2012年9月25日火曜日

オーディオ.ホームシアター展

東京秋葉原で開催されるオーディオ.ホームシアター展(10/19~21)に行って来ます。


http://www.oto10.jp/eventin/recording/


日本オーディオ教会が主催する展で形式は過去から色々と変わって来ていますね。


この形になって初めて行くのですが、有るメーカーのエンクロージャーのプロトタイプを製作してそれが発表されるとの事と、イベントの中で生録会があるので出かける事としました。詳細は上記URLで。


大編成吹奏楽団の演奏を楽しみながらPCM録音を体験できるのです。


機材は貸し出してくれるので手ぶらで行けますし、録音したメモリーを持ち帰る事も出来るので生録初心者には良い機会です。


体験されたい方は直ぐに手配すれば未だ間に合うかも知れません、早めに予約を!。


生録経験は高校生の時にソニーのポータブル型モノラルオープンデッキでSLを録音、地元ではまだ貨車をSLが曳いていました。首都圏では奥多摩でソニーのカセットデンスケで渓流の音を録ったくらいで殆ど生録は素人です。


考えて見ればメーカー勤務の頃は同じ課でマイクや関連アンプを開発していたので、チャンスはいくらでも有ったとは思うのです。


今回はプロの演奏を聴かせていただいた上に録音までさせていただけると言う貴重な機会ですが、通常は何かのクラブにでも所属しなければそんな機会は無い、つまり録音すべき音源が無いので生録も何も成立しない訳ですね。


知人にサンパチ.ツートラ(38cm/2トラック/10インチオープンリール)を持っている方が何人もいましたが、生録する方はカセットデンスケで、それをサンパチ.ツートラにダビングして聴いていると言う??な方が当時には多くいたみたいです。私はカセットをHiFi目的で使う気がしなかったので不思議な思い出見ていました。


当日の貸し出し機材は不明ですが、TVで記者が使っている物でもかなり音が良さそうなので、HiFi用の機材なら(期待してますけど)更に良いか?。価格は驚く程易いですね、当時のカセットデンスケは20数万円はしましたが、今のPCM録音機は5万円も出せば良い物が買えそうです。とにかく耳で聞いた音と生録した音との比較は面白そうですね。


 


ところで秋葉原(最近ではアキバですね)へは時々の興味で行く目的が違います。


.最初はやはりオーディオショップ巡り(アマで)


.電子パーツ集め(アマで)


.登山盛んな時にはアマチュア無線関連(殆ど消えそう)


.パソコン関連(オウムの怪しいショップへも行ったな~)


.模型関連で(フィギュアでは有りません!)


.電子パーツ集め(プロで)


.今はまたまたオーディオで(プロで)


.実はメイド喫茶に行ってみたかった(まだ有るの?)


また新しい目的が生まれるのでしょうか?奥の深い街ですね。


生録体験は後で報告させていただきます。



2012年9月21日金曜日

MDFの音質











































ウッドウイルの活動初期の頃はMDF材のキットや低予算でのエンクロージャー製作には
MDFを多用していました。

そんな経験の中からMDF材の音質について疑問を持ち初めたので、
最近では試作用(構造やデザイン確認、データ取得用)など
音楽を聴く為の用途以外の限定で使って来ました。

今ではエンクロージャー材についての情報が豊富になった事や
ユーザーの目(耳)も肥えて来て、
最近ではMDF材で製作依頼される事は殆ど無くなって来ています。

そんな背景の中でのある進行中の作品製作での感想です。

ヴィンテージ物の20cm口径フルレンジの製作を依頼され(上記、下の画像)、
先ずは適当な試作用のエンクロージャーに入れて測定、データー収集を行います。

その試作用エンクロとは名の知れた名器と言われたスピーカーシステムの
ユニットやネットワークを外したエンクロージャーです(上記、上の画像)。

このエンクロージャー材は当時は未だ存在しなかったMDF材では無く、
今で言うパーチクルボード(木質小片と合成樹脂接着剤を混ぜ熱圧したもの)を使った物です。
感覚的には木材と言うより樹脂材と言うイメージで、
例では包丁の柄が木材なのに堅く丈夫で水に強いのは樹脂を含浸させているからです。
硬いのは接着剤の成分です。

堅くてある程度強度が有りますが内部損出は少ない物です。
損出が少ない=良い。
そうではありません、内部の音響エネルギーが適度に減衰させる為には
損出が大きく有らねばなりません。

そのエンクロージャーのバッフルをMDF材で二重に補強して本体側全体を32mmにしています。
多種のユニット取り付けの為に更にサブバッフル18mmを加えています。
オリジナルには補強材は全く有りませんので適度な補強も加えてあります。
音質/音色は考慮せずに単に不要振動等のノイズ発生を防いでいます。

この様に改造したエンクロージャーで測定等を行う訳ですが、
その過程では音楽を流したりも当然します。
この試作エンクロージャーに入れたヴィンテージ物のユニットからはどんな音が?
やはり少しは期待が膨らみます。
果たして出て来る音は?先ずは当初目的の測定を続ける事にします。



作品が完成してユニットを載せ替える前にもう一度、試作機で音を出してみます。
音の広がりが無い、全帯域で音が曖昧なので締まりの無い低音に透明さが欠ける中高音。
高域も伸びていない、試しにツイーターを追加するが高音が鋭くなるだけで逆効果。

そんな時には来客が有る物で、断りを入れながら聴いていただくが、皆さん沈黙します。
評価出来るレベルに達していない。
何故こんなシステムが此処に有るの??と目が言っています。

さて完成作品に載せ替えて聴いて見ます。
補強(強度では無く不要振動対策です)と若干の吸音処理(定在波対策では無く共鳴対策です)。
1,2週間かけて基本的な音の絞り込みが出来て来たら、
今度は音楽鑑賞モードに切り換えて(思考回路も)聞き始めます。

音場の広がりが明確でコーラス隊が勢揃いしています。
低音の明瞭度も出て来ました。
女性ボーカルでは中には音像が大きい物が有りますが(20cm口径ですので)
ほぼ等身大で聞こえます。
高音不足は解消しています、流石にヴィンテージ物と感じさせる音色にうっとりします。

どうも人間の音の捉え方は、
低音が豊かに出ていても、そうでは無く高音が足りないと感じる様です。
もし高音が足りないと感じたら低音が強すぎるのではと疑問を持ってみたら如何でしょうか。
逆に高音が強いのなら低音が弱いのかも知れません。

足りないのか多過ぎるのかの判断が最重要です。

もしその豊かすぎる成分の品質が悪かったりすると対策は経験からかなり難しくなります。
試作エンクロでツイーターを足しても逆効果になったのがその一例です。

子供の頃に見た「ひょっこりひょうたん島」での思い出ですが、
ドンガバチョが水不足を解消しようと海水から水を作ろうとするのです。
塩辛いので砂糖を入れます、入れ過ぎて甘くなり塩を追加します、
それを延々と続けてお腹を壊して倒れると言う話ですが、
先程の音質に対しても同じ事が言えるのではと常々自分を戒めていています。

足すのでは無くて不要な物を引いてみる。
そうなんです、MDF材や粗悪な材料でエンクロージャーを製作すると、
エンクロージャーその物から不要な物がいっぱい音に付加されてしまうのです。
この不要な物は取り除く(引く)事は出来ないのです。


この新作は近々紹介予定でいます。








2012年9月20日木曜日

ガラパゴスとシャープ

BS8chの20時からのプライムニュースは人的情報の少ない地方の自営業者には貴重な世情を知る情報源として良く見ています。


じっくり話を聞きますとニュース関連番組でよく言う言葉ですが殆どが嘘、でもこのプライムニュースは2時間をかけて限定した話題を論ずるので本当にじっくりと見応えある番組となっています。


今晩は今話題のシャープを代表とする日本の家電関連製造業の不振について論じていました。


シャープ(固有名詞で済みません)は台湾の受託製造業の世界最大手の会社との合併を進めているが話がまとまらないとか。


シャープには独自の次世代液晶技術が有り、合併によりそのノウハウを出す出さないでもめていてトップ会談までに至っていないとの憶測です。


此処までは普通の話でしたが、次の言葉には驚き考えてしまいました。


その新技術を使ってくれそうな世界のトップシェア持っている企業はそんな技術は不要だと、


製品設計は独自に行うが製造に関しては仕様性能価格を確保する為に世界から吟味して最適な技術や部品を調達して製造してくれる委託先を決める。


そこには革新的な技術は必ずしも必要無い、何より独自の技術や部品を持った会社では選択主旨出来ないので供給や価格をコントロール出来ずに不安が在るとの事。


そうなると苦労して研究開発した優れた技術は世界では使ってもらえない事になります。


技術開発は出来ても商売が出来ない、勢い国内マーケットだけを考えて不必要な機能盛り沢山のガラパゴス製品が出来上がると言う訳です。


中小の会社ならそれでも良いのでしょうが、巨額の研究開発費や設備を持つ企業なら成り立たなくなります、シャープの苦しみはそんな事が有るようです。


番組では新技術の出し惜しみをせずに敢えてオープンにする事だと。


オープンしてその受託製造企業を通してこそ世界的な多くの企業に新技術を売り込むチャンスが生まれるのだと言っています。


技術立国である日本の研究開発は必須でありそれをやり遂げて来て今が有る訳ですが、今の製造業の窮地は商売方法や企業風土にも研究開発が必要なのだと言う事を明らかにしているのでは?


もう一つ気になった事は、産業の空洞化は世界では当たり前で、日本で殊更に論ずるのはビジネス論では無くて最早精神論に近く、余った人材の雇用は別の工夫(政策)をして産業を興す必要が有るのだと、コメンテーター達の中では共通認識の様でした。


さてさて個人工房のウッドウイルはと言うと、かなり世界の潮流から離れ、それこそガラパゴス辺りに流れ着いて住み着いてしまったのかと。


まあ業種は星の数程もあるので世間様に認められる様に努力を惜しまず頑張ろうと思います。


 



2012年9月10日月曜日

おねえちゃん頑張って!

久々に閲覧がありましたので更新しました。
ブログを引っ越した時に画像が見られなくなっていました。

タイトルのおねえちゃんは有名人だとマラソンファンの友人から聞きました。















































 


 







 












久々に来た友人とゆっくりしていたら公報で道路規制の放送。

そうか、今日は縄文の里ハーフマラソン大会の日だった。

椅子と帽子と水を持って歩いて数分のコース脇に応援に出かけました。

トップランナーは早い、お洒落した女子は可愛い、何かを訴えて幟を持って走る。

遠くからヒラヒラ、目立つのが来る、コスプレのお兄ちゃんが力走して来て、給水ボランティアのおばちゃん達が「おねえちゃん頑張って!」と大盛り上がり。

その給水スタッフの手際の悪さに業を煮やした友人が急遽ボランティアに参加します。

標高1000mの高原でも日差しがきつく暑そうですが、ランナー達はきらきら輝いています。

後部のランナーは今にも死にそうで倒れるのではと心配になるのと、これなら私も...。

例年この大会の観戦後の数日間だけは、先ずは歩いて完走し、少しだけ走って、そしたらエントリー出来るかもなどと考えてはみるのでした。

そんな平和な日曜の午前でありました。