2017年2月6日月曜日

バッフル振動スピーカー シェーカー2号機 難産の末に完成

バッフル振動スピーカー シェーカー2号機 難産の末に完成










































正面からでは良く分からない、背面を見ないと様子が分からないシェーカースピーカー2号機です。

1号機の様な衣服ハンガーに引っかける様な構造を止めてスマートに仕上げる。
1号機より全体のサイズをやや小さくしながら音質は確保する。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shaker-SP.html
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shaker-SP-2.html

一見、何でも無い様な2号機に要求された仕様なのですが、これが大変でした。
ハンガー引っかけタイプは製作容易で機能を果たすと言う事では良く出来た構造でした。
サイズ縮小でも音質維持、シェーカーを生み出す苦労を超える努力を伴いました。


13cm同軸で高性能ユニットを使っているので、一般的な使い方では十分な音量と質を確保出来る。
バッフル振動スピーカーはシリアスに真正面に座って、定位がどうのこうの言うスピーカーでは無い。
自由振動させる山桜無垢材のバッフルより心地良い響きを空間に導いてリラックスして聞く。
制作者はこんなコンセプトで1号機を生み出し、求められて改造型の2号機を製作しました。


アマチュアでも無く、趣味でも無く、プロとして製作しているので、
想定する音質、機能や規模、必要コストなど有る範囲内でまとめるのは当然なのですが、
思惑が外れる事がままあります。
嬉しい誤算と言いますか、作品が想像以上に優れた音を生み出す時です。


ウッドウイルの代表作、「ウイング」がそれで、バランスを考えて選択したデバイディングネットワークを
数段上の品質のパーツに交換しました、そうしないと機能を生かし切れないと気が付いたから。
シェーカー2号機も製作しながら徐々にそう感じてしまいました。


先程は偉そうにプロ意識と言いましたが、自分の認識の甘さでその性能に気が付かない愚かさと、
製作難易度の高さから来る高コストで、シェーカー2号機を再び製作する機会はもう来ないかも、
それでは見納めとして出来る最高の物に仕上げて手放したい。
そんな思いで、見積もった仕様を大幅に超えて製作に当たりました。


出来映えは素晴らしく、ウイングを超えてしまう程です。
オリビアの甘く切ない歌声に心動かされ、
 小澤征爾指揮のチャイコフスキー 弦楽セレナーデの重厚な弦のパートの響きに感動。
 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/Shityou-CD.html


 こんな音色を再現出来るのに、制作者の認識不足から危うく、埋もれさせそうになりました。
世の常で、良い物には手をかけねばならない、止む無くコストも上がる。
でもその潜在能力に気が付いたので、最早、限定的な使い方のサブ機の様な扱いでは無く、
何時かはメイン機として使えるシェーカー3号機を製作してみたいと思うのに至りました。



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