2012年5月28日月曜日

チェロ四重奏コンサート

001


 


何時も聞いているN響次席チェリストの藤村俊介さん他四人で演奏するコンサートを聞いて来ました。この四重奏にはラ.クアルティ-ナという名があります。


1週間前に藤村俊介さんのソロコンサートを聴いたばかりで、躊躇していたのですが本人にどの様なメンバーでコンサートの様子はなどと直接話しを伺ったら、チェリストとして気心知れて互いに演奏表現を出し切れる場で有るとの話を聞き、面白そうなので出かける事となりました。


会場は長野県の白馬地方です。学生の頃はスキーでロッジにアルバイトで2シーズン滞在し、近辺では目標とするアルペンのスキー競技会に参加した思い出深い場所です。今はもっぱら登山に出かけている場所でもあります。


東京からツアーバスが出て昼間は観光、宿泊と夜はコンサートと今風のイベントなのでしょうが、こちらは地元なのでコンサートだけの参加です。


さてチェロの四重奏の感想は!、このラ.クアルティ-ナは毎年CDを出していて私も1枚持っていますが、あまり集中して聞いていなかったのでほぼ初体験の四重奏となりました。


同じ楽器ですから受け持ちパートは限られており主にハーモニーを聞かせる趣旨かなと創造しましたが、その様に感じたのは数曲でした。チェロの四重奏用に編曲してメインのメロディーを回して演奏したり、曲に変化を持たせたりと、少なくとも曲を掘り下げたストイックな目的での演奏では無いとこの日のコンサートでは感じました。


イベントの一部と言う事で分かる様な気もしますが、都内での有名ホールでのコンサートでは平日昼間でも毎回満席になるとの事ですので、全容を知るにはそちらへ脚を運ぶ必要が有りそうです。


ただ、大変興味深かったのは四人が(4個の楽器が)交代でメロディーを演奏する事で、演奏手法や特に楽器の音色の違いが分かったのは面白かったです。


メリハリの効いた歯切れ良く音が前に出る/響きは少なく堅めの音だが粘りが強く個性的/ヴァイオリンの様に良く鳴きバランスのとれたもの/弦と胴の響きが一体化した熟成されたもの/等々の特徴を感じながら聞くのは普段はあまり出来ない貴重な体験でした。


何時も聞いていて私の製作するスピーカーの弦楽器(チェロ)のリファレンスにしている事も有り、藤村俊介さんの演奏手法や上記の内の熟成され音色は目を閉じても直ぐに分かりましたが、今更ながら氏の表現する音楽に魅入ってしまいました。


オーケストラ員も会社組織での社員の様なのでしょう、年功序列などの保守的な部分が色濃く残っているのでは??と思ってしまいますが、実力本位でポジション(役職)が決められるのなら氏はとうに首席チェリストになっていた事と創造します。


 



0 件のコメント:

コメントを投稿