2015年10月5日月曜日

12年前製作の曲面成形合板

12年前製作のラウンド(曲面)成形合板エンクロージャーの品質検証

下記写真の様な作品達です。
























これら側板をラウンド(曲面)させる為にMDF合板で数種類製作してノウハウを得て、
次に製作したのが上記などの無垢の薄板を重ね合わせる(成形)させてラウンドさせる手法です。

大手メーカーなどでは大規模、高価な設備を用いて製作していますが、
個人工房レベル、まして毎回異なる仕様での受注製作するには独自の製作方法が必要です。
その様な製作上のノウハウは公開されていませんのでゼロからのスタートです。

そんな事で考え出した製作手法、当時で数年間の試行錯誤して間違いの無い事を
確認はしましたが、もっと長い期間を経た後はどうなのか?
その確認と経過観察の為に手元に置いていた部材が下記写真。






















全体像、部材状体ですので未だ余分な寸法での粗加工状態です。






















注目点はラウンドしている何枚もの板を重ねた部分が剥がれていないか、
変形等は無いかなどです。
 
12年を経過した現在でも制作時と同じです。
品質は保たれていました。

当時、成形合板によるラウンドタイプエンクロージャーを一品製作で初めて製作発表しました。
今では丸毎コピーする業者も現れて珍しくも無くなった様にも思われます。

この構造では背面が平面です、理想的にはバッフル以外は(ユニットを取り付ける為)
ラウンドにすべきですが、当時の製作技術ではこれが限界でした。
(天板、底板は内部の工夫でラウンドにしています)
 

現在は、ウッドウイル独自の品質評価「総合グレード.6」で表示している様に
背面もラウンドで製作しています。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/enkuro-menu.html

「総合グレード.3」の成形合板ラウンドタイプも背面はラウンドにします。
何故ラウンドに拘るのか!
.定在波を生じさせない
.吸音材を使わない
.音の鮮度や躍動感を失いたくない
これら音質を少しでも良くしたい、そう願うのです。





















こんなイメージになります。
今後は特に問い合わせ等が無い限りは内部構造は非公開、
遅まきながらノウハウ防止対策です。

さて、この12年物の成形合板ラウンドエンクロージャー、
経過観察は充分済んだので作品に仕上げましょう。
13cm口径まででしたら搭載可能ですので、
ご希望の方がいらっしゃいましたら連絡下さい。
価格、仕様など配慮致します。


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