2008年5月25日日曜日

藤村俊介チェロ演奏会

ウッドウイルのホームページの”試聴用CD”にも掲載しています、藤村俊介チェロ演奏会が今夜有りました。伴奏ピアノは地元出身の小山香織さんです。メインはラフマニノフ「チェロ.ソナタ ト短調」の他に小曲を5曲ほどです。



藤村俊介さんはNHKフィルの次席チェリストで、僅か5,60人程しか入らない小ホールで毎年演奏会を行っていただいています。大変気さくな方で、演奏も表情豊かでドラマチックで素晴らしく、毎回感動いたします。今日の難曲も圧巻でした、何か物語を聞いている様な気がする程で40分間があっという間に過ぎました。



毎回曲の解説や演奏方法の特徴などを楽しく説明していただけるのも楽しみの一つです。ロシアの作曲家であるラフマニノフのダイナミックな曲のイメージが強くて事前に弾いた白鳥までもがやけに強い調子になってしまったと白状していました。



職業柄、演奏者から2mと離れていない距離で一流の演奏を聴けるのは大変貴重な機会です。直接音に限りなく近い状況、弦の音と響盤の音が未だミックスしない内に音が耳に入って来る様な距離なのです。この音を脳裏に焼き付けてスピーカーの音作りに役立たせています。毎回感じるのは生の音は”生々しいのです”息使いやネックをこする音に大音量でこすれる弦の悲鳴に、胴の飽和する様な低音などです。CDは綺麗に聞き易くする処理するので誤解を生じ兼ねないのですが、柔らかく綺麗な音だけが生音ではありませんね。来月聞く五嶋みどりさんはやはり小ホールで前から2番目を確保しているのでまたまた、弦楽再生のヒントが得られそうで楽しみですが、以前に3m程の距離で聞いた事が有りますが、それこそ”つんざく”様なもの凄い音です、真正面から聞く事に勇気が要りそうな程です。演奏者に難聴者がいるのは理解できます。



今日の演奏会では外は雨でチェロには好都合、しかしホール内は薪ストーブを焚いて少し暑め、チェロには良くなかったらしくて直前の音馴らしを行いませんでした。小曲3,4曲目迄はさしもの銘楽器も本来の響きが出なかったのは惜しい所でした。





0 件のコメント:

コメントを投稿