2013年2月24日日曜日

ぼやき?

この二週間はいつもと違う日々でした。

このブログには馴染まない話題なのですが、
個人工房なので休んでしまう理由を話さなければと思いました。
マスコミで見聞きしてはいたが遠い世界の「臓器移植」、
身内でその対応を迫られる出来事がありました。
私も皆さんも何らかの意思表示をしていても良いのでは?
と、深く考えさせられてしまいました。



そんな事で家をかなり留守にしました。
その間に大雪、季節外れの雨、二度の寒波!
玄関も家の前もスケートリンク状態でお手上げ!
除雪のタイミングをずらすと春まで氷が溶けないのです(涙!)。



プライベート教室で教わっていた「Adobe Illustrator」も
何処まで勉強していたか思い出せない!



エンクロージャーの響き その3
の続編の為の実験は面白いので中断が悔しかったが、直に再開予定。



ブログを引っ越して分かった事。
ここに訪問していただいた方の記録、今迄は人数だけでしたが、
今度は時間帯や、MacかWindowsか、ブラウザソフトの種類、
やって来た経路に、国籍まで分かるのです。
米国、ドイツ、ニュージーランド、中国、台湾、韓国、シンガポール...
彼の国の人か見ているのか、滞在している邦人なのかは不明ですが嬉しいですね。
前の有料ブログで解析できなかったのに、
引っ越し先の無料ブログで出来るなんて不思議。


そんな事で気持ちを切り換えて始動します。




2013年2月5日火曜日

完成品の限定放出です

久々に完成品の限定放出を行っています。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin.html











 
写真.上
音楽専用40cmサブウーファーシステム
 熱帯地方の雨の様な重たい空気を感じさせない正攻法で製作した作品です。
 ですから大きいです、密閉型です、良かったらどうぞ。

写真.中
 室内では良質の音楽を聴かなくなった年代に聞いてもらいたい...
 でも買ってくれたのは同年代の方が多かった。
 今や携帯音楽プレーヤーを差し込んで聞く装置が多くありますが、
 やはりオモチャみたいな物が多くて評論家が論評を断る類の製品ばかり。
 これもやはり正攻法で楢の無垢材をふんだんに使い、アナログICによる
 アンプで、メインシステムとして聞いている方もいます。
 
写真.下
8cmフルレンジが内部にもう1個内蔵されている贅沢で複雑で
 制作者泣かせのスピーカーです。
 8cmで何処まで鳴らせるか、音質とサイズに拘ったスピーカーです。
 これも充分にメインシステムのスピーカーの役目を果たします。
 
 

米国式ビジネス

ブログを引っ越しましたが、皆さん移行先が直ぐに分かりました?
もう少し以前のブログを残しておこうと思っていたのですが。
下記の理由で直ぐに解約しました。

.突然日本語のサポートを止めると言い出す
.支払い済みの会費は返却しない
.退会したらwoodwillが使っていたURLアドレスが誰かが使いますよ
.今迄の2倍の料金の他社への乗り換えを進めるが
 サポートだけで引っ越し手続きは自分でしなさい
.日本語のサポートはしないが今後も従来の契約を続ける様に

こんな事を一方的に宣言されては使う気にならなくなります。
企業というのは顧客に対してサービスを提供して
その満足の代償として対価をいただくと考えるのですが、、、

米国資本のビジネスが日本に進出して来ています。
有名なアマゾンでは本にCD、他のあらゆる品を買いますが、
有る時にトラブルに遭い、相談しても木で鼻をくくる様な態度です。
当然ユーザーからの評価はかなり低いです。
米国式は自分が法律、自分が警察という考えが上から下まで
根付いているのでしょうか?

そうは言っても引っ越し先のブログはgoogleが運営しています。
トラブルが有るとまた同じ思いをするのでしょうかね。


2013年2月3日日曜日

引っ越しました

ブログを引っ越しました。


新規で始めるのなら気楽なのですが、
過去の書き込みを連れてこないといけないので
少しばかり緊張しながら手続きをしました。

実はあっけなく、良く分からない内に済んでしまった。
でも使える様になったから一安心です。

相変わらずの黒を基調とした飾り気のない画面ですが、
また、お付き合いをお願い致します。


初投稿と言う事で何か写真をと考えて、
プロフィールの写真をアップします。


決して落ち込んでいるのではありません。
上高地から梓川のせせらぎを聞き、
奥穂高岳を望める絶好の地、
食事とトイレ以外は此処に座り込んで
持ち込んだ小説をちびりちびりと一杯ひっかけながら
数日間を読書にふけるという最上の休息をしているのです。

 それではまたよろしくお願い致します。


限定放出品

ホームページの限定放出品に価格を入れました。


お客様からのお問い合わせに答えさせていただきます。


 


限定放出品であってもお客様からは色々な仕様の希望が有るので


なかなか価格を掲示できない悩みがありましたが、


あくまで特別な仕様を含まないと言う事でお願い致します。


 


最近のお問い合わせや受注実績から新製品の


バーチ合板積層ラウンドエンクロージャーが多いのはありがたい事です。


 


例えば20cm口径用を製作しますと、その一回り小さい18cm用が、更に16cm用の


材料がと他種類材料を得る事が出来ます。


その部材を格安で限定放出できる仕組みです。


 


どうか新規に製作したお客様、怒らないで下さいね。


これでも材料が数種類出来てコストが分散できる事を想定した様な価格設定を


しているのです、そうでないとこの構造の製作費は膨大になってしまいます。


 


普通の直方体のエンクロージャーの6枚の板材カットと接合部の加工に、


穴開けなどの製作時間より、数十段も重ねる積層ラウンドの板材1枚の加工時間の方が


長く必要なのです。


 


ウッドウイルの製作する作品の総合グレードで上から二番目に位置する


ハイエンドエンクロージャーが限定放出となっています。


ご希望の仕様に合うサイズが有れば格安で製作出来るチャンスです。


ご検討してみて下さい。


 


 


 


 



ブログを引っ越します

現在利用しているTypePadと言うこのブログが近々、


日本語のサポートを打ち切るそうです。


有料サービスなので広告が無くてスッキリしているので利用していましたが、


使えないのでは仕方がありませんので他のブログへ引っ越しを行います。


 


中断無しに引っ越しする様に準備しますが、


2月中頃に一時的に利用できない事が有るかも知れません。


その時にはホームページにその旨をお知らせ致しますのでご覧下さい。


 


さて、引っ越し(移行)はどうやって行うの??


今迄書いた記事はどうなるんでしょう??


パソコンやネット関連、これらの煩わしさにまた取り憑かれそうで怖い!


凝りもせずにAdobe IllustratorやFacebookの勉強もしていたりします。


やれやれです。


 


 



2013年2月1日金曜日

エンクロージャーの響き その2

さてこの掲題の続きです。

ウッドウイルで製作した今迄の作品で質、規模共に最高峰に位置するのは
「JBL1500AL用エンクロージャーとウッドホーン」です。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/JBL-Isashi-main.html

38cm用エンクロージャーをラウンド構造で、しかもハードメープル無垢材100%、
中域のウッドホーンは市販品を凌駕するサイズと仕様で同じ無垢材。
正に超弩級のスピーカーシステムです。

なぜこのスピーカーの製作を依頼されたか!
依頼者の田中伊佐資氏は最近のオーディオ誌を見れば
恐らくは半数程の各誌で記事を寄稿しています。
特にジャズ関連のソフトについては造形が深いので記事も多い様です。

この作品を納める前までは高品質で大規模なエンクロージャーも
製作している国内唯一と言われるメーカーの品にJBL1500ALを
納めていましたが、そのエンクロージャーの

* 共振して音が汚れる音には我慢出来ない * と叫んだとか!

叫ばなかったにしても裏板を外した強制背面開放型にして、
最低域の減衰を我慢しても中低域を活かしたいとの苦肉の策で使用していました。
そうすれば幾らかは不要共振が減ります。
受注してから氏のリスニングルームを拝見しに行きましたが、
なる程、背面開放型にした理由が良く分かりました。

ジャズであっても女性ボーカルの優しい甘い声に、
クラリネットの木の温もり、
ウッドベースの弓の響きなどはソフトで感じ入りますが、
そこはやはり、ドラムの皮の張り具合が見える様な解像度に
体が震える様なベース、つんざく様なペットやサックスの音色は
柔な焦点の定まらない様な音からは望むべくも無いのです。

そうなんです、前回お話しした「項目5.不要振動」の影響は
システムに計り知れない程の音質の劣化を来します。
どんなに良いハイレゾ音源でも名器のアンプを使っても、
又はスピーカーユニットをグレードアップする様な試行錯誤しても
改善する事は出来ないのです。

JBLのハイエンド機、ヒマラヤの名を冠した数機種が有りますが、
冒頭の作品の音に比べれば大出力時に音が暴れ出すのが分かってしまいます。
私の尊敬するメーカーが優れた物を作れない筈がありません!
要はコストです、資材費に製造コスト、メーカーの辛い所です。

何度も書いて来たJBLランサーL101、
最近、また中身を見てみますと、残念ながらこのコストの影響からは
逃れられないとまたもや考えさせられます。
あの若き頃に心を鷲掴みにされたスピーカーでもこうであったかと。
あの感動を得る為にいつかはウッドウイル版のL-101を作ろう。

開業以来多くの既存や当方製作のスピーカーの音を聴いて来ましたので、
「項目5.不要振動」を考えると良質の材料を使う事を優先します。
既にノイズが多く解像度の劣るMDFは余程強くお客様に言われない限りは
使う気にはならなくなってしまいました。

そんな事をベースに仕事に取り組んでいる中での疑問です。

MDF(柔らかく内部損失大)や
パーチクルボード類(木材的な堅さでは無く樹脂に近い特性)、
ラワン/シナ合板などの表面材以外は内部心材に使われている材質不明、
これらの良質では無いとウッドウイルが考える材料であっても
エンクロージャーを響かせて音を良くしている、
この様な事を良く聞きます。

バーチ/アピトン合板などの良質な合板使って、
更には集成材や100%無垢材などの最良の材質を使って
響きを効かせて音を良くしている。

これらの材料の品質の差がありながら、官能的評価ではどちらも
エンクロージャーを響かせて音を良くしていると言います。

恐らくは、いや絶対にそこには明らかな音の差、音色の差、
響きの差が存在していると思えるのにです!

その様に考えているのですが、そこは官能的評価の辛さです。
製作担当者、又は設計者やチューニングを行う者の感性的表現に委ねているのです。

その点から考えますと「物理的検証」が真に音質の良い
スピーカー、エンクロージャー製作に有効に働くのではと考えます。

a.エンクロージャーの不要振動の無い音
b.不要振動成分だけの音(これが要)
c.aとbを合わせた音(現実のスピーカー)
d.更にはbを自在にコントロールした音

こんな事を実現できればと考えています。
この書き込みはしばらく続くかも知れません。
今は考え方などを徒然に述べているので文章中心ですが、
後半は出来れば何かの具体例を示す事ができればとも考えています。

皆様の中でスピーカーシステムの不要振動に悩んでいる方が居られましたら
ご一報下さい、実例として取り組めたら興味深いと思います。