2008インターナショナルオーディオショウを見て来ました。
音を聞くと言うよりは造形や素材に構造などを確認する為です。
その意味では興味深い製品が有りましたので参考になりました。
やはりスピーカーユニットに何を使っているか、2Wayや3Wayなどの構成は
どうなっているかなどと、エンクロージャー構造に目が行きます。
会場は東京国際フォーラムです。各メーカーのブースは完全個室の
会議室と言うよりはホテルの小宴会場と言った趣で、主催側としてはかなり
自社の製品の特徴を出せ、他のじゃまが入らない良い環境ですので
目当てのメーカー/機種のデモを事前に調べればじっくり聞く事が出来ます。
あるブースでは客のCDを快く演奏してくれていて感心しました。
有る意味ハイエンドショーよりも遙かに内容の濃いお勧めのイベントです。
音としては超有名メーカーのフラッグシップ機でもまだまだメリハリを効かせ過ぎた
派手な音や、スケールに囚われてボーカルの音像が巨大になっている物、
優れたユニットを使ったが為にそれ以外のユニットがしぼんでいる物、
まるで抑揚感の無い無感動な音もありました。
ユニット単独供給を止めた某有名欧州メーカーの何の変哲も無い機種からは
そのまま持って帰りたいと思う様な素晴らしい音楽が奏でていました。
たまたま聞いたある評論家が言っていました。
オーディオ機器は何を替えても音は変わるのだ、変わるけれど良くなると言う意味では無い。
闇雲にそんな事を繰り返しても音は良くならない。
自分のリファレンスたる大好きなアーティストを持ち、良く聞いて、あぁ-こうやったら
このアーティストはもっと魅力的になった、身近に感じられると思ったらその方法を生かし、
不明だったら元に戻すべきだと!
その繰り返しが自分にとって良い音への道であると。
私も常々そう思っていて、試聴に来られたお客様にも何度も言って来た事です。
こんな話が聞けるのもイベントの良い所でしょうか。
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