2019年12月14日土曜日

15年前の成型合板(ラウンドエンクロージャー用側板)のスピーカー限定販売

ウッドウイルが活動を始めた時にはラウンドエンクロージャーを製作する
工房は無かった様に思います(大手量産メーカーは除く)
従って製作する為のノウハウも殆ど見つける事は出来ませんでした。

止む無くスピーカー用としてでは無く、家具等の製作技術として
ラウンド構造とする為に「曲げ」の技術を探し、習得、応用を繰り返しました。
私の専門は電子機器設計なので、ウッドウイル開業前には1年間、
県の技術専門校で木工を勉強し、その時の人脈で習得する事が出来ました。

ついでに下記は木工学校での卒業制作の「ものづくりの椅子 」
日本で一番大きなコンペで入賞して全国行脚した椅子です。
ウッドウイルの試聴室に2脚置いています。
人体採寸し3D加工するラウンドエンクロージャーを想定した椅子作りでした。













ラウンドさせる方法は幾つか有りましたが、そのまま応用するのには難が有りました。
スピーカーは密封性が高く、共振等の無い事、制御可能な強度が必要で、
音質に悪影響を与える材料や加工方法などは採用できません。
オーディオ機器の中でも視線を一身に集める機器ですので外観も重要です。

そんな事から各種方法を試しながら少しずつラウンドエンクロージャーへの
採用を試行錯誤したのがこの15,6年の動きでした。

数年前にオーディオのイベントに出展してお客様とお話をした時、
ああ、ラウンドエンクロージャーをオーダーメードで作っている工房ですね!
と案外多くの方がウッドウイルの活動内容を詳しく知っていました。
驚く事に丸ごとコピーしている業者がいますねとも話してくれました。
良く分かりますねと問い返すと、ウッドウイルは試行錯誤しているのを知っているし、
コピー業者はいきなり最新型を出して来るから直ぐ分かりますよと。
成る程、悪い事は出来ない、見ている人は見ているのだなと。

現在合板を使ったラウンド構造は成型合板を主に用いています。
技術的には古くからの技ですがスピーカービルダーとしては15年前は初体験です。
経過品質を確認する為に1ペア分の仮組状態の材料を保管していました。

15年間保管した成型合板のラウンド側板とその製作治具(非球面と言うところがみそ)















代表的な電気製品の法的部品供給期間の倍以上が経過した時点で品質に異常無し、
スピーカー材としてはストレスも抜けて熟成が進んで音色の良い状態です。
品質点検は終了して、状態の良いこの時期に、スピーカーを組んでみます。
限定1ペアで10cmウーファー2発+リボンツイーターと言う小型スピーカー。
年内なら格安で購入できます。
良かったらHPの下記をご覧ください。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/housyutuhin-11.html

流石に表面は焼けて薄い紅茶色に 。
磨いて塗装して綺麗にして遅まきながら嫁に出させていただきます。



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