2014年8月19日火曜日

登山と天気

夏休みがある訳でもないが、
家族に合わせて登山を計画した。


体調と天候が合う事は年齢と共に困難さが増して来ているので
今夏は良い機会だったが、皆さんご存じの様に悲惨な天候でした。


テントを背負って数日間北アルプスへ、
軽量化しても約20Kgを背負う事が出来るのは後何年か?
縦走はきついのでお気に入りの山頂や稜線沿いでの定着テント泊まり。
登って下るまで同じ場所に留まると言う登山形態です。


寝て食べて(勿論自炊)飲んで読書に穂高を眺めて昼寝を決め込む。
こんな楽しみは来年以降へ持ち越しです。


天候が安定せずに気をもみます。
天気図を読んでも複雑過ぎる気圧配置に留まる前線。
困っていたら、登山出発前日に地元で山岳天気予報の専門家が主宰する
講習会に偶然にも予約して有ったのでした。


昨年の三浦...とか言う嫌いな冒険家の70才?だかのエベレスト登山隊...
見た事無いが最近、タレントを鍛えてヒマラヤだかスイスアルプス登山隊...
これは真面目な日本人8000m峰全山登頂した偉人...
これらの遠征している登山隊の天気予報を我が町のオフイスから携帯電話やら、
衛星電話で連絡しているのです。
8000m直下から「今、暴風で動けない!風は何時止む!」などと聞いてくるらしい。


現地のベースキャンプでも無く、
遠い極東の東京でも無くて長野県茅野市の田舎のオフイスから...
何とも不思議な世の中になっているものですね。


そんな方の講習会ですから内容が濃いです。
この気圧配置だと北アルプスの此所は風向きがこうで、
風力に雨に、今後の動きはと予測するコツを教えてくれます。
何冊も専門書を買いましたが皆、役立ちませんでした。


観光からツアー会社からプロのガイドまで予報を提供していて、
個人でも会員には登山中でもスマホに変化する予報を知らせるのだそうです。
これだけでもスマホに替える必要が出て来ました。


質疑の時間に例の定着テントでの山域の予報を聞いたら
今、教えた事を応用して自分で考えたら...
とつれない、厳しいコメントをいただきました。
甘っちょろい計画の予報などただでは出さないよとの事ですが、
予報も結果も同じで雨、雨、でしたね。


北アルプスでは何組かが遭難。
雨の中を沢登りするコメントするに値しない愚か者、
若い頃はやっていましたが、天気予報には真剣に取り組み、
危ないと予想したら直ぐに待避しました、降ってから逃げたのでは間に合わない。


下山中に暴れ沢が増水して渡渉中に流される。
その登山道はそうなる事は既知の場所を豪雨の中を利用する愚か者、
渡渉(川を渡る意)ザイルを張っていても膝までが限界、
もの凄く怖い体験をしたはずです。
私もやっと渡りきって対岸に抱きつき、岩で鋭く腕を突き刺した事がありました。


何れも気象遭難です。
不可抗力の事故では無いのです。
少しの準備、勉強で防げたので残念ですね。
私の様に臆病になって初めから中止と言うのも有りです。
登山口近くで温泉宿にでも泊まって雨を楽しむのも良いと思うのですが。



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