なかなか完成しないFH+BHですが試聴/試作も終わりまして、
最終設計と製作図面を完成させて現在製作中です。
使用ユニットはF社の限定13cmフルレンジFE138ESRです。
若い頃からBHの迫力有る中低域に魅了されて聞き続けて今したが、
主にクラッシックを愛好する方達へのスピーカーシステムを作り出していますと
アンバランスな音質と言う事に嫌でも気づかされ、疑問符が大きく付いてしまっていました。
構造的にBHは中低域(中域と言ってもかなり低い辺りです)が長い音道を通りますので
特徴的な音質となりますが、ここではその性質は嗜好の範囲で好意的に捉えています。
問題はユニットから直接伝わる中高音にはホーンロードがかかっていない事です。
ユニット振動が空間へ音波として伝わる音変換に異種類の性質を持っている事がアンバランスを生じさせます。
その為も有りましてBHは製作をお断りして来ました。
またそれらは長岡先生のコピーで有る事が多く、師とは同じ物を作らないポリシーにも反するものでした。
経験を積んでその解決方法にFHを加えてはどうだろうかと考えるに至りました。
感謝すべき事にその考えに賛同下さったお客様の希望で製作していますのが今制作中の作品です。
詳細は例のごとく完成後に詳しく掲載させていただきますが、今は初期の試聴機の画像を掲載いたします。
何とも無骨な姿ですが、参考までに載せたタンノイのFH部分は近い印象になるのではと思います。
少しはお洒落になります。本体は同カンタベリーシリーズの雰囲気になろうかと思います。
最後に音質ですが、BH部は誇張無く、不要振動は完璧に抑えて癖が極力出ない様にします。
FHはBHとのメカニカルクロスオーバーを慎重に設定する事、ホーン臭さが出ない程度のホーンロードを
加える事、等を考慮した結果は、BHだけで聴く、FH+BHで聴くの比較では
BHだけで聴きたいと思う方は恐らくいないだろうと言える程に自然に空間に音が溶け込みます。
勿論ですがノーマルの13cmフルレンジだけで聴くのとはまるで世界が違う品質の音が再現されます。
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