2010年10月25日月曜日
庄司紗矢香さんとイツァークパールマン。
現在、ウッドウイル製作の過去最大寸法/重量からなる世界最大口径のエンクロージャーを製作しています。スピーカーと言うよりは建築物の様。少しは自信があった体力は砕け散って肩痛、腰痛で動けず寝てしまう始末。同時並行製作の18cm2Wayのエンクロージャーも持ち上げられない始末で作業は中断しています。
そこに半年以上も前から予約していて楽しみにしていたコンサートが土曜/日曜と重なり行けるかどうか迷いました。痛み止めの注射と薬、木工家で整体師の友人に丸々二日間、朝から夕方まで施術してもらい双方汗だらけ。コルセットをして空気枕をシートに敷いて何とか座っていられそうなので出かけて来た訳です。一時は在京の友人にチケットを譲ろうかとも思っていました。
先ずは庄司紗矢香さんです。お客様の試聴用CDとして聞いたのが初めて。演奏も音色もこれは凄い、誰だろうと思ったらうら若き華奢なヴァイオリンソリストの女性でした。私の住む近くの八ヶ岳の正反対にある森林の中にある八ヶ岳高原音楽堂で行われるコンサートで、世界で活躍しながら帰国ツアーの初日でした。ベートーベン.ヴァイオリンソナタ。7番から9番。CDも発売して国内を巡ります。力強くも華麗にも優しくも、表現は自在の様です。サイン会を行うというので新譜では無くて、ご存じメーターとイスラエルフィルとの共演のパガニーニ.ヴァイオリン協奏曲を購入してサインしていただきました。彼女の名前の他にfor woodwillと加えてと頼むと快諾、お友達ですかと尋ねられいいえ、屋号ですと言うと???。会社の名前ですと言うと納得。更に何をしていますと聞かれてスピーカーを手作りしていますと言うと、ワオーと少し驚いていました。二言三言ですがサイン会でお話し出来たのは初めて、それも世界を舞台に活躍するうら若きお嬢さんとですからもう有頂天です。その様子を妻が携帯でパチリ。帰りのドライブは狐が3匹、狸が2匹、良かったねと挨拶に顔を出してくれました。
次はイツァークパールマンさん。巨匠との名前は知っていましたが特に意識はしていませんでしたが、スピルバーグが撮った映画で”シンドラーのリスト”を何回も観ていて、その主題歌の切ない美しい調べには何時も心を打たれていました。ドイツ人の実業家がユダヤ人1200人を救う実話の映画です。観る度に涙が出て心が詰まりますがその気持ちを曲に乗せて演奏していたのがイツァークパールマンさんです。いつか聞こうと機会を探していました。彼はクラッシックや映画音楽にポップスと守備範囲が大変広いので、お目当てのCDを探すのには苦労します。今回の国内ツアーの最後を飾るサントリーホール大会場を満員御礼にする人気は改めて彼の実力、知名度を再認識致しました。最終日の演奏曲目はヴァイオリン名曲集を当日発表というのも面白い趣向です。守備範囲の広さがうかがい知れます。私としてはアンコールにでもシンドラーのリストが聞ければ言う事無しだったのですが、何と後半の正式プログラムに入っていて生で聞く事が出来ました。切なく優しく思いやりのこもったこの演奏は過去に聴いたヴァイオリン曲では最高のものでした。途中眼を開けて姿を見たのですが涙で霞んでよく見えませんでした。テクニックとかそんな事ではなくて思いだけが伝わって来る。最上の感動でした。
イツァークパールマンさんの演奏する音色は他のどの方とも違います。柔らかで滑らかで透明に透き通った音色。演奏手法とも相まって多分独特の音色を出す工夫があるのだと思います。胴鳴きの迫力ある低音部は強調しません、楽器全体が当然鳴っているのだけれど弦の綺麗な響きだけが心地よく聞こえます。何故だろう、少し調べてみようと思います。
2010年10月2日土曜日
メールデーターが消えた
数日前の事、いつもの様にOutlookの受信トレイから顧客フォルダをクリックして
お客さんに連絡メールを出そうとしました。
見ると顧客フォルダが無い!そんな馬鹿な!
他のフォルダに紛れ込んだかと何度も何度も探しましたが見つからない。
顧客フォルダだけが消えました。
そのフォルダには幾重にも階層構造になった数千の文章が入っており、
ウッドウイルの活動記録でもあり、財産であり、唯一のお客様のデータ保管場所でもあります
RAID構成(パソコンのデータを自動的に本体以外のハードディスクに保存)の
自動バックアップはハードの故障時には役立ちますが、今回の様な誤操作、
又はソフト上のエラーが発生した時にはそのままバックアップしますので、
顧客フォルダも消えたままバックアップされました。
お客さんに連絡する手段がありません、どうしよう!
2種類のデータ復旧ソフトを使って回復に努めましたが無駄でした。
週明けには専門業者に依頼して見ます。
それでも駄目ならHPに未納品のお客様から連絡いただく様なアナウンスを掲示
させていただきます。
今後は自動と手動での2種類のバックアップ体制を組む事とします。
このブログを読んだ方でOutlook2007のデータ回復を経験された方、
Outlookで操作を誤りそうな手順がありそうでしたら指南していただけないでしょうか。
どうも光学式マウスは床面から僅かでも離れるととんでもない所に矢印が飛んで行く、
誤ってキーボードに触れた時に、知らないショートカットキーが働いてしまう、
それらが重なって知らぬ間に、意識しないで、いきなり削除フォルダを通らずに
削除してしまった様な気がします。
いくらうっかりしていても数千の文書が入ったフォルダを削除フォルダに入れたりは
しないし、ましてそれを完全に削除するなんて事は考えられないのです。
そんな事で、ここ数日は完全に滅入っています。