2016年5月21日土曜日

LPレコード再生 その-2

LPレコード再生 その-1(2016/2/18)の続篇です。

現在は試聴に使う糸ドライブターンテーブルシステムを制作中ですが、

LPレコード再生システムに欠かせないフォノアンプの製作も同時に進めています。


ゼロから自作する暇は無いので安くて構造が単純で改造等が容易な機種を選択、
MC型対応、ディスクリート回路構成、半導体式フォノアンプ、オペアンプを使用しない
機種を選んで当工房の試聴環境に合う様に改造します。

 最終的には信号経路の部品を全てオーディオグレードに交換。
AC電源駆動を使わずにバッテリー駆動とする。
鉛バッテリーは効果薄く、エネルギー密度の高いリチウム電池を用いて、
電力を殆ど使わない回路ではありますが、電源の内部抵抗低下が音質面で有利で有る事を、
試聴結果から確認して採用しています。

下記写真の左上がフォノアンプ本体、右上がリチウム電池搭載電源回路です。
 


























 これらの改造でかなり音質向上しました。
それでも中級機クラスの半導体フォノアンプの範囲内か?
LP盤の良さである柔らかさ、重厚さ、しっとり感に満足出来ていません。

次の対策として、この改造フォノアンプの次段に真空管式のバッファーアンプを追加します。
やはりシンプルな構造の市販品を選び、信号経路の部品を全てを真空管アンプで
評価の高いオーディオグレード部品に交換。
搭載されているローコスト品をウエスタンの真空管に交換します。
一桁高価ですが、元には戻れない良さがあります。
 動作点も若干変更してベストなポイントを選びます。
そのバッファーアンプが写真の右下です。

ここ迄進んだ所で改造は一旦、小休止します。
60年代に聞いていたジャズの名盤LPとそのマスター音源からCD化されたものを
同期させて再生して、瞬時に切り替えて比較試聴します。















うーん中々良いです。
と言うよりLPの方が格段に優れています。
ピーターソンのガール.トークなどはライブ感や暑さが伝わって来ます。
先ずは合格点に達したのかな?。

画像の左下は、同じく基本回路に忠実そうなMC型対応の半導体式フォノアンプです。
こちらはディスクリート回路構成では無くてオペアンプ構成です。
最新、最高峰のオペアンプの音を確認しようとの目的です。
このアンプのオリジナル状態で、上記の改造フォノアンプにそんなに負けていないのが
実は悔しい所なのですが、また時間をみて色々改良して、
現状を上回るフォノアンプに仕上げたいと思っています。

それに、MC型に対応するのにヘッドアンプ式かトランス式か!
その比較もせねばと楽しみは1杯残っています。
下記は一応整ったアナログプレーヤー(直ぐに糸ドライブに変わります)、
CDプレーヤーと出川式に改造したサトリアンプなどです。


















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