2012年5月30日水曜日

作品製作の意図は?-1

掲題のタイトルで少し考えてみたいと思います。
今後も思いついた時にランダムにここに書き続けてみようと思います。



先ずはこのブログを見て下さる方達はどんな記事を期待しているのだろうか?
自作オーディオの方達は設計や製作のこつなどだろうか?
他の方は機材選びのヒントだろうか、深読みすれば作者はどんな奴だろうかなどでしょうか?。



ウッドウイルに関心を持つ方達にはある特徴があります。
まずは一般の方達とは一線を隔てた拘りを強く持っている方達が圧倒的に多い事が言えます。
又、オーディオ機器(スピーカ)を使っている方は二つに分類する事が出来ると考えていて、
一つは評価の高い機材の所持や機材そのものへの拘りを持ついわゆるオーディオ愛好家。
もう一つは良質の音楽を聴く為には機材が必要で止む無く拘りを持たざるを得ないと考える音楽愛好家。



オーディオ愛好家は専門誌、評論家先生などの評価等を参考にしてブランドへの拘り、
所有欲を刺激させされる様な機材を選び、オーディオの可能性を日夜探し求める求道者とも言える方達。
でも悲しいかなそんな方達には無名のウッドウイルの作品などには目を止めて下さる方はいないので、
この種の方達からの問合せは極端に少なく、過去に来ていただいた方も少なからずいますが、
殆どの場合は会話が組み合わずに気まずい思いで終わる事が多かった様に思います。
目の前の作品(スピーカ)に目もくれずに掲載された専門誌を食い入る様に読んでいる方が多い様でした。



音楽愛好家の方達は演奏会での感動や心に残る感動を覚えた楽曲を室内音楽再生で蘇らせたい等の
目的意識が明快であり、その方達は目的達成の為の機材選びには自身の五感使って選びますので、
他の情報に左右されずにウッドウイルの作品にも選択肢に入れて下さります。



HPに掲載している作品には何故その作品が生まれたかに至った過程やその製作記事を可能な限り詳細に述べています。
お客様がどの様な思いを込めているのか、色々な制約をどの様にクリアーしたかなどを分かってもらえたらとの思いです。



ブログでは演奏会の記事が多いと皆様は感じている事と思いますが、その理由は?
全ての物作りに於いて、何も無い所から作品(音楽や詩など形態は様々)を生み出すには
その原動力になる何かが有る筈です。私の場合は演奏会での感動体験の占める割合が多い様です。
その感動を室内再生するにはどうしたらいいのか?と言う事が大きな作品製作の原動力になっています。
同時に作品を評価するのに再生音では無くて生音を聞いて自身の判断基準としている事もあります。



その具体的な形と言う事で製作記事も詳細に掲載しています。
そんなに製作過程を見せてしまってノウハウが漏れないの?と心配もされますが多分大丈夫でしょう。
記事を見て実際に製作される方は殆どいなく、手を付けてみて初めて気が付く(此処はどうやって加工等々)点が
多くありましてそれは記事には載せていません。
実際の製作よりその製作手法を確立するのに時間を多く割いているのです。


具体的な製作例は多くあっても、お客様の希望が何故その様な形になったのか?
と言う様な掲載は少ないと思います。それは、それこそがノウハウと言える物でも有ります。
自身の経験や感覚が重要であり、一般的な設計手法からは導き出せない事が多いのです。
物理的な設計でしたらネットからツールは容易に入手出来、設計に必要なデーターも簡単に
入手出来るので、言ってみれば誰にでも設計が出来る訳です。
でも専門家(専業メーカー)がいると言う現実はそれ程簡単な物では無いのでしょう。



さて、やはり内容はランダムなとりとめもないものになりました。
又思いつきましたら書かせていただきます。


 


 



2012年5月28日月曜日

チェロ四重奏コンサート

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何時も聞いているN響次席チェリストの藤村俊介さん他四人で演奏するコンサートを聞いて来ました。この四重奏にはラ.クアルティ-ナという名があります。


1週間前に藤村俊介さんのソロコンサートを聴いたばかりで、躊躇していたのですが本人にどの様なメンバーでコンサートの様子はなどと直接話しを伺ったら、チェリストとして気心知れて互いに演奏表現を出し切れる場で有るとの話を聞き、面白そうなので出かける事となりました。


会場は長野県の白馬地方です。学生の頃はスキーでロッジにアルバイトで2シーズン滞在し、近辺では目標とするアルペンのスキー競技会に参加した思い出深い場所です。今はもっぱら登山に出かけている場所でもあります。


東京からツアーバスが出て昼間は観光、宿泊と夜はコンサートと今風のイベントなのでしょうが、こちらは地元なのでコンサートだけの参加です。


さてチェロの四重奏の感想は!、このラ.クアルティ-ナは毎年CDを出していて私も1枚持っていますが、あまり集中して聞いていなかったのでほぼ初体験の四重奏となりました。


同じ楽器ですから受け持ちパートは限られており主にハーモニーを聞かせる趣旨かなと創造しましたが、その様に感じたのは数曲でした。チェロの四重奏用に編曲してメインのメロディーを回して演奏したり、曲に変化を持たせたりと、少なくとも曲を掘り下げたストイックな目的での演奏では無いとこの日のコンサートでは感じました。


イベントの一部と言う事で分かる様な気もしますが、都内での有名ホールでのコンサートでは平日昼間でも毎回満席になるとの事ですので、全容を知るにはそちらへ脚を運ぶ必要が有りそうです。


ただ、大変興味深かったのは四人が(4個の楽器が)交代でメロディーを演奏する事で、演奏手法や特に楽器の音色の違いが分かったのは面白かったです。


メリハリの効いた歯切れ良く音が前に出る/響きは少なく堅めの音だが粘りが強く個性的/ヴァイオリンの様に良く鳴きバランスのとれたもの/弦と胴の響きが一体化した熟成されたもの/等々の特徴を感じながら聞くのは普段はあまり出来ない貴重な体験でした。


何時も聞いていて私の製作するスピーカーの弦楽器(チェロ)のリファレンスにしている事も有り、藤村俊介さんの演奏手法や上記の内の熟成され音色は目を閉じても直ぐに分かりましたが、今更ながら氏の表現する音楽に魅入ってしまいました。


オーケストラ員も会社組織での社員の様なのでしょう、年功序列などの保守的な部分が色濃く残っているのでは??と思ってしまいますが、実力本位でポジション(役職)が決められるのなら氏はとうに首席チェリストになっていた事と創造します。


 



2012年5月21日月曜日

金環日食見ました

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2012/5/21 07:32 頃でしたか、太陽が金環になりました。


私の所の長野県茅野市はほぼ快晴で超ラッキーです。


2階ベランダからゆっくり、でも寒くて(12度)お茶を飲みながらの観察。


せっかくだからと思いついてデジカメにも観察眼鏡を被せて撮った写真を載せます。


光学ズームとデジタルズームをめいっぱいで三脚に固定しても酷い画質ですが、様子は分かります。


金環の時には流石に暗くなりますが、その暗さは朝夕の暗さでも無く、曇りの暗さでも無いです、北欧で感じた晴れた冬の日中でもほの暗いあの感じに似ています。


もう自宅から金環日食を見るチャンスはありませんね。


 



藤村俊介さんのチェロコンサート

恒例となった地元小ホールでの藤村俊介さんのチェロコンサートを聴いてきました。


例の様にチェロの全長よりも短い距離で聞く極上の特等席での演奏会です。


7,8回続く演奏会ですのでエンドピンを指す位置が決まっていて、その小さな凹みが聞いている私にも見えます。


伴奏のピアノは奥様なので息ががピッタリ合うのは流石です。今回は去年に続いて9才の息子さんとの共演や、ヴァイオリンを練習している娘さんがピアノの譜めくりを担当するなど家族総出演の演奏会でした。全員での演奏もそう遠くない事ではと思いました。


何時も演奏会では殆ど目を閉じて演奏に/音に注目するのですが今回は違いました。


最近始めたチェロの為に指使いを見ながらの鑑賞です。知らないのですから当然なのでしょうが、柔らかく自然に持っている弓の手首や指、練習し初めはそれだけで手が痙攣しそうな緊張を強いられます。


まるで意志があるかの様に動く左手の弦を押さえる指の動き、力強く縦横無尽にネックを動き回りますが、五本の指をバラバラに動かそうとするだけでパニックになります。この練習を数分するだけで喉がからからになります。


幼少の頃ら特訓を重ねている技ですから直ぐにまねが出来る訳もありません。聞きますとあぁそうですね、中指と薬指はどうしてもくっついて動くので最初は難しいかも知れませんねと、今は何でも無いような様子でした。


バッハ無伴奏全曲演奏会が1日では無くて二日間かけて演奏する理由が少し分かりました。プロにとってもとんでもない負担が体にかかるのだろうと思います。素人の私は30分の途切れ途切れの練習でも陸上のインターバルトレーニングを3分間全力で走った様な疲労感と体中が筋肉痛で帰りの車の運転が辛い様な有様です。


今日の演奏曲目は、ヴィヴァルディのソナタ第一番/リヒャルトシュトラウスのアンダンテ/ウエーバーのアダージオとロンド他に小曲が数曲でした。高原の小ホールにふさわしい選曲をしたとの事でした。


演奏会後の小パーティーでは少しだけ会話を、数年前に初めて話をした時にはこの地で仕事をされているのですか?何処にも出かけないで?と言われましたが、今日もそんな話をしていました。満員電車は嫌ですよねとか言っていましたが、それは彼のカラヤンがオーケストラを引き連れて国内外を演奏旅行する自身をサーカスに例えていましたので、演奏家もひょっとしたら何処かに腰を据えて仕事をしたいのかな??と思ってしまいました。



2012年5月19日土曜日

HV車初乗り

北海道の田舎へ帰省して来ました。


その間、レンタカーを借りて脚にしていましたが運良くHV車を借りられました。本田の「フリード」で、大人3人乗車+数泊分の荷物では充分過ぎる大きさです。


その運転した感想は。信号で止まるとエンジンストップしてアクセルを踏んでほんの少しのタイムラグをおいて発進するのが特徴。終始エコモードで運転して高速/市街地半々で燃費が約18Kmですから確かにエコです。


1.5Lエンジンで急加速を望まない方には充分な力があり、補助席を使うと大人5人、子供2人の乗員数は凄い、スライドドアは子供で無くとも年老いた母にも優しい装備です。


まるで車の宣伝みたいですが、違ったタイプの車の運転はやはり興味が湧きます。私はローターリの加速に酔った20代からはジープタイプや今はワゴン専門なので温和しい普通のセダンは逆に新鮮でした。


北海道の高速道路を走るのは初めてでしたが、新緑とのどかな丘陵地帯を貫く道はあぁ北海道だな~と思わせられます。一般道も前にも後ろにも車がいない!ただの観光客なら大喜びですが...


札幌と北海道の中心や道東/道北を結ぶ基幹道路なのに平日の昼間にこんな交通量でこの地方の経済や流通はどうなっているんだろうと心配になる程の空いた道路。私の長野県茅野市と山梨を結ぶ中央高速の平日深夜の交通量の半分にも遠く及ばない交通量です。


HV車への興味と地方経済への心配と複雑な帰省でした。但し格安運賃の為か、飛行機は平日ながら往復共に満員近い状態でした。