HPトップにも紹介していました鈴木公平さんと三界晶子さんによるコンサートを聴いてきました。
妻が行けなくなったのでウッドウイルの作品をお持ちで色々お付き合いをさせていただいているお客様と
一緒に聞く事となりました。開場前だったのですが何故か入場出来て最前列でピアノの鍵盤が見えて
ヴァイオリンも正面という最高の席で聞く事が出来ました。
鈴木公平さんの活動拠点はドイツヘッセン州でオーケストラやオペラ演奏の第一ヴァイオリンとして活躍しています
日本へは年に二度だけ帰国して母親の住む地元長野と都内とで演奏会を例年行っています。
演奏曲目はベートーベン:ヴァイオリンソナタ/スーク:ヴァイオリンとピアノの為の4つの小品、
ブラームス:ヴァイオリンソナタと地味な渋い曲目ではありますが、円熟した演奏に心地良い鑑賞が
出来て堪能する事が出来ました。ピアノも共演が永いので息もピッタリでした。
またまたオーディオ的な音質的な事を付け加えます。
同席したお客様は間近でのヴァイオリン演奏が初めてのご様子で演奏ノイズを初めて聞かれた様です。
弓のこすれる音などかなり耳障りな音が直近では聞こえます。少し離れると聞こえませんし、CDなどは
機械的に消したりします。でも生の音は生々しいのです、激しい曲ではかなりの刺激を受けます。
弦は柔らかく優しく聞きたいと言う方も居ますが、それでは生々しい録音での演奏を再現する事は出来ないのです
全てを再生出来てしかも聴き疲れのしない音でなければいけません。
もう一つ、ピアノも相応の音量で演奏しているのにヴァイオリンの音量がピアノに全く負けていない事にも
驚かれていました。演奏技法もあるでしょうが楽器の性能がやはり違いますね。
日頃から大きなオペラハウスの隅々まで音を届けている方ですので300人程の開場では何でも無い事でしょう。
但し、演奏開始から第二楽章くらい迄はヴァイオリンが未だ目覚めていません。
充分に暖めてから演奏が開始されるなら最初からベストで聞けるのでしょうが、そこは演奏家やその他の
事情があるのでしょうね。
最前列ですのでステージの高さと客席の私の耳の高さがほぼ同じです。
ピアノの低音域の強打でピアノ底からの音がステージ床と共振してまるで音圧/風圧の様に聞こえて来ます。
ホールピアノの”ベーゼンドルファー”(世界三大ピアノらしい)の迫力に感心します。
大きなホールでは決して経験出来ない事ですね。
地元のコンサートで車で20分足らず、休日も自営業には関係ありません。
30分後には仕事開始していると、先ほどの音楽体験が嘘の様に思えます。
どうもお休みの日にゆっくり音楽を聴いて少しは余韻を楽しんだ方が良さそうですね
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