2012年12月28日金曜日

ラトビア産ホワイトバーチ合板採用の積層ラウンドスピーカー



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ラトビア産ホワイトバーチ合板を使って13cm2Way積層ラウンドスピーカーシステムを製作しました。http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Latovian-Birch-Round-13cm2Way.html


 


国内では既にフィンランド産、ロシア産のバーチ合板が流通しており、ウッドウイルでは相当数のスピーカーを製作して来ました。ラトビア産を使った理由は建築材や家具、等々のへの使用目的で国内に流通して実績が有る会社より依頼された為です。念の為にラトビアとは国名です、ラトビア産ホワイトバーチ合板については上記のURLを覗いて下さい。関連するリンクも有ります。


 


製品への応用例として他者が製作した物を製作例として紹介するのでは無く、実際に製作してその製品をデモ機として拡販に利用しようと言う事です。大変積極的ですね。


木材としての応用例として完成度を高める事、スピーカーとしての機能も優れていなければなりません。製作依頼先を当工房に指定していただいたからには責任重大です。来年には業界紙にも紹介されるそうです。


 


さて初めてのラトビア産なので承諾前にサンプル材を提供していただき、既存の物と響きや音色を比較してみました。その良否は今後、ウッドウイルで何産のバーチ材が多く使われるかで自然に分かって来る事と思いますが、今回の作品は大変気に入っていると言う事だけを今はお話ししておきます。


 


スピーカー製作の記事なのに木材の事ばかり?と不満に思われている方も多いでしょう。スピーカーエンクロージャーをただの箱と軽視されている方は恐らくこのブログも、ウッドウイルのホームページにも来ていただけないでしょうから安心して申し上げます。


スピーカーシステムの音質を決める50%かそれ以上をエンクロージャーが占めていると信じて当工房は活動しています。開設前は多くて40%程度かと考えていましたが、多くの経験を積んだ今は違って来ています。そうでなければ日夜、手間暇のかかる作品を製作し続けている訳はありませんね。


 


特にウッドウイルの独自基準「総合グレード3~5」を試聴室で聞かれたお客様は一瞬信じられない様な様子で、本当にこれが鳴っているの?とスピーカーに耳を当てています。総合グレード1に入れた音では、他でも聞ける音だね!と仰います。http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/enkuro-menu.html


 


勿論スピーカーシステムはユニット、ユニット構成、デバイディングネットワーク、エンクロージャー構造、その材質、チューニングなどが総合的に最適に働かなければ最良の音質を得られない事は承知の上でお話しをしています。


ギター好きの友人が話すその自慢話は、そのギターに使っている木材が何々でと延々と話し続けます。スピーカーエンクロージャーにも同様の要素が多分に含まれています。


このスピーカーにはウッドコーンユニットを採用しています。エンクロージャー素材に拘っているのですから、ユニットの振動板に拘らない筈がありませんね。使用目的から最適と判断した訳ですが、ウッドコーンは日本だけの様です。やはり花鳥風月、自然を尊ぶ心と技術国、日本人ならではの感性なのでしょうか、とても良い音を聞かせてくれます。自分用に置いておきたいと思いますので、ユニットだけは確保して置きました。


 


もう一つ大事な事が!今回の製作は個人では無くて法人様です。ウッドウイルではユニットメーカー、AV機器メーカー、研究所、大学などの試作や研究用に製作依頼されており大変光栄な事と喜んでいますが、残念な事が有ります。個人様ですと多数の方がホームページへの掲載を承諾していただけるので、制作側の思いを皆さんに紹介する事が出来ます。


法人様は当然ながら守秘義務(商習慣です)が働きますからそうは行きません。どんなに苦労しても、素晴らしいアイディアの作品でも沈黙です。


それが今回の作品は、紹介する事が目的ですので元気一杯に掲載できます。是非この作品の解説を読んでみて下さい。


 


 



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