2023年7月3日月曜日

 昨日、長野県上田市 日本ヴァイオリン 中澤ホールにて

サウンドエンジンと言うアクチュエーターを取り付けた弦楽器をスピーカー代わりに

すると言う独自のシステムのレコードコンサートを聞いて来ました。

古い録音のLPを主に音源として特殊なイコライザーとアンプを用います。

バイオリンからソプラノが聞こえると言う不思議体験でした。

古い録音では現在の装置では明瞭に聞こえないとは良く聞く事なのですが、

このシステムはその解決方法の一つかも知れません。

比較対象としてスピーカーでは出ない音ですと鳴らした物はかなりの年代物。

ウッドウイルで採用する高音質ユニットと無垢材エンクロージャーの音とは雲泥の差。

比較対象が古すぎたかとも思いました。

それでもコンサートで開演と同時スポットライトが当たり、

演奏者の衣装や勢揃いした楽器を見た瞬間の華やかさ!、

そんな効果は十分に有りました。



2023年6月12日月曜日

 10cmフルレンジ2発+ドームツイーターの2.5Way小型スピーカーシステムです。

エンクロージャーはバーチ合板を積層したハイエンドな外部/内部共にラウンド構造です。

少し変わったコンセプトの構成です。ウーファー2発とツイーターと言うのが通常ですが、

お気に入りのフルレンジを最大限生かす意図です。10cmでも小部屋で小音量なら十分な

低音が得られますが、音色を変えないで中低域の厚みを増す。同じく統一された音色の

ツイーターを加えて華やかさや音場感を高めるのが目的です。

リスニングポイントを合わせる為に専用のスタンドを用意しました。





























このスピーカーはお客様のサブ機となる予定です。

メイン機はVoXAtiv社の20cm励磁型フルレンジ機(私の知る限り世界最高ユニット)搭載、

エンクロージャは100%無垢材ラウンド構造MGESコンプリート仕様搭載のウッドウイルが

製作できる最高の作品となる予定です。


2022年5月21日土曜日

 先日、静岡県の客様のリスニングルームにお伺いして来ました。

注文いただいたスピーカー製作前にどの様な環境でどの様に聞いているのか、

確認しに来て欲しいとのお誘いでした。












お伺いする御宅はお客様の拘りが多く詰まっている様です。

間取りなどの基本設計をご自身で行う。

採用する部材を細部に亘り詳細に検討されたとの事。

一例として大径木の大黒柱2本が1階から2階に突き抜けています。


リスニングルームには重い防音扉を通って入ります。

中に入っての印象は広い、如何にも音楽が溢れる様な空間です。

お気に入りの演奏会に出かけて行く時、

ホール入り口からフロントを通り指定席へ、

最後の音合わせをしている楽員が奏でる独特の音を聞きながら

開始のブザーが鳴るのを待つ。

音楽会での観客の気分を落ち着かせ、高めてから演奏が始まりますが、

そんな会場がご自宅に備わっていると言う様子です。


音響建築専門では有りませんので、音楽を楽しく聴く環境は?、

そんな思いで聞き出します。


物理的にはリスニングルームは定在波と残響時間の影響を受けます。

床面積が広く天井が高いので定在波はかなり低い帯域となり、

数次にわたる高調波も聴感域から逸れている様に感じます。

偶然なのか意識されたのかビート音も聴感上は感じられ無いのは稀有な事です。


広い部屋ですのでリスニングポイントもピーク、ディップの影響の少ない場所を

選ばれている様で、聴感上は違和感を感じません。


既存の家では残響時間を調整する事や音の吸音処理をするには、

壁、天井、床等に何かを貼る、敷く、等での対応となり、

気になる癖等の対策を出来る頃には味も無くなる、

などの弊害も生じますので難し所です。


こちらのリスニングルームは床材に無垢のハードメープルで良質な響きを。

広大な壁は漆喰で吸音処置、兼、美的外観を生み出す。

天井材も無垢材を用いて独自の外観と響きを生んでいる様です。

要所には音響パネル等を用いて微調整されている様です。

当然に部屋の内側構造には防振防音の対策が為されています。


部屋は直方体で並行面が大きく有りますので、

配慮しないと酷い音響的特徴を持った部屋になるのが常ですが、

この部屋で音楽を聴いていて不自然に感じる事が無かったのは不思議です。

事前の準備と完成後のチューニングに相当の労力をかけたと想像します。

情感一杯に歌い上げる女性ボーカルを大音量で聞ける環境は稀有ですが、

オーナーさんの最も好まれるジャンルで有った事が良質のリスニングルーム

完成につながったのではと想像します。


主な使用機材

入力:殆どのCDやハイレゾ音源はネットワーク化し建物内どこでも利用可能

アンプ:GM70PP特注真空官、

    サブ機用特注半導体アンプ

スピーカー:Supravox社励磁型38cm/25cm2発/ツイーターの豪華背面開放型

      サブ機:特注トールボーイ型 Scan-Speak Revelator(ハイエンドユニット)

          22cm/15cm2発/ツイーター(ウッドウイルで改造予定)

ここにVoxativ社 AC-X2励磁型20cmフルレンジを搭載したウッドウイル最高峰の

エンクロージャーのシステムが置かれる予定です。






2021年11月18日木曜日

ハイエンド 励磁型20cmフルレンジ 製作開始

メーカー自身がHPに世界最高のフルレンジドライバーと宣言しています。

Voxativ社 AC-X2励磁型(シリーズ最高峰)のスピーカーシステムを製作準備中です。












上記画像の2ペア有るのは総合的に考えて1ペアは予備としています。

ウッドウイルが以前に世界のスピーカーユニットを調べていて、

その中でも群を抜く性能と美しいスピーカユニットを見つけ、

何方か、このユニットを使ってスピーカーを製作させてくださいと提案していましたが、

それから約10年後に実現する事になりました。

このスピーカーユニットはとにかく美しく、触れる時には手袋をして扱う程です。

受入性能検査と音質確認の為の試験エンクロージャーに納めた仮の条件でも、

群を抜く素晴らしい音が出ています。

当然ながら価格も最高峰となっていますが。

解像度と反応の良さは中高音で言えば最高峰のコンプレッションドライバーと同等ですが、

ホーンで色付けされる事と、これに追従する低域が無い事を考えるとAC-X2に軍配が上がるのではと想像します。














上記画像は仮エンクロージャーに納めた様子。

このスピーカユニットを納めるエンクロージャーの基本構造はウッドウイルの

次世代となる最高峰のフルラウンド+100%無垢材+MGESコンプリート仕様+

回析減少バッフルと言う現在考えられる全てを投入した物です。

















数年後の完成をお待ちください。









2021年11月11日木曜日

オープンバッフルスピーカー3種設計終了

 オープンバッフルスピーカー(以下OBSP)設計完了。





下記2.用のユニットです。   

私が半世紀にわたり研究して来たOBSPです。

ウッドウイルのHPには10年間ほどの試行錯誤の過程を掲載しています。

高校生からのJBLファンで最高峰のプロ用ユニットを用いて挑戦して来ましたが、

専用ユニットでは無い限界を感じてしばらく中断していました。

世界では専用ユニットが開発されており導入しやすい方式で設計しました。


国内では古くから平面バッフルと呼ばれていますが、正確な表現では有りません。

世界標準で正確にはオープンバッフル方式と呼ばれます。

下記の3種類を用意しました。

1.38cm2発+高域コンプレッションドライバー+ウッドホーンの2Wayシステム

  反応の良さ+高解像度を求めてコンプレッションドライバー+ホーン型を。

2.38cm2発+20cmフルレンジの2Wayシステム

  十分な低域再生能力とナチュラルなフルレンジの中高域を。

3.30cm2発+20cmフルレンジの2Wayシステム

  狭スペースでもOBSPを、ウーファー30cm2発+ナチュラルなフルレンジの中高域。


.バスレフ型や密閉型等のスピーカー方式とは音色が違います。

.ユニット自身で生じるエンクロージャー内部圧力による振動板抑制が無く、

 高速応答、スピード感のある音はオープンバッフル方式(OBSP)の独自の特徴です。

.世界ではオープンバッフル専用(対応)ユニットが生まれています。

 ウッドウイルの「Jazz Machine」の様に他用途ユニットを強引に搭載した物とは

 パフォーマンスが違いました。

.ユニットの動作方式の違いから低音が出にくいので大口径ウーファーを用います。

.セッティングにはノウハウが要りますのでアドバイスさせていただきます。

.大型スピーカーですが設置環境許せば次元の違う音楽鑑賞が可能となります。


接続/駆動方法の提案

a.L/C型デバイディングネットワークで通常の接続。

  メリット:接続容易、パワーアンプ1個でシンプル構成

  デメリット:クロスオーバー周波数を低く取れますが高音質品部品は高価で

        有りながら下記選択肢より音質が劣る。

b.デジタルチャンネルデバイダーを用いた2Wayマルチアンプ方式駆動。

  メリット:クロスオーバー周波数を自在に設定出来て好みの音質を得られる。

       室内音場補正機能により理想のセッティングが容易に得られる。

       安価なデジタル式パワーアンプ2台+チャンネルデバイダーの

       合計費用はL/C型デバイディングネットワーク製作費と同額です。

  デメリット:機材取扱いなど初期設定が必要(有料で納品設定できます)

c.機材選択はアドバイスさせていただきます。

  下記画像は説明した室内音場補正とチャンネルデバイダー一体型プロセッサーと

  OBSPとの相性が良いKT-88プッシュプル真空管パワーアンプの例です。



 



d.馴染みの無い方が多く居られる事と思います。

  設置場所を確保出来る方でしたら、遠慮無くご相談ください。

  近日中に試聴機の用意出来ます。


2020年3月23日月曜日

出川氏デモスピーカー2号機改造

A&R Labの出川氏のデモスピーカー2号機を昨年末頃に納品しました。
1号機は数年前に納品済みで並べて聞いて見ると意外な展開に。

1号機は可搬性の為にユニット部が分割式になっており、
それが特異な形状となっているのですが、
音質的には意外にも下記の回析効果減少に役立っていました。
.ユニットから出る音がバッフル面に纏わり付いて中高音を濁らせる事が無い
.バッフル周辺の角で乱反射が生じ、信号に無いノイズが発生する事が生じない
 これにより音場感や定位を悪化させます

2号機には音質改善メカの最新型のコンプリート仕様が搭載され、
ハイエンド機に採用されているラウンド構造にバッフルエッジの曲面加工など、
回析効果の影響を受けない十分な仕様となっていますが、
それでも1号機と比較して今一つスッキリしない音質に困惑しました。

1,2号機も良材を積層してラウンド構造エンクロージャーとし、
定在波無し、吸音材無しのエネルギーを損出しない躍動的な音、
ヒアリングを繰り返したチューニング依る高バランスの音色。
MGES搭載でエンクロージャーノイズを軽減した最高品質のスピーカーです。
高度に追い込んで来た音だから回析効果の影響を聞き分けられ、
それが問題として認識できた訳です。

その様な試聴上の問題点を解決するために改造を行いました。
バッフル面からユニットを飛び出させ、
側板のラウンドと同じ曲線上にユニットを配置する、
構造から飛び出す位置は計算で算出されます。
2度の試作を失敗し、狙った効果は出ても音に癖が出てしまう、
構造的な不安定さが出るなど諸々解決しなければ、
簡単な様ですがMGESと言う複雑なメカ構造がユニット背面に
内蔵されている事も有り、見た目では分からない厄介な改造でした。

実は世界の一部のハイエンド機では同様の取り組みがされています。
相応の高級機でも問題とならない(ノイズが多く気が付く事が出来ない)
取り組みですので一般化されるかどうかはまだ不明ですが、
その効果を数年前から知っているので直ぐに対応する事となった訳です。

中高音の明瞭度が上がります。
その影響で低音の解像度が向上します。
音はユニットから離れ、スピーカーの存在は消えます
目前にステージが再現されます。
定位が良く聞こえるのでは無く、定位した位置から音が生じると感じます。

2019年初めに発表したウッドウイルの試聴機(青のスピーカー)も
同様の改造を施します、さらなる高みの音を狙います。



2020年2月29日土曜日

いつも利用する中央道サービスエリアから見える気になる稜線

スピーカーの再生周波数特性を見ている様で気になります。
バスレフポートのチューニングがずれているな、
エンクロージャー容積が合っていないかも?
高域限界は不味いな、ユニット選択再検討しなけりゃ。
いつも利用すSA、休憩しながら彼の山の稜線を眺めては
ぶつぶつ考えています。














最近はこちらへの投稿少なく申し訳ありません。
前にも書きましたがフェースブックを1年ほど前から始めまして、
その中にスピーカーの専門的なグループ(世界中です)が多数ありまして、
情報収集や作品を発表、色々コメント(評価)をいただいています。
作品制作のヒントを多くいただいて物凄く参考になっています。