2014年12月3日水曜日

国産の励磁型(フィールド型)スピーカーユニットメーカー














http://www.royalsangyo.co.jp/field-coil

大変嬉しい報告です。

国産の励磁型(フィールド型)スピーカーユニットメーカーの紹介です。

ごく最近、商品化されたユニットだそうで、恥ずかしながら存在を知りませんでした。

商品構成は130mmフルレンジ/170mmフルレンジ or ウーファー
そして殆ど例の無い60mmコーン型ツイーター。

知らなかったとは言えこの(株)ローヤル産業は金属振動板の製造で大変長い実績が有り、
世界中に供給しているそうです。

私が昔から愛用している国内外の数社のコンプレッションドライバー
(ホーン型の中/高域ユニット)はこの会社の製品で有る事が分かり、
技術力、実績にただ驚くばかりでした。

この会社が部品供給に留まらずにスピーカーユニットという完成品の製造販売を
開始したというのが背景との事です。
開発するからにはハイエンドマニアをターゲットにしたそうです。

これらの説明はユニット開発担当者に私が直接伺ったお話です。


私は再生音を聞いて感動する要素の中で一番重要なのは反応の良さではと体験から学びました。
同社の試聴室で聞いた130mmフルレンジ/170mm+60mmの2Wayのシステムはその大事な
要素を励磁型ユニットを採用した事で見事に実現していました。

癖の無いコーン型振動板は安心してあらゆる音楽ジャンルを楽しめると思います。
金属振動板のスペシャリストが敢えてコーン型ツイーターを開発したのも自身の表れでしょうか、
大変興味深いです。

例えば大迫力の重低音が聞こえたとしても、
ドラムスの歯切れの良い音がしても、
滑らかな高音が流れたとしてでもです。


反応の良さ=音楽の鮮度と言い換えましょうか、
私があしげく通う生演奏の音の世界では反応の悪さと言うものは存在しません。
他の要素も勿論大事ですが鮮度が足りないと感動が在りません。
音を聞いている様でも音楽の中の感動を得ようと言うのがオーディオの楽しみでは?。

ウッドウイルがラウンド曲面構造に拘るのは吸音材使用で鮮度が落ちるのを防ぐ為、
MGES開発もユニット反応を悪化させる振動を減衰させる為です。

そんな環境を生み出すのに適したスピーカーユニットが生まれ、
システム製作時の選択肢が増えるのはこの世界に関わる者にとって大変幸せな事です。

後になりましたが、励磁型(フィールド型)と言うのは電磁誘導で振動板を動かして
音を出すスピーカーの方式の中で磁力を得るのに永久磁石では無くて電磁石 を
使う方式のスピーカーです。

ですから駆動するにはアンプからの出力を接続する以外に、
電磁石を発生させる為の直流電源が必要となります。
永久磁石では磁力が一定ですから変化は望めませんが、
電磁石を使った励磁型は直流を供給する電圧又は電流を変化させる事で
微妙な音色の変化を楽しむ事が出来るのも特徴の一つです。

もう一つ大きな特徴が。
励磁型ユニットを使いたいユーザーは多いのですが、高価過ぎて手が届かない。
ユニットだけで数十万円、中には数百万円という物まで有る世界です。
その様な声を聞いて販売価格を極力抑えたと言っておられました。

ウッドウイルは同社の試聴室のスピーカーシステムを上回る音を狙って熱くなる。
設計に取りかかります。


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