しむ筈だからと、某ダ◯ヤト◯ンブランドを

引っ張り出して来て高級機を再販売、売れないので直ぐに廃盤。

オーディオマニアや音楽愛好家は生涯を賭してこれに情熱を注ぎ込んでいます。

そんなに出たり引っ込めたりしたらお付き合いしたくとも出来ない。

色々な事情は勿論あるのでしょうがね...

ウッドウイルではお客様の指示が無い限り、国産ユニットを使わなくなっています。

最も殆ど有りませんがね。理由の一部は上記に有るのかもですね。

生意気な事を書いてしまいましたが、いつも思っていた事ではあります。




2019年5月14日火曜日

大型ユニット取付/取外し用の治具を製作

大型ユニット取付/取外し用の治具を製作しました。


















11年程前に納品した田中伊佐資邸のスピーカーシステム
左が田中伊佐資氏/中が私/右が音楽之友社Stereo誌編集長吉野俊介氏

JBL 1500AL 38cm ウーファーを搭載したハードメープル無垢材100%の
フルラウンドエンクロージャーですが、
このエンクロージャーには調整可能な内部補強構造を仕組んでいます。
(構造的補強では無く音質調整用補強)

納品時には補強を最大限効かせた状態で11年経過しました。
田中氏はここへ来て、補強の調整を実施しようと言う事になりまして、
製作者として私は出かけて行きました。

先ずはユニットを外して内部補強構造を....
となる筈でしたが....
ユニットが外れません....
一度、違う方が外した時にパッキンを付けたのがこびりついたか....

取付けネジを外してもびくともしません。
落し込み加工を施し隙間無くピッタリ加工している事が更に困難に。
こんな場面での秘密道具でも効きません。
もう半日が経過....
ホームセンターで各種道具を探して来て挑戦するも....
最終的にはユニット止めネジ穴に秘技ネジタップを切って、
ボルトを回しこんで外せました。

緩んだユニットをエンクロージャーから取り出すのも大仕事。
18Kg有るユニットで、マグネットは後方ですから、バランスが悪い。
フランジで18Kgを支えるのは数倍の重量に耐えねば成りません。
取り出し終えた時には大人3人はへろへろです。

これを2台分、 内部補強構造を調整して、再度ユニットを取り付ける。
これで最終電車に間に合うかどうかの時間。
調整はこれを何度か繰り返す必要が。
時間切れで、再度出直し、仕切り直しです。

私は決心しました。
ユニットを緩めるのは 解決しています!
ユニットの取付/取外しに肉体的苦痛とならない治具を製作する!!
へろへろはもうご免です(肉体的な危険も伴いますので)!!!
そうして完成しました(下記写真)!!!!


















ユニットを治具に取り付けて引き出した状態。
治具の高さはジャッキ状の物でハンドルで、
時計状の回転方向に調整出来ます。
18Kgのユニット重量を支えます。

これで本来の目的の「内部補強構造を調整」
に楽しく専念出来ます。

100%無垢材で製作している内部補強構造、
11年経過しても元のままでガッチリと緩み無く効いていました。
うーん流石だなと一同唸りました。




バーチ合板使用の積層ラウンドエンクロージャーの放出

バーチ合板使用の積層ラウンドエンクロージャーを放出します。

積層ラウンドエンクロージャーは構造上目的のサイズの部材の
一回り、二回り小さな部材を得る事が出来ます。

その部材を用いて格安にエンクロージャーを製作させていただきます。
13cm2Way で2ペア限定品
13cmダブルウーファー+2Way で1ペア分(早い者勝ちの限定品)

ユニットは支給下さるか、希望の音色を当方が選択提案します。
成形合板では製作上の制約が多いのですが、
積層構造は自由度が高いです。
直方対構造のエンクロージャーより部材を4倍以上用いる贅沢な構造ですが、
フルラウンド構造が可能で、吸音材使用量ゼロ。

内部音響ロスが無いので二回り程大きな口径のスケール感を生みます。

構造が強靱で箱鳴り、共振等で音を濁す事無く自然な音色を生みます。
「自然な音色を生みます」実現するのは実は大変なノウハウが必要です。
バッフルから側板後方への音の流れがスムースで、
音場や定位感を損なう事の無い構造が可能です。

サイズは小さめですが一般家庭の部屋では充分な音量で満たす事が出来ます。
独特な外観も高感度で迎えられています。

詳細はホームページをご覧下さい。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html

















2019年5月10日金曜日

開業20年と令和元年記念限定スピーカー その2


開業20年と令和元年を記念した限定スピーカーの注文を受け付けしています。
その2は「モノリス」スピーカー(平面バッフル/平面型)です。
その1と同様に記念限定製作で20%オフで提供させていただきます。

この10年間程、ウッドウイルの試聴室に来られた方は、
正面の試聴用スピーカーの脇に有る大型平面バッフル方式の「Jazz Machine」を見て
そのシステムの異様さに驚かれたと思います。

市販製品には無いその姿に質問さえ差し控える様なお客様から、
これは何だと興味津々に試聴を請う方と反応は様々でした。
この「Jazz Machine」目当てに来られるかも相当数いらっしゃいました。

「Jazz Machine」を聞くにはアンプやチャンデバ等の機材を10数台の電源を入れ、
リスニングポイントを数メートル後ろに下げます。
そして私の愛聴盤で再生開始します。

聞かれた時の皆さんの反応は、表情の変化や頭の動きなどでは無く、
危険が迫った時の様な咄嗟の身体反応を示します。
聞き終えますと、鼓動などの太鼓演奏集団を目前で聞いたかの様な軽い疲労感を伴う
感動の余韻が残ります。

生演奏で完動するのは、楽曲や演奏家が素晴らしくステージ等の臨場感が有り、
目と音で豊富な情報が溢れる様に観客に飲み込まれるからと思います。
その中の音に私達は注目しています。

声や楽器の綺麗で迫力有る音が何故再現出来ないか?
マイクからスピーカーに至る迄の数々の機材が良い事、悪い事の影響を与えます。
スピーカーの問題では、音源となる楽器やホールなどと比べて物理的に小さ過ぎる。
小太鼓一つとっても皮の張り感や躍動感が弱まります。
スピーカー自身の都合で楽器の反応に対応出来無い。
それらが重なって感動の少ない再生音になってしまう。

その様に考えた時に平面バッフル方式に有利な事が見えて来ます。
密閉やバスレフのエンクロージャー空気室のバネの力で特にウーファーは動きを制約される。
小型で低音を出そうとするので、鈍重で緩い反応の音となる。
比べて小口径ダイレクトラジエター方式やコンプレッションドライバーなどは
空気室の影響も受けず、小口径=軽量で強力な磁力を得やすい事から悪影響が少ない。

システム全体のバランスを取るのは至難の業で、私は半世紀を費やしてノウハウを得ました。
高能率で強力な磁気回路のユニットを使いますので、
人の耐えられる限度以上の音圧を発生出来ますし、小音量でも音痩せしない静かな再生も出来ます。
比較的大型の装置になりますので設置スペースの有る方限定になりますが、
平均的なスピーカーでは出せない次元の違う再生音を楽しんでみては如何でしょうか。

ホームページには違う説明も有りますので合わせてご覧下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/New-Product-20nen-and-reiwa-gannen.html



下記写真は「Jazz Machine」の最終型(現在は全面改造中)試作機なので外観は無視しています。



国内とはまるで違い欧州では平面バッフル専門メーカーやユニットメーカーも有ります。
デザインの参考にご覧下さい。


































2019年5月9日木曜日

開業20年と令和元年記念限定スピーカー

開業20年と令和元年を記念した限定スピーカーの注文を受け付けしています。

その1はウイングスピーカーの新型Ⅱ型です。

ウイングは器楽曲、特に弦を綺麗に鳴らそうとの考えから、
響きの綺麗な山桜100%無垢材を用いてフルラウンド構造(曲面構造)を
世界的にも例が無い程の贅沢な仕様と高度な製作技術を採用した作品です。

Ⅱ型は同じ構想ながら、11cm2WayのⅠ型を上回るスケール感を出す為に、
13cmダブル2Way~18cm2Wayの構成を考えています。
音色を更に特化出来る様に多様な無垢材樹種を採用します。

Ⅰ型当時は存在しなかった音質改善メカ「MGESコンプリート仕様」を搭載します。
更に推奨としてL/C型ネットワークを用いずに、デジタルチャンネルデバイダーを
用いたマルチアンプシステムも提案します。

Ⅰ型でも吸音材使用量ゼロによる音響エネルギー損出が無い事から、
多くの試聴されたお客様は驚きの声を上げていましたので、
Ⅱ型ではオーケストラやジャズのフルバンド再生も圧倒的な迫力を生み出す事でしょう。

音楽再生能力が高くどんなジャンルの曲も高度な水準で再生します。
その上に更に特化した好みの響き、音色を持たせます。
「MGESコンプリート仕様」の搭載で、低音が豊かとか迫力とかのレベルを超えて、
どの様な楽器がどの様に鳴っているかを判別出来る様になります。
又、室内楽やコーラス、ジャズのライブ演奏などのステージ感、音場感等を再現する
貴重な信号をキャンセルする ユニットフレームの不要振動を大幅に減衰させるので
奏者の立ち位置なども正確に判断出来る様になります。

以上の機能を搭載しながらお客様の希望する仕様でウイングⅡ型を限定製作します。
価格は仕様により変化しますが、記念限定製作で20%オフとさせていただきます。
ご希望の方はお早めにご連絡下さい。詳細を打合せさせていただきます。

下記画像はウイングⅠ型と同構造の派生型38cmホーン型3Wayです。
この2作品の 中間位置を締めるのがウイングⅡ型となるでしょう。



  
















2019年4月8日月曜日

ご近所のレストランで2回目の試聴会を行いました。

 ご近所のレストランで試聴会を行いました。
お洒落なイタリアンレストラン+バーで食事を楽しんだ後に、
ハイエンドオーディオの試聴会です。CDとアナログレコード(LP)でジャズ、ポップス、クラッシックを楽しみます。
同一音源でプレスされたCDとLPの比較も行いました。
































スピーカーはEMS社20cmフルレンジ励磁形のLB8EX MKⅡ+リボン型スーパーツイーター
アナログプレーヤーはウッドウイル製の糸ドライブ式を使います。
SAECのロングアームにテクニカのMC型カートリッジ。
プラッターはマイクロ砲金製の20Kg級。
出川式励磁電源に未発表の出川式ヘッドアンプ内蔵EQアンプを使いました。

LPは最新録音の180g重量級に50年前のimpuise盤だったり色々。
CD/LPの比較タイムではお客さん達は驚く程に真剣に目をつぶって聞いています。
まるで五嶋みどりさんのリサイタルの時のようでした。
終了後に聞きますとアナログはいいなぁ~との声が多かった様に思います。

食事中のBGM的音楽と比較試聴、CDによるジャズ、クラッシック、
おまけにフォークの先駆け赤い鳥が最初に出したLPからなど
皆さん楽しい時間を過ごしていただけた様でした。
尚、写真は撮り忘れたのでお客さんから提供していただきました。