2014年12月9日火曜日

制作者の喜び続編







































前回、朝の工房で陽に当たって綺麗に輝いていた製作途中の作品。
同じ作品がユニットの穴加工を終え、塗装も終わって試聴室に入り、
次の工程を待っていました。


今朝、試聴室に入ると四角い窓からの陽を浴びていました。
逆光ですが思わず撮影しました。
未だ何とか木製品としていますが、今日にはスピーカーと言う音響機器に変身します。


 ウッドウイルを初めたころには、一緒に学んだ木工の仲間が多く遊びに来たものです。
家具作りは勿論、機能性を持たせて設計製作されますが、
同じ様に見える木工品で有るスピーカーは、材質、構造、意匠、としての木工品で
有るだけでは無く、音を出す機能を持つと言う事で、彼ら木工家は戸惑うのでした。


家具製作を勉強して製作もして、また使う立場でもある、その市民の感覚では、
美しく出来上がった家具はそれだけで充分に満足出来ます。
多少の使い勝手の悪さもご愛敬です(椅子を除けば)。


でもスピーカーという木工製品はどんなに美しく出来上がろうと、
オーナーさんの音の趣向に合わなければ約立たずと言う烙印を押されてしまいます。


ウッドウイルは木工屋さんのイメージが強いとのお話しを受けますが、
私はラジオ少年から始まったアンプ作りをきっかけにオーディオ好きとなってから、
電気の世界に導かれ、電子工学を専攻して電子機器開発設計などの職歴の後に
独立してオーダーメードで製作するスピーカービルダーとなった訳です。
ですから私としては電子機器に少しは詳しいオーディオスピーカー屋さん!
と思っているんですがね?。


スピーカーは殆どの場合エンクロージャーを必要として、
それを木で製作している訳ですが、それはスピーカー製作全体の工程の8割、9割を
木工という作業に割いています。
この工程に情熱を持たないで作品が出来上がるとは到底考えられません。
それにエンクロージャーは「目は口程に物を言う」の例えで
「エンクロージャーはユニット程に物を言う」とても重要な働きが分かって来ました。


工房名のウッドウィルと言う私が考えた造語。
 「樹を媒体として人と物の心が通じ合えるそんな思いを込めています」
 やっぱり木工屋さんなのですかね??。
近所の人達はピュアオーディオの話をしても理解していただけないので 、
面倒だから木工屋です、と言っています(笑い)。




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