2013年3月3日日曜日

エンクロージャーの響き その3


この掲題の続きです。

エンクロージャーの響きが音質に与える影響は?。
この週末には仮のシステムで実験、
「エンクロージャーの響き」を捉える事が出来ました。
 

従来の経験則に依らずに客観的に響きを見える形に出来ました。
これに成功したので、従来の経験則を補う強力なツールを得た事になります。
 

響きを少なくしてクリアーなピントのカチッとした音にする....
積極的に響かせて音色を付け、綺麗な音に仕上げる、等々....
このチューニングをデーターで見て確認しながら行う事が出来ます。
 

今迄は耳と感を頼りにエンクロージャーの材質、板厚、構造、補強を考えて
製作して来ましたが、例えば、板厚を厚く製作してしまえば、時により制動が
効き過ぎてしまい、製作した後では薄くする事は不可能ですから
チューニングのしようが無い!

又は構造も、後から補強等のチューニングを出来る仕組みを考えておかないと、
やはり板厚と同じで手の施し様が無い!など言う事もあり得ますが、
これからはこれらの試行錯誤からは逃れる事が出来ます。
 

「エンクロージャーの響き」を捉える事が出来ると言う事は今迄経験する事の
出来なかった、新たな道が開かれます。

波形解析の難しい事はここでは省き、ユーザーにとって最大の恩恵は。
エンクロージャーの響きを波形信号として捉えているので、
その応用としてチューニング前の音/響きをチューニングした後の音/
これを比較試聴できます。
 

これが最大の目的で取り組み始め他のですが、
今回、初めてその試聴比較をしてみて感動しました。


エンクロージャーの響きというのはこの様に大きく影響していたのか。
チェロの胴鳴り、ドラムスの弾ける皮の音....
響かせた方が良いと思う音楽が...
これはきちっと固めてクリアーに決めよう...
などと色々な考えが頭の中を駆け巡ります。
 

ここまで呼んで下さっておや?と思われた方もいらっしゃるのでは!、
従来の補強材等で響きを制御するのはパッシブ制御と言う事が出来ますが、
「エンクロージャーの響き」の波形データを入手出来たと言う事は、
それを積極的に応用すればアクティブ制御が可能になる事です。
 

響きを不要な信号と捉えればノイズキャンセルヘッドフォンの様に環境の雑音を
キャンセル削減してノイズ無しの綺麗な音で、小さな音で聞く事が出来ます。

又は響きを必要な信号と捉えれば、そのまま活かして響かせる事も、
更には積極的に利用して、響きを強調する事も出来ます。
それを楽曲事に電子的にコントロール出来ます。
 

最終目的までたどり着くのは未だ時間がかかりますが、
「エンクロージャーの響き」の波形データを客観的に見える様なシステムを
完成させるのはそんなに先では無いと思います。
 

次回はスピーカーユニットからの波形データ。
エンクロージャーの響きの波形データ。
そのエンクロジャー波形データーをキャンセルした時の波形
これらをご覧いただけると思います。


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