11/3の東京オペラシティーホールでミッシャマイスキー(チェロ)と伴奏の娘さんのリサイタルを見てきました。
今度で3度目の彼のコンサート。
プログラムは全般にスペイン民謡組曲/ドビュッシーチェロソナタの長めの曲が続き、
休憩後には有名名曲を何曲もメドレー調で演奏する、普通なら前半/後半が
逆のパターンで構成しそうな編成です。
その為か、演奏終了後の拍手も今一つ元気が無い。
それでも氏は日本好きでサービス精神旺盛ですので何と4曲もアンコールをしてくれました。
アンコール途中の方が余程拍手が大きかったのは何故?
スペイン民謡組曲は他のプレーヤーで聞いた事が有りましたが曲表現の深さはまるで違いました。
今回の曲の中には今まで見た事も聞いた事も無い演奏技法をするものがありました。
白髪の天使の様な優しさと優雅さの顔を見せると思いきや、
悪鬼がチェロに取り憑いたのでは!と思うような壮絶な演奏も有りました。
弓が弦に触れるか触れない様な微妙な奏法でもホール内に音が満ちるのは圧巻です。
いつもの事ながらその音色を心に刻もうと必死になりますが、
只聞こえている音にも実は何重にも重なったハーモニーが有る訳で、
その1枚、1枚を剥がしながら別個に聞き取れればと願い挑戦し続けています。
マイスキーはその重なった枚数が大変多い様に思います。
娘さんのリリィ.マイスキーも父との息がぴったり。
何しろ父があの容貌ですからかなりエキゾチックで20代前半でも30、40代の雰囲気を持っています。
又聞く機会もきっと有る事でしょう。
マイスキーはやはり長い曲をじっくり聴きたいと思った今回のリサイタルでした。
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