2017年2月22日水曜日

写真を無断使用する「泥棒」を追い込むための...

写真を無断使用する「泥棒」を追い込むための

なかなかどっきりするタイトルで失礼します。

「アサヒカメラ」朝日新聞出版の2月号に

写真を無断使用する「泥棒」を追い込むための損害賠償 & 削除要請マニュアルと言う

特集を組みましたら売り切れ続出で次号にも連続掲載との話を聞きまして

2017年3月号アサヒカメラ を購入した次第で、その記事の冒頭の言葉です。



ウッドウイルでは写真と同様に作品の製造ノウハウの無断盗用で苦しんでいますので、

この記事は他人事とは思えません、大変に重大な問題として関心を持っています。



 現代では「泥棒」などと言う物騒な言葉はなかなか使う事は有りませんが、

記事を読みますと苦労して撮った写真という作品をいとも簡単に、

罪悪感無しに無断、違法で盗用する輩に対して強い憤りを表すものと思います。



実力行使を行って効果を上げ、そのノウハウを雑誌等に公開する事により、

著作権侵害対応のノウハウを広く周知し、同種の問題を間接的に規制出来るのでは。

そんな特集記事が売り切れとなる訳ですから、悩む方も多くいらっしゃる。

ネット社会での安易な盗用を非常に多くの人が行っている事の証なのでしょうね。

初めの警告は足下を見て無視する輩が多いのだそうですが、

弁護士や裁判所から連絡が行くと慌てて和解へと願い出るのだそうです。



ウッドウイルは盗用問題を機に、心を許せる多くのお客様に相談した上ではありますが、

HPやブログでの作品の詳細仕様掲載を、ノウハウ流失予防の観点から止むを得ずに、

控える様にしています。

お客様に対しては申し訳ないのですが、個別に対応と言う形でお願いしています。
 


願わくば、この様な輩を暴き出して懲らしめていただければ良いのですが!

お客様や同好の方達は実態を知っている様ですので。

上記の写真作家は盗用を知ったのは未知の方からの連絡が有ったからと書いています。



もう一度ですが、

まるで許可を貰ったかの様な記述をしている同業者がいます。

ウッドウイルは無断盗用は許しません、ノウハウ利用を許可した事実は有りません。




2017年2月20日月曜日

視覚、聴覚を消して触覚に頼ったら

最近、高速バスに乗りました。

生憎にもスポーツ少年団の子供達が周りに。

騒がしいので耳栓代わりにも使えるカナル型イヤフォン、

Etymotic Research イヤホン ER-4S-B を装着した。
(医療用途のカナル型 を初めてHi-Fi用にした製品)

以前、入院時に使っていて、ナースの声が聞こえずに、
わざと聞こえない振りをしていると怒られた事が、効果絶大(汗!)。



そうして眠くなり目を閉じたらバスの振動が驚く程に感じるのです。

路面状況、タイヤのグリップ、サスペンションの動作状態、

バス構造体の剛性などが面白い様に分かります。

 脚で踏ん張ったり、体重をかけたりもしましたが変化無し。

座面や背中面から骨振動として脳に伝わっているらしいです。




面白いので妻に運転を頼んで自分はイヤフォンして助手席に座り、

家の車2台でも確認してみました。

サスの違いが良く分かる、感覚でサスペンションの構造が理解出来そうです。



その振動は今迄だって感じている筈なのですが、

感覚意識が五感に分散して個々の感覚を最大限に感じる事が出来無いと言う事か。

何度か書いて来ましたが、私はコンサートではほぼ、目を閉じています。

その方が音を良く聞けます、目を開けると音の世界が曖昧になるからですが、

それと同じ事が言えるのでは。



録音した会話を数倍速で再生すると健常者には全く聞き取れないのですが、

視覚にハンディーを持った方々には一様に解るらしく、

何故これが解らないの??と不思議がるそうです。




エンクロージャーが完成してチューニングをします。

どうしても上手く音を引き出せない時には、

マルチWayなら気になる帯域以外のユニットを外して試聴します。

初めの頃は全体像としてのつながりが解らないのですが、

慣れると狭帯域に潜む問題が聞き分けられる様になります。

そして、全帯域をつなげて聞き直しますと、なる程と言う事になります。

自分の持っているセンサーにフィルターをかけて、

集中したい部分だけの感度を上げる様な物でしょうか。

自身の資産有効活用ですか。



その様に考えますと、例えばF1のレーサーなどは

エンジン音にオイル臭や車体振動などを個別に感じつつ、

最短コースを狙う狭い穴に車を向ける視覚など、

全ての感覚を最高度に感じながら走らせているのでしょうから、

真にエキスパート、アスリート、スーパーマンなのでしょうね。

凄い訳です。



2017年2月17日金曜日

いい音ジャズ201枚 田中伊佐資 出版

田中伊佐資さんが新しく本を出版されました。

 僕が選んだ
  「いい音ジャズ201枚」
    発売元(株)ディスクユニオン
 
 
 
 
 
 
 
の写真奥のホーン+38cmエンクロージャーはウッドウイル製。
コメントが書籍中にちりばめられています。
 
ウッドウイルのお客様はクラッシックファンが多い様ですが、
ジャズだって良く聞かれている筈です。
選曲にあたり、演奏者、曲、音質の良さは当たり前で、
録音スタジオに、録音エンジニアは誰?迄に拘った選曲です。
ジャズファンに、オーディオファンにも必見の本!
 
そう言う私は201枚の内、所有している盤は5枚だけでした(汗!)
ジャッケットを良く見ると録音機材の機種名を記載している盤も有るので、
気にして見ている方も多いのだろうと想像します。
 
私がラジオ少年だった頃 、自作のラジオから聞こえる音楽から、
フォークソング、映画曲、ボサノバ、ジャズと進みましたが、
深夜に始まる「ナベサダとジャズ」渡辺貞夫氏パーソナリティー
ジャズ嗜好が決まった様に思います。

20代初期から理由合ってオーディオを封印、
ジャズライブ通いに入り浸っていたので、
LPもCDも殆ど所有せずに数十年経ってしまいました。
オーディオ機材と有名盤からの浦島太郎でした。

書籍内には氏の所有する機材紹介が有ります。
氏の拘りぶりは見事と言う他ないです。
いわゆる、ハイエンド品を並べるとかの
何処かのハイエンドショップみたいなシステムではありません。
細かな物から大きな物まで神経が行き渡っています。
何度も伺って見聞きしては居ますが、
少し時間が経つと見事に進化を遂げているので、
追いついて行くのが大変です。

こちらは大物製作が1,2作品続くと直ぐに半年は軽く過ぎてしまい、

加工方法を常に見直し、道具の手入れ、 仕上がり確認などなど
続ける事になりますと、体力、気力は全て作品に向かいます。
その間は最新情報を入れる回路は塞がってしまい、
短期の浦島太郎状態が断続的に続く事になります。
その意味でもこの種の本は大変良い刺激になります。


大勢のロシアからの訪問者

大勢のロシアからの訪問者


ブログ管理者として、来場者の傾向を日々確認しているのですが、

最近の不思議はロシアです。

先日のプーチン大統領来日の前後2週間に訪れてくれた方は通常の10倍程でした。

来日と言う事で改めて日本に興味を持ったのか???

ウッドウイルのブログと何ら関連が有るのでしょうか???

何時も静かな当、ブログでは大事件です。



大統領が帰られてしばらくして落ち着きましたが、

昨晩にはまた集中して10倍程のロシアからの来場者が。

ブログは全て日本語です。

ロシア関連の情報持っていないので、書き込みもゼロ。


HPにはロシアンバーチ合板の製作例と、

その作品の横には美しいロシア女性で華を添えさせていただいてはいますが。


最近は数えるの止めましたが訪問してくれた国の数は7,80程にはなったのでは。



2017年2月6日月曜日

バッフル振動スピーカー シェーカー2号機 難産の末に完成

バッフル振動スピーカー シェーカー2号機 難産の末に完成










































正面からでは良く分からない、背面を見ないと様子が分からないシェーカースピーカー2号機です。

1号機の様な衣服ハンガーに引っかける様な構造を止めてスマートに仕上げる。
1号機より全体のサイズをやや小さくしながら音質は確保する。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shaker-SP.html
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shaker-SP-2.html

一見、何でも無い様な2号機に要求された仕様なのですが、これが大変でした。
ハンガー引っかけタイプは製作容易で機能を果たすと言う事では良く出来た構造でした。
サイズ縮小でも音質維持、シェーカーを生み出す苦労を超える努力を伴いました。


13cm同軸で高性能ユニットを使っているので、一般的な使い方では十分な音量と質を確保出来る。
バッフル振動スピーカーはシリアスに真正面に座って、定位がどうのこうの言うスピーカーでは無い。
自由振動させる山桜無垢材のバッフルより心地良い響きを空間に導いてリラックスして聞く。
制作者はこんなコンセプトで1号機を生み出し、求められて改造型の2号機を製作しました。


アマチュアでも無く、趣味でも無く、プロとして製作しているので、
想定する音質、機能や規模、必要コストなど有る範囲内でまとめるのは当然なのですが、
思惑が外れる事がままあります。
嬉しい誤算と言いますか、作品が想像以上に優れた音を生み出す時です。


ウッドウイルの代表作、「ウイング」がそれで、バランスを考えて選択したデバイディングネットワークを
数段上の品質のパーツに交換しました、そうしないと機能を生かし切れないと気が付いたから。
シェーカー2号機も製作しながら徐々にそう感じてしまいました。


先程は偉そうにプロ意識と言いましたが、自分の認識の甘さでその性能に気が付かない愚かさと、
製作難易度の高さから来る高コストで、シェーカー2号機を再び製作する機会はもう来ないかも、
それでは見納めとして出来る最高の物に仕上げて手放したい。
そんな思いで、見積もった仕様を大幅に超えて製作に当たりました。


出来映えは素晴らしく、ウイングを超えてしまう程です。
オリビアの甘く切ない歌声に心動かされ、
 小澤征爾指揮のチャイコフスキー 弦楽セレナーデの重厚な弦のパートの響きに感動。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html


 こんな音色を再現出来るのに、制作者の認識不足から危うく、埋もれさせそうになりました。
世の常で、良い物には手をかけねばならない、止む無くコストも上がる。
でもその潜在能力に気が付いたので、最早、限定的な使い方のサブ機の様な扱いでは無く、
何時かはメイン機として使えるシェーカー3号機を製作してみたいと思うのに至りました。