今日は地元小ホールでの藤村俊介さんのチェロ演奏会を聞いてきました。
毎年この時期恒例のコンサートで聞くのは今年で4回目となりました。
藤村俊介さんはN響の次席チェリストでオケは勿論、ソロや独自のユニットを組んで
精力的で活発な音楽活動をしています。
小ホールではいつも正面で聞いています、それも右手の弓使いと左手のネック使いが
首を振らないと視界に入らない?距離で聞いています。
この距離では演奏技法によるノイズ(ネックの弦を指で押さえる音等々)や呼吸音など
大中の音楽ホールでは聞く事の出来ないリアルな音を聞く事が出来ます。
生演奏は素晴らしい事は当然ですが、やはり生々しいのです。
この音、全てを心に刻みながらその再生を狙って製作したスピーカーが”ウイング”です。
今日は雨が降る湿気の多い日でしたので演奏前半は楽器が鳴っていませんでした。
後半のメインの曲には楽器も暖まり目覚めて本来の音を奏でてくれました。
ウイングの音をいつも聞いているとそれくらいは分かる様になりました。
演奏は素晴らしく何時しか何も考えずに音楽の世界に没頭してしまいました。
この環境で聞いている幸せに何度も目を開けて確認したものです。
このホールでは7.8年前から新作発表会を行ったりでオーナーさんやスタッフとも顔見知りと
なりまして、私が聞きに行く目的の半分(作品のチューニング)を藤村さんに紹介して
いただけて初めて話をする機会に恵まれました。
その様な目的で聞いている方が居ると言う事に驚かれ、スピーカー作りに興味を持たれ
近い内に工房を訪れてくれると言う嬉しい言葉をいただきました。
私の音作りの核心をその本人である演奏者にチェックしていただけるなどは夢の様です。
実現したら是非とも皆さんにご報告させていただきたいと思います。
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