2016年10月24日月曜日

納品した作品「フォステクスW-300AⅡ3Way」のお客様からの報告

お客様に納品したスピーカーのその後の報告を頂きましたので掲載させていただきます。

この作品はHPのトップページにも掲載しています。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Contents.htm

http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/FOSTEX-W300A2-30cm3Way-Berchi-Encro.html


















全てのユニットはフォステクス社、30cm3Wayシステムです。
HPにも詳しく掲載していますが、ポイントは基本をしっかり押さえた、
バーチ合板バスレフ型エンクロージャー(未塗装で納品)に、
中域がコンプレッションドライバー+ホーンでは無く、
12cmフルレンジを用いた事に有ります。

マルチアンプ駆動で鳴らされています。
デジタルチャンネルデバイダー使用でセッティングは自在です。
良くも悪くも自在ですので、お客様仕様ピッタリに合わせるのは、
選択肢が多いだけに苦労は絶えません。

ユニットのエージングも終わり、その選択がある程度まとまって来た!
そんな事で連絡をいただいた次第です。

以下はお客様からの報告そのままです。
皆さんのお役に立てばウッドウイルルもお客様も大変嬉しく思います。





柴田様

大変ご無沙汰しております。
さて、少し時間が空いてしまいましたが、3Wayバスレフの近況につき、下記
の通り報告申し上げます。

1、都合500~600時間(推定)稼働させ、最近は特に変化も無く、エージ
ングはほぼ完了したと考えております。
今思うと、柴田さんが以前おっしゃった通り、この間かなり変化したと思います。
その都度、チャンデバのセッティングを変更して対応していましたが、確かに、
エージングが終わらないと、本来のセッティングは出来ませんね。
特に、約300時間を境に、ウーファーが大きく変化したように思います。
現在は、下記のセッティングに落ち着いています。

*C/O=200Hz&2750Hz
*低音レベル=▲2dB(ウーファー効率=93dB)
*中音レベル=±0dB(スコーカー効率=89dB)
*高音レベル=+2dB(ツイーター効率=90dB)

2、バスレフポートも、当初は、ソースによって全閉にしたり、半開にしたり・
・・と試行錯誤していましたが、現在は、ソースに拠らず、素のままで丁度良い
感じです。

3、結果として、本機の最大のテーマであります「歯切れの良い低音&重低音の
獲得」に成功し、併せて「快活な中音」と「キレのある高音」も達成できており、
ソースを選ばないオールマイティーな、期待通りのSPに仕上がりました。

4、パワーアンプは、現在はKRELLの3chアンプ(KAV-250a/3)
×2台に変えており、引き続き、インプレッションに継続性の問題が有りますが、
涼しくなってきましたので、最初の300B×12本仕様に戻し、変化を見てみ
る積りです。
当初はパワーアンプの特性云々を考えましたが、SPのエージングが未完了だっ
た事より正しく評価出来てないと思われ、改めてチェックしたいと思います。

5、いずれにせよ、上記の通り、満足の行くSPとなり、週に数日は稼働させて
至福の時間を過ごさせて頂いています。
ありがとうございました。



2016年10月18日火曜日

田中伊佐資さんアナログプレーヤー関連書籍発売

田中伊佐資さんの四冊目の書籍が10/19に発売になります。
 オーディオ
   そして
     レコード
 ずるずるベッタリ、
   その物欲記

毎回面白いタイトルですね。
ウッドウイルも少しだけ登場しますので良かったら読んでみて下さい。
www.amazon.co.jp/dp/4276962587























 この本は主にアナログプレーヤーの機材についての氏や多彩な方達の
思い入れを取り上げた本ですので興味深いです。

音の入力機器としては他にチューナー、CDプレーヤー、ハイレゾ配信、等々
有りますが、それらはデジタルや信号処理だけの機械ですから、
その機材、構造には愛着と言う感情が少ない様に思います。

比べてアナログプレーヤーは回転する、アームが溝を追従し、
ピックアップはいかにも音溝を拾っているのが目に見えて、
嫌でも構造を理解出来て納得してしまいます。
その愛着やこだわりを面白く書いた本です。



以前にもこのブログに掲載しましたが、
ウッドウイルでもアナログプレーヤーを制作中です。
スピーカー製作工房が何故???。

又の機会に詳しく書きますが、
アナログプレーヤーを上手く使い切れなかった苦い経験があります。
その40年以上前のトラウマを克服しました。
ですので今は、アナログプレーヤーに正しく向かい合う事が出来ます。
丁度、アナログレコードでの試聴の機会も増えましたので、
納得する機材をオリジナルで製作しようと言う事にしました。

正確にはアッセンブリー化すると言うのが正解かも。
アップルのスマホみたいな物で、開発も部品も自社では造らないですが、
アッセンブリー化、システム化する事でオリジナリティーの高い製品を造る。
そんなイメージです。

一番 苦労させられた回転精度の確保とトラブル時の確認と保守性が実現出来ました。
モーターとプラッターの回転を独立して正確に監視する。
モーター振動をプラッターやアームに伝えない。
プラッターやアームは推奨機器でもユーザーがお持ちの機器でも使えて、
自由に工事無しで交換、追加して使えるフレキシブルなシステム。
年内目標で完成予定です。





























2016年10月10日月曜日

遅れた秋の飾り...その他

やっと終わらせた週末、仕事疲れで久々の休日。

例年、玄関を飾る栗の実、少し遅れて赤味が出て来ていたが散歩がてら拾って来て飾った。















その帰り道、Model Aokiのオーナさんが車で通りかかり声をかけて下さった。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/wing-13cmDublewoofer2Way.html

最近、HPもブログも更新がありませんね...
反省して慌てて書いている次第です。

更新をサボっては いますが、頭の中では常に草稿を練ってはいます。


書きたい中の一番は、38cmクラスの大型スピーカーシステムの
低中域(約150Hz~2KHz)を担うユニットに何を使うかと言う事です。

私も含めて2インチクラスのコンプレッションドライバーと大型ウッドホーンの組合せが
唯一の方法と信じて今迄来ました。

ドライバーやホーンに何を使うか、駆動は旧来のLCネットワークは除外して、
デジタルチャンデバを、それも多様で悩みます。

そんな中で知った情報に戸惑いと驚きが。
おそらくは国内オーディオファンの中では豊富な経験と知見を持って先頭を走り、
そろぞれ面識の無い方達が同じ様な考え方で取り組んでいる方法。

厳選されたドーム型ユニットや平面ユニットを用いてコンプレッションドライバーに
置き換えだした事です。

繰り返しますが、取り組まれているのはそうそうたるオーディオファイルの方達、
国内外のハイエンド機などを幾多も経験されているのですから傾注に値します。

その機材の選び方、設定、等々は困難を極める物と想像します。
ホーンによる音響変換による他に無い音色の魅力に対し、
それらはダイレクトラジエター方式による直接放射です。

大型ホーン製作に情熱を燃やしている私では有りますが、
Jazz Machine に平面ユニット搭載で試してみる事にします。
















 過去に数種類の平面ユニットを聞く機会が有りましたが、
その全てが1曲全部を聞くに堪えない物ばかりでしたが、
世の中には素晴らしい物が有るのですね、驚きました。


今日は体育の日。
NHK TVで東京五輪の2020年、貴方の目標はと?
考えてみました、「受注残をゼロに」ですね。