2015年5月12日火曜日

BH + FH エンクロージャーの受注を始めます

もう10年近くになりますか、BH+FHのシステムを製作しました。

BH:バックロードホーン
FH:フロントロードホーン

ウッドウイル開設以来、BHのご依頼やお問い合わせはかなりの数にのぼりました。

私自身は平面バッフル方式と同じくらいBHを愛好していましたが、
多様な音楽を聞く、経験を増すなどしてBHの長所も短所も見えて来ました。

そんな事からBHの製作は控えていました。
それに師と仰ぐN先生とは同じ物は作らないとの決意も有りました。

そんな中での有るお客様から、BHの良さを活かしつつ、欠点を補う良い方法は無いものか??
との提案をいただき、考えて実現させたのがBH+FHというシステムでした。

設計も試作も難航、何とか作り上げました。
その試作?号機(大きくて試聴室が満杯)を先日、オークションに出品しました。

落札はウッドウイルファンの方が落として下さいましたが、
驚くのはその数、アクセス数4500/ウオッチ数150と言う結果でした。

15年のオークション歴で過去最高値(カシオGショック初代機でアクセス3000!)を
軽く超えてしまいました。
外観もかなりインパクト有りますね。

 これは試作機です、念のため。
流石にこのままの姿ではデザインのセンスを疑われます。
それでFH部分を本体に埋め込んだのが次の図面です。

これはFOSTEXのFE138ES-R用に設計した物です。
これをベースに10cm~16cm口径のユニットに対応するエンクロージャーの
受注を始めようと思います。

FHを採用するのは??

BHはユニット背面側から出る主に低域成分を音道によりホーン負荷を加え、
室内空間とホーン開口部との音響インピーダンスを揃えて音変換効率良く出すシステム。
その効果で中低域が力強く抜けが良く出て来ます。

それでは中高域は??
ダイレクトラジエーション(ユニット振動板の直接音)によって出されます。
ホーンロードの音と直接音が同居します。

中高域のホーン型で低域は直接音という逆のケースもありますが、
中低域のエネルギー量はあまりに多いのでその差が際立ちます。

BH+FHは全体域にホーンロードを加えて音質、音色の統一性を確保する。
冒頭のお客様の提案の通りにBHの良さにFHが貢献する訳です。

私がオーディオを始めた頃から既にBHファンは多くいらっしゃいました。
今回のオークションの結果で改めてその人気ぶりを再確認させていただきました。

HPの新しいメニュー「新しい作品」に近々具体的な事を掲載させていただきます。




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