2019年5月14日火曜日

大型ユニット取付/取外し用の治具を製作

大型ユニット取付/取外し用の治具を製作しました。


















11年程前に納品した田中伊佐資邸のスピーカーシステム
左が田中伊佐資氏/中が私/右が音楽之友社Stereo誌編集長吉野俊介氏

JBL 1500AL 38cm ウーファーを搭載したハードメープル無垢材100%の
フルラウンドエンクロージャーですが、
このエンクロージャーには調整可能な内部補強構造を仕組んでいます。
(構造的補強では無く音質調整用補強)

納品時には補強を最大限効かせた状態で11年経過しました。
田中氏はここへ来て、補強の調整を実施しようと言う事になりまして、
製作者として私は出かけて行きました。

先ずはユニットを外して内部補強構造を....
となる筈でしたが....
ユニットが外れません....
一度、違う方が外した時にパッキンを付けたのがこびりついたか....

取付けネジを外してもびくともしません。
落し込み加工を施し隙間無くピッタリ加工している事が更に困難に。
こんな場面での秘密道具でも効きません。
もう半日が経過....
ホームセンターで各種道具を探して来て挑戦するも....
最終的にはユニット止めネジ穴に秘技ネジタップを切って、
ボルトを回しこんで外せました。

緩んだユニットをエンクロージャーから取り出すのも大仕事。
18Kg有るユニットで、マグネットは後方ですから、バランスが悪い。
フランジで18Kgを支えるのは数倍の重量に耐えねば成りません。
取り出し終えた時には大人3人はへろへろです。

これを2台分、 内部補強構造を調整して、再度ユニットを取り付ける。
これで最終電車に間に合うかどうかの時間。
調整はこれを何度か繰り返す必要が。
時間切れで、再度出直し、仕切り直しです。

私は決心しました。
ユニットを緩めるのは 解決しています!
ユニットの取付/取外しに肉体的苦痛とならない治具を製作する!!
へろへろはもうご免です(肉体的な危険も伴いますので)!!!
そうして完成しました(下記写真)!!!!


















ユニットを治具に取り付けて引き出した状態。
治具の高さはジャッキ状の物でハンドルで、
時計状の回転方向に調整出来ます。
18Kgのユニット重量を支えます。

これで本来の目的の「内部補強構造を調整」
に楽しく専念出来ます。

100%無垢材で製作している内部補強構造、
11年経過しても元のままでガッチリと緩み無く効いていました。
うーん流石だなと一同唸りました。




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