2014年9月5日金曜日

JBL ランサー L101 音質改善 MGES搭載 比較試聴音源ファイル















JBL ランサー L101 にMGESを搭載。
オリジナルとMGES搭載との比較試聴が出来ます。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/MGES-Main.html

ランサーL101は1960~70年代に発表されたJBLの名機です。
当時の私は中学/高校の時です。
5球スーパー(真空管式高級ラジオ)を自作改造して
送信機にしたりアンプにしたりしていました。

スピーカーもバラックユニットを見つけては適当な箱に入れて音を出して楽しみ、
HiFi用ユニットを入手したのはコーラルの12cmフルレンジ。
美しい音に惚れ込み、以後16cm、20cmのフルレンジに2Wayなどと
自作スピーカーを連続製作していました。

レコードプレーヤーもターンテーブル、アーム、ケース等を集めて
グレースやシュアーのカートリッジでボサノバ、ジャズ、サントラなどのLPで聞いていました。

当時は電気店で修理のアルバイトをしていたおかげで、
店ではLO-D HS-500を毎日聴き、納品先で各種の装置を見聞きしていました。
オーディオ発表会にも業者待遇で参加していました。
まあ、高校生としてはそこそこのオーディオ再生音を聞いていた訳です。

ある時に当時の御三家(山水/トリオ/パイオニア)などのスピーカー発表会に参加、
当時はフロアー型の大型機が多く、バッフル一杯にユニットが並んでいる機種が多かった。
メーカー営業によるとユニットの数が多い程売れるのだそうでした(笑い)。

その発表会が終わった後にサプライズで大きくはないのに重そうに二人で運んできたのが、
ランサーL101でした、音を聞いた瞬間に鳥肌がたちました。
今迄お披露目していた御三家のスピーカー達はゴミの様だとその時は本気で思いました。

今回の比較試聴ファイルにアップしているシェリーマンのドラムスはそれはそれは
胸がすく様な歯切れの良さに痛快そのもでした。
以後、その音を目指して少ない予算で自作スピーカーを作り続けます。
ランサーL101は当時1台約22万円で1970年の平均年収が約87万円。
大変高価な高嶺の花でありました。


その高嶺の花がひょんな事から我が試聴室に鎮座しています。
恐れ多い事にそのランサーL101に手を入れて改造する(原状回復出来る程度に)のですから
手が震えます、大げさではありますがそんな気持ちで取り組みました。

時代とは言え、経験や知識がついたとは言え、あのランサーL101もいまや
完璧では無いのです。ユニットには手を付けませんがエンクロージャには隙が多くあります。
(劣化や経年変化では無くて設計上の事です)。
ネットワークも弱いと言うより使わないでマルチアンプ方式が良いか!更にMGES搭載です。
そうして出来上がった「ウッドウイル版ランサーL101」。
その内に完成させます、そうする事が長年崇めて来た名機に対する私なりの感謝の気持ちです。
その音がどんな感動を与えてくれるのか、想像出来ているのです。

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