2012年8月23日木曜日

岡谷市カノラホール レコード鑑賞会


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6月に地元岡谷市のカノラホールにて前橋汀子さんのリサイタルを聴いた時に入手したパンフレットの中にレコード鑑賞会が8月にあり、演奏するレコードの提供を呼びかけていました。


少し考えてから申し込みをする事にしました。今年の演奏会の選曲は60年代ポップスです。選考基準から考えて丁度良いお気に入りのLPがあったので申し込みましたら選ばれたので(結局全員選ばれた)、今晩、妻と一緒に出かけて来ました。


どんな様子なんだろうと興味津々です。レコードコンサートなどは田舎にいた10代の時以来です。また、地元では一番の権威あるコンサートホールが企画するレコード鑑賞会とは言え、あまり多くは期待していませんでした。


ところが、事前にレコードを集めて、そのアーティストや曲の事前調査を充分に行い、60年代の時代背景を元に綿密に準備していました。レコード提供者(私も)は早めに集まり、当日の進行内容の説明を行ってくれます。曲毎に司会(ホールの館長)と各人が対談方式でそのレコードの思いを述べ、司会が調べた内容に基づき背景説明を行い、プロジェクターで映します。


レコード提供者も一般参加者も良く知っている曲やアーティストとは言え、改めて説明を聴きますと知識が更に増えたり、再確認が出来ますので否が応でも早く演奏を聴きたくなります。


全部で11曲の演奏でしたが、全て知っている曲です。アナログの音色の柔らかさ、優しさがあり、疲れません。懐かしい曲をじっくり聞けて大変楽しかった、妻も喜んでいました。退屈など全く感じなかったそうです。


プロコルハルムの青い影/ブラザーズ.フォアのグリーンフィールズ/ザ.ロネッツのBe My Baby/懐かしいですね、私が選んだのは「ジャネット.リノ」の「風のささやき」です。誰も知らないアーティストだろうと狙って選びましたが当たりでした!、スティーブ.マッキーンとフェイ.ダナウエイ主演の映画、「華麗なる賭け」の主題歌です。


子供の時にはTVは無くともステレオが有り、シナトラやディーンマーチンを聴いていて、アメリカン.スタンダードのジャズやバラードを聴いて育った(大げさ)影響か、「ジャネット.リノ」の歌唱力にはまり、アメリカの豊かさを代表する家庭版「奥様は魔女」と同様に超セレブの姿を描いたこの映画は、田舎の青年の想像力を遥かに超えていて、夢の又夢の世界に運んでくれる世界を描いた映画と曲で大好きな曲です。


予想参加者は50人?でも途中から椅子を足して100人くらい集まったのでは無いでしょうか。画像は機材を見てウンチクを語る方、途中休憩中の様子です。ホールのロビーで行いましたが、音響的には?と思っていましたが何しろ天井が飛び抜けて高い、A7もどきのスピーカーも抑制を効かせて聞きやすく良かった。


但し職業病からか、サイモン&ガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」でベースとドラムスによる低音域のリズムはこの曲の重要な部分ですがA7もどきからはすっぱり切り落とされていてあれれ??と気になります。A7もどきには荷が重いのでサブウーファーがあれば再現出来るだろうと技術担当に聴きましたら、流石にその現象は承知している様子。でも60年代にはサブウーファーは無かったので敢えて使う事は無いだろうとの見解でした。そりゃ確かにそうだ、一理ある。


そこで直ぐに納得行かないのがオーディファンの悪い所、「サウンドオブサイレンス」は家庭用オーディオ装置で聴く様にレコードが製作されていて、高校生の時の私の装置でもその低音は聴けていたのでした。考えて見ればオーディオファンとは、言ってみれば音楽情報を根こそぎ聴いてしまおうと言う趣味なのだから質が悪い!。


とにかくホールのスタッフの皆さん、楽しい企画をありがとうございました。本当に楽しい一時でした、次回も該当するレコードを所持していれば参加させて下さい。


コアなジャズは無理でしょうから、イージーリスニング(ポールモーリアとか)シリーズなんてのは如何でしょうか。


 


 



2012年8月20日月曜日

ご近所でのライブ

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昼からの打合せを終えてご近所の珈琲屋さんで行われるジャズとボサノバのライブに行って来ました。


森の中にあるログハウス風の自然に溶け込んだお店。


自然と言うより土に溶け込んだ様な風情です。


マスターは頑固そうで珈琲を入れている時には声をかけるのも気が引けます。


店にはピアノが置いてあり年に数回、ピアノと弦の三重奏を行っているそうです。


出前の珈琲を何回か飲んだ事があり、一度訪れようと思っていたら今晩のコンサートがあるというので出かけました。


客は20人、ギターと女性ボーカルの二人のライブです。


スタンダード曲が心地良く流れていきます。珈琲屋さんでは無くバーだったら最高、などと思って聴いていたら、次回はアルコール付きでやろうという事になったので又来なくては。


飲酒で運転出来ない人の為のロフトに寝るスペースがあるとの事。これで喫茶店??。


演奏は楽しかった。休憩時間にはボーカルの女性とお話しをしたり、合間に客がギター演奏をしたり、他の客が飛び入りで歌ったりと何とも気軽な雰囲気です。


ボサノバを聴き始めて40数年で、ゲッツ.ジルベルトの頃からと言うとギタリストは分かったが、若いボーカルは?と言う顔をしていたのが少し意外。


ライブが終了して外に出ると人工光は無し、真っ暗です。林の上に広がる空は星が一杯。


何時もの星見の場所に行くとカシオペアが霞む程に天の川が空を覆っています。


寒くなり直ぐに戻りましたが、この夏一番の星空に満足満足でした。


写真は携帯カメラ、こんな暗くても写るんだ!



2012年8月15日水曜日

夜明けのスキャット

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昨年からブレークしている由紀さおりさんと米国のバンド「ピンク・マルティーニ」の日本公演があり、その放送を録画していましたが、やっと見る事が出来ました。


私が中学校の2,3年生の頃に聴いていたAM放送の深夜番組(詩を朗読する様な内容)で流されていた曲で、スキャットと言う歌唱方法が心地良くて毎晩(毎週?)その曲聞きたさに眠気を押さえて聴いていた事を思い出します。もう44,5年前の話です。


数年してから発表された曲が「夜明けのスキャット」で、歌手は由紀さおりと言う人。この曲があの時の番組に流れていた曲でした。今度は自作ラジオ(五球スーパー)ではなくて自作ステレオ、と言ってもLPプレーヤー(アンプ/チューナー内蔵)とL/Rの小型スピーカーがセットになった物で初めて自作したコーラルHiFi用6A7を使ったスピーカーに取り替えた物で聴く事になりました。因みにシングルレコードを買った2枚目だったと思います。1枚目はポールモーリアのエーゲ海の真珠です。


「夜明けのスキャット」は、こぶしを使わない透明感のある清潔、爽やかな声で一時は虜になった様に聴いていました。今回聴いたものは由紀さおりさんも恐らく60代半ばだからしょうがない、声は太くなっていて少し声も震えている様に感じましたが未だ未だ女性としての魅力に溢れているので曲も充分に堪能させてくれました。


歌謡曲路線とは早々と縁を切ったのか、お姉さんとの唱歌などを通して日本語を綺麗に歌う事を続けて来た現役バリバリの実力の持ち主です。歌っている姿には落ち着きや余裕があり、歌以外にも活躍してきたエンターティメントなどもちりばめて、私もコンサートに行きたくなるようでした。


「ピンク・マルティーニ」はジャズやボサノバ、サンバにラテンと多用な曲を演奏するバンドでボーカルも加わっていて、やはり円熟し、華麗で余裕のあるスタイルから醸し出す何とも言えない心地よさも由紀さおりさんが加わって更に心地良さが増し素敵なバンドです。


見ていると何となくブエナビスタ.ソシアルクラブみたいに、長く活動して来た人の自信と余裕と幸福感が伝わって来て音楽の良さを堪能出来る!そんな公演の様子でした。継続は力なりですか、カバー元の歌い手達は今は何処へ?地道に活動して来てやがて輝く時が!ブルーライトヨコハマが日本語でフランスや米国で大絶賛されるなんて以前なら想像もつきませんでした。