2026年1月26日月曜日

田中伊佐資氏納品のJBL-1500AL 38cmウーファーメンテナンス

 2024年2月に右側のJBL-1500ALウーファーユニットの錦糸線(ユニット端子とボイスコイルをつなぐ導体です)を交換しましたが左側の錦糸線も切れたので修理に行きました。

何故ユニットの修理にウッドウイルが長野から東京迄行くのか?JBL-1500AL 38cmウーファーはJBLの民生用最高品質のユニットで磁気回路が強力でそれを支える強靭なフレーム構造で重量が約18Kg有ります。そのユニットをバッフルに隙間無く落込みで取付けているので人力での取外しが困難です。あの大きく思いエンクロージャーを背中を下にして倒してもラウンド構造ですので固定するのは困難。固定出来たとしても落込みの18Kgのユニットをどうやって引き抜くか?重量級38cm口径ユニットを所有している方ならこの事情がご理解いただけます。

そこでユニットを引き抜く専用治具の登場です。大型モーターバイクを持ち上げるジャッキを取付けた台車様の物を専用に用意しています。ユニットを正確に平行に抜き差しするのは簡単では有りません、過去には3人がかりで半日かけて行った事も有る大事です。今回は水平に維持出来てその振れが生じない様に改良して行い二人で4時間弱で全ての作業を終わらせる事が出来ました。

錦糸線は音質向上を狙ってオリジナル以外の物に交換済みでしたが、それが経年劣化で断線し、オリジナルは部品として入手不可な事からスピーカーケーブルに近い素材で自作して取付けました。大パワーの負荷に耐えられる強度と低内部抵抗で有る事が必要です。

添付画像はユニットを引き出している様子と、荷重受けと高さ調整のモーターバイク用ジャッキと左右前後の水平を保つターンバックル式高さ調整機能付き治具の様子。最後の画像はJBL-1500AL用ハードメープル無垢材ラウンドエンクロージャーのユニット開口部に頭を突っ込んでバッフル部の断面を映した物です。面取りして隙間が見える下部がエンクロージャー本体の前面バッフル(48mm厚)、上部は嵌め込み式のサブバッフル(44mm厚)で合わせて92mm厚のバッフルでユニットを受け止めています。

同様のシステムを所有しメンテナンスに難渋している方が居ましたら参考にして下さい。

  




2026年1月24日土曜日

製作途中のスピーカーで金の卵を試す

 金の卵とはA&R Labの出川氏が考案したスピーカーの逆起電力をキャンセルする製品です。

EMS社 LB12EX  30cm励磁型フルレンジ完成前の仮状態で試聴しました。

製品情報   spmd-10-spmd-12.pdf

スピーカーは磁力とアンプからの電力によるボイスコイルの電磁界によって振動板を振動させて音を出しますが、それは同時にボイスコイルの振動と磁力によってアンプへ向かう電力を生みます。モーターと発電機が共有する様な構造です。逆起電力が発生し、アンプの動作を阻害し、スピーカー駆動する電力に悪影響を与えている音を聞いているのが常の状態です。その影響を少なくしようとするのがこの「金の卵」の目的です。グレードの低い装置では気が付か無いかも、音源に装飾が多いと不明確かも知れませんが、それらをクリアした時には忠実な再生が実現できるかも知れません。大編成コーラスでの各パートの明確さとそのハーモニーの再現は素晴らしかったです。