2011年4月22日金曜日

視覚と聴覚と痛覚の戦いBy入院生活-2

『映像付音楽と映画による時間の使い方1.』


冒頭で書いた様に映像ソフトも豊富に用意していましたのでそれをいつ鑑賞するかを考


えます。部屋の雑音はイヤフォンで遮断出来、音楽は目を閉じれば済みますが、病室


(4人部屋)では暗黙のルールによりカーテンが開放されているので明るく、人通りも案外ある


ので集中出来ません。初めの頃にカーテンを占めていたら明るく元気で可愛いナースが


気持ちが良いからカーテン開けましょうね!と大声で言われて以後開放のままです。


痛みで寝れずナーバスになっている所に盛大に周りに迷惑をかける病人が新たに同室に


なってもうキレそう!。個室を希望するがより重篤な患者で埋まり我慢して下さいとの事、


うーん。 


治療で入院しているのだから読書/音楽鑑賞/映画鑑賞/などに集中したいと言う方が


心得違いなのかも知れません。しかし治療に必要な事は全力で実行している。限界迄拷問


牽引に耐え、自主リハビリもこなし、8階建て病棟を一日4往復して一日4千歩を歩きました。


それ以外の時間を無にせず有意義に過ごしたいのです。結局は昼間は読書と少しの


音楽鑑賞とパソコンでお客さんへの問い合わせの返事、見積提案等をメール作成する


事に時間を多く割く事となりました。


 


夕方となり夕食(18:00)も終わると夜勤のナースが挨拶に来て夜の過ごし方の確認を


します。今晩の座薬は彼女に頼む事になるのかと複雑な思いを感じながら話を聞きます。


痛め止めを服用するタイミングとか睡眠剤を服用するか等々の相談です。病院側もまともに


寝ていない患者には注意を払う様です。知りませんでしたが私は睡眠剤はあまり効かない


様です。それと便秘(失礼!)普段は超が付く程の快便なのですが、痛みで体中(内臓も)が


相当に緊張していますので通じが悪いのは無理も無いのではと思いました。


それが終わると消灯(21:00)迄は自由時間となりカーテンを閉めたりして鑑賞準備をさりげな


く始めます。


 


消灯迄は切りの良い所まで読書を進めたり、ニュースをワンセグで見たり(携帯の便利さを


再確認出来ました)。日中よりはのんびりして眠りやすい様に穏やかに過ごします。


見舞いに来てくれた妻と談話室に移動してその日の出来事を話したりお茶をしながらしばし


寛ぎます。大事な送信メールもUSBに入れて持ち帰って送信を頼んだりもします。


 


ほぼ毎日消灯直前に一日に服用出来る最後の鎮痛剤を服用して寝ます。15分で薬は効き


出し不思議と簡単に眠りにつく事が出来ます。普段も床につくと数十秒で眠りにつくのでこの


点は助かります。痛みで夜中に(未だ夜中になっていない事が多い)起きた時からがやっか


いなのです。座薬を用いても寝れないのですが、敢えて眠りにつこうなどと思わない様にしま


す。ナースも無理に寝ようとして悶々としても精神的に参るから開き直っても良いのではと


言ってくれます。0時と3時に見回りに来るのですが、ノートパソコンの画面を見つめる姿を


確認しても何も無かった様に黙って巡回して行きます。


 


さてそれからの時間(毎晩11時から1時頃)は基本的には起床時間までの時間つぶしです。


音楽にしろ映画にしろ余程面白い物でないと痛覚に負けてしまいますのでソフトは慎重に


選択します。映画はBSやハイビジョン放送の録画と購入したDVDです。


未だ見ていない物、何度か見た物、中学生や大学時代に見た映画もあり楽しみです。


音楽(映像付き)も殆どが録画ですが何本かは購入した物もあります。


 


『先ずは映像付き音楽から1.ポピュラー編』


1.2010/1月JCBホール  BS2放映 大貫妙子ピュアアコーステック2009


http://www.amazon.co.jp/dp/B002WQSVC4


http://www.youtube.com/watch?v=tccs2R63ks0&feature=related


http://www.youtube.com/watch?v=7Z6EfACV4t8&feature=related


http://www.youtube.com/watch?v=QLco4ZEj5-A&feature=related


 同年代、リアルタイムで活動を見て来た。若い頃は高原サラダみたいな清楚なイメージが


最近は個性が滲み出ています。ぶれずに歌い続けていると何かの形が出来上がっていて


ジャズに聞こえたりシャンソンに聞こえたりと不思議です。人生を重ねて歌う姿に観客の表情


が答えを出している様です。楽曲と歌い手の良さステージの暗さと病室の暗さが見事に


調和。


●痛みを忘れて楽しめた今回一番のソフトで入院中に何度も見た(助けられた)。


上記の黒のクレール(若い頃)と今の歌とを聞き比べると年齢を重ねる事の意味をしみじみ


感じます。


 


2.DVD版 吉田拓郎 ‘93 TRAVELLIN’MAN LIVE NHK STUDIO101 


何時だったかTV放映しているのを偶然見た。昔から知っている曲で「外は白い雪の夜」を


聞いた。聞き惚れて固まってしまった。現代風にアレンジしていて拓郎が進化しているのを


知って嬉しかった。何年も探して見つけたDVD正規版で12曲入っています。下記には同じ


映像が入っています。


 http://www.youtube.com/watch?v=SYQy1hkdx04


●ラジオ番組の邦楽、洋楽ベストテンで「旅の宿」が連続トップの頃に放送を聞きながら


教習所通って車の免許取った。当時を思い出し痛さを忘れる。


 


3.DVD ボックス版 小田和正 「風のように歌が流れていた」2004/9月~11月 


TBSにて6回放映。


ライブでジャズにはまっていたのでリアルタイムでは小田和正を聞いてはいなかった。


友人が我が家のシアターで聞かせてくれと言うのでしばらく預かって鑑賞した。


歌に込めた思いが伝わります。衰えぬ声に驚きます。素晴らしいゲストが多数参加します。


特に山本潤子、鈴木雅之は素晴らしい、彼らのCDを多数持っているがこれが一番良い。


オフコース/赤い鳥が競った第3回全日本ライト.ミュージックコンテスト決勝ライブでの


情熱を込め、生き生きと弾む様な声、これが若さだったかと思い出される音源も入って


います。このコンテストの音源がありCDを購入、因みに高校の時に買った赤い鳥の初LPを


今も持っています。


http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00092QSPK/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&seller=


●我を忘れます、時間を忘れます。


 


4.NHK総合 SONGS 2009/11/11~4周連続放映


“デビュー40周年”を迎えた 井上陽水さんを、“4週連続”で特集する「SONGS 井上陽水」


フォークやニューミュージックなどにはあまり関心が無かったが、陽水の曲は嫌でも耳に、


心に入って来た。今でも現役バリバリ、若手を発掘し、影響力絶大、だんだん妖怪、化け物


風の凄みが出て来た。その割に控えめで丁寧な語り口に照れ屋だから尚更に人間離れした


感がある。


http://www.nhk.or.jp/songs/archive/091111.html


http://www.youtube.com/watch?v=dCRMh2ucrKc


●深夜の病室で視聴する「とまどうペリカン」、何とも言えません。インドでも聞いていたな。


   


 5.NHK総合 SONGS 2010/04/21 放映


 女性歌手の名曲を德永英明さんがカバーする「VOCALIST」シリーズ第4弾


 http://www.nhk.or.jp/songs/archive/100421.html


 http://www.youtube.com/watch?v=w9bxyOGTsrI


 ●4枚入りCDBOXは購入済みで「ハナミズキ」は試聴にも使っています。


   カバーしていると言うより自分の曲に消化しきっている所が見事です。


 


6.NHK総合 SONGS premium 2010/03/12 放映


今年で30周年を迎える松田聖子さんの特集。


http://www.nhk.or.jp/songs/p100312.html


http://www.youtube.com/watch?v=ua-3J8VDTWo


●私が聖子ちゃんの歌を聴いたっていいでしょう!、赤いスイトピーや下記のビールの


CMソングなどで徐々に惹かれていった。この番組での若い頃のヒットメドレーは


ちょっと引いてしまうが、良く見ればいつの間にか大変魅力的で歌もしっとりと聴かせる


素敵な女性になっていました。


 


 7.BSジャパン 2010/04/17 放映


 第3回 逢坂剛 『カディスの赤い星 ギターコンサート』メインゲスト: ハビエル.コンデ


 直木賞作家である逢坂剛はフラメンコギターの名手?で、ギターコレクターでもあります。


 本場スペインから最高峰の演奏家を呼んでコンサートを開催してTV放映もしています。


 第3回目は運良く録画出来ました。いつかは本場でフラメンコを観たいと願っています。


 試聴用には少し前までは世界最高の演奏家と言われたビセンテ.アミーゴを聞いて


 いますが、本場には色々な流派があるらしくそんな事情もこの番組を3回観て少し分かって


 来ました。


http://www.bs-j.co.jp/redstar2010/


番組中の動画は日本人奏者「沖仁」との共演しか見つからず、


つまらないから他の演奏を探した。


http://flamenco-ole.seesaa.net/article/150111002.html


●日本人の第一人者には遠く及ばない音楽性。技巧だけでは足りない、


精神的にでも強いDNAが必要なのだろうか?。農耕民族の喜怒哀楽を表に出さない


日本人と、人生の機微を隠さないで生きている民族。音楽は民族、国境を越えると思える


のだが、本当の所はどうなんだろう?。ジャズに入る前に聞いていたボサノヴァは今はあまり


聞かない、50、60になって彼女の家先でギターを弾きながら愛を囁く音楽を私が本当に理解


出来るのだろうかと考えたからだ。



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