東京の六本木に国立新美術館が出来た頃の話。
こけら落としのイベントが続いて「モネ展」 が開催される。
大好きな画家で家にも大判のポスターを数枚飾っている。
学生の頃には週末には遊びに行っていた六本木も
今では縁遠い地となっていて、新開発された街も、
最早、場違いな気がして落ち着かない。
国立新美術館の開館時間には未だ時間があるので、
暇つぶしに、六本木ヒルズ内にある美術館に行ったら
ねむの木学園の子供達の絵画展を開催していた。
ねむの木と言う「樹」も趣があり、植えていた事も有る程に好きな樹ですし、
宮城まり子さんが未だ役者をしていた頃も知っていて、ねむの木学園を自力で開園して
国に先んじて福祉を実践されている事も知っていたので、
迷わず入場しました。
初めて見るある種のハンディーを持った子供達の絵画。
妥協や労力を惜しむと言う世界を知らない子供達の絵には打ちのめさせられた!
感性はハンディーなど関係無いらしい...
著名な画家の原画を見る機会を作っては鑑賞して感動しているのではありますが、
この絵画展の作品はまるで違う種類の感動に訴えて来ます。
このショックが冷めやらず、これからプロの大人の絵を見る気になれずに、
長野から出かけて行ったのに、モネ展を見ずに帰りました。
その時から、年末近くになると「ねむの木学園」から「宮城まり子」さん の
自筆の案内状が届いて近況報告と、子供達の描いたカレンダーの案内が来ます。
掲載の絵は来年に群馬県太田市に出来た美術館での絵画展の案内です。
宮城まり子さんは来年で90歳ですのであと何回、自筆の案内状を読めるか心配です。
http://www.nemunoki.or.jp/
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