2012年9月20日木曜日

ガラパゴスとシャープ

BS8chの20時からのプライムニュースは人的情報の少ない地方の自営業者には貴重な世情を知る情報源として良く見ています。


じっくり話を聞きますとニュース関連番組でよく言う言葉ですが殆どが嘘、でもこのプライムニュースは2時間をかけて限定した話題を論ずるので本当にじっくりと見応えある番組となっています。


今晩は今話題のシャープを代表とする日本の家電関連製造業の不振について論じていました。


シャープ(固有名詞で済みません)は台湾の受託製造業の世界最大手の会社との合併を進めているが話がまとまらないとか。


シャープには独自の次世代液晶技術が有り、合併によりそのノウハウを出す出さないでもめていてトップ会談までに至っていないとの憶測です。


此処までは普通の話でしたが、次の言葉には驚き考えてしまいました。


その新技術を使ってくれそうな世界のトップシェア持っている企業はそんな技術は不要だと、


製品設計は独自に行うが製造に関しては仕様性能価格を確保する為に世界から吟味して最適な技術や部品を調達して製造してくれる委託先を決める。


そこには革新的な技術は必ずしも必要無い、何より独自の技術や部品を持った会社では選択主旨出来ないので供給や価格をコントロール出来ずに不安が在るとの事。


そうなると苦労して研究開発した優れた技術は世界では使ってもらえない事になります。


技術開発は出来ても商売が出来ない、勢い国内マーケットだけを考えて不必要な機能盛り沢山のガラパゴス製品が出来上がると言う訳です。


中小の会社ならそれでも良いのでしょうが、巨額の研究開発費や設備を持つ企業なら成り立たなくなります、シャープの苦しみはそんな事が有るようです。


番組では新技術の出し惜しみをせずに敢えてオープンにする事だと。


オープンしてその受託製造企業を通してこそ世界的な多くの企業に新技術を売り込むチャンスが生まれるのだと言っています。


技術立国である日本の研究開発は必須でありそれをやり遂げて来て今が有る訳ですが、今の製造業の窮地は商売方法や企業風土にも研究開発が必要なのだと言う事を明らかにしているのでは?


もう一つ気になった事は、産業の空洞化は世界では当たり前で、日本で殊更に論ずるのはビジネス論では無くて最早精神論に近く、余った人材の雇用は別の工夫(政策)をして産業を興す必要が有るのだと、コメンテーター達の中では共通認識の様でした。


さてさて個人工房のウッドウイルはと言うと、かなり世界の潮流から離れ、それこそガラパゴス辺りに流れ着いて住み着いてしまったのかと。


まあ業種は星の数程もあるので世間様に認められる様に努力を惜しまず頑張ろうと思います。


 



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