2017年6月6日火曜日

Jazz Machineの進化

ウッドウイルの試聴室に来られる方達から
Jazz Machineを聞かせてとの声が多くなって来た様です。

少し前までは規模が明らかに一般家庭用とはかけ離れているので、
見て見ぬ振り、話題にもならなかった様に思います。

少し前までのJazz Machineの中域はお客様から預かっていた
フラット形ユニットをつないでいました。
Jazz Machineとは性格が違い過ぎるかと思いましたが、
案外聞けるのでしばらく様子を見ていましたが、
ガツン系(暴れ牛系の音)のお客様には役不足で、
その前の中域、高域ドライバーを変え、
ホーンも変えて元の音質に戻しました。

フラットユニットを使った中域















JBL プロ用 広帯域コンプレッションドライバーと
大型ホーン

高域は同じく中高域コンプレッションドライバーと
ホーンの構成で高域を受け持たせます。













この構成の詳細は下記URLで。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/JazzMachine-Chenjide-Driver-Yunit.html


JBL 2445J  コンプレッションドライバーは以前の2450Jよりも荒削りで
Jazz Machineにはこちらが良いみたいです。
新製品が常に旧型を凌ぐとは限らない様です。

 接続するホーンは相変わらずの樹脂製既存品を使いました。
(自分用に大型木製ホーンを製作する暇は未だ取れません)
以前の用途では業務用PAとして使っていた様ですが、
ホーン鳴きは盛大で、バッフルに付けていたとは 言え、
デッドニング(防振対策)を何もせずに使っていたとは信じられません。
ドライバーの音質など評価出来る以前の問題で耳が、頭が変になります。

ホーン外側 全てに防振材(自動車のドアやダッシュボードの共振止めに使う物)を張ります。
慎重に中低域側とのクロス周波数とレベル調整を行います。
何とか使える、聞けるレベルまでに落ち着きました。

2450Jと合わせて使っていた高域には2405Hを使っていましたが、
民生用の075の方が肉太の音が出ていた事も有り、
D220TIと言う1KHz~21KHz迄の中高域 コンプレッションドライバーを
3.5KHz以上を受け持たせてツイーター代わりとします。

クロス周波数は余裕ですので思いっきりドライブ出来ますので、
Jazz Machineの中低域のエネルギーに負けていたツイーターに変わって活躍してくれそうです。
骨太のガツンとしたシンバルの音に満足です。


 Jazz Machineは基本は平面バッフルです。
24mm厚のバーチ合板を三重に使うので低域ユニット3個を搭載しなくとも一人で持つのは苦痛。
 低域ユニット3個を搭載すると方チャンネルだけで軽く100Kgオーバー。
そのバッフルを安全に建てるには工夫が要ります。
試行錯誤の結果から特注の金属フレーム製で組んでいます。
移動の為に大型で重加重用のキャスターを付けます。
その構造物の上に中域と高域のホーン付きコンプレッションドライバーを載せます。
ユニットとホーンを別にしてもその構造体だけで相応の価格になるJazz Machine。
 Jazz Speakerでは無くMachine です。

試聴には5mは離れて聞き、音を体感します。

音を出さずに見ているだけで何らかの満足感が有る様な気もします。

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