2009年3月17日火曜日

オルゴールの共鳴箱

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久々にスピーカー以外の作品を制作いたしました。



小さな音しか出ないオルゴール本体の音を大きく響きを良くして楽しむ為の共鳴箱を製作しました。



ウッドウイルのこの地域全体は精密機械工業が発達していまして、この種のオルゴールの世界シェアが90%(1社で)という優れたものですが、今回の注文製作と直接は関連無さそうです。



スピーカーを製作しているので専門だから共鳴箱も作る事が出来るだろうとお客様から依頼されましたが、果たして実際にそうなってしまいました。



スピーカーは特定の帯域で共振しないように工夫しますが、この共鳴箱は共振する様に工夫しなければなりません。考え方は逆ですが同じ設計手法を用いる事が出来ました。



おもいっきり定在波を出す、それも大量に出た方が良いと言うのは、日頃ストイックに定在波を出さない様に設計するスピーカー製作からすればストレス発散になりました(笑い)。



サイズの限界が有る中で低音を出すのに大胆にフロントロードホーン方式を採用して、その効果が確かめられると嬉しくなり、結構楽しんで試作も本番製作も出来ましたし、試行錯誤するのも良い経験になりました。



事前に出張のついでなどにオルゴール博物館に行って実際に見聞きしてどの様な物なのかを検討を付けておいたのは勿論、完成後に近くの博物館で既製品と比較試聴してその出来映えを確認もしてみました。



自慢する訳では(しているか!)無いのですが、常に忠実度再生(ピュアオーディオ)に集中して音響製品を製作している者の耳には比較になら無い程の響きの差が有ったのは間違い有りませんでした。博物館の職員も、その様子を見ていた他の客も良いですねと言って下さいました。



はい!、とても楽しい作品製作となりました。





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