2012年11月15日木曜日

ヨーロッパJAZZの頂点/メドウを聞く


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小さな田舎町でjazzのコンサートが開かれるので聴いて来ました。


このメンバーの予備知識は全く無し、北欧には優れたJAZZプレーヤーが多いので外れはないだろうと出かけた。パンフレットのヨーロッパJAZZの頂点medawが何故我が町に、ある日本のアーチストが召致したそうですが良く分からない。


jazzが好きでオーディオにのめり込んだ筈なのに最近は殆どコンサートに行かない。最近聞いたのはお客様でもあるjazzピアニストのお店でのライブも5,6年前の事、その前はドイツ出張の帰りに旅した北欧のコペンハーゲンやベルゲンでのjazzバーで聞いた程度と、些か情けない。


今日のコンサートは我が町自慢のコンサートホールを使っての演奏ですので、PA無しのアコーステックと言うのが嬉しい。演奏者から5mほど離れ、ステージ高さは胸より下のすり鉢状なので良く見えて良く聞こえます。


さて演奏の方ですが、ピアノ/ドラムス/サックスのトリオの構成です。ピアノは年配の一見気難しそうな紳士風ですが興に乗ると人柄でしょうか優しそうな音楽好きに変身です。ドラマーは若くやせ形で片言の日本語で賢明に説明してくれる気さくな人ですが、演奏中は求道者の様な風情。サックスは遠慮がちな静かな人でやはり人が良さそうです。


三人共にさりげない、飾らない、ごく普通の人達です。如何にもミュージシャン風とは違って違和感の無さがこれからの演奏の良さを期待させてくれます。


演奏は都会的な洗練されたものです。淡々とした演奏を聞いているうちにその世界に入りきっていて心地良く、静かに熱くなっている事に気が付きます。聞いているうちに思考停止状態になっている事が音楽に浸かりきっている、楽しんでいる事と思うので、そうさせてくれているこのメンバーの静かな力が、曲が進む程に浸透してきます。


ピアノは繊細でストイックなものからMJQのジョンルイスみたいに脇で淡々とリズムを刻んだり、ピータソンの様な存在感を出したり変幻自在です。


ドラマーはやはり繊細で出張った所が無いのにメンバーの中心にいて、曲によってはメロディーをリードしているのでは?と思う程です。とにかくアコースティックですので音が良い。コンサートホールの響きの良さをjazz演奏で再認識するとは以外でした。


シンバルのステックの使い分けた音色や各種の鐘の音色も綺麗鮮明。小さめのドラムスセットのバスドラの重低音?は何と心地良いか!、大太鼓を神社仏閣の境内で鳴らした時の様な低さと伸びがたまらないです。PAを通すとこんな音は絶対に出ないですから、これだけでも聞いた価値がありました。


サックスはと言うと、演奏技法が特殊なのか?と思う様な所が随所に。フルートの循環呼吸法の様な、直前に吐いた息でピストンを駆使した音を出して、次の息で別の音を出して重ねて続けて音を出す?専門的な事は知りませんが音がよどみ無く出て来て不思議で快適。そして音色が綺麗、解像度が高い?唇の動きがアンプの残留ノイズの様な、弦の演奏ノイズの様な感じでとして聞こえて来ます。こんな音は聞いた事が無い!演奏者の技、楽器の能力が高いのか、今迄は管楽器の音色の優劣には気が回りませんでしたが、影響が大きそうで、これも初めて実感です。コンサートホールの響きの良さ、アコースティック環境での新たな発見です。演奏は不快な所や気張った所が無くてとても心地良く熱くさせてくれる高度なものです。


曲についてはここでhttp://www.youtube.com/watch?v=enrMznIRCZE


2枚目の画像は昨年英国で大変評価の高かったと言うアルバムです「HECREC105」


解説記事は此処でhttp://makigami.com/makigaminews/2012/09/ecm.html


 


 


 


 


 


 



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