2015年1月11日日曜日

国産励磁型(フィールド型)スピーカーユニット 試聴会














画像中心の茶色の4台がローヤルさんの13cmフルレンジと
17cm2Wayのシステムです。


2014年12月3日にここで紹介した

国産の励磁型(フィールド型)スピーカーユニットメーカー (株)ローヤル産業社 の

試聴会がありました。


出川式電源の出川さんから知らされて急ぎ出かけて行きました。


着いてみると試聴室にはライバル社である筈の

EMS社 LB8EXMKⅡを搭載した出川さんの試聴用スピーカーと

出川式電源を搭載した励磁電源やCDプレーヤーにKT88パラのパワーアンプになど

出川機材一式が揃ってセッティングされていました。


うん?今日は ローヤルさんの試聴会なのか出川式電源の試聴会のかどちらなの?

と思う程、でとにかく試聴が始まりました。


時間をかけて聞いた結果的には百戦錬磨の出川さんの機材による音が勝っていました。

ユニットだけに注力して満足すべき音は出ない訳で、

皆さん承知の様に高品質(高価という意味ではありません)で調和の取れた

機材システム全体を見据えないと良い音は出ないのです。


一例として

.ローヤルさんの常設システムで聞きますとスピーカーの存在が分かります。

 音場は衝立が左右に平面(二次元)で立っている様に聞こえます。

 出川式励磁電源(励磁型ユニットに磁力生み出させる電磁石に供給する電源)に切り換えると、

 スピーカーの前にステージが出現し、水平の場に垂直に立った平面的な音場が表れます。

 水平面と垂直面を合わせて三次元の音場が表れます。


.以前、田中伊佐資さんとお会いした時の事。
 
 一生懸命に作ったスピーカーの存在が分かる物は駄目で、

 その存在を消す事が出来て初めて一人前みたいな 話をしました。
 
 製作側としては不思議な感覚を覚えます。


.低域がかぶり気味で音程が曖昧、その影響で中高音の解像度が甘くなります。

 出川さん曰く、エンクロージャー変えないと駄目です。

 私曰く、励磁電源変えないといけません、ユニットが可愛そうです。

.お互い、自分の製品を売り込む事は出来ない訳です。


ついでに一言

最近はMGES搭載スピーカーしか聞いていないので困った事に。

先程の二次元でも三次元でも音の出所は平面的なので音が薄っぺらに聞こえてしまいます。

MGES搭載しますとそこに奥行きというか3Dの様な深さ、実体間が生まれ、

一音、一音の音源の形が見えて来ます。

左右上下の音の広がりに奥行き、コンサート会場の姿に近い訳ですね。


オーディオは難しいですね。

一般エンドユーザーが長年賭けて築き上げて来た音色、

メーカーも同じ様に試行錯誤苦労している訳ですね(表には出せませんが)


他の試聴会参加の方(埼玉県川口市の愛好家の代表?)が言った最後の一言。

出川さんの試聴用スピーカーのエンクロージャーを製作させていただき、

完成した時にはお披露目方々川口にお邪魔するかもと言った時に、

欲しくなる様なデザインの製品を持って来てねと!

性能が悪く、見かけも悪い製品は駄目ですよと釘を刺された訳です。

エンドユーザーの厳しいお言葉、肝に銘じます。




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