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2019年12月17日火曜日

クリスマス時期恒例コンサート行って来ました

クリスマス時期恒例コンサート行って来ました。












何度か聞いているサンクトペテルブルグ室内合奏団。
メインのヴィヴァルディ四季が最高に楽しめた。
「和声と創意への試み」の意味が分かる様な?
まるでジャズのセッションを聞いているみたいに、季節がくるくる変わります。
楽曲構成がどうなっているのかを分解して聞かせてくれている様です。
ソロヴァイオリンとチェロがデュエットしていたりして、
メンバーが途中から楽しそうに笑って演奏しています。
わくわくしてドキドキ、楽しい四季でした。


30数年前にイ.ムジチの四季が流行り、CDでよく聞いていました。
他の奏者でも同じで、判で押した様に各パート毎に皆揃って技を競っている。

音楽の事は聞く事以外の専門知識は有りませんが、
演奏会で聴けば別でしょうが、CDで聴いていた時には低音パート、
チェロ2人、コントラバス1人が構成されていたなんて気が付かなかった。
ただただソロヴァイオリンが主張し、それに一歩引いて皆が並ぶ...

演奏会から帰って改めてイ.ムジチの四季を聞いたのですが、
最新のウッドウイルの機材で聴いても昔と同様の感じ方です。

曲の解釈、録音(かなり悪い)の仕上がりが私には 合わない。
楽器構成は同じでも中高音が全てを占めている様に聞こえる!
ヴァイオリン、ヴィオラ数人の演奏でも中低音が弱いと感じる事も無いのに。

聞き慣れた、良く知っている筈の曲も録音で変わり、機材で変わる。
演奏会で一度聞くと認識が激変する、そんな貴重な体験でも有りました。
前半の演奏は余りに心地よく柔らかでコックリコックリ居眠りしてしまいました。
写真のツリーはオペラシティーホール恒例の入り口を飾ります。



2018年11月15日木曜日

サンプトペテルブルグ.フィルハーモニー交響楽団と庄司沙矢香

川口市リリアホールでオーケストラ演奏を聴いて来ました。サンプトペテルブルグ.フィルハーモニー交響楽団とヴァイオリンソリストの庄司沙矢香さん。名指揮者が病気で直前交替したのが残念。
ロシア最高峰のオーケストラと世界で活躍している
ヴァイオリンソリストの演奏を堪能。
庄司沙矢香さんを知ったのはお客様が試聴用にと持参された数枚のCD中に有りました。
演奏も音色もずば抜けて良いので、これはと思い調べると楽器はストラディバリウスで納得。
高価ですので財団からの貸与してもらったものとの事。演奏は何時か聴くしかないと思っていると機会は直ぐにやって来て、リサイタルにオーケストラとの共演など、彼女の20代半ばから10数年間何度も聞いていますのでその進化を体験出来るのが楽しみです。
今回はシベリウス:ヴァイオリン協奏曲で、メジャーな曲ですがなかなか聞く機会は無かったのでとても楽しみにしていました。演奏は今迄とは少し違って重厚感と力強さとが加わって新たな魅力を堪能。




実は家を出る直前まで納品する再生装置のEQアンプの調整をしていましたが、
何時もの如く、生演奏、特にオーケストラを聴くと圧倒されて途方に暮れます。
90人もの楽団の醸し出す音色、スケール、感動、満足感をどうやって一般家庭の室内で
再現するのか、何度も自身に問いかけています。
11月も半ばでもうクリスマスイルミネーションがホール入り口に飾ってました。
クリスマスソングのBGMと併せて今年初見物でした。


2017年12月27日水曜日

サンクトペトログルプ室内合奏団

クリスマス時期恒例のサンクトペトログルプ室内合奏団を聞いて来ました。
家族サービス、趣味、仕事を兼ね、これで4回程か、毎回楽しんでいます。


公演場所は東京新宿のオペラシティコンサートホール。
今は一番良く通っているホールです。
大編成のオーケストラはここでは無理で、
2,30人程の室内楽にリサイタルが適した所です。


このコンサートは恒例行事のお楽しみ会。
シリアスな雰囲気は無し、恐らく演奏者も。
子供から年配まで楽しめます。


誰もが聞いた事が有るのではと思う名曲が続きます。
二人のソプラノも色を添え、ハープの美しい音色も素敵。






何故、オペラシティコンサートホールに通うかと言いますと。
 最前列に座ってホール音響をなるべく避けて楽器、声楽の直接音を聞きたいからです。
その目的にぴったりで、好きな演奏者を多数聞く事が出来ます。

最前列中央で何時も聞いていますと、2F、3Fの側壁席が気になります。
あの席からの眺めは、音はどんなだろう??
 http://www.operacity.jp/concert/facilities/ch/panorama/
仕事での鑑賞ではリスクが有るので、今回初めて2Fを予約して聞きました。
このイベントは安価でどの席も同一料金というのも安心でした。

合奏団の音色は1Fと2Fの中間に浮かんだ様な定位で聞こえます。
個々の音も良く聞き取れます。
左右幅の音の展開は流石に苦しいですが、普通車の視野から4トン車の視野に
移った様に見晴らしが良いので視覚でカバー出来ます。

声楽は考え物です(普通に聞こえてはいますが)。
声楽中心のコンサートでは前方から2/5程の中間位置で席を取ります。
バズーカ砲のごとく声楽家の狙いを定めた位置にいないと声が集中しませんので。
演奏家に聞きますと、ホールや楽曲に合わせて音の狙いを何処にするか、
考えて演奏しているとの事でした、どうやるんでしょうね?。

有る曲では、5人のヴァイオリン、5人のヴィオラの内、ヴィオラのリーダーの方が
少し遅れて演奏に入ります、その変化がどの程度確かめられるか興味津々でしたが、
予想を遙かに超えて激変するのでビックリです。
この人数が必要な理由の断片が理解出来ました。

前述した様にこの音楽会はお楽しみの趣が有りますので、
コンマス(コンサートマスター)が曲の解釈をかなり変えて特徴づけたり、
アンコール曲ではクラッシク以外のタンゴをリズミカルにダイナミックに
演奏するなどでとても楽しめました。

クラッシックの演奏会は演奏者も観客も静かに礼儀正しく恒例に倣って行われるもの、
そんな風に考えていたのですが、時には驚かされる事も有ります。
印象的だったのはスネアドラムの独奏、ジャズでは珍しくも有りません。
クラッシックですからアンプラグドで後方位置で背壁の反射とホール全体に響く音は
驚き、感動、ドラムってこんなに凄いの、綺麗なの....

ウッドウイルのお客様は音楽愛好家が多い様で尋ねますと演奏会に良く行きますよと、
オーディオ愛好家は演奏会には殆ど行かないとも言われます...。
理由は名盤を聴いていると良く分からない他の演奏を敢えて聞く気には??と、
分からなくも無いですね...
現役の名演奏を聞き逃す事にもなりますが...

さて、オーディオショップが完成品を売るのとは違い、
ウッドウイルでは極小規模ながら音作りして作品製作する側です、
再生音を聞いても音作りの参考にならない(再生装置作っているのに?) 。
自分のリファレンスを持つ為、維持する為、感動する為にコンサートに出かけます。

皆さんも出かけませんか?会場は何時も一杯ですよ。


2016年6月18日土曜日

軽井沢大賀ホール 五嶋みどり リサイタル




久々に五嶋みどりさんのリサイタルを聞いて来ました。

場所は同じ長野県の軽井沢にある大賀ホールです。
 ソニーの名誉会長である大賀典雄氏が自費を投じた事で有名。
600名程収容、全て木製の五角形の独特な形状をしています。

ホール周辺には公園や大きな池、樹木が並び、
新緑の今はそれはそれは素晴らしい環境です。
話を聞いた五嶋みどりさんは堪能する為に駅から歩いて来られたとの事です。


演奏前に30分間程のトーク時間を設けていて、
過去現在、今後の活動内容などを話して居られました。






今回のリサイタルは1時間です。
一般的には2時間程(休憩時間20分、アンコール曲など含めて)が多いのですが、
高齢化で二時間の鑑賞に堪えられない観客、
短い曲から始まり、後半にメインの曲と言うのが常の構成も
独自の考えで練られた選曲など、世界のトップを走る五嶋みどりさんの事ですから、
きっと今後のコンサートの在り方に影響を与えるのでは?
と考えてしまいました。


何度もここで書いて来ましたが、
ヴァイオリンの音色のリファレンスは五嶋みどりさんです。
もう二十年以上聞き続けています。
頭にこびりつく程に聞いていますが、
聞く毎に新たな発見が見つかります。
今回もそうでした。

偶然にも今月初めには庄司沙矢香さんのリサイタルも聴いて来ました。
何か音楽へのとり組む姿勢が五嶋みどりさんと通じる様な気がして、
大好きな演奏家です。
今回は不遜にも、彼女の音色に近づける事は出来るのでは?
臨場感やホールトーンなどの演奏会の雰囲気は別として。

変わって本日の五嶋みどりさん。
アンコールに良く使われる様な短くて特徴的なメロディーを持つ曲を、
敢えてプログラムの中に入れています。
良く聞き知っている曲です。
ですが、五嶋みどりさんが演奏するとまるで別物の様な表情を魅せます。
 繊細で
 軽やかで
 柔らかく
 表情豊かに
 ダイナミックで
 ドラマチックに
 綺麗で
 激しく
 美しく
 この様に感じる感覚の恐らく最高峰のものがここに有るのでは

 こんな音色をどうやって再現するの
 絶望的
 振動板に質量が有ったらもう駄目
 でも楽器には質量が有るな
 工夫すれば??

こんな事を感じながら聴いて来ました。
この刺激が必要です。
創作意欲が湧いて来るのです。


2016年6月7日火曜日

音楽を聴く時に目を閉じる、開ける??

音楽を聴く時に目を閉じる、開ける??

中々興味深い課題で日々考えています。


現在、歯医者に健診で通っています。
治療中は何時も目を開けます、医師や看護師と目が合うのを避けながら。
目を閉じると、ドリルなどの振動や音が意識を占有するのが嫌、と言うより怖い。



先日聞いて来たお気に入りの庄司沙矢香さんのヴァイオリン.リサイタル。
綺麗なメロディラインの曲は安心して目を閉じます。
意識の全てを音に集中する為です。

今回は初演という曲演奏がありました。
作曲者も紹介されていました。
曲は現代クラッシックで良く聞く調子の極めて ストイックでシリアスで、
ただならぬ様子から目を開けて全てを見届けてしまいました。






















話は変わって。
ウッドウイルで製作するエンクロージャーは無垢材から作り始める事が多い為か、
製作には大変な労力が要ります、きつい肉体労働そのもですす。
その為の疲労や怪我がつきもので悩ましい。
正しい体使いが必要と考え古武道を勉強したりもします。
この数年は「アレクサンダー.テクニーク」の指導を受けています。
舞台俳優に音楽家にアスリートなども受講しているそうです。

その受講中に体感覚や意識などに集中する為に目を閉じてしまうのですが、
日常の生活では目を閉じる事は無い筈と、
目を開けて受講して下さいと指導されました。



目を閉じる、開ける、皆様は如何でしょうか?
私などは音楽を集中して聞くのが日常の生活になっているので、
目を閉じる事が多いのです。

ほ乳類などの動物の成長過程を見ると、
心臓が生まれ、脊椎が伸び、次には脳と眼球が育ちます。
耳は何処? と思います。
脳の処理能力に占める視力の割合がいかに多いかが分かる様な。

処理能力の貧弱な者が聴力に集中するには
目を閉じて視力をoffさせ、
脳のマルチタスク負荷を減少させ、
聴力に集中させる。
こんな事が脳内で起きているのでしょうかね。

要は如何に音を集中して聞くか、感じるかです。
何かの機会に調べて見たい物です。



2015年11月23日月曜日

森麻季&仲道郁代 デユオ.リサイタル

森麻季(ソプラノ)&仲道郁代(ピアノ伴奏とソロ演奏) デユオ.リサイタル 聞いて来ました。

お二人のデユオ.リサイタルはこれが3回目です。



全て長野県内で聞けましたので、このお二人は精力的に全国を回っておられる事と想像します。

同じステージに立つのにまるで異なる雰囲気のお二方。

仲道郁代さんは控えめな可愛らしい人柄で、

森麻季さんは立ち居振る舞いが本場オペラの舞台に立つ方らしく華やかの二乗くらいの方、

でも丁寧でユーモラスで、正反対のお二人はきっと気が合うのでしょうね。



ピアノは外見らしくなくダイナミックです。

一曲一曲説明されて弾かれるので曲に入り易く、とても親切な進行です。

名曲が何故に名曲になったのか!楽譜に込められた秘密を少し知りました。



ソプラノは1200席の広さを完全に埋め尽くす様な声量で情感豊かに歌い上げます。

彼女のオペラを見たらさぞ素晴らしのだろうなと想像させます。

前にも書いた様に思いますが、NHKドラマの「坂の上の雲」は大好きな番組なのですが、

時代に翻弄されながらも活躍する人物や社会背景が、

彼女の歌い上げるメイン.テーマを聞いていますと、

まざまざと想い描かれて来るのは驚きです。


オペラは数度しか観ていませんが、

熱狂的なファンの気持ちが少し分かって来た様に思います。

特に室内楽を聞く事が多いのですが、

声楽も素晴らしいので良い機会を探していきたいと思います。


2015年3月22日日曜日

上原彩子 展覧会の絵 ピアノリサイタル













上原彩子さんのピアノリサイタルを先日聴いてきました。

彼女のピアノはこれで3回目です。

彼女と言っても三児の母です。

妊娠中の演奏も聴きました。



気に入った演奏家のリサイタル(独奏会)はいいですね。

邪魔(失礼)が入らず、時間一杯堪能出来ます。

何度も通うのは演奏家とは思わずにアーチストと感じ入っているからと思います。


アーチスト、何らかの芸術の表現者、体現者、

彼女はどちらかというと体現者に近いか!


お気に入りの曲を何人もの演奏家で比較して聞いたり、

または指揮者やオーケストラの違いで比較する。

そんな聴き方も時にはしますが、

彼女の時は違って何かを感じたくて聞きに行く様に思います。


今回も好きな「 展覧会の絵」全曲を聴かせてもらいました。

前から4列目の中央やや左の席、

そう、手の動きが一番よく見える席を確保して堪能しました。

でも、例のごとく殆ど目を閉じたまま聞いているので、

中央やや右の席でピアノの直接音を聞いた方が良いのかな??。


一曲目がモーツアルト ピアノソナタ 第15番

最初の一音でえっ!!

抜群に音が良いのです。

いつも全体を通しては善し悪しを感じますが、

今日は一音でまるで違うのです。


プログラムに書いてありました。

ヤマハの最高峰のピアノで「コンサートグランドピアノCFX」だそうです。

ピアノは良くオーケストラの様と表現されますが、その通りの響きです。

音に深みと奥行き、広大な音の広がり、

一音一音が冴え冴えとして輝いています。

小さく上手くまとまった響きではありません。

20cmフルレンジと38cm+500Hzクロスの大型ホーンシステムとの違いと言いますか、

こんな体験は初めてです。


パンフレットをよく読むと、上原彩子さんはヤマハの音楽学校を出た

最高の成功者の一人の様です。

以前読んだ本に書いてありましたが、

日本の楽器メーカーが幼児からプロ養成まで一貫して行うのは

世界的に例が無いそうです。

どこの娘さんでも小さい頃はピアノを習っていた

そのシステムの成功で演奏体験する人口は格段に多いのだそうです。


幼児を音楽家にしようと血眼になるお母さんの目的は、

大事な有る年齢の時だけに許される「絶対音感」の取得。

ヤマハは大いにこの取得者養成に貢献して来た訳ですね。


そんな訳でメーカーの強力なサポートが有った様です。

通常はホールピアノを使うので、

演奏会を選ぶ時には、曲も演奏家も良いが、あのホールのピアノでは??

何て事もあるのですが、今回は最高に幸運でした。


演奏に没頭して目を閉じて聞いていましたら、

後で妻が、鍵盤を拳で殴りつけて弾いていたよ!

見逃してしまいました。


最後に、演奏会場は「オリンパス八王子大ホール」。

初めてのホールでしたがこんな豪華なホールがあったんだと楽しみに行きました。

座席の布地の赤が大変豪華で鮮やかな印象を与えますが、

その他はごく普通のホールで、安心した様な、残念だった様な。

響きはピアノの影響か座席の位置の為か、よく分からなかった。

悪い印象はありませんでした。



2015年1月20日火曜日

樫本大進コンサート

 地元岡谷市のカノラホールにて

樫本大進 & エリック.ル.サージュ コンサートを聴いて来ました。

樫本大進と聞いてもクラッシックファン以外には知名度はあまり無いかも知れませんが、

世界最高峰のオーケストラであるベルリンフィルのコンサートマスターと言えば、

その凄さが分かろうと言う物です。

そんな方が地元に来て下さるんですから凄くラッキーな事です。


彼の生演奏を聴くのは今回が初めてです。

ベルリンフィルのコンマス(コンサートマスターの略)で来る時にはべらぼうに高い

チケットを買う勇気がありませんでしたので。


演奏はと言うと、

さり気なく、自然体で、落ち着いています。

音色は鮮やかに変化して感情表現が豊か、

そんな細かな事よりも、聞いていますと直ぐに曲の世界に引きずり込まれてしまいます。

何とも心地良いのです。

世界最高峰の音色です、堪能しました。


ヴァイオリンのソロは五嶋みどりを代表に

女性ソリストを聞くのが圧倒的に多いので、男性ソリストを聞くと違いが分かります。

世間一般では男はいつまでも子供ぽっく、女は現実的で...などと言いますが、

このソリストの世界では違う様です。

男性ソリストは沈着冷静で控えめでそう!大人のスタイルですが、

女性ソリストは感情剥き出し、才能をさらけ出します。


ですから女性ソリストの表現に馴れているので男性ソリストは今一つ足りない物が?

でも2,3年前のパールマンを聞いた時には涙しましたけれど。

この差は何処から来るのか気にかけてみたいと思います。


オーディオ的に気が付いた事は、

カノラホールはクラッシック専用ホールでは無い為か、

前から5列目では残響も少ない事も有るのでしょうが、音が乾いた様な印象を受けました。

残響時間、壁、床、天上、等々の素材でも音色に違いが出るのですね。


今日の演奏では重音奏法(複数の弦を同時に弾く)が有った様ですが、

ピアニッシモでのこの時の音色は決して聞き易く綺麗な音ではありません。

CD等でこの場面を聞くと録音が悪い、会場が、演奏が、などと悪いイメージを持ちそうですが、

目前の音色を聞いてそうなのですから、再生音だけでの評価は難しいと思います。

チューニングに使う曲はやはり生音を聞いた曲がベスト!

いつも心がけている事ではあります。


そうそう!演奏始まって5分程で、ヴァイオリンの弦が切れました。

ぷっつんと音がしたので、目を開けると弦がぶらぶらしています。

演奏中断、弦を張り替えに袖に消えます。

再登場して初めから演奏のし直しです。

初体験!、五嶋みどりの「タングルウッドの奇跡」をつい思い出しました。



2014年11月4日火曜日

ヴァイオリニスト 五嶋みどり NHK仕事の流儀に出演

ヴァイオリニスト 五嶋みどり  NHK総合 仕事の流儀に出演。



五嶋みどり、世界最高峰のヴァイオリニスト。
楽器を始めてから今迄の活動内容などを紹介していました。
でも初めて彼女をこのTV番組で見た方は少し驚くかも。


美貌の方が恵まれている様な麗しき女性がしなやかに美しく
奏でる音楽とはほど遠い姿です。


私も何度も書いていますが、彼女はアスリートであり、求道者であり、
ストイックに音楽に向かい合っています。


彼女にとlって美しく着飾るなど言う事は自分自身から排除しています。
内面の自分を出す、音楽をどう表現するかに全てを捧げています。
番組ではこの春に行われた下記の演奏を紹介しながら進行しています。
勿論私も聞いたコンサートです。
その時の様子もブログに書いています。
http://woodwill.blogspot.jp/2014/03/blog-post_7474.html
 2014年3月22日土曜日 ジャンル:音楽
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 五嶋みどり
 演奏:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/指揮:リッカルド・シャイー。
     ヴァイオリン:五嶋みどり
  曲目:メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64。
    ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op.47/他


この秋に行われた特別プログラムでは
障害者による演奏会を企画、
プロがサポートしてクラッシックの殿堂サントリーホールで演奏を行う。
これだけ見ていますと違和感を感じますが、


彼女は今迄にNPOでクラッシックを聞く機会など無いアジアの国々での演奏会、
日本本国内各地の中学高校を回っての音楽指導。
米国での小学校の予算削減による音楽教育を補う為の活動。
米国での音楽教育者として教授職を通しての後進指導。
等々数え上げれば切りがありません。


その活動の中の一つが障害者による演奏会サポート。
それらを認められてか、

国連ピース・メッセンジャー(国連平和大使)に選ばれています。


CDの「パウル・ヒンデミット作品集」は第56回グラミー賞に輝きました。

五嶋みどりを聞き始めて15年以上。
興味が尽きなく彼女の伝記を殆ど読んでしまいました。
TV番組での事は全て本で知っていましたが、
本人から聞く事は重みが違いました。


順風満帆で今迄来た訳ではありません。
指揮者のズービン.メーターに認められての
11才でのニューヨークデビュー。
華やかなデビューですが、
この時には母子は生活にも困っていたのです。
デビュー初期の頃の衣装は全てお母さんの手作りです。

教育方針や両親の確執、
離婚に渡米しての練習、
成し遂げる為の母子の努力。
みどりはプロになると決めたのは
既に世界的名声を得てからなのと言うのも以外。


TVで言っていましたね。
プロの音楽家は楽譜に有る曲を弾くだけでは無いのですと、
聴衆は他の何かを求めているのだと。
見聞きしたもの,知識、経験、それら全てが音として表れるのだそうです。

五嶋みどりの演奏を聴きますと、
音楽に演奏に没頭している姿に圧倒されます。
音楽を聴いて見ているのですが、
人の生き様を見せつけられてそれに感動しているいるのか?
そんな様に感じられます。


再放送 NHK総合
11月7日(金)午前0時40分~午前1時28分 
是非見て下さい。


2014年11月1日土曜日

NHK BS ベストオブクラッシック 公開収録に行って来ました

公開収録と言う物に初めて行って来ました。
 http://www.chinoshiminkan.jp/ccc/2014/1031.html

私の住む長野県茅野市民会館で行われるので参加希望の往復葉書を出し、
本番前に当選返事のハガキを持って当日の席番札を貰って来ます。
席がどうでも良い方は直前に行けば良し、
例によってなるべく前の中央の席を狙うので早めに席を確保。
席の希望は受け付けてくれないのですが、
早く行けば良い席がとの願いは大当たりでした。


クラッシックの演奏です。
ヴァイオリンとピアノで、共に未だ聞いた事の無い方達です。

専門家では無いのでパンフレットにある経歴を見ても凄そうなのですが、
どんな風に凄いのかは見当も付きません。











































たまに見る「NHK BS ベストオブクラッシック」ではそうそうたるメンバーが
何時も出演しているのでまず間違いの無い方達なのだろうと想像しての参加です。

茅野市民会館と言う名はカビの生えた様な名前ですが、
9年前に建造した立派な施設です。
.クラッシック専用のコンサートホール
 何度もここで書き込みをしていますので覚えた方も居られるかも?、
  300席の扇形の絶賛したい程の大好きなホール。
.マルチホール
 名前の様に多目的にコンサート、舞台、会議、イベント等に使います。
 今回はこちらで、クラッシック用では無いので???です。
 スイッチ一つで観客席が壁の中に入り、広いスペースが出来たりします。
 完成後にホール設計者によるレクチャーが有りました。
 ステージでピアノとヴァイオリンが演奏しています、
 レクチャー参加者はどの席でどんな音がするか?移動しながら体験出来るのでした。
 残響調整板の効果を確認したりして、まるで生き物の様な建物に興味津々で見学です。


さて音質の方は?

クラッシック専用では無いので残響が少なく、直接音が多い様です。
音が痩せて硬く聞こえるのには戸惑います。
ホール内の建築材の違いも有る様です。
マルチホールの床は樹脂のタイル張り、
コンサートホールは 確か無垢のメープル材と段違いです。
ただ、よく言えば音が鮮明で 定位が良い、
ヴァイオリンの音もピアノに負けない様に大きな音で聞こえます。

さて演奏の方は?
結論から言いますとヴァイオリンの米元響子さん。
大変気に入ってしまいました。
30才でオランダの音大の教授なのだそうです。
気さくで少し天然ぽっい所が有りそう(多分気のせい)

私の大好きな五嶋みどりさんや庄司紗矢香さんなどはストイックに演奏に入り込んで行く
まるで求道者やアスリートの様なのですが、米元響子さんはまるで役者みたいに
演奏中の表情が大きく変化して、歌詞の無い演奏の中からどんな情景を
思い浮かべているのだろうと想像してしまいます。

彼女の曲の始まりの第1音、初めの音一つで心に思いが届きます。
派手さは無いのですが、緻密で艶やかで音がとてもしっかりしている、
それでいて表情豊かで ...
お気に入りの音楽家のリストに追加しなければ、
今後はウオッチを続けましょう。
良く聞くラフマニノフ.ヴォカリーズ、
今迄聞いた中で最高のものでしたが、
ピアノに繊細さと情緒が少なく邪魔をしていました。

ピアノの佐藤卓史さん
伸びやかでおおらか、スピーディーな演奏は好感を持てました。
サン.サーンスは聴き応えが有りましたが、
上記のヴォカリーズは不味かった。

12月26日(金)6:00~6:55 BSプレミアム(全国放送)
良かったら聞いてみて下さい。
生演奏と再生音の聞き比べが出来る幸運な機会でした。
放送はブル-レイに録画する事にします。




2014年7月21日月曜日

ぼやきとお客さんと音楽とそして試作

納品をお待ちいただいているお客様が友人と共に工房を訪れてくれました。
製作途中の作品を見ていただき、ウイングを聞いて試作機の比較試聴と
JAZZ Machine のフルパーサウンドをと楽しんでいただきました(多分?)。
ゆっくりとした時間の中でそっと話してくれました、何故ウッドウイルに注文したかを。
自分には無い生演奏を多く体験していてる事に対しての評価と多くの製作実績と
注文製作の三つの要素を備えていたからだと。


友人に言われた事が有ります。コンサートばかり行っていて、真面目に仕事をしなさい!
ブログだけ読んでいたらそんな風に感じたとか、直接話す機会が有り、生音を確認し続ける事の
重要さを話して納得して貰いましたが、こんな形でお客様から直接話を伺ってみて、
改めて理解されている事への嬉しさを感じました。
なにせブログへのコメントは皆無で皆さんがどの様に感じられているか未知数なのです(汗!)。




それに気を良くして音楽の事を少し。
生演奏では無いのですが、TBSTVの2013/クリスマスの約束(小田和正)を半年後にやっと
録画を観ました。観客は一般からの無料募集で、2013に初めて応募してみました。
千人少しの観客に対して30倍だったか60倍の応募で受かる筈は有りませんよね。
3万人~6万人の人が応募しているです。


毎回ゲストが素晴らしい!今回の目玉は吉田拓郎でした。
1年ぶりのステージと紹介すると回復した事への優しい拍手で皆さん良く知っていて優しい。
サプライズでは東北大学長から震災後の学内に元気が今一つ足りない、
卒業生である小田和正に学内で歌い続ける事の出来る学友歌の作曲依頼が有り、
1年後に願いに応えて訪ねた学内で混声合唱団を指導してイベントで発表、
学園祭では小田和正/学長/合唱団/一般学生らと共に熱唱します。
クリスマスの約束のステージににも合唱団が呼ばれて歌います。
心の高まりと研鑽で格段に上手なった歌声には心に染みました。


吉田拓郎とは40年のキャリアで初めての共演だったそうです。
噂には聞いていたが小田和正の番組に対する徹底したリハーサルは驚くばかりだった。
病み上がりの俺は死ぬかと思ったと笑って毒づいていました。
国内では下手なコーラス(アカペラ)グループが有り、信じられない気持ちでいましたが、
小田和正監修の元での別グループ同士、ソロシンガーらがコーラスを完璧に歌い上げるのを
聞くとその凄さと感動でちょっと安心するのです、日本のミュージシャンのレベルを。




エンクロージャー改造計画(by HS-500)の試作が週末に70%程完成して音出しが出来ました。
前述のお客様に初めて聞いていただきましたが、オーディオにそれ程の関心が無い方にも
明らかな音の差に驚かれていた様です。ユニットもネットワークもエンクロージャーも同じで、
特殊機構を追加しただけ、電気信号に関連する事にはノータッチなのですから。


狙った以上の効果を確認出来てほっと一息付けました。
しかしこの1年近く続けて来た課題の結果をどうやってまとめて発表するか??で
悩みは続きます。そのまま書き連らねれば、恐らくは飽きられて読むのを放棄する事でしょう。
研究課題の表現方法に付いての悩みです。


一途に考えても駄目なんですね、常に頭の隅に置いているとイメージが固まって来て、
有る時にそれをまとめ上げる。もう少し時間がかかりそうですが、
画像イメージだけは早く掲載しましょうか、
新規製作に搭載は勿論ですが、既存製品にも取り付け可能でもあるので、
その説明もしなければ...

2014年4月14日月曜日

至宝 庄司沙矢香 & メナヘム・プレスラー デュオ・リサイタル

庄司沙矢香 & メナヘム・プレスラー デュオ・リサイタル
松本市 ザ.ハーモニーホール 2014/04/13
http://office-mayu.net/events/Shoji-duo.html




過去に聞いたコンサートの中でこれ程に感動した事があったろうか?
そんな体験をして来ました。


ヴァイオリンの庄司沙矢香さんは今回で聞くのが3回目です。
前回は2010年の全曲ベートーヴェン ヴァイオリン.ソナタのツアーでした。
久々で、しかも地元ですので楽しみに出かけて行きました。
ピアノのパートナーであるメナヘム・プレスラーさんの事は殆ど知らずにです。




庄司沙矢香さん


前から3列目のやや中央の席ですのでよく見えます。
大きな花飾りが付いたピンクの華やかなドレスを身にまとって
ステージに現れた彼女は相変わらずキュートで清楚で素敵です。
高齢のパートナーと歩く時、ドレスの裾が邪魔にならない様にと、
また、前後ではなく、横に並んで歩いて万が一に備える?。
その仕草に欧州中心に活躍しているとは言え日本女性の細やかさが美しさを引き立てます。


今回のデュオ・リサイタル、
初めは神様みたいなメナヘム・プレスラーさんにレッスンを依頼したら
録音を聞いた後に是非一緒にプロジェクトをと言う事で
夢みたいなデュオ・リサイタルのツアーになったとの事です。
詳しくは現在発売中の「レコード芸術4月号」に掲載しています。


演奏前半のモーツァルト.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/
シューベルト.ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲では、
ヴァイオリンもピアノも力み無く軽やかです。
息がぴったりと言うか、まるで一つの楽器になった様でどちらが主旋律を弾いているの?
と思わせる様です。


未だ聞く方も余裕が有り、何時もの様にホールトーンや残響の大小に、
定位がどうのこうのと頭の隅に考えながら聞いています。
後半に入りますと様子が変わって来ます。


特にブラームス.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第一番ト長調「雨の歌」、
もう聞き入ってしまい、曲の世界に没頭してしまいます。
目を開けるとステージと演奏者が見えてしまい、現実に戻されますので目を開けたくありません。
そうしてプログラムは終了してしまいました。
この曲を納めたCDは絶対に手に入れなければと誓います。
何度かのカーテンコール、大絶賛の拍手の嵐の中、アンコールが始まります。




メナヘム・プレスラーさん


恥ずかしながら演奏は勿論、CDも聞いた事が有りませんでした。
コンサート案内のチラシや当日のプログラムには「音楽界の至宝」とまで表現して
言葉の限りを尽くして大絶賛しているピアノ演奏者です。


やはりオーディオはともかく、音楽については素人ですのでデュオでの演奏中は
その凄さは迄は分かりませんでしたが、実はブラームスの曲にあれ程心酔出来たのは
ピアノの冴えが無ければ実現しない訳ですね。


アンコールではなんと「ショパン.ノクターン 第20番 遺作」を。
「横内の花子」さんからこの曲の演奏はクラウディオ.アウラ 1977年録音が最高と
教えていただき、それを何時も聞いていた為に他の演奏者には満足出来ませんでした。
しかし、メナヘム・プレスラーさんは違います。
この短い悲しい曲の中にこんなに弾ける様なリズムが含まれていたのか!
こんなにも大きな表現の昂揚が有ったのかと驚きです。
何と言う演奏なのでしょう!、聞いていて涙が出て来ます。


デュオでのアンコールは2曲も有って、それはそれは素晴らしいのですが、
観客は大喜びと言うより、完全に酔いしれています。
アンコールは4曲もありました、庄司沙矢香さんが驚いて笑ってあきれています。
今年91才になるのに元気元気、最高に幸せそうなのです。


最後のアンコール曲はソロで「ショパン.マズルカ 作品17-4」聞いた事はあります。
生演奏は初めてです。腕を交差させて演奏が始まり、交差させて終わります。
指は若者みたいに伸びていません、マウスを握る見たいに丸まっています。
力強くなんて鍵盤を押していません、派手な指使いは皆無です。
なのに大音量に緊張感と高揚感、これでクラッシックなのか?と思います。
バラードを弾いている様でもあり、人生を語るソウルみたいでもあります。


私の席からは譜面めくりの方の椅子に座る庄司沙矢香さんのピアノ演奏に食い入る様に
見る顔が、ピアノの鍵盤正面の板に鏡の様にして写って見えます。
メナヘム・プレスラーさんの指と鍵盤と彼女の顔がワンカットの画像に納まる!
写真撮りたいと思わず思いました。
この曲にも何故か涙が出てしまいました、周りの人達も同じ様です。




音楽の素晴らしさ、感動はこんなに深くて大きいのだ!
小さな地元のホールでこんな感動を味わえるのは何と幸せなんだろう。
こんな体験をしたくて懲りずに聴きに行くのです。
数年に一度出会うかどうかの素晴らしい体験をしたい為に。





































2014年3月22日土曜日

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 五嶋みどり

演奏:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/指揮:リッカルド・シャイー。
    ヴァイオリン:五嶋みどり
 曲目:メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64。
    ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op.47/他


五嶋みどりのコンサートを聴いて来ました。
ウッドウイルのヴァイオリンの再生音は彼女の音色を基準にチューニングしていますので、
定期的に聴きに行っています。


今回はリサイタルでは無くてオーケストラとの共演でした。
大変メジャーな曲「メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64。」の
ソリストとしての演奏です。


メジャーな曲ですが、なかなか国内で五嶋みどりの演奏で聞く機会は少ないのです、
チケットも安くはありませんが、それでも彼女の才能を目前にして聞く事が出来る
幸せをありがたいと思わずにはいられません。


2、3年程聞く機会が空いた為に私の期待度が高まったのか、彼女が更に進化したのか、
演奏に心酔したと言うか、感動と言うのか、何と言ったら良いのか分かりませんが、
とにかく他では感じる事の無い深い思いを感じさせてくれる演奏です。


同曲のCDは2003/9のベルリンフィル/マリス.ヤンソン指揮で何度も何度も聞いてはいますが、
果たしてそれから11年の間での変化は...
音色の色使いが増えている、曲への理解度が深まっている、
その演奏を見ていて思ったのは
  深山の巨木が周りの樹木をも巻き込んで一体となり
  風雪に耐え忍んでその樹形が曲がりくねり瘤を抱えながらも生き続けている生命力、
  華奢な体でヴァイオリンを抱え込んで苦しむ様に悶えながら演奏するその姿を見ていて
  そんな光景を見ていた様に思うのです。


もう充分に熟達しているので、その術を綺麗に上手に使えば名声は幾らでも付いて来るのに、
そんなレベルにとうに達しているのに、そうはしない様です。
欧州の階級社会と同様にそれに染まる音楽家とは別世界の人間の様です。
求道者です、求め探し続けています、その姿に心打たれます。


アンコールはソロでプログラムの一部かと思われる程の時間を割いてくれました。
「バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 BWV1004よりフーガ」です。
彼女のCDには収録されていない曲を聴かせてくれました。


サントリーホールの数千人の人間が完全に沈黙します。
前にも書きましたが、みどりの演奏中に咳払いをする様な観客はいません。
もの凄い集中力で演奏し、観衆も負けずと聞き入っています。
本当に一人で演奏しているの?なんという響きが生まれて来るの?
その音色を聞いていて自然に涙が流れて来ます。


演奏が終わって観衆はほっとして脱力しながら拍手します。
カーテンコールがあってやっと気を取り戻して拍手に力がこもります。
飄々とした小柄で細い体は、アジアの修行僧の様、
ウッドウイルのお客さんが言っていましたが、最近の彼女の顔つきは
京都/奈良に行くと見かけると?そう、仏像の様にです。


何時もは殆ど目を閉じて音を拾って聞いているのですが、
今回は目を閉じる隙はありませんでした。
聞く方だって真剣であった様に思います。
尚、この日の演奏は後に番組となって放映されるそうです。





2014年2月4日火曜日

上原彩子(ピアノ)リサイタル2014/2/2+ピアノのウオームアップ

2014/2/2 サントリーホールで上原彩子(ピアノ)さんのリサイタルを聴いて来ました。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20140202_M_2.html

私の好きな数少ないピアノ演奏者の上原彩子さん、今回で3回目です。
最初に聞いたのは何と妊娠中!、2回目が出産直後で?、3回目が子育中(3才)と言う
如何にも女性特有の演奏者という事になりました。

今回の演奏曲目はラフマニノフ:幻想的小品集、サロン小品集、幻想的小品集、
ここは素晴らしい場所、チェロソナタ ト短調、その他などです。
演奏最後には遠藤真理(チェロ)さんとデュエットでラフマニノフ チェロ.ソナタ短調Op.19
という弦が加わって華やいだ雰囲気になりました。

上原彩子さんはごく普通の方の様に見えるのですが、演奏が始まるとアーティストに豹変します。
綺麗な立ち振る舞いを演じる様な事は無く、感情表現豊富な音楽の体現者となります。

その振る舞いが演奏と協調して感じ入りファンになってしまったという次第です。
初めて聞いた演奏曲もチャイコフスキーのピアノ協奏曲、次がショパンにシューベルトの小曲と
ピアノ初心者の私には敷居が低かったのも幸いしました。




さて、ウッドウイルのブログでこんな話ばかりでは怒られてしまいますね。
本題です。

ピアノのウオームアップ?

チェロなどの弦楽器ではウオームアップが必要な事は知られており、
N響のチェリストからも直接聞いて承知しています。
特に雨の湿度の高い時には影響が大きく、
演奏会が始まって、出だしの小曲を何曲か演奏して20~30分経過、
楽器が温まって(リラックスして)来て本来の響きが出て来ます。
その頃には演奏会のメインの曲がベストで演奏出来る環境が整います。

ウオームアップの分かり易い例が金管楽器です。
暖かい息を吹き込む事で、楽器その物が温まって音色が整ってくるそうです。
文字通りのウオームアップです。

果たしてピアノは如何でしょう。
今回の上原彩子さんのリサイタルで初めて感じた事です。

初めからの数曲は曲の特徴からあまり低音域は無く中音、高音域が目立ちます。
そこには柔らかさが感じられずに痩せた個々独立した音がホールに響いている様に聞こえます。

サントリーホールはステージ後ろにも観客席が有るので奥行きが深いのです。
前から10列目で聞いている場所からは丁度空間の真ん中にピアノが位置している具合です。
丁度、軽井沢大賀ホールの様で、ほぼ円形でステージがほぼ中心に有り、
響き方が四方に広がって行くので独特な響きが有りますが、
その大賀ホールに近い印象で響きだけが特徴的に聞こえる音色です。

休憩も終わり、後半にはその印象は無くなりました。
曲の種類も変わり、和音が加わってか、優しく滑らかに響いています。
響き方もホール中間位置から聞こえて来ると言う様な不自然さは無く、
流石にサントリーホールと思わせる様な自然な音色に聞こえます。

さてこの聞こえ方はどう判断したら良いのか?
私の気分か体調のせいでしょうか?。
上原彩子さんに限らず、他のピアノ演奏でも今迄こんな感じを受けた事は有りませんでした。
調律が狂うなんて事は考えられません。
そう言えば今日の東京は久々の雨でしたが?。

全然自信が無いので(汗!)何か情報はないものかと探しましたが??
しかし当日の演奏を聴いた方のブログにこんな表現が。
「初めはYAMAHAのピアノはクリアーな響きではありますが、華麗な響きに欠ける感じも有り、
その後の曲は曲その物の厚みのある和声もあり、響きに満足と。」

理由は何で有れ、同じ様な印象を持った方が私以外にも居た事で安心。
この書き込みの様に、今迄聞いた上原彩子さんのピアノはスタインウェイでした。

例のN響のチェリストが言っていましたが、
チェロのウオームアップは当然起こる現象ですが、演奏中にエンドピンを通して
(エンドピン:チェロを床に支える為の鉄棒の先端の意)
チェロとホールが協調して響きが良くなるのだとも言っていました。
この話は初耳でしたが、こんな現象がピアノでも生じていて、
今迄気がつかなったのかも知れません。
何かの機会にピアニストに聞いてみる事にしましょう。

最後に、スケッチする時や写真を撮る時に両手の指で四角を作って構図を
考えて仕上がりを予想しますね。
私は生演奏の時には音の構図を頭で想像して聞いています。
今聞こえているこの音が、再生音だったら装置から、
部屋からはどの様な音が出ているのだろうと?
そんなイメージを膨らませているのです。
今回聞いた初めの曲の響き方は生で直接聞いている音としても、
想像した音としても何かそぐわない、馴染めないぞと感じたのでした。
言わずもがな、演奏は素晴らしいものでした、念の為。
また聞きに行きます。


2014年1月27日月曜日

五嶋みどり グラミー賞受賞

五嶋みどりさんが、第56回グラミー賞の最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞しました。

五嶋みどり&エッシェンバッハのアルバム作品「ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲、ウェーバーの主題による交響的変容、弦楽と金管のための協奏音楽」(演奏:エッシェンバッハ(指揮)、五嶋みどり(ヴァイオリン)、北ドイツ放送交響楽団)。

賞の事は良く分かりませんが嬉しいですね。
この数年間はCDを発表していませんでしたので、尚更驚きです。

このブログを良く読んで下さる方やウッドウイルに来られた方はよくご存じでしょうが、
当工房でのスピーカーのチューニング(弦楽器/ヴァイオリン用)には五嶋みどりさんの
音色を基準にしています。

コンサートに足繁く通い、彼女のCDは国内盤は全て、海外版も探して良く聞いています。
彼女の幼少から現在進行形の今の姿までは一つのストーリーとして有名ですから、
その単行本や関連雑誌に新聞に、TVに発表会にまで関心を持っています。

著名なコンテストなどとは無縁なのに、11才にしてズービン.メーター指揮でニューヨクデビュー、
タングルウッドの奇跡、アジア地域での音楽普及活動、国連親善大使...などなど書ききれない。

受賞したCDはホームページの「試聴用CD」に掲載しています。
CDは購入して聞いていたのに受賞で慌てて掲載しました(汗!)
良かったら購入して聞いてみて下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html

2013年11月19日火曜日

ヒラリー・ハーン シベリウス:ヴァイオリン協奏曲


ヒラリー・ハーン シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47を聴いて来ました。

ヒラリーハーンはこれで3回目、今年5月のリサイタルでは待望のバッハのシャコンヌを
聞いて涙し、今回はオーケストラでの感動の嵐と、素晴らしい体験でした。

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲とよく知られたタイトルですが、
案外こんな曲を聴く機会は多くはありませんので大変楽しみにしていました。

第1楽章:ソリストのオーラを存分に堪能、独奏部分もオケ部分も壮大です。
      例の体使いを見ていると他の弦奏者の誰よりも柔らかな体使いなのに、
      誰よりも弓が重そう(弓と弦がくっついて引き剥がしているみたいで、
      摩擦が多いから大きな音、豊かな表情が生まれる:素人の感想です)
第2楽章:明らかに表情を変えた演奏と一斉に弾く弦楽の重厚さに圧倒されます。
      まるでステージと同じ大きさの船が動き出したかの様な迫力です。
第3楽章:小躍りする童子の様にリズムを体感表現、演奏者は感性、体、音、
      全てを表現するアーチストなんだと思い知らされます。
      練習や技術習得に感情表現を習得するには才能が必須で、
      だからこそのソリストなんだと今更ながらに感じます。

曲が終わっても拍手が止みません、腕も、手のひらも痛くなりますが、
我々の感情表現はこれしかないのでパチパチパチを続けます。
来て良かったと本当に思います。



後半はドボルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界」。
演奏:バーミンガム市交響楽団  指揮:アンドリス.ネルソンス。

大好きな曲でCDも何枚も持っていますが、好みが分かれます。
この初めての指揮者とオーケストラでは如何でしょうか?

先ずはオケの編成ですが、新世界は重厚で激しいシーンがありますのでどうか?
東京オペラシティーコンサートホールは中堅処の優れたホールなので
ステージはそんなに広く無いとは言え、ステージからこぼれる程の大編成で
ホールに入った瞬間にこれは行ける!

指揮者がトム.ハンクスに似ている!
権威ぶった所がまるで無し、気さくな芸術家肌!
指揮をしながら自分の思いをオケの全員にぶちまけている様な人です。
これも行けそうな予感が。

始まって10秒で陶酔してしまいました。
Jazzは型にはまらず演奏者の思いだけでアドリブで聞かせる音楽と言えましょうが、
スタイルは違っても、クラッシックでも指揮者や演奏家の思いの大小は変わらないでしょう。
そんな大勢の方達が一つにまとまって表現出来た時の音楽の楽しさや感動は
何と例えたら良いのでしょう。

安くは無いチケット代を払うにはせよ、こんな方達の才能を見聞きできる事は
幸せだと思います。
充分に楽しんで感動して、さてこれをどうやって再生したら良いのでしょう??
そんな悩みもいつもながらにたっぷり堪能したいと思います。

2013年11月6日水曜日

私の音楽鑑賞

ウッドウイルのホームページのメニューに
「私の音楽鑑賞」を追加しました。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Music-appreciation.html


私が公私共に興味を持っている音楽会のリストを掲載して行く予定です。
始めに掲載したのは今年行く予定だった音楽会でした。
これからは行く行かないは別に、興味を持った音楽会を掲載して行きます。


ウッドウイルのお客様はクラッシックファンが多い様ですが、
それでも音楽会に出かける方は少ない様です。
皆さん様々な思いがあるのでしょうが、音楽会場は活気に溢れています。
生演奏もそうですが、新しく知る演奏家や、
その方のCDなども見つかるきっかけになれば幸いです。


リンク先に「私はどうして音楽会に行くのでしょう」も書いてみました。
現在の私の立ち位置みたいな事に触れていますので良かったらご覧下さい。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/What-Music-appreciation.html

2013年9月15日日曜日

小林聡美「めがね」 /マンドリン「横内の花子」

色々なジャンルにまたがる様なつれづれのお話しです。
よろしかったらお付き合いを。

小林聡美の「かもめ食堂」が気に入ったので「めがね」も録画してあったのを
忘れていて、やっと見ました。

かなり前に井上陽水の音楽番組で小林聡美がゲスト出演していた。
大して気にしていなかったが、やはり女優だけあって綺麗で魅力的。
別番組でインドでのロケで飛び入りで現地映画の主演女優役にトライ!
監督が本当にインドで通用するから残りなさいと!多分お世辞とは思うが、
全ての要素を詰め込んだ幕の内弁当みたいなインド映画での役をこなすのは、
素人目にもかなり大変そうで、もの凄いプロ根性に感心々。
昔、出張時に現地で観た事があります。

そんな訳で「かもめ食堂」を観て、次は「めがね」を観ようかとなりました。
またまた別番組でアイルランドだったかのマイナーな山を登山する紀行番組を見た。
厳しい気候の中での振る舞いがとても自然でこれも気に入ったのでした。

「めがね」は何かの機会に観ていただく事にして、映画中にマンドリンが出て来ます。
観て聞いていてある人を思い出しました。

通称と言うかブランド名というか「横内の花子」さん。
国内に数人しかいないマンドリン制作者、でした。

初めての出会いは長野に越して来て勤めていたある日の会社での事です。
周りが森の会社なので我が儘を通して1Fの窓際が私の席でした。
有る時に会社にはそぐわない風体の男が建て屋の外をうろついています。
そして何故か私の席の窓に来て話しかけます。
この会社は何をやっているの? 一見するとペンションみたいな建屋でしたので。

電源装置を制作していると言うと、自分の励磁形スピーカーユニットに使える物は
有るかといきなり振って来ました、そして有りますよと。
会社の他の人は私達の会話を怪訝そうな目つきで伺っているのでした。
それから10年以上経った有る時に偶然に再開する事となります。

ウッドウイルを開業してしばらくしてから楽器の構造を勉強しようと近所の
ヴァイオリン工房に出かけて行きました。その方について詳しく話すとまた長く
なりますので、またの機会として、とにかく近くにオーディオに拘った人が居る
との事で、誘われて会いに行くと何とあの時の人、彼が「横内の花子」さんでした。

ヴァイオリン工房の方とは手持ちのチェロを調整していただく等のお付き合いは
有りますが、「横内の花子」さんとは深くお付き合いをする事となりました。
工学を志し、企業で働いていた頃の私にはおそらく全く理解出来ないタイプの、
お近づきになる事も無いタイプの方でした。

工房は開設してから一度も掃除をした事は無いのでは?と言う個性的なものでも、
マンドリンは綺麗で精緻で、試し弾きをする音色も独特の哀愁を帯びて、
何度も何度も聞かせていただきました。
その時の音色が「めがね」を観ていて思い出したと言う訳です。

彼の自宅に設置してある直径2メートルは有る朝顔形のフロントホーン(自作)と
オールJBLの2.1ch/3Wayシステム。
吹き抜けの天井コーナーからつり下げられて、
リスニングポイントに狙いを定めています。
10cmも頭が動くとスイートスポットから外れてしまいます。
身を沈める様なフルリクライニングシートは上向きにセットされています。
そこから湧き出るワーグナーの響きはそれはそれは凄い...
オーディオの法則は無視、感動的な官能的な音なのです。

その部屋にある名曲のCDを随分聞かせていただいたものでした。
年配の方でしたが純粋で無垢で芸術家と言うのですか、
若い頃は前衛舞台の演出家兼俳優、マンドリン製作の修行を兼ねて
演奏も練習してコンテスト入賞経験も。

エンクロージャーの不要振動やコンディションを見極めるタッピングと呼ばれる、
指でコツコツ叩いてその反応と音を感じる手法を磨き上げるのも彼から習いました。
理論的で物理的評価に対して、官能評価と言う判断基準の何たるかを
教えていただいた様にも思います。

ウッドウイルの代表作「ウイング」の性能を私が判断つかない頃に、
私の作品で唯一良いと評価していただき、
私自身が実感したのはそれから3年程経ってからでした。

彼の晩年、遺作となる作品製作中に「天使が降りて来た」と言っていました。
そんな馬鹿なとは思いませんでした。
そんな事も有るのかも知れないと思える様なそんな気がしました。

あのマンドリンの曲線を造る構造と直径二メートルの朝顔形フロントホーン、
スピーカーエンクロージャーのラウンド構造などは単純かなと思いますね。
エンクロージャーの要求は他に有るとは言え、未だ未だと強く思いますね。


「めがね」の舞台は綺麗な珊瑚の海です。
海が浮いて見える程のエメラルドグリーン、海に突き出した塊状の溶岩など、
見覚えのある景色が広がります。
映画の最後に波止場が見えて来ます。
そこは沖縄本島から鹿児島方面に向かう大型フェリーは接岸出来ずに
小型船に乗り換えて上陸する場所でした。
そこだけ波が荒く、小型船から手などを船外に出すと岸壁に叩きつけられて
大変危険で、仲間が係から酷く怒鳴られたあの思い出の波止場でした。
もう35年以上前の出来事です。


2013年5月15日水曜日

ヒラリー.ハーン バッハ:シャコンヌ



やっとヒラリー.ハーン(ヴァイオリン)のシャコンヌを聴いて来ました。

昨年もリサイタルがありましたが、前衛的な選曲で期待外れでした.

オーケストラを従えての演奏が多くて、リサイタルでしか聞くチャンスが無いこのシャコンヌの演奏は待ちに待ったものでした。

ウッドウイルの試聴室でこのシャコンヌを聞かれた方は多いと思いますが、そのCDの録音は1996年で、今回の演奏までには実に17年もの隔たりがあります。

このCDでの演奏は聞く者を釘付けにする迫力ある力強さに超絶技巧が合わさって、ヴァイオリンの試聴では五嶋みどりと双璧をなすものです。

さて今回の演奏はと言うと、柔らかく優しく曲の表現の巾というか奥行きが深まっています。この間の人生の歩み、体験、その他がこれ程に演奏表現を変えるのですね、今日の演奏のCDが欲しい!。

みどりの録音が無いので私の知る限りではシャコンヌの演奏はこの人が最高です。他の演奏者のシャコンヌを聞いて曲に惚れて、他の演奏者でのCDを探してたどり着いたのがヒラリー.ハーンだったのです。

この様に私が勝手に深く思い入れしていたのですが、完璧に満席だった聴衆も同じ思いを抱いていた様です、演奏中の緊張感や演奏後の拍手が他の曲の3倍は有ったのではと思う程に熱狂していました。
あまりに集中して聞いたので疲れてしまったと言うのも不思議な体験でした。

フォーレのヴァイオリン.ソナタも素晴らしかった。聞き惚れていて目を開けるとヴァイオリンとピアノの伴奏の二人だけの演奏だったのだなと、改めて思う程に音楽が豊かなのです。

演奏会では殆どの時間を目を閉じて聞いています。音楽がより良く理解できる様に思うからです。視覚は脳の全機能の3割を占めていると聞きました。五感や生命維持に感情に記憶にその他諸々....。果たして聴覚はどの程度でしょう?。

今回も目を閉じて、開けてを繰り返して見ましたがやはり音が違います。16bit/44.1KHzのCD品質と24bit/96KHzの高品質音源の例えの様に解像度が違って聞こえます。

目を閉じるとヴァイオリンの弦の音、胴鳴きの音が識別出来てまるで目前で見ている様に音が広がるのに対して、目を開けるとその景色は消えます。しかし見ている為か、ホールの響きや奥行き臨場感は増えて音の華やかさが増して聞こえます。

ここに脳の情報処理の限界が有るのでしょうか?きっと私の脳の限界なのでしょう。悲しいかな視覚と聴覚のマルチタスクには充分では無い様です。

未公開の次回公演案内のパンフレットを配布していました。是非また聞きに行きたいですね。

面白い仕草を見ました。開放弦で弓を擦って演奏している途中に空いた左手で、楽譜をめくっていました。これって普通の事なんでしょうかね。何でも無い様にさりげなく行っていました。



2013年3月17日日曜日

日下紗矢子 ヴァイオリンとピアノのデュオ.リサイタル

 
 


長野県伊那市(自宅から高速で約1時間)で日下紗矢子さんの
ヴァイオリンとピアノ(オズガー.アイディン)のデュオ.リサイタルを聴いて来た。

音楽専用ホールではなくて、地域活動の拠点となる様な行政の複合ビルの中にある
多目的ホールでのリサイタルです。

200百人程の小型ホールの最前列中央に陣取っての鑑賞です。
前回も同条件で聞いて2回目となりました。

ベートーベン ヴァイオリン.ソナタ 第9番「クロイツェル」などの時に激しく
弾く曲などでは、小ホール最前列で演奏家から3メートル程の距離では
生々しく聞く事となり、CD等の綺麗な音からは体験出来ないものが有ります。

日下紗矢子さんの演奏は淡々と激しくと言えばよいのでしょうか?
力まずに力強くと言うべきか、演奏スタイルは自然体と言う事なのでしょう。

激しく、激情的に、拳を振り上げて演奏する方は聞いていて引いてしまい飽きます。
かといってインパクトの無い平坦な演奏では退屈してしまいます。

「クロイツェル」の例ではソロで弾く曲ではあるのですが、一歩引いて客観的に
演奏しているのでは?と思う事もあるのですが、日下紗矢子さんの演奏は
逃げずに真っ直ぐに、ど真ん中で弾きます。ですから激しさも尚更で
圧倒もされますが、そこに強く共感も出来ます。

今回の演奏では、自然と目を閉じ続けて聞いていましたが、そんな時に寝てしまう
事も良くあります。でも曲の変わり目には自然と目が開き、その都度、新鮮に
視覚で再確認して鑑賞している、自分の聴き方が不思議な対応をしていました。

お気に入りの演奏家ではじっくり聞き込む為に目を閉じます。
でもせっかく目前にいる演奏者なのだから意識して目を開けて存在を再確認する、
そんな意識的な動作が無かったのです。

まだCDも買っていません、今日は購入すればサイン会も有ったのですが、
やはり買わずに、次回もまた聞きに来ようと思いました。
何の事はない、日下紗矢子さんのファンになったようです。
機会が有れば響きの良い音楽専用ホールで聞きたいですね。

ピアノのオズガー.アイディンさん。力をセーブしている様で、
爆発している時の演奏を是非聴きたいですね。
それでも幾度かその片鱗が垣間見えて目を凝らして聞き入りました。
見た顔と思っていたら、大好きな五嶋みどりさんの伴奏もしていた方です。
なる程、最高峰のピアニストの一人なのですね。

約2時間の演奏中にも馴らされて響きが変わって聞こえる生き物の様な
ヴァイオリン。ぜひ生演奏を、小規模ホールで、目前で、聞いてみて下さい。
再生音との違いを体験なさって下さい。